最前線の子育て論byはやし浩司(2)

子育て最前線で活躍する、お父さん、お母さんのためのBLOG

●日本には、お金がナ~イ!

2011-08-02 12:26:33 | 日記
●『2012年、日本経済は大崩壊する』(朝倉慶著・幻冬舎)

●私の夏休み、読書感想文

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このところのイチバンの関心事は、「経済」。
昨日は、市内の書店で、『2012年、日本経済は大崩壊する』
(朝倉慶著・幻冬舎)を買ってきた。
夜、寝る前に、後半部の3分の1ほどを読んだ。
「大崩壊」!
あるいは「大恐慌」!
どちらであるにせよ、すでに世界経済は一線を越えてしまっている。
日本経済にしても、引くに引けない状態。
暴走に暴走を重ね、最終的には「大破局」に向かってまっしぐら。

もうこれは可能性の問題ではない。
時間の問題。
私は2012年より早い段階に、そうなると思っているが、
遅れれば遅れるほど、被害は拡大する。

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●風評被害と損害賠償

 現在、東北4県の牛肉が、「出荷停止」もしくは「自粛」状態になっている。
それについて政府は、「牛の買い取り」もしくは、「損害補償」という言葉を、口にしている。
それを受けてか、昨日(8月1日)、この静岡県でも、県として、東京電力に対して、損害賠償を請求すると言い出した。

 しかしものごとは、常識で考えたらよい。
何も損害賠償を請求することが悪いというのではない。
当然、加害者がいて、それに基づく損害が発生すれば、損害賠償の請求事案となる。
損害賠償を請求して当然。

が、端的に言えば、そんなお金(マネー)、どこにある?
東京電力は、すでに破産状態。
日本政府にすら、ない。
朝倉氏の本を読んで、私はさらにそれを確信した。

●日本のデフォルト(国家破綻)

 この3月、3・11大震災の数日前、私はすべての持ち株を売り払った。
日本国債の買い手がつくかどうか、微妙な段階に入っていた。
もしつかなければ、そのまま国家破綻。
日本経済は、まさに崖っぷちに立たされていた。
私が持ち株を売り払ったのは、私なりに「あぶない!」と感じたからである。

 そんなとき、あの3・11大震災が起きた。
日本中がひっくり返った。
が、ここで異変が起きた。
大震災の翌日、間を置かずして、日本政府は30兆円もの現金を市中にばらまいた。
それ以前から日本政府は、そのタイミングを見計らっていた。
が、アメリカに遠慮して、それができなかった。
が、あの大震災。
日本政府はまさに「このとき」とばかり、お金を市中にばらまいた。

 もちろん株価は大暴落。
が、そのため一時的にではあるにせよ、日本はデフォルトを先延ばしにすることができた。
銀行はそのお金で、国債を買い支えることができた。
平たく言えば、そういうこと。
日本経済は、今、そういう流れの中にある。
(このあたりは、私というド素人の意見なので、あまり本気にしないように! ごめん!)

●国にも、お金(マネー)がない!

 大震災の復興費用だけで、今の今でさえ、いくらかかるか、わかっていない。
40兆円以上というのがおおかたの見方だが、100兆円という説もある。
消費税を5%前後あげたくらいでは、まさに焼け石に水。
復興税にしてもそうだが、今ここで増税に走れば、それこそ日本経済の息の根を止めてしまう。

 わかりやすく言えば、賠償金額をどの程度にするかという問題もあるが、今の日本には、それを支払うお金は、ない。
ないとすれば、国債(=国の借金)の増刷しかない。
が、すでにその国債も、天文学的数字を超えている。
ならば奥の手。

 つまり人工的にハイパーインフレを引き起こし、国の借金を2分の1、さらには3分の1にする。
こうなると真っ先に悲鳴をあげるのが、年金族の人たち。
今まで30~50万円(月額)の年金を受け取っていた人でも、実質、10万円程度の受取額になる。
あるいはそれ以下になる。
「タクシーの初乗りが、1万円」。
そうなる。

●朝倉氏の意見

 朝倉氏は、資産を現物資産、とくに金、もしくはプラチナに換えろと説く。
が、これはあまりにも常識的な意見。
それがわかっているから、金、プラチナの先物市場は、目下大暴騰中!
世界中の余剰資金が、怒濤のごとく金やプラチナの先物市場に流れ込んでいる。
こんなときに金やプラチナに手を出せば、かえって大やけどをする。
その危険性もある。
(プラチナについては、現在、やや割安感はあるが……。)

 ……というか、私のようなド素人が、手を出して利益を出せるような世界ではない。
この文を読んでいる、あなたにしてもそうだろう。
周りの世界がガタガタしてきたら、静観を決める。
とりあえず、まだみなが気がついていないことを先に読む。
読んで行動に移す。

 それに現物資産に換えるといっても、元金がなければ、どうしようもない。
現在、金(ゴールド)は、グラム4255円、プラチナは4770円。
1キロで、425万円、477万円。
金1キロで、最高級車が1台買える!

 ではどうするか……ということで、ここからが私たち庶民の発想。
とりあえず、私とワイフは、これからショッピングセンターに行く。
米(ライス)を買ってくる。
東北地方の新米が出回る前に、20キロほど調達してくる。
政府は放射線検査をすると言っているが、あまりアテにならない。
基準値以下でも、放射能は放射能。
そういった食品を複合的に摂取すれば、基準値を超える。
先週の「週刊現代」誌によれば、海産物(魚類)の中にも、基準値を超えたものが、見つかるようになったという。

 汚染牛に汚染米、それに汚染魚……。
野菜だって、あぶない。
この先、それがどんどんと広がっていく。

 が、大崩壊にせよ、大恐慌にせよ、はたまた大破局にせよ、それもいつまでもつづくはずはない。
1~3年のしんぼうということか。
1~3年で落ち着く。
言い換えると、何とか、その1~3年を生き延びる。
そのあとはそのあとで、またがんばればよい。

 朝倉氏の『2012年、日本経済は大崩壊する』を読んで、そういう感想をもった。


Hiroshi Hayashi++++++Aug. 2011++++++はやし浩司・林浩司