最前線の子育て論byはやし浩司(2)

子育て最前線で活躍する、お父さん、お母さんのためのBLOG

●モンスターママvs溺愛ママ

2010-12-30 16:01:40 | 日記
●溺愛ママの子育てブルース

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ある日、ある母親(47歳)は、娘(22歳)
から、三下半(みくだりはん)を突きつけられた。
娘が大学を卒業した直後のことだった。

江戸時代、簡略に離婚事由と再婚許可文書を、
3行半で書いた。
そのことから、そういう。
ふつうは、夫から妻に出す離縁状をいう。

が、実際に、三下半だった。
携帯電話のメールで、娘は母親にこう伝えた。

「今後生涯にわたって、絶縁します。
一切、連絡はしないでほしい。
私を捜すこともしないでほしい。
         ○○圭子」

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●ヤボな話

 これはヤボな話かもしれない。
しかしこういうケースのばあい、母親は、娘を訴えることができるか。
それまでの養育費と学費、それに慰謝料を請求することができるか。
法律的には可能かもしれない。
しかし実際には、子育てに対する構え方によってもちがうが、裁判沙汰にする親は
いない。
泣き寝入りするのが、ふつう。
実際、その母親はそれがきっかけで、うつ病を発症し、気が変になってしまった。

●溺愛の果て

 親が子どもを溺愛して、よいことは何もない。
親はよかれと思い、子どもを溺愛するが、子どものほうこそ、ありがた迷惑。
親が思うほど、子どもは感謝していない。
そればかりか、それを過干渉ととる。
ある男子高校生は、母親にこう言って叫んだ。

「いつオレが、お前に産んでくれと頼んだ!」と。
母親の存在感が大きすぎた。
その男子高校生は、それに反発した。

●溺愛ママ

 溺愛ママについては、たびたび書いてきた。
全体としてみると、もっぱら、子どもの立場で書いてきた。
しかしここでは親の立場で考えてみたい。
というのも、「溺愛ママ(パパでもよいが)」というと、自業自得と考える人が多い。
子育ての失敗が原因で、結果として、親自身がひどく傷つく。
だから自業自得、と。

 しかしそうとばかりは言えない。
溺愛ママと呼ばれる人は、それなりに愛情も深い。
子育てに没頭する分だけ、子どもに時間とヒマ、それにお金をかける。
子どものためならと、どんな苦労も厭わない。
ただ子どもを溺愛する母親(父親でもよい)には、情緒的な欠陥があることが多い。
未熟性といってもよい。
それが母親をして、子どもを溺愛に走らせる。
が、それは母親自身の責任ではない。
その母親を育てた、両親の責任である。
溺愛ママだけに、自業自得と、責任をおおいかぶせるのは、あまりにも酷。
かわいそう。

++++++++++++++

溺愛ママについて書いた原稿を
さがしてみます。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●溺愛

親が子どもに感ずる愛には、3種類ある。本能的な愛、代償的な愛、それに真の愛である。
本能的な愛というのは、若い男性が女性の裸を見たときに感ずるような愛をいう。たとえ
ば母親は赤ん坊の泣き声を聞くと、いたたまれないほどのいとおしさを感ずる。それが本
能的な愛で、その愛があるからこそ親は子どもを育てる。もしその愛がなければ、人類は
とっくの昔に滅亡していたことになる。

つぎに代償的な愛というのは、自分の心のすき間を埋めるために子どもを愛することをい
う。一方的な思い込みで、相手を追いかけまわすような、ストーカー的な愛を思い浮かべ
ればよい。相手のことは考えない、もともとは身勝手な愛。子どもの受験競争に狂奔する
親も、同じように考えてよい。「子どものため」と言いながら、結局は親のエゴを子どもに
押しつけているだけ。

三つ目に真の愛というのは、子どもを子どもとしてではなく、一人の人格をもった人間と
意識したとき感ずる愛をいう。その愛の深さは子どもをどこまで許し、そして忘れるかで
決まる。英語では『Forgive & Forget(許して忘れる)』という。つまりどんなに子ども
のできが悪くても、また子どもに問題があっても、自分のこととして受け入れてしまう。
その度量の広さこそが、まさに真の愛ということになる。

