最前線の子育て論byはやし浩司(2)

子育て最前線で活躍する、お父さん、お母さんのためのBLOG

1/3昼神温泉(ホテル阿智川にて)

2010-12-24 08:02:06 | 日記
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 子育て最前線の育児論byはやし浩司      12月   24日号
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【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

休みます。

【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【長野県・昼神温泉】(「昼神温泉郷・湯元ホテル阿智川」にて)

●直行バス

 浜松から長野県・昼神温泉行きのバスに乗る。
直行バスである。
「昼神温泉」というのは、飯田市の近くにある昔からの温泉という。
数か月前、その温泉の観光協会の人たちと知り合いになった。
町の中で、特産品を売っていた。
安くしてもらった。
そのとき「行きますからね」と約束した。
その約束を、今日、果たす。

 バスは東名西インターにある遠鉄バスターミナルから、出発する。
私たちはその駐車場に車を止め、歩いてバスまで。
すでにバスは来ていた。
女性がドアのところに立っていて、「林さんですか?」と声をかけてくれた。
瞬間、ほかに客がいないことを知った。
昼神温泉の方には申し訳ないが、客は少なければ少ないほどよい。
が、貸し切りバスというのも困る。
居心地があまりよくない。

 ……と思っていたら、出発直前になって、ほかに5人ほどが乗り込んできた。
日帰りで昼神温泉へ行く人たちという。
ホッ!
が、それでも、車内はガラガラ。
バスの後半部はラウンジ風になっていた。
中央にテーブルが置いてある。
私たちはそのラウンジを、私とワイフの2人で、占有した。

●退職

 今朝、出がけにパソコンを立ち上げると、オーストラリアの友人から
メールが入っていた。
大学の職員を退職することになったが、これからどうしたらいいかという
相談だった。
さらに1年間は、今の身分で仕事がつづけられるという。
が、自分としては、退職し、老後は好きなことをして暮らしたい、と。

 先日のメールでは現在の家(メルボルン市内)を売り、海の見える家へ移る
というようなことが書いてあった。
それについて、「ぼくはやはり町の人間かも」と。
どこか弱気な内容だった。
返事を書こうとしたが、時間がなかったので、簡単な詫(わ)びの言葉だけで
すました。

●カメラ

 その友人が最近、デジカメを買った。
その直前、「C社のxxはどうか?」と聞いてきた。
私はSONYのNEXを勧めた。
が、つぎのメールでは、それで撮ったビデオが添付されていた。
それについて、今朝のメールでは、「SONYのNEXにすればよかった」と。
「そら、見ろ」と思ったが、それは書かなかった。

 私が今、いちばんほしいのは、SONYのα(アルファ)、NEX-3。
NEX-5もあるが、レンズがほんの少し本体から飛び出しているのが気に入らない。
設計ミス?
そんな感じがする。
だからやや小ぶりのNEX-3。
ちがいは、NEXー3は、プラスティック製。
NEX-5は、マグネシウム製。

●パソコン

 バスは東名高速道路を走っている。
今日のお供は、TOSHIBAのdynabook―MX。
バッテリーのもちがよい。
最長10時間以上。
しかし失敗!

 このパソコンには衝撃感知機能がついている。
軽い衝撃を受けるたびに、それが働き、ハードディスクが停止する。
つまりガタガタとバスが揺れるたびに、ワープロの動きが鈍くなる。
TOSHIBAのUXをもってくればよかった……と、今、思い始めている。

●小さな夢
 
 昨日、私が22年前に書いた本が、7000円前後で売買されているのを知った。
AMAZON COM.で、である。
表紙カバーもない、ボロボロの本が、7000円!
『目で見る漢方診断』(飛鳥新社)。
この本については、こんなエピソードがある。

 私は22歳のころから、漢方、つまり東洋医学の世界に、のめりこんだ。
それにはある経緯(いきさつ)があるが、それはまた別の機会に書くことにする。
ともかくも、「のめりこんだ」。

 で、1冊の本を書いた。
『東洋医学・基礎編』(学研)という本である。
この本は、今でも全国の大学の医学部や鍼灸学校で、教科書として使ってもらっている。
一応、YD氏、ST氏が書いたことになっているが、両氏が書いたのは、前書きと、
本文1ページのみ。
「君の名前では本は売れないから」ということで、学研の編集長が、2人の著名な学者を
連れてきた。

 そのあと、『東洋医学・経穴編』(学研)という本を書き始めた。
これには7年という歳月を要した。
『目で見る漢方診断』という本を書いたのは、それから。
私はこの本に賭けた。
「この本が売れなかったら、漢方の世界から足を洗おう」と。

 当初、飛鳥新社のD社長は、著者を別の専門家にすると主張した。
私はそれに抵抗した。
私の本だから、私の名前で出したいとがんばった。
内容には自信があった。
私という素人が書く以上、一文一文に、すべて、出典を明記した。
漢方の古典に忠実に従った。

