最前線の子育て論byはやし浩司(2)

子育て最前線で活躍する、お父さん、お母さんのためのBLOG

●幸福論

2010-04-23 10:18:36 | 日記
●「幸福合戦」

+++++++++++++++++++++

昔、「幸福合戦」という言葉を使う人がいた。
どこかの宗教団体に属する人だった。
その言葉を聞いたとき、その団体のことはともかくも、
私は「ナルホド」と思った。
「いい言葉」と思った。

戦闘的な言葉だが、相手が「幸福」なら、悪くない。
どうせ生きるなら、幸福に生きるのがよい。
そのために戦うというのなら、それは悪くない。

ただ、それにはひとつの重要な条件がある。
この言葉の向こうには、どうしても「他人の目」
を感じてしまう。
幸福合戦といっても、他人の目を意識してはいけない。
自分との戦い。
あくまでも自分との戦い。
他人は関係ない。
もちろん他人と比較してもいけない。
他人と比較したとたん、幸福観が、
相対的なものになりやすい。

「他人が不幸なら、自分は幸福」
「他人より幸福なら、自分は幸福」と。

もちろん自分が不幸でも、敗北感を
覚える必要はない。
人生は、常に終わり、その終わったところから、
またつぎが始まる。
幸福にしても、不幸にしても、そのときの状態が、
結論ではない。
結論と考えてはいけない。
仮に今、幸福であっても、
また今、不幸であっても、
今のつぎには、また別の「今」がある。

+++++++++++++++++++++

●幸福とは何か

 「幸福とは何か?」。
それがわかりにくい。 
あえて言えば、幸福というのは、「不幸」の反対側にあるもの。
病気でなければ、健康。
不安なければ、平和。
心配がなければ、安心。
それらが集合されて、幸福につながっていく。

 が、それでもわかりにくい。
さらにあえて言えば、「幸福」というのは、それを失ったとき、はじめてわかる。
健康にしても、青春時代にしても、それがそこにあるときは、その価値に気づかない。
空気か、さもなければ、そよ風のようなもの。
さわさわと流れて、実感がない。
そういう意味では、幸福というのは、薄いガラス板のようなもの。
ふとしたきっかけで、簡単に割れる。
こわれる。

●幸福になるために

 が、幸福になるには、それだけでは足りない。
言い方を変えると、仮に病気であっても、また不安や心配があっても、幸福に
なることはできる。
反対に、健康で、不安や心配がまったくない人でも、不幸な人はいくらでもいる。

 つまり幸福であるかないかを知るためには、もうひとつの尺度が必要ということに
なる。
尺度といっても、幸福度を知るための尺度ではない。
あくまでも、私やあなた自身が、幸福感を自分のためのものにする尺度ということに
なる。

 その第一の条件が、夢と希望、そしてその先にある、「生きがい」ということになる。

●生きがい

 人生は、生きがいとの闘いといっても過言ではない。
生きがいを創造する。
その生きがいに向かって努力する。
そこから生まれる充実感が、幸福感ということになる。

 よく誤解されるが、欲望を満たすことは、幸福感にはつながらない。
満足感イコール、幸福感ではない。
(満足感に酔いしれ、それでもって、私は幸福と錯覚する人は多いが・・・。)
見分け方は簡単。
そのつど、自分に、「だから、それがどうしたの?」と、自問してみればよい。
欲望には、その答がない。
生きがいには、その答がある。

 もちろん健康であればよい。
心配や不安がなければよい。
しかし健康は、加齢とともに、ますますあやしくなる。
心配や不安については、程度の差もあるが、それがない人はいない。
だから結局は、「生きがい」ということになる。

●賢者の言葉

 幸福とは何か?
世界の賢者の言葉を拾ってみる。

The happiest people don't worry too much about whether life is fair or not, they just get on with it.
Andrew Matthews, "Happiness in a Nutshell"
幸福な人というのは、人生が公平かどうかということには、あまり悩まない。
幸福な人は、自分の人生を、そのまま受け入れて生きる。

For most of life, nothing wonderful happens. If you don't enjoy getting up and working and finishing your work and sitting down to a meal with family or friends, then the chances are that you're not going to be very happy. If someone bases his happiness or unhappiness on major events like a great new job, huge amounts of money, a flawlessly happy marriage or a trip to Paris, that person isn't going to be happy much of the time. If, on the other hand, happiness depends on a good breakfast, flowers in the yard, a drink or a nap, then we are more likely to live with quite a bit of happiness.
Andy Rooney

人生のほとんどの部分では、すばらしいことなど起きない。
もしあなたが、起きて、仕事をして、仕事を終えて、家族や友だちと食事をするために座るなら、そのとき、あなたはとても幸福だということ。
もし幸福や不幸といったものを、たとえば大きな仕事とか、大金とか、あるいは完璧な結婚生活とか、パリへの旅行などのような大きなできごとに基礎を置くなら、その人は人生の大半で、幸福ではないということになる。
一方、幸福というのは、おいしい朝食、庭の花、一杯を飲む、うたた寝によるものとするなら、あなたはたいへんな幸福とともに、生きることになるだろう。

We all live with the objective of being happy; our lives are all different and yet the same.
-Anne Frank

私たちはみな、幸福になりたいという目的のために生きている。
人生はみなちがうが、しかしみな、同じ。

Think of all the beauty that still left in and around you and be happy!
Anne Frank

