最前線の子育て論byはやし浩司(2)

子育て最前線で活躍する、お父さん、お母さんのためのBLOG

●8月3日(1)

2009-08-03 10:15:35 | 日記
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 彡彡人ミミ      彡彡彡彡彡
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 子育て最前線の育児論byはやし浩司   09年   8月   3日号
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8月3日……1234号
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【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●育児疲れ

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子育ては重労働。
一瞬たりとも、気が抜けない。
そんな重圧感に苦しんでいる。
KNさん(母親・磐田市在住)も、
その1人。

+++++++++++++++++

【はやし浩司より、KNさんへ】

多分に、育児ノイローゼかと思います。
この時期、家事、育児、生活と、多忙が原因で、多くの人が、KNさんのようになります。
マタニィティブルーのようなものです。
症状も典型的なもので、とくにKNさんだけ……というものではありません。

KNさんは、メールを読んだ私の印象では、いわゆる気負い型ママということになります。
「はやし浩司 気負い型ママ」で検索してくださると、多分、いくつか記事を
ヒットすると思います。
一度試してみてください。

原因は、KNさん自身にるのではなく、あなたの実の両親にあると考えられます。
あなた自身と実の母との関係です。
あなた自身が、あなたの実の母との間の人間関係をうまく作ることができなかった。
遠い昔の、あなたの乳幼児期に、です。
心理学で言えば、「基本的信頼関係」の構築が、うまくできなかった(?)。

どこか権威主義的で、心を閉ざした母親……、そんなKNさんの実の母親の姿が、
想像されます。
しかしそれはあなたの責任ではなく、あなたの実の母の責任です。
不幸にして、あなた自身が、あなたの実の母の温かい、豊かな愛情に
恵まれなかった。

だから気負ってしまうのです。
自然な形で子育てができない。
どこかぎこちなく、ぎくしゃくしてしまう。

しかしこの問題は、そういう不幸な過去があるということではなく、それに気づかず、
それに振り回されてしまうということです。
一度、自分の心の中を冷静に観察してみてください。
そしてこう思うのです。

「私の責任ではない。私の生まれ育った環境の責任なのだ」とです。
1~5年と時間はかかりますが、あとは時間が解決してくれます。
(こうした心に深く根ざす問題は、簡単には解決しません。
しかしそれに気がつけば、向うのほうから、去っていきます。)

で、それが世代を超えて、今度は、KNさんが、KNさんのお子さんに対して、
同じことを繰り返しています。
子どもの心がうまくつかめず、今度はKNさんが、悩んでいるのです。
これを世代連鎖と言います。

つまり、あなたは自分の不幸な過去を、今、お子さんに対して、再現しているというわけ
です。

では、どうするか?

(1)まず、自分が過去に作られた人間であることに気がつくこと。
(2)あなたに親像、家庭像が入っていず、ぞれが気負い型ママになっていることに気が
つくこと。
(3)この時期、多くの人がなりがちな、育児ノイローゼになっていることに気がつくこ
と。

が、ここが重要ですが、(4)どれもしかしほとんどの人が、そうなるというくらい多い問
題ですから、自分を責めないこと、です。

私も不幸な家庭で生まれ育ち、若いころは苦労しました。
親像も家庭像も、満足にインプットされていませんでした。
だから私の子育ても、ぎこちないものでした。
毎日、「これでいいのか」「こんなふうにしていいのか」と、子育てをしながら、悩みまし
た。
が、そのうち、こうしてみなさんからの相談を受けるうち、「なんだ、私も、みなと同じだ
ア」と思うようになりました。

そう、外から見ると、みなうまくいっているように見えますが、それはそうではありませ
ん。
みな、もっと深刻な問題をかかえて、苦労しています。
そういう意味で、KNさんの悩みなどというのは、たいしたこと、ありません!

