最前線の子育て論byはやし浩司(2)

子育て最前線で活躍する、お父さん、お母さんのためのBLOG

●親の限度と犠牲心

2011-08-03 09:36:14 | 日記
【思春期という反抗期】

●ああ、父親たるものは……!

 平成10年度の『青少年白書』によれば、中高校生を対象にした調査で、「父親を尊敬していない」の問に、「はい」と答えたのは54・9%、「母親を尊敬していない」の問に、
「はい」と答えたのは、51・5%。

 また「父親のようになりたくない」は、78・8%、「母親のようになりたくない」は、71・5%であった。

 この調査で注意しなければならないことは、「父親を尊敬していない」と答えた55%の子どもの中には、「父親を軽蔑している」という子どもも含まれているということ。
また、では残りの約45%の子どもが、「父親を尊敬している」ということにもならない。

 この中には、「父親を何とも思っていない」という子どもも含まれている。
白書の性質上、まさか「父親を軽蔑していますか」という質問項目をつくれなかったのだろう。
それでこうした、どこか遠回しな質問項目になったものと思われる。

 ……という話しは、すでに何度も書いてきた。

●それから13年

 先の調査から、13年が過ぎた。
で、先ほどまで最近はどうなったか、それを調べてみた。
便利になったものだ。
ネットで検索をかければ、即座に情報を手に入れることができる。
それに内閣府(旧総理府)は、数年ごとに同じような調査を繰り返している。
そのため青少年の意識のちがいや変化を、数字として知ることができる。

 が、私が調べた範囲では、平成10年以後、同じような調査がなされた形跡がない。
だからこの調査結果を基に考えるしかない。

●繰り返される親子関係

 『子育ては本能ではなく、学習である』。
そういう視点で類推するなら、こうした意識は、つぎの世代へと連鎖していく。
つまり戦後の流れからすると、現在は、平成10年当時の調査結果より、悪化していると考えられる。
(それを「悪化」と言ってよいかどうかという問題もあるが……。
しかし家族というのは、たがいに尊敬しあっているほうがよい。
そういう点で、「悪化」という言葉を使った。)

●尾崎豊

 私の印象では、尾崎豊が『卒業』を歌ったのを節目に、日本の青少年の意識は大きく変わった。
青少年が、自分たちより上の世代に反旗を翻した。
「親に何か言われると、ムシャクシャする」
「親にあれこれ指図されたくない」
「親の言うことは、イチイチ、うるさい」と。
直接的には、親に対し、「アンタには、関係ない」と突っぱねる。
それが「親のようになりたくない」(約80%)という答えとなって跳ね返ってくる。

 そこでそうした青少年が、今度は自分が親になる。
そしてこう覚悟する。
「私は私の親とはちがう」
「私はすばらしい家族を築く」
「よい親子関係を作る」と。

 が、現実は甘くない。
結局は、自分がしたこと(=思ったこと)と同じことを、その子どもたちが繰り返す。
子ども、つまり先の親から見れば孫たちが、こう言い出す。
「父親のようになりたくない」
「母親のようになりたくない」と。

 それを世代連鎖という。
だからこう言う。
『子育ては本能ではなく、学習』と。

●変わる青少年の世界

 ネットで検索していたら、こんな情報にヒットした。
たまたま先ほど、市内の地下街を歩いていたら、携帯電話を片手にサーッと通り抜けていった若者(高校生くらい)がいた。
それで気になってあたりを見回すと、そこにいた若者たち、全員が片手に携帯電話をもっているのを知った。
10人はいただろうか。
年齢的には、10代後半から20代。
全員、である。

 それを青少年白書は、こう調査している。

『内閣府がまとめた「平成20年版青少年白書」によると、携帯電話を使ったインターネットの利用率は、小学生27%、中学生56・3%、高校生は95・5%となっています。
もはや中高生にとっては携帯電話の通話機能よりも、インターネットやメールを使っての……』と。

 携帯電話ではなかった。
携帯端末だった。
青少年白書は、「携帯電話ではなく携帯端末」と。
知らなかった!