あなたのまわりに残っている美しいものを考えなさい。
そして幸福に感じなさい。

Happiness is a warm puppy.
Charles Schulz

幸福は、暖かい子犬。

When I meet people from other cultures I know that they too want happiness and do not want suffering, this allows me to see them as brothers and sisters.
Dalai Lama, Tenzin Gyatso

幸福を望み、苦しむのがいやだという、私が知っている他の文化から来ている人に会うと、私はその人たちが、兄弟や姉妹のように思う。

There is a very fine line between "hobby" and "mental illness."
Dave Barry

「趣味」と、「心の病気」の間には、明確な一線がある。

Always do what you want, and say what you feel, because those who mind don't matter, and those who matter don't mind
Dr. Suess

いつもしたいことをせよ。
感じたことを言え。
なぜならそれを気にする人は、何も言わない。
何か言う人は、気にしない。

You get more joy out of the giving to others, and should put a good deal of thought into the happiness you are able to give.
Eleanor Roosevelt

他人に与えることで、あなたはもっと多くの喜びを得る。
そしてあなたが与えることができる幸福の中に、あなたの思いを、多くその人に伝えることができる。

It is not by accident that the happiest people are those who make a conscious effort to live useful lives. Their happiness, of course, is not a shallow exhilaration where life is one continuos intoxicating party. Rather, their happiness is a deep sense of inner peace that comes when they believe their lives have meaning and that they are making a difference for good in the world.
Ernest A. Fitzgerald

幸福な人というのは、有用な人生を送るため、絶え間ない努力をしている人というのは、けっして偶然によるものではない。
彼らの幸福は、もちろん華やいだパーティで、浅薄な浮き浮きしたものではない。
むしろ、彼らの幸福というのは、彼らの人生に意味があり、世界のためによいことをしていると信ずるときに生まれる、内面の平和をともなった、深い感覚である。

We tend to forget that happiness doesn't come as a result of getting something we don't have, but rather of recognizing and appreciating what we do have.
Frederick Koenig

私たちは、幸福というのは、もっていなかったものを、手に入れることの結果としてくるものでないことを、忘れがちである。
幸福というのは、今、私たちがもっているものを、認識し、それを味わうことである。

Man is fond of counting his troubles but he does not count his joys. If he counted them up as he ought to, he would see that every lot has enough happiness provided for it.
Fyodor Mikhailovich Dostoyevsky

人というのは、トラブルの数は数えやすいものだが、喜びの数は数えない。
もしその人が、喜びの数を数えるなら、彼は、それぞれの運命には、じゅうぶんな幸福があることを知るだろう。

There is work that is work and there is play that is play; there is play that is work and work that is play. And in only one of these lies happiness.
Gelett Burgess

仕事のための仕事もあり、遊びのための遊びもある。
仕事のための遊びもあり、遊びのための仕事もある。
これらひとつの中にだけ、幸福がある。

If you have nothing else to do, look about you and see if there isn't something close at hand that you can improve! It may make you wealthy, though it is more likely that it will make you happy.
George Matthew Adams

何もすることがないなら、あなたのそばにあって、改善できることがないかどうかを知ればよい。
それがあなたを、幸福にするようになるかもしれないが、それがあなたを豊かにするかもしれない。

People take different roads seeking fulfillment and happiness. Just because they're not on your road doesn't mean they've gotten lost.
H. Jackson Brown Jr.

人は満足と幸福を求めて、ちがった道をとる。
彼らがあなたと同じ道にいないからといって、彼らは道に迷っているということではないのだから。

Happiness is good health and a bad memory.
Ingrid Bergman

幸福というのは、健康と、すばらしい思い出。

The fact is always obvious much too late, but the most singular difference between happiness and joy is that happiness is a solid and joy a liquid.
J.D. Salinger

幸福と喜びのちがいは、幸福は固定的なものだが、喜びは、流動的なもの。

Three grand essentials to happiness in this life are something to do, something to love and something to hope for.
Joseph Addison

人生における、幸福の3つ重要な要素。
それは、すべき何かがあること、
愛すべき何かがあること、
希望とすべき何かがあること。

One of the first conditions of happiness is that the link between Man and Nature shall not be broken.
Leo Tolstoy

幸福であるひとつの条件は、人間と自然のつながりを、壊させてはならないということ。

I've learned from experience that the greater part of our happiness or misery depends on our dispositions and not on our circumstances.
Martha Washington

私は学んだ。
幸福の大部分、あるいは不幸の大部分は、その人の性質によるものであって、環境によるものではないということ。

Everything exists in limited quantity ー especially happiness.
Picasso

すべてのものには、限界量がある。
とくに幸福は、そうだ。


It's a funny thing about life; if you refuse to accept anything but the best , you very often get it.
Somerset Maugham

人生について、もしあなたが最高のものだけのみを受け入れるようにしていれば、あなたはしばしばそれを手に入れるというのは、おかしなことだ。

Wisdom is the supreme part of happiness.
Sophocles

智慧は、最高の幸福である。

The supreme happiness in life is the conviction that we are loved ー loved for ourselves, or rather, loved in spite of ourselves.
Victor Hugo

人生における最高の幸福は、あなたが愛され、という確信である。
私たち自身のために愛されるというよりは、私たち自身に関係なく愛されるということ。

●幸福になるために・・・

 世界の賢者の言葉を並べて読んでいると、その向こうに、「幸福とは何か」、それが
見えてくる。
要するに、幸福というのは、私たち自身のすぐそばにあって、私たちに見つけてもらう
のを、静かに待っている。
それを知った人が幸福ということになる。
またそれがこのエッセーの結論ということになる。

(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 幸福 幸福論)