で、あまりイライラするようでしたら、私のばあいは、カルシウム剤をのんんだり、
市販のハーブ系の精神安定剤を服用したりして、対処しています。
あとはワイフの女性用のセパゾンというやはり安定剤を、ときどきのんでいます。
(これは医師に申し出れば、処方してくれます。穏やかな薬ですから、副作用は
ありません。私は1錠のむところを、いつも半分に割って、口の中で溶かしてのんでいま
す。
女性用のものですが、どういうわけか、私にも効きます。
あとは漢方薬で、ハンゲコウボク湯をのんでいます。
これも女性の精神安定剤(胃腸薬)としてよく使われているものです。)

で、ポイントは、あなたとご主人との関係です。
まず育児は重労働ということを理解してもらいます。
そういう方法は、ないものでしょうか。

そのためには、心を開いて、もっと甘えたらよいと思います。
そう、もっと心を開くのです。
気負い型ママというのは、問題をすべて自分で背負いこんでしまいます。
だから努めて、心を開きます。
ありのままの自分を、もっとさらけ出すのです。
言いたいことを言い、したいことをする。
これを心理学の世界では、自己開示といいます。

今は、閉そく感の中で、苦しいかもしれませんが、そこにある「運命」をそのまま受け入
れてしまいます。
運命というのは、逆らえば逆らうほど、キバをむいてKNさんに襲いかかってきます。
が、受け入れてしまえば、向うから退散していきます。
「まあ、私の人生は、こんなもの」と割り切ればよいのです。

なお、子どもには当たらないこと。
子どもというのは、これから先の長い友だちです。
友としてとらえてください。
「友」としてとらえれば、あとはうまくいきます。
(今のKNさんは、親意識が強すぎると思います。
昔風の悪玉親意識です。
そんなものは、くだらないから、今すぐ、捨てなさい!)

で、今は、KNさんにはわからないかもしれませんが、KNさんは、(ふつうの女性)から、
1ランク上の(母親)に脱皮しようとしているのです。
この時期は苦しいかもしれませんが、うまく乗り越えて、よりすばらしい女性になってく
ださい。
またなれます。
苦しみ、悩みが、人間を成長させるのです。

そうそう今は苦しいかもしれませんが、そろそろ自分のしたいことを見つけ、その準備もしておくといいですよ。
やがてすぐ子どもは親離れしていきますから……。
あなたはあなたでしたいことを発見し、それに向かって前向きに進んでいくのです。
子育てに埋没してしまうと、自分の姿が見えなくなってしまいます。
そうなると、その先で待っているのは、「うつ病」ということになります。
子どもにも、悪い影響を与えます。

たくさん原稿を書いていますので、また読んでみてください。
参考になると思います。

いただいたメールは、どこにも出しませんので、ご安心ください。
テーマとして、今朝、少し考えてみます。
それはお許しください。
また返事を書きます。

では、今朝も始まりました。

おはようございます!!!

はやし浩司


Hiroshi Hayashi++++++++July.09+++++++++はやし浩司

●使わない脳は退化する?

+++++++++++++++++++++

XPパソコンのばあい、ときどきこんな表示が
画面に出たことがあった。

「デスクトップに、6か月以上、使われていないソフトが
あります。削除しますか?」と。

こういうのを、いらぬお節介という。
つまり「長い間、使っていないから、削除したほうが
いい」と。

もっともパソコンのばあいは、それでよいとしても、
脳のばあいは、どうか?

人間の脳の中でも、同じような現象が起きているという。
毎日新聞は、つぎのように伝える。

+++++++++++++++++++++

 『……脳神経細胞同士の接続を正常に保つ働きをたんぱく質「Wnt」が持つことを、
林悠(はやしゆう)・理化学研究所基礎科学特別研究員(元東京大大学院)ら、東大と九州
大のチームが線虫を使い解明した。

哺乳(ほにゅう)類も同じメカニズムを持つと見られ、アルツハイマー病など脳神経変性
疾患の理解につながると期待される。28日付の米科学誌「ネイチャー・ニューロサイエ
ンス」電子版に掲載された。

 人間は成長期に脳神経細胞同士が突起を伸ばして盛んにつながる一方、「刈り込み」とい
う不要な接続の削除が行われる。アルツハイマー病やパーキンソン病は、刈り込みが過剰
に起きて脳神経機能が阻害されることが一因と考えられている』(毎日新聞09年6月29
日)と。