それはさておき、このうち本能的な愛や代償的な愛に溺れた状態を、溺愛という。たいて
いは親側に情緒的な未熟性や精神的な問題があって、そこへ夫への満たされない愛、家庭
不和、騒動、家庭への不満、あるいは子どもの事故や病気などが引き金となって、親は子
どもを溺愛するようになる。

 溺愛児は親の愛だけはたっぷりと受けているため、過保護児に似た症状を示す。

(1)幼児性の持続(年齢に比して幼い感じがする)、
(2)人格形成の遅れ(「この子はこういう子だ」というつかみどころがはっきりしない)、
(3)服従的になりやすい(依存心が強いわりに、わがままで自分勝手)、
(4)退行的な生活態度(約束や目標が守れず、生活習慣がだらしなくなる)など。全体にちょうどひざに抱かれておとなしくしているペットのような感じがするので、私は「ペット児」(失礼!)と呼んでいる。柔和で、やさしい表情をしているが、生活力やたくましさに欠ける。

 溺愛ママは、それを親の深い愛と誤解しやすい。中には溺愛していることを誇る人もい
る。が、溺愛は愛ではない。このテストで高得点だった人は、まずそのことをはっきりと
自分で確認すること。そしてつぎに、その上で、子どもに生きがいを求めない。子育てを
生きがいにしない。子どもに手間、ヒマ、時間をかけないの3原則を守り、子育てから離
れる。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●ブルース

 自分の中に溺愛性を感じたら、子どものためというよりは、自分自身のために、子育てから離れたほうがよい。
その時期はできるだけ早いほうがよい。
溺愛にのめりこめばのむほど、あとあと傷口が深くなる。

 親が子どもを溺愛して、子どもが親の望み通りになるケースは、100に1つもない。
ご注意!

(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 溺愛 でき愛 溺愛ママ でき愛ママ でき愛ママブルース)

●モンスターママvsヘリコプターママ

●ヘリコプター・ママ(Helicopter Mothers in South Korea)

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韓国には、「ヘリコプター・ママ」と呼ばれる
母親たちがいるそうだ。

「ヘリコプターのように子どもの周囲を駆けずり回り、
あれこれ世話をする母親」(朝鮮N報)という意味だ
そうだ。

++++++++++++++++++

朝鮮N報、8月10日付け(2008)に、こんな興味深い記事が載っていた。
少し日本語を読みやすくして、紹介する。

+++++++++++++以下、朝鮮N報より+++++++++++++

ある名門大学の経営学科に通うキム某君(19)は、夏休みを利用してソウル・鐘路にある有名な公認会計士試験予備校に通っている。母親が「次の学期の“会計原理”の授業で良い成績を取らなければならないから、夏休みに予備校へ通っておく必要がある」という話を周囲の人たちから聞き、どの予備校が良いか調べた上で、登録までした。

キム君の母親は、息子が次の学期に履修する科目をすべて決めていた。「公認会計士試験に向け、徹底的に準備するためには、会計分野の専門教育科目が重要だから、この科目は英語ではなく国語の授業として臨めばよい。○○教授の講義は上手いというから、必ず取らなければならない」といった形だ。

 大学1年のチェ某君(19)は、ある金融機関でインターンとして働いている。まず大学の就職情報センターや学科のホームページで情報を集めた後、「ここ(金融機関)で働いた経歴は、就職の際に一番プラスになるだろうから、ここへ行きなさい」という母親のアドバイスを聞き、その通りにしている。チェ君の母親は、息子に代わって自動車教習所の登録もしている。

 キム君やチェ君の母親のような人が最近増え、「ヘリコプター・ママ」と呼ばれている。ヘリコプターのように子どもの周囲を駆けずり回り、あれこれ世話をする母親という意味だ。自分の子どものことを何でもしてあげることで、子どもを「マザコン」に仕立て上げているともいえる。

 ソウル大宗教学科のユ・ヨハン教授は「成績を出した後、教授に直接会って“うちのこの成績が良くないと、専攻を決める際に人気のない学科に行かされるかもしれないから、成績を上げてくれ”と懇願する母親もいた」と話す。