Hiroshi Hayashi+教育評論++April.2010++幼児教育+はやし浩司


●孤高論

2010-04-23 10:15:14 | 日記
【孤高論】

●悪口

+++++++++++++++++++

私は、一度でも、その人の悪口を
言ったり、書いたりしたときには、
その人とは、つきあわない。
その人とわからない形で、書いたときも、
つきあわない。
例外はない。

一方、私の悪口を言っていると知った人とは、
つきあわない。
例外はない。
私は、この原則を、しっかりと守っている。
もう少し融通性があってもいいのでは・・・と
思う人もいるかもしれない。
私も、時々、そう思う。
しかしそういう意味では、私は、器用な人間ではない。
この原則を破ると、頭の中が、バラバラになってしまう。
それがこわい。

+++++++++++++++++++

●慎重と確認

 この原則には、付随的な原則が、もうひとつある。
私にとって、「悪口」というのは、そういう意味では重大な意味をもつ。
この原則に従えば、人間関係をそのまま断ち切ることになる。
たとえ兄弟でも、親類でも、例外はない。
そのため、当然のことながら、悪口を言ったり書いたりすることについて、
慎重になる。
また悪口を言われているという情報が耳に入ったときもそうだ。
直接、自分でそれを確認することにしている。
しっかりと確認したあと、人間関係を断ち切る。

 が、ここで誤解していけないのは、悪口と批判は、ちがう。
「悪口」には、その根底に「悪意」がある。
悪意を感ずる。
悪意でもって、私を、貶(おとし)めようする。
中には言葉巧みに、私を悪者にしようとする人もいる。

一方、批判には、その根底に「善意」がある。
私のことを心配し、あれこれ言う。
言われた私のほうも、気にしない。
その判断の基準となるのが、日ごろの、信頼関係ということになる。

●仮面

 が、世の中には、奇妙な人たちがいる。
たがいに悪口を言い合いながら、それでいて、表面的には、うまくつきあっている。
他人ではない。
兄弟、姉妹どうしで、そうしている。
そういうケースもある。

 たとえば3人の兄弟、姉妹がいたとする。
上から長男、長女、二女。
話をわかりやすくするため、上からA男、B女、C女とする。

●奇妙な三角関係

 A男は、どこかノー天気。
口が軽い。
あっちの話を、こっちへもってきて、ペラペラ。
こっちの話を、あっちへもっていき、ペラペラ。

 B女は、そういうA男を、ボロボロに叩く。
その一言でも耳に入ったら、A男は激怒すると同時に、大きく傷つくだろう。
同じように、C女は、B女を、ボロボロに叩く。
その一言でも耳に入ったら、B女は激怒すると同時に、大きく傷つくだろう。
それぞれに多少の温度差はあるが、たがいがたがいをボロボロに叩く。
こうしてその3人の間に、複雑かつ奇妙な三角関係ができる。

 が、ここからが不思議な世界。
そういう関係でありながら、A男はB女とつきあい、C女ともつきあう。
B女とC女がつきあうこともある。
3人がともに行動し、会食することもある。
私がその中の1人なら、頭の中がバラバラになってしまうだろう。
が、本人たちは、生まれながらにそうであるため(?)、それが見た目には平気でできる。
あるいは兄弟姉妹というのは、そういうものか?

●タヌキ

 が、もちろん仲がよいわけではない。
つきあいといっても、表面的なつきあい。
たがいに体裁だけを、とりつくろっているだけ。
が、問題がないわけではない。

こうした仮面を平気でかぶれる人というのは、ほかの世界でも、平気でかぶる。
一方で悪口を言い、その人の前では、善人ぶる。
あるいは相手が自分の悪口を言っているのを知りつつ、ニコニコと笑ってつきあう。
こういう人たちを、私の生まれ育った郷里では、「タヌキ」と呼ぶ。

 そのタヌキと関係あるかどうかは知らないが、日本人には日本人独特の、
奇妙な笑いがある。
たとえば電車に乗り遅れた人が、ニヤニヤ笑う。
デッドボールを食らわせたピッチャーが、ニヤニヤ笑う。
先日も路地から飛び出してきた車が、あやうく私の乗った自転車にぶつかりそうに
なった。
そのときも、その車を運転していた女性は、視線をはずしたまま、ニヤニヤ笑っていた。

 日本人は、心を(表)と(裏)に分け、それをうまく使い分ける。
「本音」と「建前」という言葉も、そこから生まれた。
ここに書いた「照れ笑い」というのは、そういう日本人独特の民族性に起因するものと
考えてよいのでは?
日本以外では、あまり類を見ない。

●こわれた心

 話を戻す。

 こうした人間関係をつづけていると、人間性そのものまで、おかしくなる。
表では同情するフリをしながら、その実、相手の不幸を別の場所で楽しむ、など。
その人が不幸な状態にあると、わざわざその人を、のぞきに行く人すらいる。
理由は、何でもよい。
「ちょっと、こちらのほうへ来ました」とか、「昔、あなたのお母さんには世話になり
ましたから」とか、言う。
そして当人の前では、さも同情したフリをする。
フリをしながら、その人の不幸話を聞き出す。
聞き出して、それをあとで楽しむ。
酒の肴(さかん)にして楽しむ。

 が、演技は演技。
醜い演技。
つまりいつも自分の心を偽っていると、そういうことが、平気でできるようになる。
またそういうことが平気でできる人というのは、相当、心のゆがんだ人とみてよい。
本人は、そうは思っていないだろうが……。

