部長ブログ@箕面市役所

箕面市役所の部長が、市のホットな話題を語ります!
市の動きや仕事紹介、副市長、教育委員会委員などのつぶやきも。

萱野三平さんのお墓を市指定有形文化財に指定しました

2011年10月04日 | 人権文化部

 皆様こんにちは。生涯学習部と人権文化部の稲野です。
 ようやく秋らしい、すがすがしい気候になってきました。最近はとても少なくなりましたが、田んぼの畔には、まっ赤な「彼岸花」が咲いていました。
 これから稲刈りや秋祭りの季節です。芸術・文化・読書・スポーツetc.の秋でもあります。市では行事・イベントが目白押しです。ぜひとも、いずれかにご参加いただき、秋を満喫してください。
 

 さて、今回は去る9月30日づけで、その墓碑を「市指定有形文化財」に指定した、わが郷土の英雄で、48番目の赤穂浪士といわれる「萱野三平(かやの さんぺい)」について、ご紹介します。

○萱野三平について
 萱野三平は、皆様もご存じのとおり、毎年、年末になると放送される「忠臣蔵」で、勇敢かつ義理堅く、不幸な最期を遂げた武士として、たいへん有名です。平成11年(1999年)のNHK大河ドラマ「元禄繚乱」(げんろくりょうらん)でも、いくつかのシーンが取り上げられていました。
 その名前は、バス停や橋の名称にも使用され、市立小学校の副読本「わたしたちのまち箕面」でも紹介しています。

 

 少しおさらいすると、元禄14年(1701年)3月14日、三平の主君・浅野内匠頭(あさの たくみのかみ)が江戸城松之廊下で、吉良上野介(きら こうずけのすけ)に刃傷(にんじょう)に及びます。
 そのとき、三平は早水藤左衛門(はやみ とうざえもん)とともに、その第一報を伝える早駕籠(はやかご)の使者となり、江戸から約610キロメートルの距離をたった4日半で、赤穂へもたらします。
 また、その途中、萱野の自宅前に差し掛かったとき、母の葬儀にあいましたが、「お役目の途中だから」と立ち寄らず、そのまま赤穂に急行しました。

 しかし、主君の浅野内匠頭は即日、切腹を命じられます。赤穂城が開け渡された後、三平は萱野に帰郷し、主君の仇討ちに備えていましたが、恩義のある大島家へ迷惑がかかるとして、父親から強い反対を受け、同志との義盟、主君への忠義と父親への孝行との間で板ばさみになります。
 そして、元禄15年(1702年)12月14日の吉良家への討ち入りに参加することなく、元禄15年(1702年)1月14日、主君の月命日に28歳の若さで、自宅の長屋門横の自室で自害(切腹)します。
 三平は、討ち入りに参加しなかったことから、赤穂浪士47士には数えられませんが、48番目の義士として、いまでも語り継がれています。

萱野三平記念館(涓泉亭)
 江戸時代から残る萱野家の長屋門は、昭和48年(1973年)に大阪府の史跡に指定されました。それを含めた、萱野三平の旧邸が平成3年(1991年)に箕面市に寄贈されました。
 市では、これらを保存・活用するため、茶室・展示コーナー等を整備して、平成5年(1993年)に「箕面市立萱野三平記念館」をオープンしました。

 

 三平は、松尾芭蕉など、多くの俳人を配した元禄時代の俳人としても高く評価され、『涓泉』(けんせん)の俳号で、多くの句を残しています。萱野三平記念館は、その俳号にちなみ「涓泉亭」と呼ばれています。
 自害した長屋門の横には、三平の辞世の句が刻まれた句碑が残っています。

 
          「晴れゆくや 日ごろ心の 花曇り」 涓泉

○萱野三平墓碑
 今回、市指定有形文化財に指定した萱野三平のお墓は、「涓泉亭」から南に約200メートルのところにある、芝・東西坊島の共同墓地の中にあります。
 もともとは、現在の市立病院のところにありましたが、土地区画整理事業により、移転されたものです。市文化財保護審議会によると、「墓碑は特定の場所に所在し、歴史的価値が高いものは『史跡』として指定されることが一般的」らしいですが、この墓碑は移設されていることから、史跡としての指定はなじまないため、有形文化財に指定されました。

 墓碑の建立は、その碑文の内容から、三平の没後39年が経過した元文5年(1740年)、今から271年前と推定されています。三平の姉「おとら」の三男・北河原長好と、三平の兄・萱野重道の孫・重好の二人が建立し、正面の『萱野三平墓』の文字は書家として著名な臨済宗の高僧「百拙元養」(ひゃくせつ げんよう)によるもの、側面の撰文は儒者として有名な「堀南湖」(ほり なんこ)によるものと記されており、江戸時代の著名な文化人たちが建立にかかわったことが窺えます。


 
 この機会に、ぜひ「涓泉亭」と三平のお墓を訪れてみてください。

 

箕面市では、10月から12月まで「子どもたちに残したい箕面の山なみ! みのお山麓保全ファンドに寄附をお願いします!」統一キャンペーンを実施中です。

この記事についてブログを書く
« 届け!!「消防魂」 釜石・... | トップ | 下水道による快適な生活環境... »
最近の画像もっと見る

人権文化部」カテゴリの最新記事

関連するみんなの記事