【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
●友を責めるな、行為を責めよ
________________________________________
●あなたの子どもが、あなたからみて好ましくない友だちと交際を始めたら、鉄則はただ
一つ。
友を責めるな、行為を責めよ、です。
つまりその行為のどこがどう悪いかだけを責めても、決して、相手の子どもの名前を出し
てはいけません。
「あの子は、悪い子だから、つきあってはダメ」というのは、子どもに、友を取るか、親
を取るかの、択一を迫るようなもの。
子どもがあなたを取ればよし。そうでなければ、あなたとの間に、深刻なキレツを入れる
ことになります。
●一芸は聖域
________________________________________
●子どもの一芸は、聖域と考えます。よくある失敗例は、「成績がさがったから、(好き
な)サッカーをやめなさい」と子どもに迫ること。
子どもから一芸をうばうと、子どもは、糸の切れた凧のようになってしまいます。
もちろん成績もさがります。
子ども一芸は、聖域と考えて、決して、侵してはいけません。
________________________________________
●日本人は、あと片づけには、うるさいですね。しかしそれより大切なのは、あと始末で
す。
ジュースを飲んだら、そのコップを洗う。風呂から出るときは、アワを流すなど。
あと始末のしっかりできる子どもにするということは、責任感の強い子どもを育てること
を意味します。
ちなみに日本以外の国では、ものが散らかっていても、親は、子どもにほとんど、何も言
いません。
しかしあと始末には、うるさいです。
食後の皿洗いなど、家族全員でするのが彼らの習慣にもなっています。
●親子の三角関係
________________________________________
心理学の世界にも、「三角関係」という言葉がある。父親が母親の悪口を言ったり、批判
したりすると、夫婦の間に、キレツが入る。そして父親と母親、母親と子ども、子どもと
父親の間に、三角関係ができる。子どもが幼いうちはまだしも、一度、この三角関係がで
きると、子どもは、親の指示に従わなくなる。つまりこの時点で、家庭教育は、崩壊する
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/++++++++++++++++はやし浩司
●逃げ場を大切に
________________________________________
どんな動物にも、最後の逃げ場というのがある。子どもも、またしかり。子どもは、その
逃げ場に逃げ込むことによって、身の安全をはかり、心をいやす。たいていは自分の部屋
ということになる。その逃げ場を荒らすようになると、子どもの心は、一挙に不安定にな
る。だから子どもが逃げ場に逃げたら、その逃げ場を荒らすようなことはしてはいけない。
●心はぬいぐるみで
________________________________________
年長児にぬいぐるみを見せると、「かわいい」と言って、やさしそうな表情を見せる子ど
もが、約80%。しかし残りの20%は、ほとんど、反応を示さない。示さないばかりか、
中には、キックしてくる子どもがいる。小学校の高学年児でも、日常的にぬいぐるみをも
っている子どもは、約80%。男女の区別はない。子どもの中に、親像が育っているかど
うかは、ぬいぐるみを抱かせてみるとわかる。
●国語教育は、言葉から
________________________________________
子どもの国語力は、母親の会話能力によって決まる。たとえば幼稚園バスがやってきたと
き、「ほらほら、バス。ハンカチは? 帽子は? 急いで」というような言い方を、母親
がしていて、どうして子どもの中に、国語力が育つというのか。そういうときは、めんど
うでも、「バスがきます。あなたは急いで、外に行きます。ハンカチをもっていますか。
帽子をかぶっていますか」と話す。そういう母親の会話力が、子どもの国語力の基本にな
る。
●計算力は、早数えで
________________________________________
「ヒトツ、フタツ、ミッツ……」と数えられるようになったら、早数えの練習をする。「イ
チ、ニ、サン……」から、さらに、「イ、ニ、サ、シ、ゴ、ロ、シ、ハ、ク、ジュウ」と。
さらに手をパンパンとたたいてみせ、それを数えさせる。なれてくると、子どもは、数を
信号化する。たとえば「2足す3」も、「ピ、ピ、と、ピ、ピ、ピで、5」と。これを数
の信号化という。この力が、計算力の基礎となる。
●使えば使うほど、いい子
________________________________________
使えば、使うほど、子どもは、いい子になる。生活力も身につくが、忍耐力も、そこから
生まれる。その忍耐力というのは、(いやなことをする能力)のことをいう。ためしに、
あなたの子どもに、台所のシンクにたまった生ゴミを始末させてみてほしい。「ハ~イ」
と言って、喜んで片づけるようなら、あなたの子どもは、その忍耐力のある子どもという
ことになる。このタイプの子どもは、学習面でも伸びる。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/++++++++++++++++はやし浩司
●やさしさは苦労から
________________________________________
ためしにあなたの子どもの前で、重い荷物をもって、苦しそうな表情をして歩いてみてほ
しい。そのとき、「ママ(パパ)、助けてあげる!」と言って走り寄ってくればよし。そ
うでなく、テレビやゲームに夢中になっているようなら、かなりのドラ息子(娘)とみて
よい。今は、(かわいい子)かもしれないが、やがて手に負えなくなる。子どもは(おと
なも)、自分で苦労をしてみてはじめて、他人の苦労がわかるようになる。やさしさも、
そこから生まれる。
●釣りザオを買ってやるより……
________________________________________
イギリスの教育格言に、「釣りザオを買ってやるより、いっしょに、釣りに行け」という
のがある。子どもの心をつかみたかったら、そして親子のキズナを太くしたかったら、い
っしょに釣りに行け、と。多くの人は、子どものほしがるものを与えて、それで子どもは
喜んでいるはず。感謝しているはず。親子のキズナも、それで太くなったはずと考える。
しかしこれは幻想。むしろ逆効果。
●100倍論
________________________________________
子ども、とくに幼児に買い与えるものは、100倍して考える。たとえば100円のもの
でも、100倍して、1万円と考える。安易に、お金で、子どもの欲望を満足させてはい
けない。一度、お金で、満足させることを覚えてしまうと、年齢とともに、その額は、1
0倍、100倍とエスカレートしていく。高校生や大学生になるころには、1000円や
1万円では、満足しなくなる。子どもが幼児のときから、慎重に!