 釜山に住む主婦のユン某さん(49)は、大学1年の息子が「ほかの人よりも早く司法試験の準備をしたい」と言ったため、その願いを叶えるために東奔西走した。息子の軍隊への入隊や大学の休学の時期をすべて調整し、さらに自らソウルへ行って、司法試験の合格者を多く出しているという冠岳区新林洞一帯の予備校を探し歩いた。

 京畿道に住む主婦キム某さん(54)は、31歳になる会社員の息子の「金融アドバイザー」だ。銀行や不動産鑑定士に依頼して綿密な分析をし、利回りが良いファンドや株式投資、積立口座などを選んで、息子に代わって加入するとともに、毎月の収益実績をチェックして資金の運用までしている。息子の月給の管理も母親の役目だ。息子が女性と会えば、条件や趣向などを把握し、引き続き会ってもよいかどうかを息子に言い聞かせてもいる。

 問題はこうした「ヘリコプター・ママ」の下で過保護に育てられた子どもたちが、困難な状況に直面したとき、自らの力で問題を解決していく経験が絶対的に不足しているということだ。その子どもたちもまた、「マザコン」になってしまうのではないかという不安を感じているという。

 高麗大社会学科の玄宅洙(ヒョン・テクス)教授は「就職難が続き、“ニート”が増える中、子どもが大学を卒業した後の進路を決めることも、親(特に母親)の役目になっている。母親の“行き過ぎた親心”が、成人した子どもの親への依存度を高め、“一人では何もできない”大人に仕立て上げている」と苦言を呈した。

+++++++++++++以上、朝鮮N報より+++++++++++++

日本でいう「モンスター・ママ」に似ている。
少し前は、「教育ママ」と読んだ。
要するに、過干渉、過関心、過保護、それに溺愛を複合した母親ということになる。
本来なら、社会や自分自身に向けるべき生きがいまで、すべて子どもに向けてしまう。
その結果、朝鮮N報にもあるように、子どもは、マザコン化する。
50代、60代になっても、母親のうしろを、いそいそとついて歩いたりする。

が、もちろん、本人自身に、その自覚はない。

自分では、「親孝行の、すばらしい息子」と思っている。
あるいは「自分の親は、自分がそうするに足る、すばらしい親」と思いこんでいる。

問題は、なぜ、こういう母親が生まれるかということ。
それには、社会の不備があげられる。

女性は結婚し、家庭に入ると、その時点から、子どもを産み、子どもを育てる(道具)としか見られなくなってしまう。
いくら才能やキャリアがあっても、家庭の中では、それを生かすこともできない。
またその途中で、自分を磨くこともできない。
勉強といっても、せいぜい資格試験のため。
その先がない。

約30%の女性は、それでよいと考えている(某、調査)。
しかし大半の女性は、不完全燃焼症候群の中で、悶々とした日々を過ごす。
それから生まれるストレスは相当なもので、「家庭は、女性にとっては監獄である」と説いたイギリスの評論家さえいた。

つまりそうしたエネルギーを、すべて子どもに向けてしまう。

モンスター・ママにせよ、ヘリコプター・ママにせよ、ゆがんだ男女差別観が生んだ、犠牲者にすぎない。

韓国も日本も、この点では、よく似ている。

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司 Hiroshi Hayashi education essayist writer Japanese essayist はやし浩司 ヘリコプターママ ヘリコプター・ママ モンスター・ママ モンスターママ)

Hiroshi Hayashi++++Dec. 2010++++++はやし浩司・林浩司

●中国杭州に現れたUFO!