 そこでたまたま近くにいた中3の女子(生徒)に聞いてみた。
「携帯電話なら、使わなければ利用料金も少なくてすむけど、携帯端末だと、そういうわけにはいかないよね」と。
するとその女子は、こう教えてくれた。
「定額料金にすれば、6000円くらい。学割があるけどね。でもね定額料金にしていない人なんか、月に1万円くらい使っているよ」と。

 話しが脱線した。
子どもたちの世界は、日々に変化している。
話しを戻す。

●中学生たちと

 で、この話しを、中学生のクラスでしてみた。
「父親のようになりたくないが、78・8%、母親のようになりたくないが、71・5%ということだけど、君たちはどうかな?」と。

 すると5人いた中学生のうち、4人が、こう言った。
「いろいろなときがあるからね。そう思うときもあるし、そうでないときもある」と。

ナルホド!

 これは、「YES/NO」で答えられるような問題ではないということか。

私「じゃあ、君たちは、お父さんを尊敬しているか?」
子「……ウ~ン、尊敬できる面もあるし、尊敬できない面もあるよね」
子「そうだよね。好きなところもあるし、嫌いなところもある……」
私「お父さんは、うるさくないのか?」
子「うるさいから、そういうときは、『アンタには、関係ないでしょ!』と突っぱねることにしている」と。

 となると、総理府(現在の内閣府)のした調査は何かということになってしまう。
「78・8%」という数字は、どこから出てきたのか。
もしこの数字に信頼性がおけないというのなら、それを基礎に議論を進めること自体、無意味になってしまう。

 それに私のばあいもそうだったが、年齢とともに、親に対する考え方は変わる。
思春期における印象が、すべてというわけではない。
あるいは思春期というのは、そういうものなのか。
直接的には、親に反抗することによって、自立を目指す。

●親の立場から

 どうであれ、子どもは10歳前後(小学3年生前後)から、親離れを始める。
この時期、(家庭)という束縛から自分を解き放ち、友人との(社会)に、自分の世界を移し始める。

 が、ほとんどの親はそれに気づかない。
ほとんどの親は、「私はすばらしい親だ」「私は子どもたちに慕われ、尊敬されている」と思い込んでいる。
が、これが思い込みであることは、数値の信頼性はさておき、先の「78・8%」という数字を見てもわかる。
言い換えると、それが「ふつう」ということ。
つまり、子どもに尊敬されようと思わないこと。
思っても意味はない。

 親は親で、自分の道を行く。
中には家族主義(たいていは行きすぎた家族主義)を信奉し、「家族こそすべて」と考える人も、いる。
「親子の太い絆こそ、何よりも大切」と。

 しかし親子というのは、皮肉なもの。
親のこうした気負いが強ければ強いほど、子どものほうはそれを負担に思う。
その負担感が、かえって、親子の間に溝を作る。
だから親は親で、自分の道を行く。
「子どものため」という義務感、犠牲心は、もたないほうがよい。
もっても、意味はない。
やるべきことはやるが、期待しない。
またそのほうが、結果的に、親子の絆は太くなる。
子どもも親を尊敬するようになる。
だからあのバートランド・ラッセルは、こう言った。

『子どもたちに尊敬されると同時に、子どもたちを尊敬し、必要な訓練は施すけれども、
けっして程度を越えないことを知っている両親たちのみが家族の真の喜びを与えられる』と。

 繰り返し取りあげてきた言葉だが、この言葉の中に、子育ての神髄が凝縮されている。

(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 幼児教室 育児 教育論 Japan はやし浩司 父親のようになりたくない はやし浩司 バートランド・ラッセル)


Hiroshi Hayashi++++++Aug. 2011++++++はやし浩司・林浩司

●マガジン(8-3日号)複合汚染

2011-08-03 07:02:05 | 日記
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 子育て最前線の育児論byはやし浩司     8月  3日号
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【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

