セゾン情報システムズは8月3日、ファイル連携クラウドサービスの新版「HULFT-WebConnect Ver.2.1」の提供を開始した。ウェブブラウザからデータ送受信できる機能が追加された。ブラウザ対応でテンポラリな拠点についても迅速かつ容易にデータ連携機能を展開できるとしている。
初期費用は無料。税別月額料金はプランによって異なるが、月間の転送データ量上限100Gバイトの「BASE 100GB」が3万円から。

HULFT-WebConnect利用イメージ(セゾン情報システムズ提供)
HULFT-WebConnectは、同社のファイル連携ミドルウェア「HULFT」のファイル連携をインターネット経由で利用できるクラウドサービス。HULFTは、サーバやプラットフォーム、コード体系などが異なるさまざまなファイルを業界標準のTCP/IPプロトコルで送り届ける。
HULFT-WebConnectは、HULFT間のファイル転送をインターネット経由で行うためのネットワークサービス、MFTaaS(Managed File Transfer as a Service)として2015年4月にサービス開始、2016年8月にはHULFT以外と連携できるウェブAPIとコマンドラインインターフェース(CLI)が追加された。
これまで企業が使ってきたデータ連携基盤の中には、廃止が迫っているINS回線によるEDIや専用線によるファイル連携なども残っており、これら旧来のデータ連携基盤をいかにモダナイズするかが企業にとって喫緊の課題の一つとされている。同社は、HULFT-WebConnectでこのような旧来の通信環境をインターネット経由へと置き換えることでクラウド時代に求められるデータ連携基盤を実現できるとしている。