2010-12-30 09:01:08 | 日記
●雑感(はやし浩司 2010-12-30)

●宗教観 

 12月24日は、クリスマス。
つまりキリスト教。
大晦日は除夜の鐘を聞きながら、
初詣。
つまり仏教。
近隣の神社に参拝する人も多い。
つまり神教。

 年末から年始にかけて、日本人の
宗教観は、めまぐるしく変化する。
私もそうだし、たぶん、あなたも
そうだろう。

 言い換えると、信仰というよりは、
儀式。
お祭り。
もともと「教え」に従ったものではない。
ないからどこか、いいかげん。
言うなれば、多神教的無神論。
それが日本人の宗教観。
総じて言えば、そういうことになる。

●宗教

 アメリカという国は、おもしろい国だ。
どこのどんなところへ行っても、キリスト教が深く
しみこんでいる。
札にも、「God」という文字が刷り込んである。
そのくせ、「君たちの国は、キリスト教国だ」と言うと、
彼らはそれに猛烈に反発する。
「アメリカはキリスト教国ではない!」と。

 で、その一方で、「日本は仏教国」と言う。
そう言われた私のほうも、困る。
「そうかなあ」と思ってみたり、「そうでも
ないのだがなあ」と思ってみたりする。

 ただし日本の仏教ほど、いいかげんな宗教もない。
釈迦は1人のはずなのに、四分五裂。
仏教と言いながら、中身はヒンズー教。
チベット密教。
それが中国の土着宗教と結びついて、日本へやってきた。

 「大乗仏教」というのはそれをいう。
ヒマラヤ山脈の北側を迂回して中国へ入った仏教をいう。
「北伝仏教」ともいう。
その一方で、南伝仏教を、「小乗仏教」と呼び、さげすむ。
しかし南伝仏教のほうが、はるかに色濃く、釈迦仏教を
今に残している。
僧が身にまとう衣を見ても、それがわかる。
どうして日本の仏像がみな、古代ギリシャの衣を
身にまとっているのか。
インドで男性だったカノン(観音)が、どうして日本では
女性なのか。
いろいろ言いたいことはあるが、ここまで。
ここに書いたことは、常識。

 が、何よりも大切なことは、どんな宗教であるにせよ、
それによって心の安穏を得ること。
それがあれば、宗教。
なければ、ただの気休め。

●宗教vs人間

 古代の世界にも、数多くの国があった。
それぞれが何かの宗教をもっていた。
が、それらの宗教は、文明の崩壊とともに、闇に消えた。
それを信仰する人間がいなくなったから、闇に消えた。
つまり人間が宗教を作った。

 このことは、浜松近郊の寺を見ればわかる。
車で1時間も郊外へ行くと、無住の寺が目立つ。
廃寺になった寺も少なくない。
若い人たちが町へ出た。
そのため、檀家がいなくなってしまった。
そのため住職も町に出てきてしまった。
必要に応じて、村にもどり、そこで仏の供養をしている。

●不景気

 昨日も、行きつけの弁当屋の親父が言った。
「不景気だねエ~」と。

私「政府は、10兆円近いお金をバラまいているわけだし……」
弁「それがどこかへ消えてしまっているというわけ」
私「どこへですか?」
弁「タンス預金でしょうかねエ~」と。

 街の中の飲食店が最悪。
シャッターをつぎつぎと下ろしている。
こういう現実を、政府はどれほど知っているのか。

弁「ふつうなら、暴動が起きてもおかしくない状況だよ、これは」
私「そうですね。若者たちがおとなしすぎますね。介護保険ひとつとりあげても、
反対運動ひとつ起きない」
弁「どうして暴動が起きないのですかねエ~」
私「親がめんどうみているからじゃ、ないですかねエ~」
弁「しかしいつまでも親にお金があるわけでもないだろうし」
私「そうですねエ~」と。

 つぎに出てくるのは、ため息ばかり。

●UFO

 今度、中国で出たUFOは、すごい!
細長いUFOで、窓らしきものも並んでいた。
下部からは白い光線。
大きさは、写真で見た感じでは、100メートル前後(?)。
もちろん飛行機ではない。

今年の夏ごろ、話題になった。
そのため近くの空港が一時的に閉鎖になったという。

 昨日、その写真を書店で見た。
ある雑誌に載っていた。
目玉はその写真だけだったので、雑誌は買わなかった。
だから詳しくは、ここには書けない。
あとで家に帰って、ネットで調べてみる。
が、それにしても、すごい。
あれをUFOと言わずして、何という。

