最前線の子育て論byはやし浩司(2)

子育て最前線で活躍する、お父さん、お母さんのためのBLOG

●田丸謙二先生のドイツでの講演

2011-12-03 13:45:09 | 日記
*********************************
 彡彡人ミミ      彡彡彡彡彡
| ⌒ ⌒ |   MM ⌒ ⌒ MM
q 0―0 MMMMM ∩ ∩ MM m
(″ ▽ M ⌒ ⌒ M″ v ゛)/ ̄)
凸/Σ▽乃q ・ ・ p ̄Σ▽乃 ̄` /
\   /(″ ▽ ゛)\    厂 ̄偶
 ===○=======○====================
 子育て最前線の育児論byはやし浩司   11年12月 3日号臨時
 ================================  
2011年月8日1日現在……1552号
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━¬¬¬¬¬――――――――――――――
★★★★★★★★★★HTML版★★★★★★★★★★★
マガジンを、カラー版でお楽しみください。(↓)をクリック!

http://bwhayashi2.fc2web.com/page016.html
★メルマガ(6万3000誌)の中で、2008年度、メルマガ・オブ・ザ・イヤーに
選ばれました!
★2009年、2010年、連続、カテゴリー部門・人気NO.1に選ばれました。

********安全は確認しています。どうか安心して、お読みください*****

【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●田丸謙二先生の講演旅行記より

     Fritz Haber Institut の創立百年祭に招待されて


1911年にKaiser Wilhelm Institut として Berlinに創立された研究所が途中で Fritz
Haber Institut (FHI) と名前を変えて、今年の10月26日~28日に創立百年のお祝いをし
た。


4年前にノーベル化学賞をとった前所長の Ertl 教授の75 歳の誕生日のお祝いも兼ねて、
世界中から一流の学者を招いての盛大な講演会でもあった。


参加した人たちは物理、化学は言うまでもなく化学史の専門家まで含み、千人近くの集ま
りであった。


私は百年の歴史の中での「Haber と日本」と題して、原稿も見ずに、この百年の間での田
丸家と Fritz Haber Institut との関連について講演をした。


  内容的には亡父が1908年2月に Karlsruhe の Haber 研究室に留学し、「死ぬほど働
いて」アンモニア合成の成功に関与し、Haber が新設されたBerlin の Kaiser Wilhelm
Institut の所長になった折に直ちに亡父を所員に招き、第一次世界大戦が始まって日独が
敵対関係になるまで合計6年間 Haber と共に研究をして来た。


今回においてその当時亡父が撮った百年前の写真を何枚も出して見せたのは現在見せられ
た聴衆にとっては大変に印象的であったようであったし、FHI としても非常に貴重なもの
であった。


その後1918年に Haber はノーベル化学賞を受け、1924年に星一さんの招待に応じて夫妻
で来日をした。


在日中は各地で講演をし「国を発展させるには科学の振興が必要である]という、彼がド
イツで英仏をしのいで国を振興させた実績に基づいた講演をし、亡父がそれを翻訳し、自
分なりの科学振興の必要性も加えて、一冊の本として岩波から出版したのである。


(事実その頃の我が国から欧州への自然科学の留学の75%はドイツに行ったものである)
その影響もあってわが国では昭和一桁の非常な経済不況の中にありながら、Kaiser Wilhelm
協会をモデルにして日本学術振興会を作り、大学や研究所に研究費を増額分配し、ベルリ
ン工科大学をモデル化して東京工大を新設もした。


(尤もこの両方の学術振興の実積は亡父の尽力なしでは実現しなかったものである)Haber
がドイツの学術振興だけでなく結果的にはわが国でも科学振興の実績を積んだことは、ド
イツ人たちにとっても初耳であったし,大変に印象的でもあったらしい。(わが国でもほと
んど知られていない)


   次世代として私が、世界で初めて触媒反応中に固体触媒表面の挙動を直接観察して、
それまで反応機構は推論に基づいていただけだったのを飛躍的に発展させて、触媒科学が
科学として生まれたことを触れて、それをErtl が例えば Photoemission electron
microscope を用いて見事な発展をもたらしてノーベル賞に至ったことに触れ、さらに婿の
大山茂生(現東京大学教授)がフンボルト賞を三年前にうけて Hajo Freund と共に半年間
FHI に滞在したことを告げて、結局田丸家は過去百年の間三代にわたり FHIと深い関係を
持って来たことを紹介し、これまで一世紀の間世界をリードして来たFHI が更なる新しい
世紀も世界をリードすることを願う、と言って話を閉じた。


  話の途中に亡父が残した百年前の写真の中にある亡父が着ていたモーニングがベルリ
ン製であり、百年の間無事に保たれ、興味あることに私の娘の大山秀子にピッタリのサイ
ズであることを言って、秀子がその服を着て現れた時は拍手大喝采であったし、ハ―バー
夫妻が鎌倉の我が家を訪問した折の写真の中に、私が母の腕の中にいた赤ん坊であって、
ハーバーと直接会っている証拠でもあると言った時も拍手が湧いた。