●異質な世界

 かく言う私も、日常的に、それが当たり前の世界で、生まれ育った。
あっちを見ても、タヌキ。
こっちを見ても、タヌキ。
そういう世界だった。

 もっともそれを知ったのは、オーストラリアへ渡ってからのこと。
私はそこで、私が生まれ育った世界が、あまりにも異質、異様な世界だったことを、
知った。
当然のことながら、白人の世界では、ウソは通用しない。
ウソを言ったとたん、その世界から、はじき飛ばされてしまう。
自分の心を偽ったときもそうだ。

 だから日本へ帰ってきてからの私は、努めて、自分に正直に生きるようにした。
心をさらけ出して生きるようにした。
そのひとつが、冒頭に書いた言葉である。

『私は、一度でも、その人の悪口を言ったり、書いたりしたときには、
その人とは、つきあわない。
その人とわからない形で、書いたときも、つきあわない。
例外はない。

一方、私の悪口を言っていると知った人とは、つきあわない。
例外はない』と。

●孤高

 50歳も過ぎると、その人がどういう人なのか、よくわかるようになる。
同時に、今後つきあうべき人なのかどうなのかも、よくわかるようになる。
これは私の言葉ではなく、ワイフの言葉である。

人生にも限りがある。
限りがあるなら、与えられた時間は、無駄にできない。
言うまでもなく、心を偽って生きることは、それ自体が、時間の無駄。
回り道をするだけならまだしも、へたをすれば、おかしな袋小路に入ってしまう。
とくにタヌキと呼ばれている人たちとつきあっていると、何がなんだか、
わけがわからなくなってしまう。
「信頼」という言葉さえ、通用しない。
秘密裏に話したことさえ、しばらくすると、みなに伝わったりする。

 だからタヌキと呼ばれている人たちとは、つきあわない。
同時に、自分自身も、タヌキになってはいけない。
心を偽らない。
ありのままをさらけ出して、生きる。
それで自分の住む世界が小さくなったとしても、それはそれ。
「孤高」というのは、それをいう。
50歳を過ぎたら、孤高、おおいに結構。
あとは前だけを見て、まっすぐ進めばよい。

(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 悪口論 孤高論 人間関係論)


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●感情移転(1)

2010-04-23 05:47:14 | 日記
彡彡人ミミ      彡彡彡彡彡
| ⌒ ⌒ |   MM ⌒ ⌒ MM
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(″ ▽ M ⌒ ⌒ M″ v ゛)/ ̄)
凸/Σ▽乃q ・ ・ p ̄Σ▽乃 ̄` /
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 子育て最前線の育児論byはやし浩司      4月   23日号
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【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●船頭は1人(三角関係)

子どもを指導するときの鉄則のひとつが、これ。
『船頭は、1人』。

たとえば子どもを相手にして、父親と母親が
意見の対立を見せるのは、たいへんまずい。
発達心理学の世界にも、「三角関係」という
言葉がある。
これは(父親)、(母親)、(子ども)を
頂点として、三角の関係ができることをいう。

一度、この三角関係ができると、子ども自身が
混乱する。
そのため、子どもはどちらの指示に従ってよいか、
わからなくなる。
そればかりか、その時点で、家庭教育は崩壊する。

子どもが小さいうちはまだしも、やがて大きくなると、
父親の指示にも、また母親の指示にも、従わなくなる。
まずいのは、悪口、批判。
子どもの前では、あなたが母親なら、父親の批判は
してはいけない。
あなたが父親なら、母親の批判はしてはいけない。

ともかくも、家庭教育の場においては、『船頭は、1人』と
決めておく。
たとえば父親と母親が、教育的な問題で対立
したようなときは、子どものいないところで
先に調整しておく。
「あなたはこう言ったけど、私はこう思う」と。

そして子どもの前では、「お父さんの意見に
従いなさい」と指示する。
(反対に、父親であれば、「お母さんの指示に
従いなさい」と指示する。)

が、それだけではない。

父親と母親が対立すると、そこに「二重拘束」
(宮崎圭子氏)が生まれる。
二重拘束(ダブル・バインド)が生まれると、
子どもは、どちらの指示に従ってよいか、
わからなくなる。

父親は、「親は絶対」と子どもに迫る。
母親は、「親子は平等」と、子どもに教える、など。
子どもは父親の前では、親の権威に同調する。
しかし母親の前では、親の権威を否定する。

そのため「子どもは、ものごとを論理的に判断する
能力を麻痺させてしまう」(宮崎圭子)。

わかりやすく言えば、自分で考えることができなく
なってしまう。
そのため、優柔不断になったり、相手に対して
いつもシッポを振るような行動に出たりするようになる。

私も、「塾」という立場で、子どもたちと接している。
そのため学校の教師の教え方と、私の教え方が
異なる場面に、ときどき出会う。
そういうときは、すかさずこう言うようにしている。

「学校の先生に合わせなさい」と。

教育面においても、船頭は1人。
これは家庭教育のみならず、子どもを指導する
ときの鉄則のひとつということになる。

●付記

 私は子どものころ、優柔不断なところがあった。
Aのグループへ入れば、Aのグループに合わせて、自分の意見を作った。
Bのグループへ入れば、Bのグループに合わせて、自分の意見を作った。
また相手から何かを申し込まれると、「いや」と言うことができなかった。
相手の機嫌を損ねるのを、何よりも恐れていた。

 原因のひとつとして、私の父と母が、いつも対立状態にあったことが考えられる。
実際には、母はわがままな人で、父の意見には耳を傾けなかった。
そういう家庭環境の中で、私は「私」を定めることができなかった。
もう少し掘り下げて言えば、私は自分の考えていることに、自信がもてなかった。
その結果として、だれにでもシッポを振るような、優柔不断な人間になった(?)。