 つまりUFOは、オカルト現象ではなく、科学的事実。
その雑誌にも書いてあったように、いまや存在を議論しているばあいではない。
「存在する」という前提で、議論を始めるべき。

●神の存在

 神が神の正体を現したら、地球もいよいよあぶないということ。
同じように、UFOがUFOの正体を現したら、地球もいよいよあぶないということ。
現れることによる、混乱どころではない。
それ以上に、ことは深刻。
地球はもう、取り返しのつかないところまで来ている。
そういう状態と考える。

 たとえば地球温暖化。
現在、地球温暖化(火星化)は、不測の事態が別の不測の事態を呼び込みながら、
急速に進んでいる。
10年前に、温暖化によって海洋の海流の流れが変わるなどと、いったいどこのだれが
予想しただろうか。
この先、さらに不測の事態が、別の不測の事態を招く。
地球温暖化は、人間の想像力をはるかに超えたところで、進む。

 たとえば今。
驚くなかれ、外では稲妻が走り、雷鳴がとどろいている。
雨が窓を叩きつけるように降っている。
雹(ひょう)も、降った。
人生、60年を生きてきたが、12月28日に、このような天気を見たのははじめて。
これを異変と言わずして、何という。

 つまりその異変が限界を超えた。
神にせよ、宇宙人にせよ、今さら姿を隠しておかねばならない理由がない。
言い換えると、神にせよ、宇宙人にせよ、堂々と姿を現したら、おしまい。
「終末」は近い。

 ……とまあ、悲観的な見方はさておき、今度、中国で出たUFOは、すごい。
あとでゆっくりと調べてみよう。

●韓国

 日本の政局が混乱している。
そのスキ(?)をついて、韓国が竹島の実効支配を、さらに推し進めている。
今度は巡洋艦を常駐させるという。

 本来なら日本は、国交断絶を覚悟で、それに抗議すべき。
しかし肝心の日本の政治は、ガタガタ。
混乱につづく混乱。
それをよいことに、韓国は、やりたい放題。
ついでに北朝鮮を口実に、軍事訓練。
「北朝鮮からの防衛」を口実にしているが、それはウソ。
韓国人の大多数は、「北朝鮮より日本のほうが脅威」と考えている。

 日本人の私は、日本のどこが脅威なのだろうと考える。
意識というのは、そういうもの。
ほんの少し立場がちがうと、180度、意識がちがうということは、よくある。

●熟年離婚

 最近は、あまり話題にならない。
ならないが、熟年離婚が、減っているというわけではない。
相変わらず、多い。
ある日、突然、たいていは妻がこう宣言する。
「離婚します」と。

 「豆腐を買いに行ってきます」と言ったきり、そのまま家出する妻もいるという。
沖縄で聞いた話である。

 もちろん話し合いなどは、いっさいなし。
一方的というか、妻のほうは、「話し合っても無駄」という状態になる。
が、夫側の受ける衝撃には、相当なものがある。
自己否定などという甘いものではない。
絶望のどん底へと叩き落される。
足が宙へ浮いたような状態になる。
何がなんだか、訳が分からなくなる。
狼狽するだけ。
オロオロするだけ。

●がまん

 知人の中にも、最近、熟年離婚をした人がいる。
結婚したてのころは、熱々の、相思相愛。
奥さんのあのデレーッとしたものの言い方が、今でも私の耳に残っている。
で、やがて妊娠、そして出産。
そのあたりまでは、うまくいっていた。
というか、熟年離婚の芽は、すでにそのころできたらしい。
心の奥深いところで、かつ静かに、音もなく……。

 総じてみると、がまん強いと評される女性ほど、こわい。
その(がまん)が、妻の心をゆがめる。
抑圧されたうっ憤が、時間をかけて蓄積される。
それがある日突然、爆発する。
ドカーン、と。

 これも総じてみると、離婚される側の夫は、全体的に権威主義的。
家父長意識が強く、仕事一筋。
(現在の私のよう!)
前ばかり見ているから、うしろが見えない。
妻の心を見失う。

