最前線の子育て論byはやし浩司(2)

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1/2幼児に分数は理解できるか(実験教室)byはやし浩司@BW子どもクラブ

2010-10-04 22:11:31 | 日記
【幼児に分数を教えてみる】BW実験教室(浜松)Hamamatsu Japan
(幼児に分数の概念は理解できるか? 幼児の能力と可能性についてbyはやし浩司)

●嫌われ代行業

「教育」とはいうものの、中身は、嫌われ代行業。
勉強が好きで学校や塾へ通う子どもは、まずいない。
イギリスでは、『学校監獄論』が、今でも根強く残っている。
『子どもは生まれながらにして、10年の懲役刑が科せられる』という格言もある。
勉強にはある種の苦痛がともなう。
その苦痛が、子どもをして、勉強から遠ざける。

そこでまだ判断力の乏しい幼児の段階から、「勉強とはしなければならないもの」という
意識を叩き込む。
またこの時期を逃すと、その(しつけ)はむずかしい。

中には、きれいごとを並べる人もいる。
そうでもしなければ、自己否定につながってしまう。
しかし本音を言えば、嫌われ代行業。
ついでに言えば、人間選別機関。
日本では、明治の昔には、「もの言わぬ従順な民づくり」が教育の柱になっていた。
「戦争に行け!」と言われれば、黙ってそれに従う。
それが「民」としてのあるべき姿と考えられていた。

かなり過激な、かつ否定的な教育観だが、もちろんそれだけではない。
一部だが、「学ぶことの楽しさ」もある。
「教えることの楽しさ」もある。

私はこの2つを、自分の教室を通して、追求してきた。
「幼児教室」というと、誤解と偏見に満ち溢れている。
数か月前だったが、AERAという雑誌が、「早期教育無用論」を載せた。
「幼児期に文字を覚えても、小学校ですぐ追いつかれる」と。
古典的というより、時代錯誤もよいところ。
引用した文献が、1970年以前のもの。
何も文字教育だけが、幼児教育ではない。

たとえば今週、私は幼児に「分数」を教えてみた。
「分数の概念」と書くほうが正しい。
幼児たちが、どこまで食いついてくるか、それを知りたかった。
その様子は、YOUTUBEのほうに収録しておいたので、興味のある人は、
(はやし浩司のHP)→(BW公開教室)へと進んでみてほしい。

とくにAERAの編集部の人たちには、見てもらいたい。
誤解と偏見を解いてもらいたい。
そのかわり、幼児たちの思考の柔軟性、可能性にもっと率直に驚いてほしい。
「幼児に分数?」と驚いているあなたたちのほうが、おかしい。
それをわかってほしい。

つまり私は嫌われ代行業。
親に嫌われ、子どもに嫌われ、社会に嫌われ……。
それを納得した上で、「そうであってはいけない」「そうでない教育もあるはず」と、
ずっと考えてきた。
今がその結果ということになる。

で、今日、分数(分数の概念)を教えてみた。
結果は、大成功。
子どもたちがずっと笑っていた。
その笑い声こそが、成果!
幼児でも、ちゃんと分数の概念を理解することができた!

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