  話が終わってからの皆の態度はそれまでとはガラリと変わり、何十人もの人が入れ替
わりに、素晴らしい話だった、wonderful だけでも十何人か、, beautiful, elegant, moving
(感動的), gem (宝石)(招待に与った Friedrich さんの表現)、highlight (今回の
Centenary の議長を務めた FTI のdirector のGerard Meijer 教授も使った表現),
excellent (Ertl さんの表現)と各人なりの言葉を使って私に対してベタ褒めであった。



英語も解りやすく、素晴らしかったし、とにかく88歳の人があんな素晴らしい presentation をするなんて考えられない、という大変な評判であった。


そうしてあの話はとても内容が素晴らしくて、話を聞いておくだけではもったいないし、
是非テレビで放送させ、その資料をドイツ化学会やFHIに永久に保存すべき話であるから、
面倒でももう一度同じ話をして貰いたいということになり、今度は聴衆は十何人か位のま
までもう一度 presentation をさせられた。


ビデオにまとまったら送ってくれるという。


とにかくこの上ない大変な好評であった。


ビジネスクラスの旅費まで出してくれてのご招待であったので、それに充分以上に報いる
ことが出来て本当によかったと思った。


中には鎌倉まで人を派遣して古い資料を見せてくれないか、とまで言われた。


FHI の図書室に「田丸古文書」の枠を作ることも議論されているとのことであった。


  昔は従来英語で苦労をすることがなかったが、今回は耳が遠くなり、英語が聞き難く、
秀子が大分助けてくれた。


老化現象も耳の遠くなる不便さはどうにかしなければ、もっと優れた補聴器にするか、と
いうのが正直の感じであった。


幸い婿が全てを手配してくれたし、私は日本円を彼らにまとめて手渡しただけで、ドイツ
のお金は一文も使わずに、済ますことが出来た。


ベルリンでは日本に比べて非常な寒さであって、往復途中もよく眠れず、時差もあって肉
体的に大変な苦労であったし、風邪をこじらせながらようやく無事に帰国できた。(会議が
終わってから秀子たちと Romance Road を回って来た)


  秀子が科学史の専門家に我が家には亡父が百年前に購入した Lavoisier ヤ Liebig
などの手書きの手紙があると伝えたら大変に興味を示していたという。


亡父が購入したままに置いてあっただけに、多分世界で唯一の本物の手書きの手紙だけに、
科学史の資料としても大変に貴重なものであるからである。


Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●ハーバー博士

 ハーバーのおかげで、今、私やあなたは、ここにいる。
そう言っても何ら、過言ではない。
ハーバーは、空気中の窒素の固定化に成功した。
当時は、『空気からパンを作った』と、絶賛された。
私たち人類が受けた恩恵には、計り知れないものがある。

 その私といえば……おととい、伊東市で講演をし、帰りに御殿場のホテルに泊まってき
た。
何とも書くのもみじめなほど、スケールが小さい。
情けない。
田丸謙二先生という方は、42年前から、いつもそうだった。
言うなれば、私にとっては、北極星。
Unreachable Star! (ラ・マンチャの男より)
いつも私の数十歩先を歩き、その先で、私のようなヒヨコがヨチヨチ歩いてついてくるの
を、笑って見ていた。

 ともかくも先生、無事のご帰国、お喜び申し上げます。
いただいた原稿は、さっそく、先生のHPにUPしておきます。

 で、私が言えることは、ただ一言。
「私も88歳まで、がんばります!」と。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●YOUTUBE

(注※)「こんにちは、はじめまして。
今日の講演会でお話を聞かせていただきました。
質問したかったのですが手をあげれなかったのでコメントしました。

お話の中の「責任論」につながるんでしょうか、
躾というか、家でのルールがあるのですが、場所が変わると通せなくなり、うやむやにな
ったりします。

例えば、食事中に立ち上がったら食事は終わり、が、家では出来るのですが、実家などで
は難しくなります。
周りに厳しい、可愛そうみたいにされてしまうと、私が間違いみたいな状態になってしま
うのではないかと思ったりもします。

場所が変わっていることを子供が分かっているので、ルールがリセットされる事はないの
ですが複雑です。
教えていただけたら嬉しいです。」(以上、ココログへのコメントより)

●11月8日

 現在、時刻は、午後10時45分。
もうすぐ今日も、終わる。
私とワイフは、テーブルに相向かって座り、それぞれ勝手なことをしている。
私はパソコンを叩き、ワイフは、雑誌を読んでいる。
ときどき話しかけてくる。
適当に、私はそれに答える。

 PRESIDENT誌(11・14日号)に、おもしろいことが書いてある。

●幸せなお金持ちの共通点(PRESIDENT誌より)

(1)人と自分を比べない。
(2)がんばらない。
(3)競争しない。
(4)ギラギラしない。
(5)ジタバタしない。
(6)苦労しない。
(7)自己投資している。
(8)大きく発想する。
(9)大きい挫折の経験がある。
(10)好きなことで成功している。
(11)人のためを考えている。
(12)さわやかな図々しさがある。
(13)夫婦仲がよい。(以上P43)