 もしあなたが今、優柔不断で、ものごとを論理的に考えることができないというのであ
れば、あなた自身が生まれ育った家庭環境を、一度、思い起こしてみるとよい。
まず「環境」を知る。
そのあと「私」の姿が、少しずつ、浮かびあがってくる。

(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 
BW はやし浩司 三角関係 ダブルバインド ダブル・バインド 二重拘束)


【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●感情転移

+++++++++++++++++

その相手に、別の人に抱いている
感情を転移する。
そしてその相手を嫌ったり、反対に、
慕ったりする。
これを「感情転移」という。

+++++++++++++++++

●揺り戻し現象

教師と生徒。
ときどき私は教師にとって、「知識ある先輩」なのか、
それとも「親代わり」なのか、わからなくなるときがある。
生徒のほうが、私に(感情転移)をしてくる。

こうした現象が顕著に現われてくるのが、小学3~4年生。
思春期前夜の反抗期にさしかかるときである。
この時期子どもは、(幼児)と(おとな)の間を
行ったり来たりしながら、少しずつ、幼児性を自分の中から
削り落としていく。
私はこれを「揺り戻し現象」と呼んでいる。
「振り子現象」でもよい。

●D君

そのころ、子どもの中には、ちょうど父親に対するのと
同じような反抗的態度を示す子どもがいる。
さらに自分自身の父親に対する不満や不平を、私に
ぶつけてくる子どももいる。
5、6年前に、D君(当時小4)という子どもがいた。
そのときD君の両親は、別居状態にあった。
母親はこの浜松市に残り、祖父母と同居していた。
父親は、「行方不明」ということだった。

そのD君は、あからさまに私を嫌い、ときに暴力的な
態度で臨んできた。
私と、自分自身の父親とを、明らかに同一視していた。
それがよくわかったから、私は、D君が殴りかかって
きても、(たいした暴力ではなかったこともあるが)、
だまってそれを受け止めていた。

●奇妙な現象

そのD君だが、ある日、奇妙な現象が起きた。
レッスンが終わって、さあ帰るという時間になったとき
のこと。
あたかも私の寛容度を試すかのように、教室の備品を
壊し始めたのである。
鋭い目つきをしていた。
が、これは黙って見過ごすわけにはいかない。
私はD君をうしろから、抱きかかえた。
前から抱きかかえると、足蹴りをされる。
いくら小学4年生でも、前から足蹴りをされたら、たまらない。

D君は、それでも何とか私を足蹴りにしようともがいた。
しばらく格闘がつづいた。
が、こういうケースのばあい、ある時点で、きっちりと、
けじめを見せる必要がある。
教師というよりは、人間としてのけじめといってもよい。

しばらくはげしい足蹴りがつづいたのを見計らって、
今度は、私が反撃に出た。
うしろからD君を抱きかかえながら、私はD君の足を、
バシッ、バシッと、思いっきり蹴った。
本人も痛かったと思う。
私も痛かった。
が、D君は、私がまさかそういう行動に出るとは思って
いなかったらしい。
とたん、ウェーンと、子どもらしい泣き声をあげた。
見ると顔中を涙で濡らしながら、「痛いじゃないかア」と。

D君は私の腕の中で暴れるのをやめた。
おとなしくなった。
先に書いた「奇妙な現象」というのは、そのあと起きた。
私はそのままD君が、私の教室を去っていくものと
ばかり思っていた。
が、D君は、それまで見せたことのない、親愛の目で
私を見るようになった。

●陰性転移から陽性転移へ

それ以後、みなより早く教室へやってきては、学校での
できごとや、友だちとのやりとりを話してくれるようになった。
テストの話や、点数の話もしてくれるようになった。
「今度は(点数が)悪かったけど、つぎではがんばるから」とも。

それが望ましいことなのかどうかは、いまだによくわからない。
が、D君は、私に感情転移し、私を自分の父親と見立てていた。
それが私にもよくわかった。
この状態は、D君が教室を去る、小学6年の終わりまでつづいた。

あとで母親から聞いた話では、D君は、どんなときでも、
私の教室だけは休みたがらなかったという。
また学校では乱暴者と嫌われていたこともあり、私の教室だけが、
自分の居場所と考えていた、とも。

心理学的に説明すれば、最初D君は、私に対して、「陰性転移」
を繰り返していた。
憎悪、嫌悪、軽蔑、忌避、嫉妬、恨み、否定など。
自分自身の父親に対する感情を、そのまま私にぶつけていた。
が、足蹴り事件を境に、それが「陽性転移」へと変化した。
親愛、情愛、尊敬、親近、信頼、感謝、敬愛など。

わかりやすく言えば、それまでは私を「父親」と見立て、
自分や家族を棄てた父親を嫌っていた。
が、足蹴り事件のあとは、逆に、私を父親と見立て、
親愛の情をもつようになった。

似たような経験はいくつかしているが、……というより、
日常茶飯事的に起こるが、D君のケースのような顕著な
例は少ない。

これも教師と生徒ととの、ひとつの関係ということになる。

(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 
BW はやし浩司 教師と生徒 感情転移 陽性転移 陰性転移 足蹴り事件)


【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●ブッシュ・ソング(Bush Songs in Australia)