●子どもは、信じて伸ばす
________________________________________
心理学の世界にも、「好意の返報性」という言葉がある。イギリスの格言にも、「相手は、
あなたが相手を思うように、あなたのことを思う」というのがある。あなたがその人を、
いい人だと思っていると、その相手も、あなたをいい人だと思っている。しかしそうでな
ければそうでない。子どものばあいは、さらにそれがはっきりと現れる。だから子どもを
伸ばしたいと思うなら、まず自分の子どもをいい子どもだと思うこと。子どもを伸ばす、
大鉄則である。
●強化の原理
________________________________________
前向きに伸びているという実感が、子どもを伸ばす。そのため、「あなたはどんどんよく
なる」「すばらしくなる」という暗示を、そのつど、子どもにかけていく。まずいのは、
未来に不安をいだかせること。仮に子どもを叱っても、そのあと何らかの方法でそれをカ
バーして、「ほら、やっぱり、できるじゃない」と、ほめて仕上げる。
●叱るときの原則
________________________________________
子どもを叱るときは、自分の姿勢を低く落とし、子どもの目線の高さに自分の目目線の高
さをあわせる。つぎに子どもの両肩を、やや力を入れて両手でつかみ、子どもの目をしっ
かりと見つめて叱る。大声を出して、威圧したり、怒鳴ってはいけない。恐怖心をもたせ
ても意味はない。中に叱られじょうずな子どもがいて、いかにも反省していますというよ
うな様子を見せる子どもがいる。しかしそういう姿に、だまされてはいけない。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/++++++++++++++++はやし浩司
●仮面に注意
________________________________________
絶対的なさらけ出しと、絶対的な受け入れ。この基盤の上に、親子の信頼関係が築かれる。
「絶対的」というのは、「疑いすらもたない」という意味。あなたの子どもが、あなたの
前で、そうであればよし。しかしあなたの前で、いい子ぶったり、仮面をかぶったりして
いるようであれば、親子の関係は、かなり危機的な状況にあると考えてよい。あなたから
見て、「何を考えているかわからない」というのであれば、さらに要注意。
●根性・がんこ・わがまま
________________________________________
子どもの根性、がんこ、わがままは、分けて考える。がんばって何か一つのことをやりと
げるというのは、根性。何かのことにこだわりをもち、それに固執することを、がんこ。
理由もなく、自分の望むように相手を誘導しようとするのが、わがままということになる。
その根性は、励まして伸ばす。がんこについては、子どもの世界では望ましいことではな
いので、その理由と原因をさぐる。わがままについては、一般的には、無視して対処する。
●アルバムを大切に
________________________________________
おとなは過去をなつかしんで、アルバムを見る。しかし子どもは、自分の未来を見るため
に、アルバムを見る。が、それだけではない。アルバムには、心をいやす作用がある。そ
れもそのはず。悲しいときやつらいときを、写真にとって残す人は、少ない。つまりアル
バムには、楽しい思い出がぎっしり。そんなわけで、親子の絆(きずな)を太くするため
にも、アルバムを、部屋の中央に置いてみるとよい。
●名前を大切に
________________________________________
子どもの名前は大切にする。「あなたの名前は、すばらしい」「いい名前だ」とことある
ごとに言う。子どもは、自分の名前を大切にすることをとおして、自尊心を学ぶ。そして
その自尊心が、何かのことでつまずいたようなとき、子どもの進路を、自動修正する。た
とえば子どもの名前が、新聞や雑誌に載ったようなときは、それを切り抜いて、高いとこ
ろに張ったりする。そういう親の姿勢を見て、子どもは、名前のもつ意味を知る。
●子どもの体で考える
________________________________________
体重10キロの子どもに缶ジュースを一本与えるということは、体重50キロのおとなが、
5本、飲む量に等しい。そんな量を子どもに与えておきながら、「どうしてうちの子は、
小食なのかしら」は、ない。子どもに与える量は、子どもの体で考える。
●カルシウムは、紳士をつくる
________________________________________
イギリスでは、「カルシウムは、紳士をつくる」と言う。静かで落ちついた子どもにした
かったら、CA(カルシウム)、MG(マグネシウム)の多い食生活、つまり海産物を中
心とした献立にする。こわいのは、ジャンクフード。さらにリン酸添加物の多い、食べも
の。いわゆるレトルト食品、インスタント食品類である。リン酸は、CAの大敵。CAと