 つまり金持ちかどうかは、収入の額によって決まるのではなく、生き様の問題というこ
とらしい。
本文の中に、こうある。

『夫婦仲がよくないと、お金は残りません。
夫婦間にストレスがあって、それを手っ取り早く解消する方法は、お金を使うことだから
です。
反対に、夫婦仲がいい家庭は、お金を使わない傾向がありますね。
家でパスタでもつくって、映画でも観ていれば、それだけでハッピーなんです』(同誌)
と。

 (1)~(13)項目の中で、「さわやかな図々しさがある」というのは、どういう意
味か。
それをワイフに聞くと、こう教えてくれた。
「図々しいけど、イヤミのない人ね」と。

 ウ~ン、ナルホド?
わかったような、それでいてわからない説明だが、へんに納得。

●福島県の人

 先ほど、フロントの女性に聞いた。
何でもこのロッジには、福島県からの避難してきた人たちが住んでいるという。
フロントの女性は、「女の子たち」と言った。
その言葉通りとするなら、集団で、女の子たちだけが、避難しているということになる。
ここへ着いたとき見かけた女子中学生風の子どもたちは、彼女たちだったかもしれない。

 浜松市にも、福島県からの避難者が来ているという。
私は直接的には知らないが、子ども(生徒)たちから、そういう話を聞いている。
「福島から転校生が来たよ」と。

●カナダ風ロッジ

 このロッジは、カナダ風という(宿の案内書)。
カナダ規格で建てられたロッジにちがいない。
廊下も幅が広く、ドアの高さも高い。
キッチンも高い。
全体に大ざっぱだが、がっしりとしている。

 どこか外国のモーテルに泊まっているよう。
だんだんと、そういう気分になってきた。
つまり気に入ってきた。

●自己投資

 幸せなお金持ちの共通点(PRESIDENT誌より)の(7)に「自己投資」という
言葉が出てくる。
自己投資……たいへん重要なこと。

とくに60歳を過ぎたら、重要。
努めて、自己投資する。
というのも、60歳を過ぎると、どうしてもケチになる。
金銭的にケチになるというよりは、自分の保守的な部分が削られるのを、恐れる。
守銭奴ならぬ、守「我」奴になる。

 自己投資ということは、つまりは新しい「我」を、どんどんと注入すること。
そうでなくても、知恵や知識は、容赦なく、こぼれ出て行く。
努めて補充していかないと、要するに、バカになる。
保守的になる。
その「努めて」という部分が、「自己投資」ということになる。
具体的には、「しっかりと金を使え」ということか。

●自己投資

私「なあ、自己投資しろとあるよ」
ワ「どうせまた、パソコンが欲しいと言うのでしょ」
私「ビンゴー(当たり)」
ワ「自分の都合のいいように解釈しないほうがいいわよ」
私「そうかなあ……」と。

 パソコンという機器は、いくら高性能でも、数年たてばただのパソコン。
たとえば数年前、私は当時では最先端を行くデスクトップ・パソコンを買った。
が、今では、ノートパソコンでも、同等の性能をもっている。
言い換えると、パソコンという機器は、使い倒してこそ、価値がある。
飾ってしまっておくようなものではない。

●富士山

 先ほど露天風呂の鍵をFRONTへ返しに行ってきた。
そのときFRONTの男性に、「富士山はどちらですか?」と聞くと、指をさしながら、
「そこ!」と言った。
「目の前です」と。

 ついでに天気も調べてくれた。
「明日は快晴ですね」と。

 これまたラッキー。
最近、旅行に恵まれている。
どこへ行っても、「ラッキー」がつづく。

●ロッジ
 
 昼間見たら、さびれたロッジだった。
が、夜のロッジには、独特の風情がある。
都会のホテルのよな冷たさが、ない。
反対に人間的な温もりすら覚える。

私「あのなあ、老人ホームってさあ、こうでなくちゃあ」
ワ「そうねえ。オーストラリアで見たオールドマン・ビレッジ(老人村)によく似ているわね」
私「ぼくも、そう思っていた。二階部分を取り払ったら、まさにオールドマン・ビレッジ
だ」と。

 またまたケチをつけて、恐縮だが、日本の老人ホームは、お金のかけ過ぎ。
どこも一流ホテル以上。
お金をかければ、それでよいというものではない。
それがわからなければ、日本の役人も、一度、オーストラリアのオールドマン・ビレッジ
を見学してくることだ。
一戸一戸、それぞれが別棟になっていて、庭もある。
その横には、幼稚園が併設されている。

●就寝

 FRONTでもらった日本酒。
それをワイフが飲み始めた。
私が泊まった、「貸し切り風呂付きコース」には、こうしたサービスがついている。

 「これ発泡酒よ」と言って、今、テーブルに置いてくれた。
「フ~ン」と言って、私はそれを横目で見る。
今日も、これでおしまい。
忙しかったが、それだけ。
成果、なし。

 明日は、午前9時25分にここを離れ、三島駅で10時過ぎの新幹線に乗る。
昼までには、家に帰れるだろう。
途中、義兄に、みやげを届けるつもり。

 ……では、このつづきは、また明日!
Have a good Nite!