休みます。

【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●複合大恐慌(2011/07/18記)

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アメリカのデフォルト(債務超過=国家破綻)、
EU経済の崩壊、
中国バブルの崩壊……。

迫り来る、世界の大恐慌。
しかし日本は3・11震災処理、原発事故処理問題で、
それどころではない(?)。
が、上記ひとつでも現実のものとなったら、
日本経済はそのまま奈落の底へ。

で、ここまでの話しなら私にも理解できる。
が、そのあと、この世界はどうなるか。
この日本は、どうなるか。
それがよくわからない。
ただひとつわかっていることは、そのあと、
世界は未曾有の大恐慌に見舞われるということ。

企業の連鎖倒産、失業者の増大、ハイパーインフレ……。
銀行や証券会社には、払い出しを求めて長蛇の列が
並ぶだろう。
犯罪も増加し、治安は不安定になる。
過去3年間だけをみても、世界の穀物価格(大豆、小麦、
とうもろこし)は、すでに3倍近くにまではねあがっている。

たとえば、大豆価格……08年比で、2・6倍
小麦価格……08年比で、2・3倍
とうもろこし価格……08年比で、3・1倍。
(農林水産省調べ・MMF・2010)

たまたま今は、円高にブレているからよいようなもの。
これが円安に向かえば、穀物価格は、一気に台所を直撃する。
へたをすれば日本でも餓死者が続出するかもしれない。
(すでにあちこちで餓死者が報告されているが……。)

今まさに、世界は大激流の渦の中に巻き込まれようとしている。
そういう中、私たちはいったい、どのように自分の身を守ればよいのか。
どのように生きていけばよいのか。

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●日本人の依存性

 「国の指示がなかった」「国が何とかしてくれる」と。
こういうのを依存性という。
「甘えの構造」(土居健郎)ともいう。

牛肉から最初に放射線が計測されたとき、当の飼育業者は、こう言っていた。
「原発から、こんなに離れているのに……!」と。
AS町に住む飼育業者である。
そこで私はグーグルマップを使って、福島第一原発からAS町までの距離を調べてみた。
が、その距離はたったの45キロ!

 原発事故においては、45キロなど、事故の直接圏内。
もう一度、3月末の「放射線物質の飛散様子図」(イギリス気象局)を見てみよう。

conccol_I-131_20110322T060000.gif

 これは3月22日の06:00(GMT)のものだが、このあと放射性物質(=放射能)
は、さらに広く拡散する。
最高度の危険度を示す「赤」は、東京を越え、伊豆半島にまで達している。
さらにその先端は、この浜松市にまで達している。
45キロどころではない。

 当時、私は即座にそれを知り、雨が降っている日には、(小雨でも)、生徒たち全員に雨
合羽を無料で配布、着用させた。
浜松市(福島第一原発から約420キロ)に住んでいる私ですら、その程度の危機感をも
っていた。
が、たった45キロしか離れていないAS町の飼育業者が、そんな言葉を使ってよいのか。
「原発から、こんなに離れているのに……!」と。

 おおかたの世論は、「やむにやまれず、汚染されたワラを与えた」と、飼育業者に同情的
である。
たしかにそうかもしれない。
その心情は、痛いほど、よくわかる。
が、そうとばかりは言えない部分もある。
何かが心にひかかる。
そのおかげで、放射線被害は、ほぼ全国に広がってしまった。
つまり無知と言えば無知(失礼!)。
ほんの少しでも自分で情報を集め、考える力があったら、そんな言葉は出てこなかっただ
ろう。
すでに百数十頭以上もの汚染牛が、食卓で消費されている。
今朝になってその数はさらにふえた。
わかっているだけでも、600頭近く!
しかも事故直後の5月ごろに!