●妻は死んだ

 が、熟年離婚から立ち直る人も、いないわけではない。
ある知人は、(もともと転勤族ということもあったが)、それをきっかけに海外移住。
現在は、クイーンズランド(オーストラリア)に住んでいる。
そこで知り合ったインドネシア人の女性と同棲。
仲よく暮らしている。
現在、年齢は、67歳。
インドネシア人の女性は、40歳。

 その知人はこう言った。
「熟年離婚されたからといって、失敗組と考えてはいけませんよ。
離婚されたのではなく、ひょっとしたら私のほう離婚を望んでいた。
妻がそれを具体化しただけです」と。
で、私が、「前の奥さんを恋しく思うことはありませんか」と聞くと、
笑いながら、こう言った。

 「それはありません。心のつながりが切れれば、他人。離婚は他人の死と同じ
です」と。
ただ「最後にいっしょに住んでいた、S県のK町にだけは帰りたくありません」
と付け加えた。

●死

 大切なことは、どういう状況であれ、そこを原点として、前に向かって生きて
いくこと。
人との世には、出会いもあれば、別れもある。
その繰り返し。
夫婦の離婚もあるが、親子の離縁も、これまた多い。
兄弟姉妹の離縁となると、さらに多い。

 もちろん仲がよいのが、理想。
周囲の人たちと、暖かい愛情で結ばれている。
が、それでも狂うときは狂う。
狂って、やがて別れに向かう。
仮に仲がよくても、最後の最後には、「死」がやってくる。
これだけは、何人にも、どうしようもない。

●夫側からの熟年離婚

 12月30日というのに、暗い話になってしまった。
何とか明るい話でしめくくりたいと思うが、話はつづく。
反対に夫のほうから離婚届を妻に叩きつけたという話も聞いた。
(夫が妻に、だぞ!)

 もともとの原因は、親子喧嘩。
その男性(父親)には2人の息子がいた。
そのうちの1人と、ある夜、取っ組み合いの大喧嘩になった。
そのときのこと。
息子がげんこつを振り上げ、その男性(父親)に殴りかかろうとした。
が、その男性は、微動だにせず、息子に向かって、こう叫んだ。
「殴りたければ殴れ!」と。

 瞬間、その男性は、妻のほうを見た。
いつもそうなのだが、そういう状況になっても、妻はじっとそれを傍観しているだけ。
が、その夜はちがった。
男性が妻の顔を見ると、うっすらと笑みすら浮かべていたという。
それを見て、その男性は妻との離婚を決意した。
その男性はこう言った。
「息子の怒鳴り声は、どうということはありませんでした。
しかし妻の笑みを見たときには、心底、ゾッとしました」と。
 
●ただの「いとなみ」

 こういう話をつづけて聞いていると、夫婦とは何か。
親子とは何か。
さらに人生とは何か。
そこまで考えてしまう。

 ひとつのヒントととして、キジバトの世界がある。

 あのキジバトは、産卵、孵化のときだけ、つがいを組む。
たいてい2個の卵を産み、2羽の雛を育てる。
が、やがて1羽の体の小さいほうの雛が、大きいほうの雛に巣から落とされる。
キジバトは、こうして1羽だけの雛を大きくする。

 が、雛が成鳥になるやいなや、親は自分の子どもと別れる。
それ以後は、たとえ自分の子どもでも、自分の縄張りには寄せ付けない。
ときどき親鳥が、自分の子どもを追い払う姿を見かける。

 人間とキジバト。
いっしょに考えることはできない。
しかし結婚、出産、育児の原点は、そんなものかもしれない。
大きな意味があるようで、そうはない。
深い意味を求めても、無駄。
人間がまだ原始的な動物であったときからつづいている、ただの「いとなみ」。
それに過ぎない。

 ……というのは、言い過ぎ。
わかっている。
人間の子育てには、プラス、ドラマがある。
このドラマにこそ、価値がある。
人間とキジバトを同列に置くことはできない。

●12月30日

 夜も少し明けてきた。
窓の外が、ほんのりと明るくなってきた。
12月30日。
あと2日で、新年。

 今年1年、我が家でもいろいろあった。
ゴタゴタつづきというか、ドタバタつづきというか。
大切なことは、切り捨てるものは、切り捨てる。
あきらめるものは、あきらめる。
失敗とか、敗北とか、そんなふうに考えてはいけない。
割り切って考える。
どの道、人生は短い。