 が、結果的に売れなかった。
それでフンギリがついた。
絶版になるという連絡を受けたあと、身のまわりを整理した。
書庫から数冊の本をのぞいて、資料も含めて、すべて処分した。
が、今、その本が何と、7000円前後で売買されている。
ボロボロの中古本が、である。

 私はそれを知ったとき、熱いものが胸の底からこみあげてくるのを感じた。
うれしかった。
あの時代が、まだ生きている。
無駄にならなかった。

(昨日、6900円で売られていた本が、今朝は消えていた。
だれかが6900円で買ったらしい。)(AMAZON COM)

買ってくれた方へ、

 ありがとうございます。

●秋景色

 バスは東名高速道路を西へと走らせている。
途中で、東海環状自動車道へ入り、さらに中央自動車道へ入る。
昼神温泉へは、11時ごろ着くという。
窓の外は、すっかり秋景色。
ここから見ただけでも、紅葉はすでにじゅうぶんすぎるほど、美しい。

 ワイフは横から、「あなた、ほら!」と、そのつど話しかけてくる。
(うるさい! 私はパソコンと遊んでいるのだ!)

 昼神温泉へ着いたら、写真を撮る。
12月のマガジン用の写真である。

 ……しかし考えてみれば、命は短い。
ほぼ1か月で、そうして撮った写真でも、使命を終える。
終えたあとは、ネットから消える。

(電子マガジンでは、特別のばあいをのぞき、私は自分で撮った写真だけを
載せている。)

●中津川SA

 途中、一度、中津川SAで停車。
トイレから出たあと、写真を1枚撮る。
あいにくの曇り空。
重量感のある低い雲が、動きもなく空を覆っていた。

 写真を撮るなら、日光が必要。
紅葉は、光の中で輝く。
「明日に期待しよう」と、私。
天気予報によれば、今日は午後から雨。
明日は快晴。

 ガイドも、運転手もいないバスの中。
他の女性客たちは、カラカラ、キャッキャッと騒いでいる。
そういえば、このバスはどこかタバコ臭い。
それとも湿った酒のにおい。
雰囲気としては、古いバーのよう。
もっとも私はこの30年以上、バーとかキャバレーとか、そういった場所へ
入ったことがない。
ホステスのいないクラブのようなところへは、仕事の打ち合わせでよく入ったが、
その程度。
私はああいう雰囲気が、どうも肌に合わない。
落ち着かない。
それに酒の臭いが嫌い。

●見ごろ

 窓の外には、のどかな田園風景がつづく。
家の集落が森と森の間に見え隠れする。
このあたりでは、紅葉の見ごろは、11月の中旬とか。
つまり「今」。
今日は11月15日、月曜日。
仕事は休み。
バンザーイ!

 私たちは今日、中部地方という場所で、最高の紅葉を楽しむ。
写真に収める。
マガジンの読者のみなさん、どうかお楽しみに!

●集落

 その集落を見ながら、ふとこんなことを考える。
「こんなところにも、懸命に生きている人がいるんだなア」と。
それぞれの家には、それぞれのドラマがある。
その家の中には、もちろん、人が住んでいる。
それぞれの思いをもって、生きている。

 そう、あそこにも、ここにも、「私」がいる。
「私」がいて、「私」が生きている。
その家々の手前を、時折、黄金色のカーテンが、左から右へ流れる。
実のところ、こうしたラウンジ風のバスに乗ったのは、今回がはじめて。
「コ」の字型にシートが並べられている。
私たちは左側のシートに座り、窓の外の景色をながめている。

 新しい集落が現れ、そしてまた右へと消えていく。
つぎにまた、新しい集落が現れ、そしてまた右へと消えて行く。
それをながめる。
ぼんやりと、ただひたすら、ぼんやりと……。

●午後1時40分

 バスは予定より、ずっと早く着いた。
……着いてしまった。
途中、渋滞もなかった。
予定では11時15分ごろ到着となっていたが、10時半前。
ホテルに入ったが、「チェックインは3時からです」と。
わかってはいてが、しかたないので、また逆戻り。
バス停あたりまで来て、昼食。
私は「十割そば」、ワイフは「かけそば」を食べた。
おいしかった。

 友人たちにみやげを買い、配送してもらう。
ついでに、まんじゅうを2個買う。
それを川沿いのベンチに座ってたべようとしたが、突然、
山の冷気が身にしみた。
コートのチャックをあげ、そのままホテルへ。
こまかい霧のような雨が降り始めた

 今、時刻は午後1時40分。

●ホテルのロビーで

 パソコンのコードを忘れた。
ドキッ!
何度もバッグの中をさがした。
なかった。
私にとっては致命的な忘れ物。
ア~ア!