 この先、どんな健康被害が出てくることやら。
それを考えたら、「無知だった(innocent)」では、すまされない。
「ちゃんと指示を出してくれなかった、国が悪い」では、すまされない。

●慣性の法則

 「日本人は、希望的観測論で行動する。最悪のばあいを考えて行動しない」と。
藤井巌喜氏が、その著書「超大恐慌の時代」の中で述べている言葉である。
何もあえて取り越し苦労をすることもないが、それにしても日本人は、甘すぎる。
飼育業者だけではない。
これほどまでの大恐慌が、すぐそこまで来ているのに、その緊張感すらない。
同じように、「何とかなる」「だれかが何とかしてくれる」と。
のんきというか、ノー天気というか。

 私もリーマンショック(2008年9月)で、ひどい目にあった。
だからドバイショック(2009年11月)のときは、それを察知することができた。
ちょうどその1週間前には、すべての株を手放していた。

 そして今、おかしな楽観論が、日本中を支配している。
放射線汚染もそうだが、そこにある危機を横目に見ながら、「大恐慌など来ない」と。
こういう世俗の動きを、経済の世界では「慣性の法則」というらしい。
「まだだいじょうぶ」という甘い考えだけが、ひとり歩きしてしまう。
現在の中国に、その例を見る。

 いまだに中国人のほとんどは、住宅バブルはまだこの先も、ずっとつづくと信じている
らしい。
今年に入って、貸出金利の上昇とともに、住宅価格は20%以上も下落している。
が、それでも「一時的なもの」と。

 かつての日本人もそうだった。
「まだ何とかなる」「そんなはずはない」と言って、土地神話にしがみついた。
つまり慣性がついているから、小回りできない。
それを「慣性の法則」という。
わかりやすく言えば、行き着くところまで行かないと、気がつかない。

●では、どうするか

 では、どうするか……と書いたところで、筆が止まってしまう。
私はこの分野では、ズブの素人。
書店で経済誌を読みあさる力はあっても、それをまとめる能力はない。
他人に、どうしたらよいか書く能力となると、さらにない。

 しかし嵐が近づけば、だれだってその備えをする。
そういう能力はある。

 大恐慌になれば、株価は下落、企業は倒産。
銀行があぶなくなるということは、銀行預金もあぶなるということ。
プロの投資家は、そういう危機を先読みし、利益につなげるという。
しかしそんな芸当など、私にできるはずがない。
そういったものに手を出すのは、危険すぎる。

 そこで防衛あるのみ。
今の段階では、「損切り」(損をしてでも、見限るものは見限る)あるのみ。
この先の具体的なことはここには書けない。
みな、事情が異なる。
専門知識にも差がある。
ただこういうことは言える。

 「今度中国ショックが起きれば、ドバイショックの1000倍の威力(被害)がある」(某
経済誌)と言われている。
(何をさして、1000倍というか、よくわからないが……。)

さらにもしアメリカがデフォルト……ということにでもなれば、日本の銀行は、残らず倒
産する。
日本の銀行団がかかえるアメリカ国債は、330兆円!
今の今も、毎年、48兆円ものアメリカ国債を買い支えている。
日本の国家税収が40兆円前後。
国家予算が80兆円前後。
それと比べても、330兆円という額がいかに莫大なものであるかが、わかるはず。
それが紙くず……とまではいかないにしても、それに近い状態になる。

 8月2~3日に、オバマ大統領は、どのような決断を下すか?
おおかたの経済学者は、債務限度額を引き上げ、ドル札の増刷をして乗り切ると読んでいる。
つまりそのほうがデフォルトするよりは、よい。

しかしここでも慣性の法則が働く。
このまま慣性によって、突っ走ってしまうかもしれない。
オバマ大統領は、その決断もくだせないほど、自らの体を、無数の糸でしばりあげてしま
っている。
つまりにっちもさっちもいかない状態になっている。
それに今、ここで一時的にデフォルトを避けられたとしても、根本的な問題は何一つ解決
していない。
さらにアメリカの借金は積み重ねられ、その向こうではさらに大きなデフォルトが待って
いる。
また同時進行の形で、EU経済の崩壊、中国バブルの崩壊が危ぶまれている。
もちろんこの日本も、あぶない!