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●11月9日

 朝、7時にモーニングコール。
部屋というより、ロッジ中に響き渡るような大音響だった。
ジリジリジリ……、と。

 目覚ましにはなったが、そのあとすぐ、また夢を見た。
ほんの数分のことではなかったか。
どこかの体育館のようなところにいた。
いろいろな人がいた。
何でもない夢だった。

 起き上がって、「目覚ましが鳴ったあと、夢を見た」と告げると、ワイフは怪訝(けげ
ん)そうな顔をしてみせた。

●朝食

 朝食は近くの朝食センターでとった。
窓の外には、サッカー場が見えた。
どこかの女子チームが、三角のポールを並べているところだった。

 私は和食。
ワイフは洋食。
「9時25分のバスで帰ろうか?」と聞くと、「あわてなくてもいいんじゃない?」と。
朝食のあとのコーヒータイム。
ゆるやかに時間が流れる。
頭の中はまだぼんやりとしている。
まだ夢の中。

●散歩

 朝食のあと、あちこちを散歩した。
お薦めは、『茶目湯殿』。
風情のある建物で、もし時之栖(ときのすみか)に泊まるようなことがあれば、ぜひ行っ
てみたらよい。

 ほかにもいろいろな催し物が用意されている。
スケート場もある。
私自身は寒いのが苦手。
だから冬場に来ることはない。
来るとしても、春。
今度は来年の春にでも、もう一度、来てみたい。

●批評

 時之栖(ときのすみか)について、ほめてばかりいては、いけない。
全体としてみると、随所に(やる気なさ)が感じられる。
看板は立て放題。
美的感覚も乏しい。
路上の三角ポールに張りつけた紙も、風に舞ってパラパラしている。
建物の形、色づかいにも統一性がない。

 あと数歩崩れると、全体として町中の小さな公園風、もしくはさびれた遊園地風になる。
要するに、手当たり次第というか、その場、その場で、とってつけたような建物が無造作
に並んでいる。

 この不況下。
何かとたいへんだろうとは思うが、唯一の救いは、料金が安いこと。
ときにこれからの冬場は楽しそう。

●鼻水

 帰りのバス。
軽い鼻水が出る。
風呂から出たあと、風邪をひいたらしい。
今のところ、症状は鼻水だけ。

●新幹線の中で

 今ごろになって、眠気が襲ってきた。
横では、ワイフが「サンデー毎日」を読んでいる。
「雅子さまの高まるストレス」というタイトルの記事を読んでいる。
女性というのは、皇室でのできごとが気になるものらしい。
よく知っている。

昨日も、「雅子さんは~~だけれども、紀子さんは~~」と、詳しく説明してくれた。
まるで知人か友人でもあるかのように、性格分析までしてくれた。
私は「どうしてそんなことを知っているのだろう?」と思いながら、聞いた。

が、私自身は、ほとんど興味がない。
大切なことは、そっと静かにしておいてやること。
どんな家庭にも、問題がある。
問題のない家庭など、ない。

 それにしても、眠い。
「家に帰ってから寝よう」と言うと、「うん」とワイフは言った。

●新富士

 列車は新富士に着いた。
FRONTの男性は「明日は(=今日は)、快晴」と言った。
ところが起きてみると、どんよりとした雲が、低く垂れ下がっていた。
新幹線の中からも、そうだろう。
向かって太平洋側の席に座ったこともある。
私は見上げることもなく、パソコンを開いたまま、まどろみ始めた。

 ……こんな話をした。

「もし、敦賀原発(福井県)が事故を起こしたら、岐阜県は全滅する。
少し間をおいて、静岡県も全滅する。
そのときは、逃げるしかないね」と。

 浜岡原発(静岡県御前崎町)については、すでに行動計画は立ててある。
間髪を入れず、即、避難。
風向きにもよるが、浜松市は一夜にして、高汚染地帯に入る。
政府の避難勧奨など、まったくアテにならない。
アテにならないことは、一連のフクシマで証明された。

 が、どこへ避難するか?

 ……放射線を浴びても、症状が現れるのは2~5年後(チェルノブイリ)。
だったら、寿命のほうが先にくる。
そんな意見もある。
しかし放射線のような得体の知れないもので、寿命を縮めることはない。
そこらのチンピラにからまれ、怪我をするようなもの。
死ぬときになって、「原因は、あの原子力発電所の事故によるでは?」と疑うことくらい、
無念なものはない。
はっきりと因果関係がわかっていれば、まだ救われる。
恨んで死ぬことができる。
が、それもあいまいなままだと、恨んで死ぬこともできない。
つまり生殺し!

 土俵際に立たされたような私だが、まだまだふんばってやる!