++++++++++++++++++


南オーストラリア州からビクトリア州に
かけて、大きく蛇行しながら流れる川がある。
マレー川である。


私がはじめてマレー川を見たのは、ある村に
立ち寄ったときのこと。
バロッサ・バリーという名前の村だった。
昔からワインの産地として、よく知られている。
そのバロッサ・バリーの丘の上に展望台があって、
眼下にマレー川がよく見えた。


よく晴れた寒い朝だったが、川の色は、大地と
同じ、赤茶けた色をしていた。
「何だ、こんな川か」と思った。
うわさには聞いていたが、そこからは、私には
ただの細い川にしか見えなかった。
が、そのあたりを起点に、川下りの船が運航して
いるという。
その話は、ずっとあとになってから聞いた。


船といってもホテルのような船で、1週間から
10日間ほどをかけて、川をくだる。
実にオーストラリア的な、ゆったりとした旅である。


で、そのあとも、何度かマレー川を見たことがある。
ときどきそれらしい船を見かけたこともある。
そのこともあって、私はいつしか、こう思うように
なった。
「いつか、その船に乗って、旅をしてみよう」と。
そう心に決めた。
で、そのことを、友人のB君に話した。
……と思う。


今でもそのことをB君は覚えていて、「ヒロシ、
いっしょに夢を実現しよう」と、メールをくれる。
「そのためには、最低でも3か月の休暇が必要」と。


しかし今の私には、3か月の休暇など、夢のまた夢。
(現実)に、体をがんじがらめに縛られている。
そのB君から、今朝も、メールが届いていた。


++++++++++++++++++++++


【Bより、ヒロシへ】


Hi Hiroshi,


The equinox has come & gone. The weather is glorious.
The drought affected outback areas in Queensland & New South Wales are
having lots of rain & floods.
That means at least 2 good years for farming.
There is lots of water coming down the Darling river, which is expected
to flow strongly into the Murray river in June.
Maybe the South Australian section of the Murray will get some water at
last, in July/ August


So everybody in the bush is feeling much happier.


春分も終わり、すばらしい季節だ。
クィーンズランドやNSWのアウトバック(荒野)の影響を受けた干ばつ地帯も、
今は、雨と洪水。
この先2年間は、農業にはよい影響をもたらすだろう。
ダーウィン川をたくさんの水が流れ、6月には、マレー川にも強い水流が戻って
くるだろう。
南オーストラリアのマレー川側にも、7月から8月にかけて、いくらかの水が
やってくるはず。
こちらでは、みな、それを喜んでいる。


+++++++++++++++++++++


あのオーストラリア大陸を、「水」が流れている。
(クィーンズランド州の北部の大洪水)→(ダーウィン川)→(マレー川)と。
日本の20倍以上もある国土を、水が、何か月もかけて、ゆっくりと流れている。
想像するだけでも、気が遠くなる。


さっそくYOUTUBEで、オーストラリアのブッシュ・ソングをさがして聞く。
(はやし浩司のHPの「音楽と私」にも収録。)


あの大波がうねるようにつづく、オーストラリアの大地が、まぶたに浮かぶ。
行けども、行けども、農地、また農地。
私の心の原点は、いつもそこにある。
1日だって、あのころの私を忘れたことはない。


しばらくブッシュ・ソングを聞く。
それが私の青春時代。


【オーストラリアのFOLK SONGs】
(注:オーストラリアでは、フォークソングのことを「ブッシュ・ソング」といいます。)


"Pub with no beer"
http://www.youtube.com/watch?v=hxpxU6H2WYA&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=GJW19nlzb3Q


"Australian Bush Songs "
http://www.youtube.com/watch?v=0eXQHi_BGf8


"Botany Bay"
http://www.youtube.com/watch?v=cmpW3rHLewQ


"Waltzing Matilda"
http://www.youtube.com/watch?v=CwvazMc5EfE&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=iY4RhyD1ReY&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=RqRCwG1pp1I&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=c1VLUgTvqc4&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=CwvazMc5EfE&feature=related


"Australia Home"
http://www.youtube.com/watch?v=hbGuqmaDgLA&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=pS7oJNozQZM&feature=related


"I am Australian"
http://www.youtube.com/watch?v=jD3SkTyXzcE&feature=related


"Journey to Australia"
http://www.youtube.com/watch?v=-eD4Zi1ENiU&feature=related


"Australian Bush Fire Song"
http://www.youtube.com/watch?v=_UvcJUFnN9Y&feature=PlayList&p=4ED8E6483C4
82FF3&playnext=1&playnext_from=PL&index=9


"Whiskey in the Jar"
http://www.youtube.com/watch?v=46EXY4oP1Do&feature=related


"Bound for South Australia"
http://www.youtube.com/watch?v=84kMnkUqimM&feature=related


"It's my Home"
http://www.youtube.com/watch?v=fX1vfJny1rk&feature=related


"Sprit of Australia"
http://www.youtube.com/watch?v=W9Bhv2Jo4jI&feature=related


●オーストラリア・ブッシュ・ソング集
http://folkstream.com/songs.html
(Midiでメロディを聞くことができます。)


●マレー川(船の旅)
http://www.youtube.com/watch?v=2Tz7F6yDJv0&feature=related

●感情移転(2)

2010-04-23 05:46:33 | 日記



【ヒロシからBへ】

やあ、ボブ、
君が何と思うとも、またどう思おうとも、
ぼくは本物のオーストラリア人より、オーストラリアが好きだ。
これは本当だ。
オーストラリアは、ぼくにとっては、ずっと灯台だった。
ぼくが人生を歩くとき、いつもぼくの足下を照らしつづけてくれた。
オーストラリアが懐かしい。
カレッジ時代のぼくが、懐かしい。


ときどき、しかしいつも、ぼくはすべての仕事をやめ、お金をすべてもって
オーストラリアへ渡ることを考える。
しかしぼくには、その勇気がない。


オーストラリアの大きな話をしてくれてありがとう。


ヒロシ


Hi  Bob


Whatever and however you may think,
I love Australia more than the real Australians do.
This is true.
Australia has been my light house which has shone my feet when I walk my life in the
past.
And I have always miss Australia and the life there at IH.