 時おりしも、超巨大台風が日本列島に接近中!
どうやらこの浜松地方を直撃しそうなコースに乗っている。
とりあえずはこの台風への備え。
それが片づいたら、「超大恐慌」(藤井巌喜)に備えよう。


【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●7月16日、夜記

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今日は暑かった。
一日中、ふとんの上で横になっていたような気がする。
ときどき水道の水を頭にかけた。
軽く拭いて、そのまま扇風機に。
この繰り返し。

調子は最悪。
昨日から頭痛が消えない。
今も軽い頭痛。
熱中症?
偏頭痛?
それとも夏風邪?
判断しかねている。
だから薬も今は、ペンディング。

先ほど、ある雑誌社からの原稿を書き終えた。
締め切りまで、まだ日数があるので、
しばらく塩漬け。
原稿というのは、つけものと同じ。
しばらく塩漬けにしたあと、再度推敲する。
時間がたつと、そのときは気がつかなかった文の
アラがわかる。
だから塩漬け。

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●後悔

 ときどき、……というより最近、私はこう思う。
「私は自分の人生で何をしてきたのだろう」と。

 自分の好き勝手に生きてきたつもりなのだが、いつもだれかの犠牲になっていた。
心の負担感をはずすことができなかった。
もちまえの生まじめさが、私をして、そうさせた。
私はもっとずるく生きてくればよかった。
手を抜くところは、抜く。
ニヒルになるところは、なる。
それが私には、できなかった。
そういう点では、私はクソまじめすぎた。
今の今もそうで、体中に、無数の糸がまつわりついている。

 後悔といえば、それが後悔。
が、理由はわかっている。
結論を先に言えば、私は臆病者。
ひとりで生きていく度胸すらない。
自信もない。
勇気もない。
だから反対にだれかにまつわりつく。
それが逆に、私にまつわりついてくる。

●勇気

 勇気がほしい。
ひとりで生きていく勇気がほしい。
だれにも遠慮せず、だれにも媚を売らず、だれにも干渉されず、
そして不安や孤独から解放され、ひとりで生きていく勇気がほしい。

 それができれば、過去とも決別できる。
息子たちやワイフとも決別できる。
今の私にとっては、家族は憩いの場であると同時に、負担。
「あと何年がんばればいいのか」と。
若いときのように先が見えない分だけ、心細い。
健康にも、自信がなくなってきた。
が、私は自分の体にムチを打つ。
打って、運動に出かける。
負担感の原因は、どうやら、そのあたりにあるようだ。

 そこでこう考える。
「人なんて、クソ食らえ」と。
みんな勝手に、自分で生きていけばよい。
私は私だ。
……つまりそういうふうに割り切って生きる、勇気がほしい。

●愚痴

 やはり頭痛のせいだ。
こういう愚痴っぽい原稿は、私の書く文章ではない。
また読む人だって、不愉快。

 だから今夜はここまで。

 ……そう、夜中になったら、サイクリングをしてみよう。
今日は土曜日。
少し遠出をしてもよい。
よい運動になる。
いや、本当は、どこまでもどこまでも、行けるところまで行ってみたい。
日本にも砂漠のようなところがあったらよい。
オーストラリアのアウトバックス(荒野)のようなところでもよい。

 いつか足が動かなくなり、そのまま地面に倒れる。
倒れて意識を失う。
あわよくば、そのままピンコロ!
私にとっては、理想の死に方。

 ……本当にこの世の中、皮肉なもの。
生きていくのもたいへん。
しかし死ぬのも、同じくらい、たいへん。
いま、つくずくそう思う。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●7月17日

 一夜あけて、今日は7月17日。
曇った空。
涼しい風。
セミの声も、どこか湿っぽい。
先ほど天気予報を見たが、超大型の台風が接近中とか。
20日ごろ、本州の南側をかすめそう。