化合して、リン酸カルシウムとして、CAは、対外へ排出されてしまう。
●すばらしいと言え、親の仕事
________________________________________
親が生き生きと仕事をしている姿ほど、子どもに安心感を与えるものは、ない。が、それ
だけではない。中に、自分の子どもに、親の仕事を引き継がせたいと考えている人もいる
はず。そういうときは、常日ごろから、「仕事は楽しい」「おもしろい」を口ぐせにする。
あるいは「私の仕事はすばらしい」「お父さんの仕事は、すばらしい」を口ぐせにする。
まちがっても、暗い印象をもたせてはいけない。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/++++++++++++++++はやし浩司
●敏捷性は、はだしで
________________________________________
将来、運動能力のある子どもにしたかったら、子どもは、はだしにして育てる。子どもは、
足の裏からの刺激を受けて、敏捷性(びんしょうせい)のある子どもになる。この敏捷性
は、あらゆる運動能力の基本となる。分厚い靴下と、分厚い底の靴をはかせて、どうして
それで敏捷性のある子どもになるのか。今、坂や階段を、リズミカルにのぼりおりできな
い子どもがふえている。川原の石の上に立つと、「こわい」と言って動けなくなる子ども
も多い。どうか、ご注意!
●ジコチューは、精神の未熟性の証拠
________________________________________
相手の心の中に、一度入って、相手の立場で考える。これを心理学の世界でも、「共鳴性」
(サロヴェイ「EQ論」)という。それができる人を、人格の完成度の高い人という。そ
うでない人を、低い人という。学歴や地位とは、関係ない。ないばかりか、かえってそう
いう人ほど、人格の完成度が低いことが多い。そのためにも、まず親のあなたが、自分の自己中心性と戦い、子どもに、その見本を見せるようにする。
●役割形成を大切に
________________________________________
子どもが「お花屋さんになりたい」と言ったら、すかさず、「すてきね」と言ってあげる。
「いっしょに、お花を育ててみましょうね」「今度、図書館で、お花なの図鑑をみましょ
うね」と言ってあげる。こうすることで、子どもは、自分の身のまわりに、自分らしさを
つくっていく。これを「個性化」という。この個性化が、やがて、子どもの役割となり、
夢、希望、そして生きる目的へとつながっていく
●暖かい無視を大切に
________________________________________
自然動物保護団体の人たちが使う言葉に、『暖かい無視』という言葉がある。親の過干渉、
過関心、過保護、でき愛ほど、子どもに悪影響を与えるものは、ない。もしそういう傾向
を感じたら、暖かい無視にこころがける。が、無視、冷淡、拒否がよいわけではない。同
時に『ほどよい親』にこころがける。「求めてきたときが、与えどき」と覚えておくとよ
い。とくに子どもがスキンシップを求めてきたときは、こまめにそれに応じてあげる。
●父親の二大役割
________________________________________
母子関係は重要であり、絶対的なものである。しかしその母子関係が濃密過ぎるのも、ま
た子どもが大きくなったとき、そのままの状態でも、よくない。その母子関係に、くさび
を打ち込み、是正していくのが、父親の役割ということになる。ほかに、社会性を教える
のも、重要な役割。昔で言えば、子どもを外の世界に連れ出し、狩の仕方を教えるのが、
父親の役割ということになる。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/++++++++++++++++はやし浩司
●欠点はほめる
________________________________________
子どもに何か、欠点を見つけたら、ほめる。たとえば参観授業で、ほとんど手をあげなか
ったとしても、「手をもっと、あげなさい」ではなく、「この前より、手がよくあがるよ
うになったわね」と言うなど。子どもが皆の前で発表したようなときも、そうだ。「大き
な声で言えるようになったわね」と。押してだめなら、思い切って引いてみる。子どもを
伸ばすときに、よく使う手である。
●負けるが、勝ち
________________________________________
ほかの世界でのことは、別として、間に子どもをはさんでいるときは、『負けるが勝ち』。
これは父母どうしのつきあい、先生とのつきあいの、大鉄則である。悔しいこともあるだ
ろう。言いたいこともあるだろう。しかしそこはぐっとがまんして、「負ける」。大切な
ことは、子どもが、楽しく、園や学校へ行けること。あなたのほうから負けを認めれば、
そのときから人間関係は、スムーズに流れる。あなたががんばればがんばるほど、事態は
こじれる。
●ベッドタイム・ゲームを大切に!