 実のところ、この私にしても、いつ離婚届を突きつけられてもおかしくない状態。
自分でもそれがヨ~ク、わかっている。
覚悟はしている。
が、問題は、そのあと。
まだその道筋が見えてこない。
年齢も年齢。
健康にも、このところ自信がなくなってきた。
となると、私もやはり、狼狽(ろうばい)組か。
オロオロするのみ。

 昨夜も私はワイフにこう聞いた。
「離婚してあげようか?」と。
が、ワイフは何も答えなかった。
(やっぱり、私の家も、あぶないねエ~。)

●希望

 さて、今日の目標。
とくになし。
2011年1月号のマガジンを出さなければならない。
しかし何となくめんどう(ごめん!)。
昨夜も長男にこう言われた。
(……言われてしまった。)

「だれが、あんなもの読んでるの?」と。
「自分のことを書くのは構わないが、ぼくたちのことは書かないでよ」とも。

私「でもね、毎月、最低でも30万件のアクセスがあるよ」
長「アクセスというだけだろ」
私「そうだな」
長「ちょっと見て、ポイという人でも、1件だよ」
私「そうだな」
長「それにぼくのYOUTUBEにしてもそうだけど、批判的な人も多いはず」
私「そうだな」と。

 反論の余地なし。
事実、その通り。
まったく、その通り。
しばらく電子マガジンは休刊にしようか。
そんなことを繰り返し、考える。
そう言えば、「静岡アットS」というサービスも、この2月末をもって、
突然、閉鎖されるという。
昨日、メールが入った。
静岡新聞社が支えているポータルサイトだから、だいじょうぶかなと思っていた。
つまりこの世界、それだけ動きがはげしい。

 ……が、いくら小さくても、電子マガジンは私の「希望」。
「生きがい」。
BLOGにも原稿を書いているが、そのBLOGからよい原稿を集め、推敲し、
それをマガジンとして発表している。
今の私から電子マガジンを取り去ったら、あとに何が残る?
……実際には、何も残らない。

 私のマガジンを毎回読み、同じように毎回批評を届けてくれていたNG先生が、
この12月1日に、亡くなった。
私にはよき理解者だった。
それだけにショックも大きかった。
終日、放心状態になってしまった。

で、そのあと、アメリカに住む二男に原稿を送るようになった。
その二男が、今度はあれこれ批評を書いて送ってくれる。
これがたいへん参考になる。

 先日も「良妻vs悪妻」という原稿を送った。
それについて、「アメリカで良妻とか悪妻とか、そんなことを決めつけて書くと、
差別主義と言われ、大問題になるよ」と。

 ナルホド!

 国がちがうと、意識もちがう。
基本的なものの考え方もちがう。
私がそのあとすべきことは、「なぜ、そうなのか」を考えること。
どうして良妻vs悪妻というテーマでものを書いたら、差別主義になるのか。
たしかにアメリカでは、「差別」(ディスクリミネーション)にうるさい。
それはわかるが、どうして?

 それを考えていくと、その先に「アメリカ」が見えてくる。

 世の中には、私の知らないことが、まだ山のようにあるようだ。

●年賀状

 昨日、1日で年賀状を書き、近くのポストに投函してきた。
時間にすれば、2時間ほどでできた。
で、そのときのこと。
こんなことを考えた。

 現在「筆M」というソフトを使っている。
2~3年おきに、UPGRADE版を購入。
が、この筆M、UPGRADEするたびに、複雑になる。
使い勝手が悪くなる。
昨日もそうだった。
こまかい設定ができるのはよいが、それが不必要なまでに、こまかい。
こうしたソフトは毎日使うようなものではない。
使うとしても、年に1度だけ。
その間に、操作方法を忘れてしまう。
ああでもない、こうでもないと操作しているうちに、30~40分も時間が
過ぎてしまった。