●接続の削除

 一個の脳神経細胞からは、数十万本という突起(ニューロン)が延びている。
その突起が複雑に接続しあいながら、脳は機能する。
それはよく知られた事実だが、その接続を、脳自身が、勝手に削除してしまうことも
あるという。
それを「刈り込み」という。

ヘ~~~エ!
知らなかった。

 要するに、使わない脳みそは、どんどんと刈り込みがなされ、コンピュータにたとえる
なら、そのままゴミ箱へと捨てられるということらしい。
コンピュータのばあいは、そのほうがハードディスクも身軽になり、動きも軽快になる。
しかし人間の脳について言えば、それは困る。
使わないといっても、5年後、あるいは10年後に、また使うことがあるかもしれない。
勝手に刈り込み、つまり削除されてしまっては、困る!

 で、今回、理化学研究所の研究員の人たちが、脳神経細胞同士の接続を正常に保つ働き
をたんぱく質「Wnt」が持つことを発見したという。
つまり「Wnt」が、刈り込みに対して、ブレーキの役目をするということらしい。
(「ブレーキ」というのは、私の勝手な判断によるもの。)
もし刈り込みが、どんどんと勝手になされたら、それこそ脳の中は、からっぽになって
しまう。

『アルツハイマー病やパーキンソン病は、刈り込みが過剰に起きて脳神経機能が阻害され
ることが一因と考えられている』ということだから、「脳が軽くなった」と喜ぶわけには
いかない。

●刈り込み

 しかしその「刈り込み」を実感として、感ずることが、このところ多くなった。
つい先日は、FLASH(動画編集)の編集の仕方を忘れてしまった。
一時は、それをよく使って、私のHPを飾った。

が、それから2、3年。
ソフトを立ち上げたあと、「どうだったか?」「こうだったかな?」の連続。
結局、マニュアル本を再度読みなおすハメに……。

 脳が勝手に、FLASHの使い方を、削除してしまったらしい。
で、その「刈り込み」に対して、「Wnt」というたんぱく質が、ブレーキのような
働きをするという。

 ……それに、このところパソコン相手の将棋で、けることが多くなった……。

 が、ここで新たな疑問。

 パソコンのばあい、たとえば私は今度、ハードディスクを1テラバイト(=1000
GB)のものに取り換えた。
が、1テラバイトといっても限界がある。
(おおざっぱに言えば、1時間分のビデオを1本収録すると、20~30GBもの容量が
減る。)
だから新しい情報を蓄積するときは、同時に、ハードディスク内から、不用な情報を
消していかねばならない。

 脳のばあいも、刈り込みがあるからこそ、そこに余裕ができるのではないのか?

●情報の洪水の中で……

 先日も長野県のある町にある、ある文豪の記念館を訪れてみた。
大正時代から昭和の初期に活躍した文豪である。

 私はそこに残っている文章を読んで、ア然とした。
へたくそというか、まるで意味のないエッセー。
しかも全集として本が並んでいたが、私の半年分の原稿量にもならない。
(現在、私は1か月で、500枚前後の原稿を書いている。
400字詰めの原稿用紙になおすと、2000枚近くになる。
単行本1冊が、約400枚前後だから、毎月5冊分の原稿を書いていることになる。)

 といっても、大正時代と現代とでは、情報の量そのものがちがう。
20年前とくらべても、ちがう。
20年前には、図書館通いが日課だった。
が、今は、インターネットを使って、必要な情報が瞬時、瞬時に調べられる。
が、その分、情報の量が、ケタちがいに多くなった。
それこそ毎日が、情報の洪水。
ドドーッと押し寄せてきては、ドドーッと去っていく。

 じょうずに情報をコントロールしないと、それこそ、情報の洪水の中で、
溺れてしまう。

●では、どうすればよいか

 が、ここで重要なことが一つある。
それは先の毎日新聞の記事をていねいに読むと、わかる。

 刈り込みには、必要な情報すらも削除してしまうということも含まれる。
それに新しい情報が入ってくるとか、入ってこないとか、そういうことには関係なく、
削除してしまうということらしい。