 今朝は運動をするのも、何となく、おっくう。
というか、していない。
こういうときは、ささいなことが気になる。

 昨夜も、ひとりで近くのソバ屋へ行ってきた。
客は、私ひとりだけだった。
そこでのこと。
私は冷やしソバを注文したのだが、主人の腕を見ると、玉になった汗がびっしり。
その汗が、ソバを出してくれたとき、ポタポタとソバの中に落ちた。
とたん食欲ゼロ。
空腹感は、どこかへ吹っ飛んでしまった。

 「塩の味付けと同じ」と、何度も自分に言って聞かせる。
聞かせながら、食べる。
が、それにも限界がある。
ソバの部分だけを食べ、あとは残して出てきてしまった。

 帰りにコンビニでダイエット食を、5個買った。
今朝はまだ体重を量っていないが、65キロ台になっているはず。

●ダイエット

 ダイエットするときは、運動量をふやす。
運動をしないまま、減食すると、そのうち体が動かなくなる。
抵抗力も落ちるので、もろもろの皮膚病を誘発する(私のばあい)。
結膜炎やインキンなど。

 が、この方法だと、最初の7日前後、体重はほとんどさがらない。
脂肪がそのまま筋肉になるためと、説明されている。
が、その7日を過ぎると、徐々に体重がさがり始める。
が、そこからが苦しい。
今の私がそうだ。
脂肪が筋肉になるといっても、簡単にはなってくれない。
さらに運動量をふやさなければならない。

 ……人間というのは、本来、怠け者。
サルにも「ナマケモノ」というのがいる。
人間ももともとその部類だったかもしれない。

 ポタポタとした腹を手のひらで叩きながら、今、そんなことを考える。

●汚染牛

 今、放射能で汚染された牛肉が問題になっている。
今月のはじめには、「そういう牛はない」ということになっていた。
が、その直後、1頭、発見された。
それが全国で販売され、大半がだれかの胃袋に入った。

 さあ、たいへん!、ということで、日本中が大騒ぎになった。
が、1頭だけではなかった。
84頭(16日)、さらに42頭(17日)とつづいた。
宮城県産の牛にも、飛び火した(17日)。
当初から「1頭だけのはずがない」と私は思っていた。
思っていたが、「1頭だけかもしれない」という淡い期待も抱いていた。

 ヤフーニュースは、こう伝える。
『……放射性セシウムを含む稲わらを与えられた肉牛は、すでに南SM市と同県AS町の
農家からの出荷が判明。同様の牛の出荷は計143頭になった」と。

 ただAS町の農家の人が、こう言ったのには、驚いた。
「こんな遠くまで放射能が飛んでくるとは思っていませんでした」と。
そこでグーグル・マップを使って、距離を調べてみた。
福島第一原発から、AS町までは、……40~50キロ!
たったの40~50キロ。
それでもその農家の人は、そう言った。

 そう言えば、足柄茶(神奈川県)で放射能が発見されたときも、農家の人は同じような
ことを言っていた。
静岡茶で発見されたときも、そうだ。
「何100キロも離れているのに!」と。

 管直人首相は、「東京、神奈川の人まで、3000万人の強制移住も考えなくてはならな
い」(16日)というようなことまで言ったとか。
そうならないことを望むが、しかし可能性としては、ありえない話しではない。
というのも、この問題は、牛肉だけのことではない。
ありとあらゆるもののが、汚染されている。
それがジワジワと、積算されながら、裾野に広がりつつある。

 
Hiroshi Hayashi+++++++July. 2011++++++はやし浩司・林浩司

【熱中症vs管直人首相の責任】(改)2011/07/1記

●節電と熱中症(熱中症まで、管首相の責任?)