 どうしてもっと、簡単にしないのか?
わかりやすいソフトにしないのか?
一般の人は、ここまで高度なソフトは求めていない。

 で、その年賀状。
書くのは便利になった。
が、その分だけ、ありがたみが消えた。
書くほうも、もらうほうも、気楽になった。
「これでいいのかなあ」と思いつつ、ポストに投函。

●PSP(ソニー製)体験記

 この10日あまり、PSP将棋にハマっている。
おもしろい。
たとえばリーグ戦では、Dグループから始まり、最終的にはS1グループへと
勝ち進んでいく。
現在は、Cグループあたりをウロウロしている。

 で、PSP体験記。

 PSP(ソニー製)で遊ぶようになって、いくつか感じたことがある。
そのひとつ。
画面が小さいだけに、疲労感も大きいということ。
つづけて将棋を指していると、イライラ感がつのる。
自分でもそれがよくわかるほど、つのる。
ゲームは2試合までと決めているが、それでも気分が重くなる。
高じると、そのまま頭痛に。

勝ったときは、それなりに気分がよい。
しかし負けたときには、ドンと気分が悪くなる。

 総合的に判断すると、やはり子どもには、よくないということ。
幼児には、とくに避けたほうがよい。
将棋ゲームですら、こうなのだから、怪獣ものは、なおさら(?)。
将棋にしても、大きな将棋板の上で、人間相手に楽しむのがよい。
またそれが正道。

 ……というような理由で、アメリカの孫たちに送るのは、やめた。
嫁さんに叱られそう。

●さて、朝

 さて、朝になった。
考えることは、まず運動。
散歩に出ようか。
それともウォーキングマシンですませようか。
が、今朝は、かなりの睡眠不足。
昨夜は長男と、午前1時ごろまで、話しこんだ。
今ごろになって、眠くなってきた。
どうしよう?
もう一眠りしようか?

 やはり、一眠りしよう。
そして目が覚めたら、中国に現れたUFOについて、詳しく調べてみよう。
たしかに、あれはすごい!
乞うご期待!、というところ。

 みなさん、おはようございます。
2010年12月30日、朝記。

Hiroshi Hayashi+++++++Dec. 2010++++++はやし浩司・林浩司

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【中国・杭州・蕭山(しょうざん)国際空港に現れたUFO
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●インチキか本物か、それを確かめるのは、あなた!


http://www.youtube.com/watch?v=WzQc-UCHXtA&feature=related


2010年7月9日、中国杭州の、蕭山に、UFOが出現した。
多くの目撃者もおり、またさまざまな角度から写真も撮影されている。
このUFO騒動が、インチキでないことは、当日、近くの空港が閉鎖
されたことでもわかる。


エルエル(NEWS)サイトは、つぎのように伝える。


『浙江省杭州市にある蕭山(しょうざん)国際空港が一時閉鎖され、18便の飛行機に影響が出たそうです。
この写真は午後8時40分頃に撮影されたそうです。空港が閉鎖されたのは8時41分~9時45分まで』(エルエル)と。


詳しくは、
http://10e.org/mt2/archives/201007/092319.php


このUFOの特徴は、上部に客室らしき構造をもち、下部が光線に包まれて
いるということ。
また上部の客室らしき部分には、2つずつ、窓が並んでいるのがわかる。
さらに写真によっては、下部から下方向、あるいは尾部方向に、光線を発して
いるのがわかる。
鮮明な写真も数多く撮影されている。


計18便の飛行機に影響が出たということだから、相当数の目撃者がいたはず。
最近にない、UFO目撃例ということになる。

そのUFOが、どういうものであるかは、みなさん自身で見て、確認してほしい。
HTML版も、ここに添付しておく。

<object width="480" height="385"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/QvGUaIPgqJw?fs=1&amp;amp;hl=ja_JP"></param><param name="allowFullScreen" value="true"></param><param name="allowscriptaccess" value="always"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/QvGUaIPgqJw?fs=1&amp;amp;hl=ja_JP" type="application/x-shockwave-flash" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true" width="480" height="385"></embed></object>

インチキか本物か、それはあなた自身で確かめてみてほしい。

(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 中国 杭州 UFO 2010-07-09)


Hiroshi Hayashi++++Dec. 2010++++++はやし浩司・林浩司