 パソコンにたとえるなら、私が現在使っている、ワード2007のソフトまで削除
してしまうということになる。
が、これは困る。
それがアルツハイマー病とか、パーキンソン病ということになる。

 そこでハタと、また考える。
では、どうすればよいのか、と。

 研究者たちの意見を拝借すれば、「Wnt」というたんぱく質を補えばよいという
ことになる。
が、脳には、フィードバックという作用もある。
余計な物質を脳の中に送り込むと、脳は、それを打ち消すための別の作業を開始する。
脳のメカニズムを単純に考えることは、危険なことでもある。

 となると、突起、つまりシナプスを、どんどんとふやすしかない。
このシナプスは、訓練によって、いくらでもふやすことができる。
つまり頭は、使えば使うほど、よくなる。
年齢にも左右されない。
言い換えると、毎日、数億本の突起が刈り込みされたら、それ以上の突起を、作れば
よい。

 ものごとは、前向きに考えよう!

 それにしても、「刈り込み」とは?
脳というのは、一生を通しても、そのうちの何分の1も使わないという。
だったらこんなお節介なことをしなくても、よいのではないのか。

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【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

休みます。

【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●民主主義の危機(政治的アレルギー反応)

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今、私の脳みその中で、政治的アレルギー反応が
起きている。
不快感を通り越して、掻(か)いても掻いても掻き切れない、
そんな歯がゆさを覚えている。

宮崎県知事の、AZ氏が、衆議院議員?
比例東京ブロック1位、指名?
総裁候補?

これを民主主義の危機と言わずして、何という。

AZ氏は、「政党は政策で決める」と、一方で言いながら、
「総裁候補にしてくれるなら、自民党員になる」
と言っている。
M党のH代表ですら、「支離滅裂」と酷評している。

今、日本の民主主義が、危ない!

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●知名度?

 簡単な数学。

 ここに知名度40%の男性がいる。
男性X氏としよう。
日本の有権者を1億人として、4000万人がX氏を知っていることになる。
しかしX氏の評判は、悪い。
X氏を「いい人」と思う人は、20%しかいない。
残りの80%は、X氏に対して、嫌悪感すら覚えている。
が、それでもX氏は、800万人の支持者を得ることになる。

 一方、知名度10%の男性がいる。
男性Y氏としよう。
日本の有権者を1億人として、1000万人しかY氏を知らないことになる。
しかしY氏の評判は、よい。
Y氏を「いい人」と思う人は、80%もいる。
が、それでもY氏は、800万人の支持者しか得られないことになる。

 このX氏とY氏が、選挙戦でぶつかった。
こういうケースのばあい、最終的には、浮動票がX氏に向かい、X氏が当選する。
が、はたして、これを民主主義と言ってよいのか?
もしこんな方式で、私たちの(代表)が選ばれることになったら、選挙そのものが、
有名無実化する。
マスコミの人気投票だけで、政治家を決めればよい。

●知名度優先?

 もちろん政治家は中身を見て、判断する。
過去の実績を見て、判断する。
わかりやすい例で説明しよう。

 よくどこかのタレントが、ある日突然降ってわいたように、ボランティア活動を
始めたりすることがある。
アフリカの難民救済運動のようなものでよい。

 もちろん自分で始めるわけではない。
どこかの団体に依頼されて、それを始める。
その団体は、その人の知名度を利用しているだけ!