 産経新聞(2011-07ー17)・Izaニュース(7月17日)に、奇妙な記事が載っ
た。
実に奇妙な記事である。
いわく「熱中症による死亡者がふえたのは、管直人首相のせい」と。

一部を、そのまま紹介する。

++++++++++以下、産経新聞(iza)より+++++++++++++

政界でも「菅直人首相の思いつき」(現職閣僚)としか受け止められていない「脱原発」路
線の影響で、ついに死者が出始めた。総務省消防庁が12日にまとめた調査(速報値)で、
7月4日から10日までの1週間に熱中症で病院に搬送された人が前年同期の897人か
ら5倍以上の4520人に達し、うち8人が死亡していることが分かったのだ。

(中略)

過剰な節電意識から生じた熱中症は、さしずめ「3次被害」と言ったところだろう。しか
も、1次や2次被害と違って民主党政権、とりわけ菅政権と密接不可分な、正真正銘の人
災でもある。

(中略)

首相は13日の記者会見で熱中症患者の急増について「本当に申し訳ないといいましょう
か、静養いただかなければならない問題だ」と謝罪した。後ろめたさを感じていたとみえ
る。

++++++++++以上、産経新聞(iza)より+++++++++++++

●2011年は、2010年より、暑い!

 そこで私は、東京都における、昨年(2010)の気温と、今年(2011)の気温を
調べてみた(goo天気)。
もし2011年(今年)の気温が、2010年とほぼ同じであれば、節電と熱中症の間に、
何らかの因果関係があっても、おかしくない。
(だからといって、即、管直人首相の節電協力要請と結びつけることはできないが……。)

●2010年・7月の最高気温(かっこ内は、2011年・7月)

 (▲)は、2011年に気温が上昇したことを示す。

 1日  29・5  (33・9) ▲
 2日  31・0  (28・9) ▽
 3日  28・8  (31・1) ▲
 4日  31・6  (34・3) ▲
 5日  30・3  (32・3) ▲
 6日  30・6  (32・5) ▲
 7日  27・8  (29・7) ▲
 8日  30・1  (31・4) ▲
 9日  27・8  (32・5) ▲
10日  31・1  (33・6) ▲
11日  28・9  (33・8) ▲
12日  29・1  (32・7) ▲
13日  25・9  (33・4) ▲
14日  31・3  (33・4) ▲
15日  31・4  (33・7) ▲
16日  31・9  (33・3) ▲
17日  32・1

 これを見てもわかるように、1日~17日までの間で、2010年より気温が低かった
のは、7月2日の1日だけ。
あとは、見比べただけでわかる。
1~16日までの平均気温は、2010年は、29・8度。
2011年は、32・5度。
平均気温だけをみても、2・7度も差がある!
つまり今年は、猛暑日つづき。
が、産経新聞は、「熱中症で死者が出たのは、管直人首相の(節電協力要請)のせい」と結
論づけている。

 韓国の新聞でも、ここまでメチャメチャな反日記事は書かない。

●気温上昇と節電

 この先、地球温暖化は、さらに進む。
一説によると、気温も45度を超えると、クーラーもきかなくなるという。
節電するとか、しないとか、そういうレベルを超える。
そういうことを考えるなら、今から節電に慣れておく。
その準備をしておく。
エネルギーの無駄遣いを控える。
それは当然のことではないのか。

●必要十分条件

 不幸にして、8人の方が、熱中症でなくなった。
残念な事件である。
しかしそうして亡くなった人を、いきなり管直人首相の責任とすることはできない。

(1)亡くなった人は、管直人首相の節電協力要請どおり節電し、死亡した。
(あるいは管直人首相の言葉を忠実に実行し、エアコンを使わないでいたため、死亡した。)

 まずこれが必要条件。

(2)亡くなった人たちは、管直人首相の節電協力要請を無視し、節電をしていなかった
ら、助かった可能性が高い。

 これが十分条件。

これら2つの条件を満たしてはじめて、管直人首相の責任ということになる。
が、仮にそうであっても、産経新聞のこの記事は、どう読んでも、お・か・し・い。
まだ、おかしい。

 節電といっても、エアコンを止めろということではない。
仮に熱中症による症状が現れれば、だれだって冷房の設定温度を最大限までさげるだろう。
私も山中で草を刈っていたとき、一度、熱中症にかかったことがある。
それがわかったから車の中に飛び込み、頭から水をかけ、冷房をがんがんとかけた。