 バッテリーの残量を見ると、74%、
約5時間と表示されていた。
使い方によっては、もっと長持ちするはず。
が、5時間では足りない。
どうしよう?

 急いで書きたいことを書くことにした。
心の中にたまっているモヤモヤを吐き出すことにした。
無駄なことは書きたくない。

●熊谷元一記念館

 先ほど「熊谷元一写真動画館」というところを見てきた。
たまたまこの11月はじめに亡くなったとかで、「追悼無料公開日」に
なっていた。

 昭和28、9年ごろの写真がたくさん飾られていた。
私たち団塊の世代には、たまらないほど懐かしい写真である。
見ているうちに、写真の中に自分が吸い込まれていくような錯覚を覚えた。

 つぎはぎだらけの古い学生服。
ズボンの形をしたズボン。
丸坊主頭にゴム靴。
板間の廊下と、黒くくすんだ壁。
どれも「私」だった。
子ども時代の「私」だった。
気がつくと、目が涙でうるんでいた。

 「写真動画館」は、もうすぐ「記念館」と書き改めらるかも。
もしあなたが団塊の世代で、この昼神温泉へ来るようなことがあれば、
ぜひこの写真動画館へ立ち寄ってみたらよい。
場所は、バス停のそば、みやげもの屋の裏手にある。

●悪夢

 実は、今朝も悪夢を見た。
内容はいつも決まっている。
が、今日は、逆。
乗り遅れるのではなく、降り遅れる。
そんな夢。

 どこかの講演会場へ向かっている。
駅に着く。
同行していた係の人が先に降りる。
が、私は手荷物をいっぱいもっている。
あたふたとしているうちに、電車のドアがしまり、動き出してしまった。
「つぎの駅でおりて、タクシーに乗ればいい」と。
自分にそう言い聞かせているとき、目が覚めた。

 どうして私はいつもこんな夢ばかり見るのだろう。
いつも何かに追い立てられている。
幼いころの不安感が、いまでもつづいている。
おそらく死ぬまで、こうした夢から解放されることはない。
トラウマ(心の傷)というのは、そういうもの。

 いつだったか、だれかが私に聞いた。
「トラウマというのは、消えますか?」と。
それに答えて私は、こう言った。
「消えませんよ。消えるもんですか。心の傷というのは、そういうものですよ」と。

●湯元ホテル・阿智川

 今夜の宿泊は、「湯元ホテル阿智川」。
昼神温泉郷の中でも、一番奥にある。
バス停から1400メートルとか。
洞窟風呂があるということで、それでこのホテルを選んだ。
今のところ、サービスよし。
フロントにあるパンフレットには、「四季山水に遊ぶ宿」とある。
雰囲気よし。

 どんな商売でもそうだが、よし悪しは、「本気度」で決まる。
本気でやっているかどうかで、評価が決まる。
客の入りも決まる。
 
 幼稚園もそうだ。
幼稚園を選ぶときは、本気かどうかで選ぶとよい。
本気で幼児教育に取り組んでいる幼稚園には、それなりの活気がある。
先生たちも、生き生きとしている。
園児の顔も明るい。

 そうでない幼稚園は、そうでない。
どこか沈んでいる。
暗い。
そういう幼稚園にかぎって、行事だけは派手。
みかけの「よさ」ばかりを、アピールする。
そういう幼稚園へは、子どもをやってはいけない。

 ホテルや旅館も、同じ。

(実名を出したので、悪口は書けない。
以下、そのことを頭のどこかに置いて、この旅行記を読んでほしい。
電話は、0265-43-2800。)

●昼神温泉郷
 
 残念ながら、温泉郷そのものは、活気がない。
元気がない。
川沿いに歩いてみたが、結構大きな旅館が、いくつかすでに閉鎖されていた。
規模そのものは、浜松市郊外の舘山寺温泉街、あるいは岐阜県の下呂温泉にも、
引けを取らない。
それぞれの旅館やホテルは、大きく立派。
が、秋のかき入れどきというのに、川沿いを散策する温泉客は、私たち2人だけ。
もっとも今日は月曜日。
私たちはそういう日を選んで、ここへやってきた。

 が、どうしてだろう。
これだけの温泉郷である。
もっと客がいてもおかしくない。
またそうでないと、経営はむずかしい。

 前にも書いたが、若い人たちを中心に、旅行の趣向が変わってきている。
旅館に泊まり、料理を食べて、温泉に入る……。
が、それだけでは、若い人たちを引きつけることはできない。
もし若い人たちを呼び込もうとするなら、一度滋賀県の長浜の町を歩いてみたらよい。
沖縄の国際通りでもよいし、鎌倉の路地でもよい。

 ……といっても、私たちには、こういう旅館のほうがありがたい。
つまりそれだけ、ジジババになったということ。


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