部長ブログ@箕面市役所

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あかつき福祉会への改善通知

2013年11月22日 | 健康福祉部

こんにちは。健康福祉部長 小野啓輔です。

    
●あかつき福祉会に改善通知

すでに新聞やテレビで報道されましたが、
箕面市は、社会福祉法人あかつき福祉会(箕面市瀬川3丁目)に対して、
平成22年度・23年度・24年度の会計処理について、平成25年11月13日付けで
改善通知を行いました。
これは、今年の8月末に市民のかたから、あかつき福祉会の会計処理についての
お問い合わせが市にあり、市が調査を進めてきたものです。
その結果、国の処理基準や通知に適合していない不適切な会計処理を確認しました
ので、今回、改善通知を行いました。

市のあかつき福祉会に対する改善通知事項は、次のとおりです。

(1)平成22年度の就労支援事業会計の移行時に授産施設会計時の積立金を
  「施設整備等積立金(就労)」として一括積立したことが、国通知による取扱いに
  適合していない。

(2)平成23年度及び平成24年度において、就労支援事業会計の収支差額を
  繰越金として会計処理したことが、国通知による取扱いに適合していない。

(3)平成22年度、平成23年度及び平成24年度において、減価償却費、棚卸資産
  及び退職給与引当金に関し、計上誤りがある。

(4)平成22年度、平成23年度及び平成24年度において、給与及び法定福利費に
  ついて、福祉事業会計と就労支援事業会計の按分方法が会計処理の基準に
  適合していない。

以上のことについて、訂正する等必要な措置を講じること。
改善内容に関し、平成25年11月29日までに、箕面市に改善報告書を提出すること。






●国基準・通知の解釈

あかつき福祉会では、あかつき園とワークセンターささゆりで、障害者総合支援法に
基づく障害者就労継続支援B型事業(定員10人)と生活介護事業(定員60人)を行い、
生産活動を伴うために「就労支援事業会計」を設定しています。
ここでは、箕面市の指定ごみ袋の製造・袋詰めなどの作業を分担して実施しています。

もともと障害者総合支援法に基づく事業では、国によって人員・設備・運営等の基準が
細かく定められていますが、この「就労支援事業会計」に関しては、さらに経理区分、
書類作成、会計処理、共通費の按分、積立金など、かなり詳細な基準も決められて
おり、変更のつど厚生労働省から通知されています。

特に、「就労支援事業会計」は、他の会計とは独立して経理区分し、
生産活動に係る事業の収入から事業に必要な経費を控除した金額(収支差額)を、
利用者である障害者のかたに工賃として支払うことを原則としています。

特例として、将来にわたって安定的に工賃を支給するため、または安定的・円滑に
就労支援事業を継続するため、「工賃変動積立金」「設備等整備積立金」を
計上できるのですが、各事業年度における積立額の上限や、積立金自体の上限額が、
平均工賃や就労支援事業収入、関連資産の取得価額と連動して設定されるという、
複雑な構造になっています。

また、障害者自立支援法(現在の障害者総合支援法)に基づく事業体系に移行した
初年度は、各積立金の上限を超える金額が発生した場合、次期繰越活動収支差額へ
計上しても良いという経過措置特例もありました。

あかつき福祉会は、これらの基準・通知の解釈を誤り、
結果的に、収支差額を「繰越金」として処理していました。
また、事業に必要な経費の算定でも、減価償却費、棚卸資産及び退職給与引当金、
人件費の按分などで、誤りや基準不適合がありました。

報道だけを見て、「障害者に全く工賃を支払っていなかった」と誤解されたかたも
おられるかも知れませんが、あかつき福祉会も当然、生産活動に従事した障害者の
かたに、工賃を支払っていました。
しかし、その金額は、生産活動に従事した時間数に応じて、定額を支払うというもので、
人によって時間数は違いますが、平均すると、月額約1万円~3万3千円程度でした。
正しくは、収支差額の全額を利用者である障害者のかたに工賃として支払うべきものでした。


●今後の予定

あかつき福祉会は、市からの調査と改善通知を受けて、
すでに会計処理の改善に着手しています。
あかつき福祉会のホームページは、こちら。


具体的には、改めて国の就労支援事業の会計処理基準と通知に適合した会計処理
をやり直し、評議員会による審議、理事会での承認など、法人の手続きを経て、
決算額を再確定させていきます。
その結果、本来、利用者である障害者の皆さまに工賃として支給すべきであった金額
を、追加工賃としてお支払することになります。
現時点での追加工賃の額は、過去3年間の合計で、総額約780万円程度になる見込み
で、あかつき福祉会では、年内を目途に、改善措置を進めていく予定です。


今回のことは、国の基準・通知に適合していない会計処理により、
障害者の皆さまに多大なご迷惑をおかけする結果となってしまいました。
市としても、当事者・関係者の皆さまにたいへん申し訳なく、深くお詫びを申し上げます。
また、このたびの痛恨の出来事を肝に銘じ、あかつき福祉会が、
改善措置を確実・的確に実施し、再発防止に向けて抜本的な対策を講じていくよう、
継続して厳しく調査・指導・監督していきたいと考えています。

箕面市では、11月9日から3月31日まで『ラジオ体操を始めましょう』統一キャンペーンを実施中です。

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