 熱中症になっても、その人たちは、管直人首相の言いつけを忠実に守ったというのだろ
うか。
何も処置しなかったというのだろうか。
今どき、そんな人はいない。
北朝鮮にはそういう人もいるかもしれないが、この日本にはいない。
ものごとは常識で考えたらよい。

 今年、熱中症の患者が急増したのは、気温が異常に上昇したからである。
冒頭にあげた、東京都の気温を、もう一度、よく見比べてみてほしい。

●節電

 「節電に協力してほしい」という管直人首相の言葉は、こういう時期においては、至極
当然のことである。
現に今の今も、福島第一原発からは、モウモウと放射性物質が空中に飛散している。
この先、その被害が、どのような形で、どこに現れるか、それさえも正確にはわかってい
ない。
汚染野菜に汚染茶。
今度は汚染牛肉。
それぞれは「今、ただちに害はない」というレベルかもしれないが、こういったものが複
合されたときが、こわい。
しかも放射性物質というのは、日々に積算される。

 「原子力発電の再開は、慎重にしましょう」と呼びかける管直人首相は、まさに常識を
口にしただけ。
この先東京都どころか、名古屋市だって、あぶない。
汚染牛にしても、山口県の山口市で売られていたという。

産経新聞社が、管直人首相を嫌う理由は、よくわかる。
しかしいくら『坊主憎し』といっても、袈裟まで叩いて、どうする?
どうなる?

 ここはもう少し冷静になってほしい。
自分たちの論理のおかしさに、気づいてほしい。
今は、そんなことで足を引っ張りあっているばあいではない。

(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 
BW はやし浩司 幼児教室 育児 教育論 Japan はやし浩司 管直人 熱中症 責任問題 2011年 猛暑 産経新聞の管首相叩き)


Hiroshi Hayashi+++++++July. 2011++++++はやし浩司・林浩司

●7月19日

 断続的にはげしい雨。
あやしげな風。
超大型の台風が、もっか、北上中。
今夕、四国地方を直撃。
そのあと急旋回して、東海地方に。
気象庁の予報では、そうなっている。

 時刻はすでに9時を過ぎているのに、朝方のように暗い。
不気味。
ワイフは、先ほど、車の点検に出かけた。
1年点検とか。
「もう1年!」と。
驚く。
TOYOTAのプリウスを買って、もう1年!

 すばらしい車であるこちには、ちがいない。
平均燃費は、19キロ/L前後。
夏場になって消費量が少しふえたような感じはする。
しかし一度満タンにすると、1か月ほど、そのまま走る。
給油は月に1回。
その前に乗っていたビッツ(TOYOTA)は、10日に1回は給油していた。

 で、台風が気になる。
あちこちのサイトをのぞく。
先に「急旋回」と書いたが、「Uターン」と書く方が正しいかもしれない。
四国へ上陸したあと、偏西風に乗って、Uターン。
そのまま太平洋に逆戻り。
奇妙な台風だ。

 浜松に再接近するのは、20日(水曜日)の午前6時ごろ。
しかしそのころには、すでに青空も見えているはず。

●贅肉

 近く、講演がつづく。
そのあと名古屋で同窓会。
7月は忙しいというより、あわただしい。
間を縫って、こまかい行事がつづく。
毎年、そう。

 体重は今朝、やっと65キロ台にもどった。
が、これからが苦しい。
目標は63キロ。
ペットボトル1本分。
自分のポタポタとした腹を見ながら、こう考える。
「こんなムダな肉をくっつけて歩いて、どうする?」と。

 車で言えば、後部座席に家財道具を積んでいるようなもの。
私の適正体重は、60キロ前後。
年齢を考えるなら、57~8キロ前後。
その分、体も軽くなる。
動きも活発になる。

がんばろう!

Hiroshi Hayashi+++++++July. 2011++++++はやし浩司・林浩司


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