________________________________________
子どもは(おとなも)、寝る前には、ある決まった行動を繰りかえすことが知られている。
これをベッドタイム・ゲームという、日本語では、就眠儀式という。このしつけに失敗す
ると、子どもは眠ることに恐怖心をいだいたり、さらにそれが悪化すると、情緒が不安定
になったりする。いきなりふとんの中に子どもを押しこみ、電気を消すような乱暴なこと
をしてはいけない。子どもの側からみて、やすらかな眠りをもてるようにする。
【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
休みます。
【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
●民主党・小沢一郎幹事長(陸山会は、マネーロンダリング・トンネル)(追記、改2)
++++++++++++++++++
それにしてもわかりにくいのが、金(=マネー)の流れ。
さらっと読んだだけでは、何がなんだか、よくわからない。
しかし「?」とは、思う。
思うが、そこまで。
私の脳みその活動が鈍ってきたためか?
++++++++++++++++++
●産経新聞
産経新聞(09年1月1日)の記事をまず読んでみよう。
そのまま紹介させてもらう。
『・・・民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」が購入した土地をめぐる疑惑で、
陸山会会計事務担当だった民主党の石川知裕衆院議員(36)=北海道11区=が、独断
で資金移動できる状況になかったことが31日、関係者への取材で分かった。東京地検特
捜部は小沢氏が土地取引に絡む複雑な資金移動を認識していた疑いがあるとみて捜査。実
態解明のため、小沢氏本人に任意で事情聴取することを検討するもようだ。
特捜部は石川氏を政治資金規正法違反容疑で立件する方針で、通常国会開会前の1月中
旬までに刑事処分を決めるとみられる。
関係者によると、陸山会は平成16年10月、東京都世田谷区の土地を約3億4千万円
で購入。複数の関連政治団体を経由するなどして、その直前に約4億円が陸山会に入り、
直後に約1億8千万円が入金された。その直後には4億円の定期預金が組まれ、小沢氏名
義で4億円を借り入れた。石川氏は任意聴取に「運転資金が足りず、小沢氏の個人資金約
4億円を土地代金に充てた」と説明している。
石川氏は陸山会や関連政治団体の資金管理担当だったが、小沢氏か、小沢氏の意向を受
けた元会計責任者で公設第1秘書の大久保隆規被告(48)=政治資金規正法違反罪で公
判中=の指示がないと資金を動かすことができず、こうした複雑な資金移動を独断ででき
る状況になかったという。
特捜部は、(1)不記載とされる土地代金の原資は小沢氏の資金、(2)小沢氏名義で4
億円の融資を受けている、(3)19年に小沢氏本人に4億円が返済されているーことなど
から、小沢氏が資金移動を認識していた疑いもあるとみているもようだ』(以上、産経新聞)
と。
●整理
この記事に出てくる(数字)を整理してみる。
(1)平成16年10月、陸山会は、世田谷区の土地を、3億4000万円で購入した。
(2)その直前に、複数の関連政治団体を経由して、約4億円が陸山会に入った。
(3)「直後に※」1億8000万円が、「入金された※」。
(4)「直後には※」4億円の定期預金が組まれた。
(5)小沢氏名義で、4億円を借り入れた。(=小沢氏が、4億円の融資を受けた。)
(6)その(?)4億円を、3億6000万円の土地代金にあてた。
この記事でわかりにくいところは、上記(※)の部分。
「直後」といっても、どの行為に対しての直後なのか?
また「入金された」というのは、どこへ入金されたことをいうのか?
また産経新聞によれば、平成19年に、小沢氏本人に、4億円が返済されているという。
ざっと読んだだけでは、どこに事件性があるのか、私には、よくわからない。
(やはり、ボケたのか?)