Sometimes often I try to abandon all my jobs and go to Australia with whole money
with
me.
But I am coward every time and then I come back to the routine.


Thank you for telling me about a big story about Australia.


Hiroshi


Hiroshi Hayashi+教育評論++March.2010++幼児教育+はやし浩司

【幼児教室・数のまとめ(年少・年中児クラス)byはやし浩司(BW子どもクラブ)

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height="250" alt="●BLOGタイトル最前線の子育て論byはやし浩司" />


【1】

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【2】

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【3】

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【4】

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【5】

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Hiroshi Hayashi+教育評論++March.2010++幼児教育+はやし浩司


●K国・人権事情

+++++++++++++++++++++++

脱北者たちが語る、K国の恐るべき内情。
あまりにもおぞましく、あまりにも悲惨。
朝鮮N報(2010年3月23日)は、
つぎのように伝える。
(一部を抜粋。)

++++++++++以下、朝鮮N報より++++++++++++

 ……キムさんは、監獄に到着した初日から、ブタも食べないような水っぽい大根葉の粥
を与えられ、1日12時間の労役を強いられた。キムさんは「体重が50キロから30キ
ロに落ちて、これ以上は動けないという限界まで至ったとき、幸いにも大赦令を受けて釈
放された」と語った。

 数百人の脱北女性のうち70%が栄養失調になり、毎日2~3人ずつ死んでいったが、
遺体を納める棺はなく、ビニールで包み、共同埋葬地に埋めたという。04年に甑山へ連
行されたある脱北女性は、そのときのショックで今も苦しんでいる。

 その女性は、「埋葬地に到着すると、犬が集まり遺体を掘り返して食べている姿に驚愕し
た」と語った。人の手足があちこちに散らばっていたほか、人骨が積み上げられた光景に、
一度埋葬地に行った囚人は、精神異常の症状を呈するという。

 人民保安省出身の脱北者は、「甑山が全国的にうわさになったのは、囚人に課される短期
的な過度の労働と栄養欠乏によって、政治犯収容所より死亡者が急増したからだ」と主張
した。

 政治犯収容所より軽い刑を受けて甑山に連行されるのなら、むしろ耀徳に3年間収容さ
れる方がましだ-と言われるほどに、人々は甑山教化所を恐れているという。甑山教化所
は10課に分かれており、一つの課は7から10の班で構成されている。

 1班は通常40~50人程度で、囚人の中から丈夫そうな者を選んで班長に選出し、班
長が保安員の指揮を受けて囚人を管理、監督している。

 逃走者や監獄内で罪を犯した者に対しては、政治犯収容所とは異なり公開処刑は行わず、
内部で処刑、あるいは監獄内の別の拘禁施設で特別な拷問を加え、死に至るまで加重な苦
痛を与えるという方法で処罰するのが特徴だ。
(以上、「朝鮮N報・2010年3月23日」より)

++++++++++以上、朝鮮N報より++++++++++++

 末尾にある「内部で処刑、あるいは監獄内の別の拘禁施設で特別な拷問を加え、死に至
るまで加重な苦痛を与えるという方法で処罰するのが特徴」。

 何が「教化所」だ。
日本から拉致された人たちが、最初に監禁された場所も、「招待所」だった。
何が「招待所」だ。

 こんな折も折、アメリカのジミー・カーター元大統領が韓国へやってきて、講演を行っ
た※。
「K国のほしがるものは、何でも与えたらよい。……私が金日成に会ったとき、K国との
最高の絆(きずな)ができた。話し合いで失うものは、何もない」(要旨)と。
ジミー・カーターは、10年1律のごとく、同じことをしか言わない。
K国の現実が、まるでわかっていない。

●現実離れ

 もう一つ、記事を紹介する。
これは中国ニュース通信社が、3月22日に配信したもの。
中国人のK国ツアーに対する注意書きである。

+++++++++++以下、中国ニュース通信社+++++++++++++

2008年9月17日、「中国新聞周刊」は、来春解禁予定の中国からの北朝鮮ツアーにつ
いて、ツアー客が守らなければならない数々の禁止事項を紹介。

今年9月、国家旅遊局は中国政府が朝鮮民主主義人民共和国を中国人団体の観光旅行目的
地に指定したと発表。09年は中朝国交成立60周年にあたり「中朝友好年」とされた。
これを機に両国の観光事業を発展させる計画が進められている。

国内旅行業界の関係者は、北朝鮮ツアーに関する詳しい取り決めについて話し合いが続い
ている状況下で、両国間で正式な文書はいまだ交わされていないと話す。だが、遼寧省瀋
陽市で北朝鮮国際旅行社が事務所の開設に向けて動き出したとの報道も今月10日にあり、
早ければ来年春にも北朝鮮ツアーは解禁になるとのこと。