 が、それでもよい。
よいが、そのとき重要なのは、そのタレントには、どのような実績があるかということ。
たとえば若いときから、近所のホームレスの人に、食事の炊き出しをしてきたとか、
孤児の救援運動をしてきたとか、そういう実績の上に、難民救済運動があるのなら、
まだ話もわかる。

 が、そういう下積みもないまま、ある日突然、国際的な(?)救済運動に加担する。
リーダーとなり、運動を率先する。
あるいはそういう運動をしながら、他方で、私財を投げ打っているいるとか、孤児を
自宅で世話しているとかいうなら、まだ話もわかる。

 しかしそういうことをいっさいしないでおいて、知名度を生かし、ある日突然降って
わいたように、ボランティア活動を始めたりする。
まず、このおかしさに、私たち自身が疑問をもたねばならない。

 政治家もまた、同じ。

●J党内部からも疑問

 AZ氏への出馬要請に対して、J党内部からも疑問が呈されている。
産経新聞は、つぎのように伝える(6月26日)。

『J党の各派領袖らが25日、衆院選の出馬要請を受けたAZ宮崎県知事が、同党の総裁
候補とするよう条件をつけたことを相次いで批判した。

 I元幹事長は「人気が出て少し思い違いをしている。党に新しい血を入れないとダメだ
が、輸血は血液型が合わないと頓死する」と語った。Y副総裁は「知事の任期いっぱいを
務める姿勢がないと地方分権の主張者として正しくない。(くら替えは)宮崎県民への裏切
り行為で、党の候補にするのは反対だ」と強調した。

 出馬要請をして批判されているK選対委員長は「迷惑、心配をかけたら許してほしい。
何もしないより、何か起こした方がいい」と釈明した。M前官房長官は「支持をとりつけ
ようと人に会うのは選対委員長の責務だ」とK氏を擁護した』と。

 こういうのをドタバタ劇という。

●知名度主義

 AZ氏に対する出馬要請の話を知ったとき、私はこう思った。
「日本人の心は、ここまでマスコミに汚染されているのか」と。
中央官僚たちが日本の政治を牛耳っている。
これを官僚主義という。

 これに対して、マスコミが日本の政治を牛耳っている。
これを何と表現したらよいのか。
マスコミ主義ではおかしい。
が、あえて言うなら、知名度主義ということになる。

 何でもかんでも、まず有名になればよい。
政治は、あとからついてくる?
(ついでにボランティア活動も、あとからついてくる?)
が、こんなことは、40年前には考えられなかった。
日本に民主主義がやってきた、60年前には、さらにそうであっただろう。

 が、これを民主主義の危機と言わずして、何という?
AZ氏にしても、自分の顔をイラスト化して、宮崎県興しをしたという話は
知っている。
しかし私の不勉強かもしれないが、私はAZ氏の書いた政治論文にせよ、評論など、
一文も読んだことがない。
政策論争すら耳にしたこともない。

 が、「総裁候補にしてくれるなら、出馬要請を受ける」とは?
J党というより、私たち国民を、どう考えているのか?
それがわかるから、私の脳みその中で、今、アレルギー反応が起きている。

●国民の意識

 つまるところこの問題は、国民の政治意識の問題ということになる。
悲しいかな、私たちは、いまだに民主主義というのが、どういうものであるかさえ
わかっていない。
それを勝ち取るための苦労もしていない。
そればかりか、江戸時代の封建制度にしても、敗戦までの軍国主義にしても、
日本人はただの一度も、清算していない。
反省すらしていない。
(反省している人もいるにはいるが、メジャーではない。)

 だからAZ氏のような人が……とは書けないが、しかし日本のAS総理大臣は、
あのK国にすら、バカにされている。
つい先日も、「オバマ大統領」と言うべきところを、「ブッシュ大統領」と言いまちがえた。
サッカーの対戦相手の名前も、言いまちがえた。
それをK国が指摘し、日本の総理大臣の資質を問うている。
(問われること自体、不愉快なことだが……。
しかし公にこそ言わないが、世界中の人たちも、そう考えている。)
AS首相の失言録をまとめたら、それこそ一冊の本になるかもしれない。

 が、結局は、それは、そういう政治家を選び(?)、総理大臣を生み出してしまった、
私たち有権者の責任ということになる。
なるが、マスコミを通して流れる知名度には、勝てない。
勝てないひとつの例として、冒頭に、「簡単な数字」を書いた。

 「J党も落ちるところまで、落ちた」(亀井氏談)というより、「日本の政治も、
落ちるところまで、落ちた」。

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