●12月30日の産経新聞
そこでこの事件(?)を、もう少し深く掘り下げてみる。
その前日の12月30日付けの産経新聞には、つぎのようにある。
『・・・問題となっているのは、東京都世田谷区にある小沢氏の自宅から約700メートルの
土地476平方メートル。現在は小沢氏の秘書寮が2棟建つ。陸山会は16年10月5日、
都内の不動産会社と約3億4千万円で売買契約を締結。手付金1千万円を支払い、同月2
9日に残金を支払うことで合意した。
残金は29日に支払われたが、登記は石川氏の要望で年明けの1月7日に行われた。こ
の支出を16年分の収支報告書に記載せず、17年分に記載したなどとして、石川氏らが
政治資金規正法違反罪で告発された。
小沢氏は会見で「事務方の単純ミス。売買と登記の時間がずれることはある」と釈明し
たが、不動産関係者は「手続き上、所有権の移転登記が1日遅れることは多々ある。しか
し数カ月も遅れることはまれだ。特別な意図があるとしか考えられない」といぶかしむ』(以
上、産経新聞)。
●友を責めるな、行為を責めよ
________________________________________
●あなたの子どもが、あなたからみて好ましくない友だちと交際を始めたら、鉄則はただ
一つ。
友を責めるな、行為を責めよ、です。
つまりその行為のどこがどう悪いかだけを責めても、決して、相手の子どもの名前を出し
てはいけません。
「あの子は、悪い子だから、つきあってはダメ」というのは、子どもに、友を取るか、親
を取るかの、択一を迫るようなもの。
子どもがあなたを取ればよし。そうでなければ、あなたとの間に、深刻なキレツを入れる
ことになります。
●一芸は聖域
________________________________________
●子どもの一芸は、聖域と考えます。よくある失敗例は、「成績がさがったから、(好き
な)サッカーをやめなさい」と子どもに迫ること。
子どもから一芸をうばうと、子どもは、糸の切れた凧のようになってしまいます。
もちろん成績もさがります。
子ども一芸は、聖域と考えて、決して、侵してはいけません。
________________________________________
●日本人は、あと片づけには、うるさいですね。しかしそれより大切なのは、あと始末で
す。
ジュースを飲んだら、そのコップを洗う。風呂から出るときは、アワを流すなど。
あと始末のしっかりできる子どもにするということは、責任感の強い子どもを育てること
を意味します。
ちなみに日本以外の国では、ものが散らかっていても、親は、子どもにほとんど、何も言
いません。
しかしあと始末には、うるさいです。
食後の皿洗いなど、家族全員でするのが彼らの習慣にもなっています。
●親子の三角関係
________________________________________
心理学の世界にも、「三角関係」という言葉がある。父親が母親の悪口を言ったり、批判
したりすると、夫婦の間に、キレツが入る。そして父親と母親、母親と子ども、子どもと
父親の間に、三角関係ができる。子どもが幼いうちはまだしも、一度、この三角関係がで
きると、子どもは、親の指示に従わなくなる。つまりこの時点で、家庭教育は、崩壊する
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/++++++++++++++++はやし浩司
●逃げ場を大切に
________________________________________
どんな動物にも、最後の逃げ場というのがある。子どもも、またしかり。子どもは、その
逃げ場に逃げ込むことによって、身の安全をはかり、心をいやす。たいていは自分の部屋
ということになる。その逃げ場を荒らすようになると、子どもの心は、一挙に不安定にな
る。だから子どもが逃げ場に逃げたら、その逃げ場を荒らすようなことはしてはいけない。
●心はぬいぐるみで
________________________________________
年長児にぬいぐるみを見せると、「かわいい」と言って、やさしそうな表情を見せる子ど
もが、約80%。しかし残りの20%は、ほとんど、反応を示さない。示さないばかりか、
中には、キックしてくる子どもがいる。小学校の高学年児でも、日常的にぬいぐるみをも
っている子どもは、約80%。男女の区別はない。子どもの中に、親像が育っているかど
うかは、ぬいぐるみを抱かせてみるとわかる。
●国語教育は、言葉から
________________________________________
子どもの国語力は、母親の会話能力によって決まる。たとえば幼稚園バスがやってきたと
き、「ほらほら、バス。ハンカチは? 帽子は? 急いで」というような言い方を、母親
がしていて、どうして子どもの中に、国語力が育つというのか。そういうときは、めんど
うでも、「バスがきます。あなたは急いで、外に行きます。ハンカチをもっていますか。
帽子をかぶっていますか」と話す。そういう母親の会話力が、子どもの国語力の基本にな
る。
●計算力は、早数えで
________________________________________
「ヒトツ、フタツ、ミッツ……」と数えられるようになったら、早数えの練習をする。「イ
チ、ニ、サン……」から、さらに、「イ、ニ、サ、シ、ゴ、ロ、シ、ハ、ク、ジュウ」と。
さらに手をパンパンとたたいてみせ、それを数えさせる。なれてくると、子どもは、数を
信号化する。たとえば「2足す3」も、「ピ、ピ、と、ピ、ピ、ピで、5」と。これを数
の信号化という。この力が、計算力の基礎となる。
●使えば使うほど、いい子
________________________________________
使えば、使うほど、子どもは、いい子になる。生活力も身につくが、忍耐力も、そこから
生まれる。その忍耐力というのは、(いやなことをする能力)のことをいう。ためしに、
あなたの子どもに、台所のシンクにたまった生ゴミを始末させてみてほしい。「ハ~イ」
と言って、喜んで片づけるようなら、あなたの子どもは、その忍耐力のある子どもという
ことになる。このタイプの子どもは、学習面でも伸びる。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/++++++++++++++++はやし浩司
●やさしさは苦労から
________________________________________
ためしにあなたの子どもの前で、重い荷物をもって、苦しそうな表情をして歩いてみてほ
しい。そのとき、「ママ(パパ)、助けてあげる!」と言って走り寄ってくればよし。そ
うでなく、テレビやゲームに夢中になっているようなら、かなりのドラ息子(娘)とみて
よい。今は、(かわいい子)かもしれないが、やがて手に負えなくなる。子どもは(おと
なも)、自分で苦労をしてみてはじめて、他人の苦労がわかるようになる。やさしさも、
そこから生まれる。
●釣りザオを買ってやるより……
________________________________________
イギリスの教育格言に、「釣りザオを買ってやるより、いっしょに、釣りに行け」という
のがある。子どもの心をつかみたかったら、そして親子のキズナを太くしたかったら、い
っしょに釣りに行け、と。多くの人は、子どものほしがるものを与えて、それで子どもは
喜んでいるはず。感謝しているはず。親子のキズナも、それで太くなったはずと考える。
しかしこれは幻想。むしろ逆効果。
●100倍論
________________________________________
子ども、とくに幼児に買い与えるものは、100倍して考える。たとえば100円のもの
でも、100倍して、1万円と考える。安易に、お金で、子どもの欲望を満足させてはい
けない。一度、お金で、満足させることを覚えてしまうと、年齢とともに、その額は、1
0倍、100倍とエスカレートしていく。高校生や大学生になるころには、1000円や
1万円では、満足しなくなる。子どもが幼児のときから、慎重に!