●静岡

 新幹線は、静岡駅を離れた。
窓の下には、大井川が見える。
今回の講演旅行も、終わりに近づいてきた。

 ところでボケには、転地療法がよいという。
もちろん予防にもなる。
称して「転地予防」。
部屋の様子が変わるだけでも、脳みそへの刺激になる。
ワイフもそう言った。

 これからも機会を見つけ、もちろん懐(ふところ)とも相談しながら、転地予防をつづ
けたい。
肉体の老化もこわいが、脳みその老化は、もっと、こわい。
私が私でなくなってしまう。
そう言えば、先ほどバスの中で、うしろに座った老夫婦が、こんな話をしていた。
何でもその老夫婦の知人が、認知症になってしまったという。
そこで家族がその老人を、施設に入れた。
が、入れたとたん、その老人が盲目になってしまったという。
恐らく緑内障か何かになったのだろう。
一時的でも、強力なストレスが加わると、それまでボヤボヤとしていた持病が一気に悪化
する。
そういうことは多い。
いくら認知症になっても、まだ「心」は残っていた。
私はその老夫婦の話を、そのように理解した。

 窓の外には、寒々とした冬の景色が広がっている。
こういうときは、気分まで暗くなる。
ア~ア、暖かい布団に入って、昼寝をしたい!
列車は、掛川駅に止まった。
つぎは、浜松駅。

(伊豆、御殿場、講演旅行記、おしまい!)
はやし浩司 2011-11-09


Hiroshi Hayashi+++++++NOV. 2010++++++はやし浩司・林浩司

【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●11月10日朝記(はやし浩司 2011ー11-10)

++++++++++++++++++++++++++++++++++++

昨夜、友人宅から帰ったのが、午後11時。
4時間近くも、話し込んでしまった。

そのときのこと。
何かを説明するために自分のパソコンを開いた。
ついでに……ということで、EUの経済動向を見て、驚いた。
イタリアの10年国債の利回りが、7・14%になっていた(午後19:00)。
朝方は、たしか、6%前後だったはず。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++

●イタリアの金融危機

 家に帰ったのが、午後11時ごろ。
それから軽い夜食。
お茶漬けを食べた。
そのあとイタリアの金融危機が気になった。
今では、リアルタイムで、その国の国債の利回りを知ることができる(Bloomber
g)。
で、「寝る前に……」とパソコンを開く。

23:30……7・213%
24:00……7・282%
00:10……7・299%
00:26……7・251%

 7%を超えたとき、アイルランドもギリシアも、金融危機に陥った。
Bloombergは、つぎのように伝える。

『……ロンドン時間午後5時3分現在、イタリア5年債利回りは前日比70ベーシスポイ
ント(bp、1bp=0.01%)上昇し7.57%。
同国債(表面利率4.75%、2016年9月償還)価格は2.54下げ89.265』と。

 この報道によれば、日本時間で、今朝(11月10日)午前4時3分ごろ、7・57%
まで達したことになる。
で、現在(日本時間:午前7時15分)は、やや落ち着いて、

07:15……7・206%

 今度はイタリア!、ということか。
しかし不思議なのは、……というか、私には理解できないのは、「では、ギリシアはどうな
ったのか?」という疑問。
ギリシアの金融危機問題にしても、何も解決していない。
が、EU関連のニュースのどこを見ても、ギリシアの名前が出てこない。
イタリアの陰に隠れてしまった。
言い換えると、イタリアの金融危機問題は、それほどまでに大きいということ。

●フランスの金融危機

 イタリアの最大債権国は、フランス。
ドイツは2番目。
そのフランスの国債(10年もの)の利回りも、ジワジワと上昇している。

00:00……3・147
00:10……3・184
00:26……3・168
07:15……3・179

 不気味なことに、フランスが今度は、イタリアのあとを追いかけ始めた。
中村清次日銀審議委員は9日、「イタリアに債権を沢山抱えるフランスについてもいろいろ
なうわさが出ている」と問題の深化・複雑化に懸念を示したという(ロイター)。

同時に、ニューヨーク・ダウ・工業株30種も、大暴落。
389ドルの下げを記録している(11月09日、終値)。

TBS-iは、つぎのように伝える。

『……9日からは、EUヨーロッパ連合がイタリアの財政監視を開始しましたが、ギリシ
ャの5倍という巨額の国債発行残高のあるイタリアが、財政再建に失敗すれば、世界的な
影響は計り知れません(10日03:50)』と。

 何やら恐ろしいことが起こり始めている……というところまでは私にもわかる。
わかるが、そこで思考停止。
世界経済は、一度、行き着くところまで、行き着く。

●証券会社の格下げ

 同じくTBS-iニュースは、こんな記事を配信している。

『……金融市場の混乱が証券業界を直撃しています。
アメリカの格付け会社・ムーディーズは、国内証券2位の大和証券グループの格付けを1
段階引き下げるとともに、国内最大手の野村ホールディングスの格付けも引き下げる方向
で見直すと発表しました』と。