各旅行社では北朝鮮ツアー参加希望者に向けて、北朝鮮におけるさまざまな禁止事項を紹
介している。その例として、北朝鮮入国の際には観光客のデジタルカメラは抜き打ちでチ
ェックされ、保存されている画像の中にわいせつな画像などいかがわしいものがあれば、
その場で削除され罰金が科せられるほか、携帯電話の持ち込みは禁止。軍事施設の撮影も
禁止。韓国や米国の国旗がついた品物の持ち込み禁止などがあげられる。

最も重要なのは以下に掲げる「3つの軍規」である。
国家指導者の物まねをしてはならず、座って国家指導者の像を撮影してはならない。国家
指導者や北朝鮮の経済状況などを批判してはならない。必ず北朝鮮が手配した随行員と行
動しなければならない。この3つは絶対に守らなければならないと警告している。

中国ニュース通信社(3-22)

+++++++++++以上、中国ニュース通信社+++++++++++++

 とくに注目してほしいのは、やはり末尾の4か条。

(1)国家指導者の物まねをしてはならない。
(2)座って国家指導者の像を撮影してはならない。
(3)国家指導者や北朝鮮の経済状況などを批判してはならない。
(4)必ず北朝鮮が手配した随行員と行動しなければならない。

 日本人も、三つ葉葵の紋章を見せつけられると、ハハア~と言って頭をさげる。
(実際には、江戸時代においては、町民は武士と目を合わせることは許されなかった。)
似たようなものだが、しかしK国という国は、そういう国。

 ジミー・カーター元大統領は、「K国がいちばん恐れているのは、アメリカによる先制攻
撃。
が、アメリカにはその意思はない。
それを伝えることが大切」(同)と述べている。

 平和主義者ということはよくわかる。
わかるが、どこかピントがズレている。
金xxが恐れているのは、アメリカではない。
自国民である。
どうしてそんな簡単なことがわからないのか。
もしそうでないというのなら、なぜ金xxが、ごく最近、「脱北者は射殺しろ」という命令
を、出したのかということになる。

つまりアメリカの脅威は、独裁制維持のための口実にすぎない。
そのための最大の権威付けが、核兵器ということになる。
金xxが、核兵器を手放すわけがない。
「本尊」という観念は、アメリカ人には理解できないかもしれない。
アジア人は、「モノ」に魂をこめることによって、信仰する。
核兵器は、その本尊。
「力の象徴」。

●6か国協議

 「K国は(崩壊に向けての)秒読み段階に入った」という文字が並ぶ(韓国各紙)。
中国はそれを恐れている。
表向きは、難民の大量流入。
しかし本音は、利権の喪失。

 そんな中、近々、6か国協議が開かれるという。
韓国政府は、「これ以上時間稼ぎをさせてはいけない」と焦っている。
そのため「一時、拉致問題を棚にあげろ」と日本に迫っている。

 しかし日本にとって最善の道は、K国が内部から自然崩壊すること。
K国の人たちにとっても、それがいちばんよい。
よいことは、冒頭に転載した記事を読めばわかるはず。

 今、K国内部では、人類の歴史上においても、想像を絶するような恐ろしいことが、起
きている!

(補記)

 このところ私のウェブサイトやBLOGに、あやしげな団体がさかんに検索をかけてい
る。
「金xx」という表記が、何度も繰り返し検索されている。
そのため私のワイフは、「あなたも拉致されるんじゃない……」と心配している。
で、もし私がある日突然、いなくなったら、まずそのあたりを疑ってみてほしい。
ひょっとしたら、ワイフともども、この世から消されるかもしれない。

(注※)(ヤフー・ニュースより)

『……ーター氏「韓米が先に北朝鮮に手を差し出すべき」
2010年3月23日(聯合ニュース)

【ソウル23日聯合ニュース】韓国を訪問中のカーター米元大統領は23日、高麗大学で「核
保有の北朝鮮と朝鮮半島の平和」をテーマに講演を行い、韓国と米国は実践が難しくても
北朝鮮との直接的な対話を行う必要があるとの考えを示した。

 カーター元大統領は、北朝鮮側が示す最後の答えを誰も予測することはできないが、直
接的な対話を含む多くの努力を注ぐことは何の害にもならないため、朝鮮半島の緊張を緩
和するためには米国と韓国が先に手を差し伸べ、北朝鮮に対し関係正常化の努力を提案す
べきだと強調した。

 韓米が制限のない対話を先に行ってこそ北朝鮮が反応を示すとし、北朝鮮と疎遠な関係
を維持し続けることはできないだけに、政治的勇気が必要だとの点も力説した。

 カーター元大統領は、北朝鮮が国際原子力機関(IAEA)を脱退した1994年に北朝鮮を
訪れ、故金日成(キム・イルソン)主席と会談し、南北首脳会談開催の約束などを取り付
けた状況を紹介しながら「朝鮮半島との縁は深いが、このとき最も深い縁を結んだ」と振
り返った。

 当時、金主席は朝鮮半島全体が核から自由でなければならないというカーター元大統領
の考えに同意し、金泳三(キム・ヨンサム)元大統領が南北首脳会談を提案したことをう
れしく思い、会談は無条件で即刻実現されなければならないと話していたと伝えた。

 カーター元大統領は、「実際に北朝鮮を訪問してみると、北朝鮮は過去に対する根強い反
感と先制攻撃に対する不安感を感じていた。今の状況では北朝鮮が後退する可能性は低い」
との見通しを示した。

 その上で、「金主席が提案したことを守らなければ、(状況改善は)難しくなる。米国は
北朝鮮に敵対の意志がないことを明示し、北朝鮮は周辺国との関係をうまく維持するため、
核視察を受けてこそ米国との外交正常化が可能だ」と提案した』と。


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