●子どもは、信じて伸ばす
________________________________________
心理学の世界にも、「好意の返報性」という言葉がある。イギリスの格言にも、「相手は、
あなたが相手を思うように、あなたのことを思う」というのがある。あなたがその人を、
いい人だと思っていると、その相手も、あなたをいい人だと思っている。しかしそうでな
ければそうでない。子どものばあいは、さらにそれがはっきりと現れる。だから子どもを
伸ばしたいと思うなら、まず自分の子どもをいい子どもだと思うこと。子どもを伸ばす、
大鉄則である。
●強化の原理
________________________________________
前向きに伸びているという実感が、子どもを伸ばす。そのため、「あなたはどんどんよく
なる」「すばらしくなる」という暗示を、そのつど、子どもにかけていく。まずいのは、
未来に不安をいだかせること。仮に子どもを叱っても、そのあと何らかの方法でそれをカ
バーして、「ほら、やっぱり、できるじゃない」と、ほめて仕上げる。
●叱るときの原則
________________________________________
子どもを叱るときは、自分の姿勢を低く落とし、子どもの目線の高さに自分の目目線の高
さをあわせる。つぎに子どもの両肩を、やや力を入れて両手でつかみ、子どもの目をしっ
かりと見つめて叱る。大声を出して、威圧したり、怒鳴ってはいけない。恐怖心をもたせ
ても意味はない。中に叱られじょうずな子どもがいて、いかにも反省していますというよ
うな様子を見せる子どもがいる。しかしそういう姿に、だまされてはいけない。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/++++++++++++++++はやし浩司
●仮面に注意
________________________________________
絶対的なさらけ出しと、絶対的な受け入れ。この基盤の上に、親子の信頼関係が築かれる。
「絶対的」というのは、「疑いすらもたない」という意味。あなたの子どもが、あなたの
前で、そうであればよし。しかしあなたの前で、いい子ぶったり、仮面をかぶったりして
いるようであれば、親子の関係は、かなり危機的な状況にあると考えてよい。あなたから
見て、「何を考えているかわからない」というのであれば、さらに要注意。
●根性・がんこ・わがまま
________________________________________
子どもの根性、がんこ、わがままは、分けて考える。がんばって何か一つのことをやりと
げるというのは、根性。何かのことにこだわりをもち、それに固執することを、がんこ。
理由もなく、自分の望むように相手を誘導しようとするのが、わがままということになる。
その根性は、励まして伸ばす。がんこについては、子どもの世界では望ましいことではな
いので、その理由と原因をさぐる。わがままについては、一般的には、無視して対処する。
●アルバムを大切に
________________________________________
おとなは過去をなつかしんで、アルバムを見る。しかし子どもは、自分の未来を見るため
に、アルバムを見る。が、それだけではない。アルバムには、心をいやす作用がある。そ
れもそのはず。悲しいときやつらいときを、写真にとって残す人は、少ない。つまりアル
バムには、楽しい思い出がぎっしり。そんなわけで、親子の絆(きずな)を太くするため
にも、アルバムを、部屋の中央に置いてみるとよい。
●名前を大切に
________________________________________
子どもの名前は大切にする。「あなたの名前は、すばらしい」「いい名前だ」とことある
ごとに言う。子どもは、自分の名前を大切にすることをとおして、自尊心を学ぶ。そして
その自尊心が、何かのことでつまずいたようなとき、子どもの進路を、自動修正する。た
とえば子どもの名前が、新聞や雑誌に載ったようなときは、それを切り抜いて、高いとこ
ろに張ったりする。そういう親の姿勢を見て、子どもは、名前のもつ意味を知る。
●子どもの体で考える
________________________________________
体重10キロの子どもに缶ジュースを一本与えるということは、体重50キロのおとなが、
5本、飲む量に等しい。そんな量を子どもに与えておきながら、「どうしてうちの子は、
小食なのかしら」は、ない。子どもに与える量は、子どもの体で考える。
●カルシウムは、紳士をつくる
________________________________________
イギリスでは、「カルシウムは、紳士をつくる」と言う。静かで落ちついた子どもにした
かったら、CA(カルシウム)、MG(マグネシウム)の多い食生活、つまり海産物を中
心とした献立にする。こわいのは、ジャンクフード。さらにリン酸添加物の多い、食べも
の。いわゆるレトルト食品、インスタント食品類である。リン酸は、CAの大敵。CAと