 が、私には、この「ムーディーズ」(信用格付け)というのが、よくわからない。
経営の健全性を示す指標になっているということらしい。
たとえば日本経済新聞は、『……ムーディーズ・インベスターズ・サービスは9日、野村ホ
ールディングス(HD)の格付けを現在の「Baa2」から引き下げ方向で見直すと発表
した』と報道している。

「Baa2」とは何か。
そこでおさらい。

●格付け(ムーディズのばあい)

+++++++++++++++++

信用リスクが低い   Aaa
           Aa
           A

中程度の水準     Baa 
           Ba
           B
           Caa
           Ca

信用リスクが高い   C
債務不履行に陥っているD

++++++++++++++++

 大和証券、野村證券(ホールディングズ)は、上述「Baa」のレベルにあるというこ
とらしい。
しかし信用を第一とする銀行や証券会社にとって、この格付けはそのまま営業に直結する。
事実、この発表を受け、野村證券は、即、反応した。
「我が社の経営は、堅固である」と。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●田丸謙二先生(11月10日)

 昨夜(11月09日)、田丸謙二先生から、メールが届いていた。
ドイツでの講演が無事終わったらしい。
「前回のメールでは、命が心配です」とあった。
よかった。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 はやし浩司のホームページ http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
***********************************

このマガジンがお役にたてそうな人が、あなたのまわりにいませんか?
よろしかったら、どうか、このマガジンのことを、お友だちの方に
話していただけませんか?

よろしくお願いします。              はやし浩司
***********************************
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■  
まぐまぐプレミア版(有料版)のお申し込みは……
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/page141.html
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■                  
.   *※※
.※※  ***※
.*※※…※}※**   
. **++ ※))
. {※}※※ /
. ※*… /mQQQm
.**/| |Q ⌒ ⌒ Q  Bye!
.  = | QQ ∩ ∩ QQ   
.       m\ ▽ /m~= ○
.       ○ ~~~\\//
.=================================
.みなさん、次号で、またお会いしましょう!
.=================================

●幼児期後期の、伸びやかな子どもたち(自立期)

2011-12-03 13:29:29 | 日記
●12月03日(土曜日)『幼児の自己主張』

++++++++++++++++++++

今朝は、6時に起きた。
左足の小指の爪の端が割れ、それが一晩中、痛かった。
ときどき足をふとんの外に出す。
が、そうすれば、今度は足が冷えてしまう。
つまり一晩中、それを繰り返した。

で、6時に起きた。
爪切りで、割れた爪を切った。

++++++++++++++++++++

【幼児期後期の子どもたち】(自立期の子どもたち)

●自立期(伸びやかな子どもたち)(Active Children, Age 5&6)

 自立期の幼児(=幼児期後期)がどういうものかは、つぎの動画を見てもらえばわかる。
この時期、幼児は、つぎの児童期をめざし、はげしくも自己主張を繰り返す。
世の中には、おとなしく、従順で、シャイな子どもほど、「できのいい子」と考える親も多い。
またそういう子どもにするため、子どもを頭から抑えつける親もいる。
しかしこれはとんでもない誤解。
偏見。
誤解や偏見であることは、この動画を見てもらえばわかるはず。
子どもというのは、抑えつけるのは簡単。
伸ばすのはむずかしい。
なお2~3月期(小学校の入学前)になったら、少しずつ、抑えにかかる。
この動画を通して、子どもを伸ばすということがどういうことか、それがわかってもらえばうれしい。
テーマは、少し早いが、「1年のまとめ」。

(1)
<iframe width="480" height="360" src="http://www.youtube.com/embed/FW-cpQoOJOw" frameborder="0" allowfullscreen></iframe>


(2)
<iframe width="480" height="360" src="http://www.youtube.com/embed/yWlLGkyVwkQ" frameborder="0" allowfullscreen></iframe>


(3)
<iframe width="480" height="360" src="http://www.youtube.com/embed/qWTQJm5nAaQ" frameborder="0" allowfullscreen></iframe>


(4)
<iframe width="480" height="360" src="http://www.youtube.com/embed/VJKkRRGMZ3M" frameborder="0" allowfullscreen></iframe>



Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●EUの金融危機

 実に奇妙で、不可解なことが起きている。
金(マネー)を借りたほうは、どこかのんびりムード。
金(マネー)を貸したほうが、あわてまくっている。

わかりやすく説明しよう。

 あなたの町内に、深刻な借金をかかえている家族が、3軒ある。
ギリ氏、イタ氏、スペ氏。
が、この3氏、いたってのんき。
いつもどおり、ワインを飲み、夕暮れ時になれば、裏通りでバックギャモンを並べて遊んでいる。
「借金はどうするのオ?」と聞くと、3氏とも、平気な顔をして、こう言った。
「返せなくなったら、自己破産するよオ」と。
そこで「自己破産したあとは、どうするのオ?」と聞くと、さらにこう言った。
「食い物には困らないし、あとは生活保護でも受けるわさア」と。

 困ったのは、ドイ氏とフラ氏。
街の高利貸し。
自己破産されたら、たまらない。
元も子もなくなってしまう。

 そこでドイ氏とフラ氏が話し合った。
「どうしよう」「どうしましょう」と。

 フラ氏は、「とりあえず銀行から金を借りてきて、あいつらを助けるしかない」と主張。
ドイ氏は、「そんなことをすれば、ますますあいつら、図に乗るだけ。ためにならない」と反対。 
が、このままでは、ドイ氏もフラ氏も、共倒れ。

●本当に困っているのは、だれ?