化合して、リン酸カルシウムとして、CAは、対外へ排出されてしまう。
●すばらしいと言え、親の仕事
________________________________________
親が生き生きと仕事をしている姿ほど、子どもに安心感を与えるものは、ない。が、それ
だけではない。中に、自分の子どもに、親の仕事を引き継がせたいと考えている人もいる
はず。そういうときは、常日ごろから、「仕事は楽しい」「おもしろい」を口ぐせにする。
あるいは「私の仕事はすばらしい」「お父さんの仕事は、すばらしい」を口ぐせにする。
まちがっても、暗い印象をもたせてはいけない。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/++++++++++++++++はやし浩司
●敏捷性は、はだしで
________________________________________
将来、運動能力のある子どもにしたかったら、子どもは、はだしにして育てる。子どもは、
足の裏からの刺激を受けて、敏捷性(びんしょうせい)のある子どもになる。この敏捷性
は、あらゆる運動能力の基本となる。分厚い靴下と、分厚い底の靴をはかせて、どうして
それで敏捷性のある子どもになるのか。今、坂や階段を、リズミカルにのぼりおりできな
い子どもがふえている。川原の石の上に立つと、「こわい」と言って動けなくなる子ども
も多い。どうか、ご注意!
●ジコチューは、精神の未熟性の証拠
________________________________________
相手の心の中に、一度入って、相手の立場で考える。これを心理学の世界でも、「共鳴性」
(サロヴェイ「EQ論」)という。それができる人を、人格の完成度の高い人という。そ
うでない人を、低い人という。学歴や地位とは、関係ない。ないばかりか、かえってそう
いう人ほど、人格の完成度が低いことが多い。そのためにも、まず親のあなたが、自分の自己中心性と戦い、子どもに、その見本を見せるようにする。
●役割形成を大切に
________________________________________
子どもが「お花屋さんになりたい」と言ったら、すかさず、「すてきね」と言ってあげる。
「いっしょに、お花を育ててみましょうね」「今度、図書館で、お花なの図鑑をみましょ
うね」と言ってあげる。こうすることで、子どもは、自分の身のまわりに、自分らしさを
つくっていく。これを「個性化」という。この個性化が、やがて、子どもの役割となり、
夢、希望、そして生きる目的へとつながっていく
●暖かい無視を大切に
________________________________________
自然動物保護団体の人たちが使う言葉に、『暖かい無視』という言葉がある。親の過干渉、
過関心、過保護、でき愛ほど、子どもに悪影響を与えるものは、ない。もしそういう傾向
を感じたら、暖かい無視にこころがける。が、無視、冷淡、拒否がよいわけではない。同
時に『ほどよい親』にこころがける。「求めてきたときが、与えどき」と覚えておくとよ
い。とくに子どもがスキンシップを求めてきたときは、こまめにそれに応じてあげる。
●父親の二大役割
________________________________________
母子関係は重要であり、絶対的なものである。しかしその母子関係が濃密過ぎるのも、ま
た子どもが大きくなったとき、そのままの状態でも、よくない。その母子関係に、くさび
を打ち込み、是正していくのが、父親の役割ということになる。ほかに、社会性を教える
のも、重要な役割。昔で言えば、子どもを外の世界に連れ出し、狩の仕方を教えるのが、
父親の役割ということになる。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/++++++++++++++++はやし浩司
●欠点はほめる
________________________________________
子どもに何か、欠点を見つけたら、ほめる。たとえば参観授業で、ほとんど手をあげなか
ったとしても、「手をもっと、あげなさい」ではなく、「この前より、手がよくあがるよ
うになったわね」と言うなど。子どもが皆の前で発表したようなときも、そうだ。「大き
な声で言えるようになったわね」と。押してだめなら、思い切って引いてみる。子どもを
伸ばすときに、よく使う手である。
●負けるが、勝ち
________________________________________
ほかの世界でのことは、別として、間に子どもをはさんでいるときは、『負けるが勝ち』。
これは父母どうしのつきあい、先生とのつきあいの、大鉄則である。悔しいこともあるだ
ろう。言いたいこともあるだろう。しかしそこはぐっとがまんして、「負ける」。大切な
ことは、子どもが、楽しく、園や学校へ行けること。あなたのほうから負けを認めれば、
そのときから人間関係は、スムーズに流れる。あなたががんばればがんばるほど、事態は
こじれる。
●ベッドタイム・ゲームを大切に!