 が、ドイ氏もフラ氏も、互いに疑心暗鬼になっている。
本来なら金(マネー)を融通しあい、協力しあわなければならない。
が、手の内を見せない。
いくら貸しつけ、いくら金(マネー)をもっているか、それも明かさない。
つまり資金の流れが止まってしまった。

 「さあ、どうするか?」ということで、その上の銀行に泣きついた。
が、銀行とて、困った。
ギリ氏、イタ氏、スペ氏が自己破産するのはかまわない。
が、ドイ氏とフラ氏は、お得意様。
ドイ氏とフラ氏が倒れたら、銀行の屋台骨すら折れかねない。
そこで銀行は、ドイ氏、フラ氏にこう約束した。
「いざとなったら、金(マネー)、いくらでも貸すよ」(IMF)と。

 これにドイ氏とフラ氏が喜んだ。
「ワーイ、これでひと安心!」と。

●金融危機

 つまり困っているのは、高利貸しのほう。
「金融危機」といっても、ギリシャやイタリア、それにスペインではない。
ドイツやフランスの銀行が、困っている。
……困り切っている。

この視点を踏み外すと、今回の一連の金融危機がどういうものか、わけがわからなくなってしまう。
本来なら、助けるべきは、ギリシャやイタリア、それにスペインということになる。
が、先にも書いたように、これらの国は、何も困っていない。
ユーロ圏に入ったことで、かえって豊かな生活ができるようになった。
受けた恩恵は大きい。

 冒頭で私が、「実に奇妙で、不可解なことが起きている」と書いたのは、そういう意味。

●資本主義

 「銀行だって、企業なのだから、つぶれることもあるし、つぶれても仕方ない」と。
ふつうの人なら、そう考える。
が、そうはいかないところに、特別の事情がある。
「資本主義」という事情である。
平たく言えば、金(マネー)の力。

 たとえばアメリカ・ドルなら、世界中で通用する。
世界のどこへもっていっても、そのまま使える。
だからアメリカ政府は、いくらでもドルを印刷することができる。
いくら貿易赤字がつづいても、構わない。
北朝鮮ですら、闇市では、ドルを使っている。
つまり金(マネー)も、需要と供給のバランスの上に成り立っている。

 が、たとえば韓国ウォンは、そうではない。
使うにしても、一度アメリカ・ドルに交換してもらわねばならない。
へたに増刷すれば、国内でインフレを引き起こす。

 日本の円にしても、そうだ。
今でこそ、国際通貨として通用する。
が、昔は、そうではなかった。
学生時代、オーストラリア国内で日本円を使おうとしたことがある。
1970年当時のことだったが、日本の1万円を銀行で両替しようとしたら、チェック(検査)するだけで、10分以上も待たされた。
もっと時間がかかったかもしれない。
よく覚えていない。
当時の日本の円は、そんなものだった。

 資本主義の世界には、強い通貨と弱い通貨がある。
当然、自国の通貨は、強ければ強いほど、よい。
得!
みなが、ほしがる。
みなが、ためこんでくれる。
だからEUは連合し、共通通貨であるユーロを創設した。

 わかりやすく言えば、絵画と同じ。
ピカソの絵は、ちょっとした走り描きでも、何十万円。
ラマ(インド)の絵は、絵描きが1年かかって描いた絵でも、1万円。

●EUの将来

 EUは、崩壊しない。
ギリシャにしても、イタリアにしても、スペインにしても、EUにくっついていたほうが、得。
いくら貧乏になっても、ユーロなら世界中で通用する。
自国通貨にしたとたん、紙くずになってしまう。

 一方、ドイツやフランスにしても、そうだ。
マルク(ドイツ)やフラン(フランス)だけでは、力不足。
世界の基軸通貨には、ならない。……なりえない。
仲間は多ければ多いほど、よい。
EUが崩壊したら、EU全体で、17~20%の工業生産力を失うという説もある(Bloomberg)。

 となると、ここは一致団結するしかない。

●日本の国益

 が、日本の国益を考えるなら、EUは、バラバラになったほうがよい。
EUが弱体化すれば、相対的に、日本の地位は浮上する。
日本の円は、アメリカ・ドル、EUのユーロ、中国の元の圧は力を受け、今や風前の灯(ともしび)。
ユーロの台頭とともに、ちょうどそれに反比例する形で、日本の円は弱体化した。
だから私がもし日本の宰相なら、表向きはともかくも、裏ではユーロの解体をもくろむ。
……というか、アメリカはそれをねらっている。

 ユーロの台頭は、アメリカにとっても、おもしろくない。
ユーロが力をつければつけるほど、相対的にドルの地位は下がる。
ついでに言えば、日本の円も、中国の元の台頭もおもしろくない。
そこでアメリカの逆襲が始まった!