________________________________________
子どもは(おとなも)、寝る前には、ある決まった行動を繰りかえすことが知られている。
これをベッドタイム・ゲームという、日本語では、就眠儀式という。このしつけに失敗す
ると、子どもは眠ることに恐怖心をいだいたり、さらにそれが悪化すると、情緒が不安定
になったりする。いきなりふとんの中に子どもを押しこみ、電気を消すような乱暴なこと
をしてはいけない。子どもの側からみて、やすらかな眠りをもてるようにする。
【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
休みます。
【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
●民主党・小沢一郎幹事長(陸山会は、マネーロンダリング・トンネル)(追記、改2)
++++++++++++++++++
それにしてもわかりにくいのが、金(=マネー)の流れ。
さらっと読んだだけでは、何がなんだか、よくわからない。
しかし「?」とは、思う。
思うが、そこまで。
私の脳みその活動が鈍ってきたためか?
++++++++++++++++++
●産経新聞
産経新聞(09年1月1日)の記事をまず読んでみよう。
そのまま紹介させてもらう。
『・・・民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」が購入した土地をめぐる疑惑で、
陸山会会計事務担当だった民主党の石川知裕衆院議員(36)=北海道11区=が、独断
で資金移動できる状況になかったことが31日、関係者への取材で分かった。東京地検特
捜部は小沢氏が土地取引に絡む複雑な資金移動を認識していた疑いがあるとみて捜査。実
態解明のため、小沢氏本人に任意で事情聴取することを検討するもようだ。
特捜部は石川氏を政治資金規正法違反容疑で立件する方針で、通常国会開会前の1月中
旬までに刑事処分を決めるとみられる。
関係者によると、陸山会は平成16年10月、東京都世田谷区の土地を約3億4千万円
で購入。複数の関連政治団体を経由するなどして、その直前に約4億円が陸山会に入り、
直後に約1億8千万円が入金された。その直後には4億円の定期預金が組まれ、小沢氏名
義で4億円を借り入れた。石川氏は任意聴取に「運転資金が足りず、小沢氏の個人資金約
4億円を土地代金に充てた」と説明している。
石川氏は陸山会や関連政治団体の資金管理担当だったが、小沢氏か、小沢氏の意向を受
けた元会計責任者で公設第1秘書の大久保隆規被告(48)=政治資金規正法違反罪で公
判中=の指示がないと資金を動かすことができず、こうした複雑な資金移動を独断ででき
る状況になかったという。
特捜部は、(1)不記載とされる土地代金の原資は小沢氏の資金、(2)小沢氏名義で4
億円の融資を受けている、(3)19年に小沢氏本人に4億円が返済されているーことなど
から、小沢氏が資金移動を認識していた疑いもあるとみているもようだ』(以上、産経新聞)
と。
●整理
この記事に出てくる(数字)を整理してみる。
(1)平成16年10月、陸山会は、世田谷区の土地を、3億4000万円で購入した。
(2)その直前に、複数の関連政治団体を経由して、約4億円が陸山会に入った。
(3)「直後に※」1億8000万円が、「入金された※」。
(4)「直後には※」4億円の定期預金が組まれた。
(5)小沢氏名義で、4億円を借り入れた。(=小沢氏が、4億円の融資を受けた。)
(6)その(?)4億円を、3億6000万円の土地代金にあてた。
この記事でわかりにくいところは、上記(※)の部分。
「直後」といっても、どの行為に対しての直後なのか?
また「入金された」というのは、どこへ入金されたことをいうのか?
また産経新聞によれば、平成19年に、小沢氏本人に、4億円が返済されているという。
ざっと読んだだけでは、どこに事件性があるのか、私には、よくわからない。
(やはり、ボケたのか?)
●12月30日の産経新聞
そこでこの事件(?)を、もう少し深く掘り下げてみる。
その前日の12月30日付けの産経新聞には、つぎのようにある。
『・・・問題となっているのは、東京都世田谷区にある小沢氏の自宅から約700メートルの
土地476平方メートル。現在は小沢氏の秘書寮が2棟建つ。陸山会は16年10月5日、
都内の不動産会社と約3億4千万円で売買契約を締結。手付金1千万円を支払い、同月2
9日に残金を支払うことで合意した。
残金は29日に支払われたが、登記は石川氏の要望で年明けの1月7日に行われた。こ
の支出を16年分の収支報告書に記載せず、17年分に記載したなどとして、石川氏らが
政治資金規正法違反罪で告発された。
小沢氏は会見で「事務方の単純ミス。売買と登記の時間がずれることはある」と釈明し
たが、不動産関係者は「手続き上、所有権の移転登記が1日遅れることは多々ある。しか
し数カ月も遅れることはまれだ。特別な意図があるとしか考えられない」といぶかしむ』(以
上、産経新聞)。