●結局は、アメリカのひとり勝ち

 最終的には、結局はアメリカのひとり勝ち。
10年後、20年後のことはわからない。
しかし今回のEUの金融危機の結果は、そうなる。
(これは、はやし浩司の大予言。)
アメリカは、IMFを利用し、EUの大銀行を、つぎつぎと自分の傘下に収める。
ついでにめぼしい企業も、自分の傘下に収める。

 「金(マネー)のなる木を、自分の庭に植えかえる」(某経済学者)ことによって、EUを支配する。
が、これは即、日本の未来像でもある。
アメリカの戦略は、火を見るより明らか。

 EUのつぎは、この日本。

1. 急激な円安に誘導する。(=円売りを開始する。)
2. 日本国債を暴落させる。
3. 日本をIMFの指導下に置く。
4. 日本の銀行、企業をつぎつぎと買収する。

 実はこの方法の有効性は、1997年の、韓国のあの金融危機で、実証済み。
以後、韓国の名だたる銀行はすべて、アメリカ資本のもとに組み込まれた。
ヒュンダイにせよ、サムスンにせよ、形は韓国の企業だが、中身はアメリカの企業。
このままでは、日本も、やがてそうなる。
(すでにそうなりつつあるが……。)
(これも、はやし浩司の大予言。)

●警戒主義者

 私は少し前まで、親米主義者だった。
しかしこのところ、少し風向きが変わってきた。
親米主義者から警戒主義者。
反米主義者まではいかないが、この先、アメリカの動きには、じゅうぶん警戒したらよい。
またすべきかと思う。

 現在の野田政権のように、何でもハイハイと言うことを聞いていたら、この日本はたいへんなことになる。
そんな危惧感をもっている。
今回のIMFの動きにしてもそうだ。

 まずドイツとフランスに自腹を切らせる。
つぎに南欧諸国(ギリシャ、イタリア、スペインほか)に対してはドイツと歩調を合わせ、内政に干渉していく。
IMFにジャパン・マネーを使わせるのは、そのあと。

お人よしは禁物。
この際、大国意識を捨て、日本もなりふり構わず、自国防衛に専念すべき。
日本という国の国益を第一に考え、行動する。
現に中国は、そうしている。
「自国の外貨をEUの救済のためには使わない」、
「アメリカ国内のインフラに投資する」※(12月2日)と。

 「どうして中国人より10倍も所得があるEUを、中国が救済しなければならないのか」とも。
さらに中国がアメリカに投資すると言い出したのは、当然のことながら、アメリカを自分の支配下に置くためである。

……などなど、と私は考える。
……少し過激な意見で、ごめん!
……それにしても、ドイツのあのメルケル首相という人は、ものすごい女性だね。
日本の野田首相など、メルケル首相とくらべたら、まるでボンボン。
「これだけのことをしてやったから、相手は感謝してくれるはず」という『ハズ論』だけで、国際政治を考えている。
が、国際社会は、そんなに甘くない。
甘くないことは、先の3・11大震災を見ればわかる。
どこの国が、(民間支援ではなく)、国として日本を支援してくれたか?
みな、日本から一方的に金(マネー)を受け取るだけ。

 韓国などは、日韓スワップ協定を結んだことをよいことに、手持ちの外貨で、せっこらせっこらと金(ゴールド)を買いつづけている(2011年12月3日現在)。

 以上、はやし浩司という、素人の国際経済論。
あまり本気にしなように!

(はやし浩司 2011-12-03朝記)

(注※)
『中国の陳徳銘商務相は2日、中国が外貨準備の一部を米国のインフラ投資に振り向ける可能性があることを明らかにした。
同商務相は米国のロック駐中国大使、および米財界人との会合で、「中国は米国債を過度に保有することは望んでいない。その資金を投資に変えることを望んでいる」と述べた。
そのうえで「電力供給網、鉄道、交通網など、米国のインフラには再建が必要な分野もある」とし「こうした種類の投資は、米国の失業問題解決の一助となる可能性もある」と述べた』(ロイター・2011年12月2日)

『中国の傅瑩外務次官は2日、欧州諸国を「救済」するために中国は3兆2000億ドル(約249兆円)の外貨準備を使うことはできないと言明した上で、金融危機をめぐる欧州支援で中国は「自らの役割を果たしてきた」との認識を示した』(Bloomberg・12月2日)と。

(補記)
 どうして日本の首相以下、政府は、こうした主張をしないのか?
もっと自分の意見を、堂々と披露すればよい。
よく言えば、「おとなしい」。
悪く言えば、「八方美人」。


Hiroshi Hayashi+++++++Dec.2011++++++はやし浩司・林浩司