部長ブログ@箕面市役所

箕面市役所の部長が、市のホットな話題を語ります!
市の動きや仕事紹介、副市長、教育委員会委員などのつぶやきも。

下水道を 末永く 使うために 

2019年05月09日 | 上下水道局

皆さま、こんにちは。 上下水道局長の小野啓輔です。

今年の春は、ちょっと暑かったり、逆にすごく肌寒かったりと、
春らしい日が少なかったように思います。
それでも箕面公園の「青もみじ」は、瑞々しく色あざやかに心を癒やしてくれます。

        【箕面公園の「青もみじ」】 
                          


先日、箕面市内にある雨水の下水道管で、
国の特別天然記念物 「オオサンショウウオ」 が 6頭も発見されました。

オオサンショウウオは、現存する世界最大の両生類で、西日本のみで見られる貴重な生き物です。
清流とよばれるきれいな河川の中流域から山間部の谷川などに 生息しています。

スイスで約3千万年前のオオサンショウウオの化石が発見されていますが、
その化石と今の姿がほとんど変わっていないため、
恐竜時代にもつながる「生きた化石」として、学術的にも貴重な動物です。

昭和27(1952)年に「天然記念物のうち世界的に又国家的に価値が高いもの」 として、
国の特別天然記念物に指定されました。 これは、“地域を定めない指定”なので、
日本国内のどこにいる個体でも、全て保護の対象になります。
したがって、文化庁の許可を受けずに、 一般のかたが、オオサンショウウオに触れたり、
動かしたり、 捕まえて飼育したりすることは、法律で禁止されています。
また、あごの力がとても強く、無理に触ろうとすると 噛まれる危険性もあります。

今回発見されたオオサンショウウオも、専門家のかたによって記録され、そのまま元の場所に戻されました。
具体的な場所を書くと、人が集まったり、捕獲する人が出てきたりすると いけないので、控えます。
オオサンショウウオを見かけたら、 基本的には「そっとしておく」のが適切です。

オオサンショウウオに関して、 箕面市子ども未来創造局天然記念物室からのお知らせ
川べりでオオサンショウウオに遭遇!天然記念物を見つけたら」は、こちら。 
NPO法人みのお山麓保全委員会の 「みのお山なみネット」ホームページは、こちら
 
オオサンショウウオは、きれいな清流や豊かな自然の象徴です。
なので、箕面市下水の雨水管は、オオサンショウウオが生息できるほどの 清流環境だったことになります。

今日は、これからもそんな下水道と豊かな自然を末永く守っていくため、
一般のご家庭で、下水道利用に気をつけていただきたい事柄をご紹介します。

  【雨水管の中のオオサンショウウオ】
   


●箕面市の下水道は、分流式です。

箕面市の下水道は、市内全域が、 雨水と汚水を完全に別々の管で排水する「分流式」です。
各ご家庭などに降った雨の水は、 「雨水(うすい)」として専用の「雨水下水道管」に流し、
側溝や水路などの雨水と一緒に、河川に放流します。
また、トイレ、台所、お風呂、洗面所、洗濯などの排水は、 「汚水(おすい)」として専用の
「汚水下水道管」に流し、下水処理場まで運んで、浄化処理してから河川に放流します。
つまり、雨水用と汚水用の2つの管路を別々に埋設しているわけです。

一方、他の市町村では、雨水と汚水をいっしょの下水道管で流す 「合流式」を採用しているところもあります。

分流式は、合流式と比べて、管路の工事や維持管理の費用が多くかかりますが、
河川や海へ汚水が流出しないため、水質保全効果は高く、
下水処理施設の容量も、汚水のみを対象とするので小さくて済むなどの メリットがあります。

合流式は、埋設する管が1本で済むため、比較的工事が容易で経済的ですが、
大雨が降って、管路や下水処理場の容量を超える量の水が流入すると、
未処理の状態で河川に放流されるなど、水質汚濁・環境リスクがあります。

全国的に見ると、古くから下水道の整備を始めた東京都や大阪市などの大都市では、浸水防除と
生活環境の改善が喫緊の課題であったため、施工が容易な「合流式」下水道が採用されていました。
しかし、昭和45(1970)年に下水道法が改正され、下水道の役割として、
公共用水域の水質保全も位置付けられたため、
それ以降の下水道は、「分流式」が採用されるようになりました。



●「分流式」の注意事項

このように、箕面市の下水道は「分流式」です。
そのため、守らなければならない大原則があります。 それは、
「雨水と汚水を、同じ管路へ流してはダメ!」  ということです。
雨水・汚水の誤接続について、もう少し、詳しく見てみます。

(1) 汚水を、雨水管に放流しないでください。
  せっかく、雨水と汚水を分けているのに、汚水を雨水管や水路に流してしまうと、
  河川や海に直接汚水が流れ込んで水質を悪化させます。汚水は、必ず汚水管に接続してください。
  例えば、ベランダに設置している洗濯機。
  洗濯した水を雨どいから流すと、雨水管に流れてしまいます。
  洗濯した水は、必ず汚水管へ流してください。

   

(2) 雨水を、汚水管に放流しないでください。 
  逆に、雨水を汚水管に流してしまうと、大雨の日に汚水管が満水となり、
 道路上のマンホールや宅地内の「ます」から汚水があふれたり、
  各家庭からの汚水が流れなくなり、逆流したりするおそれがあります。
 また、下水処理場でも汚水を処理しきれなくなり、河川や海の水質悪化につながります。

  現在、誤って雨水を汚水管に流されているかたは、 雨水が雨水管に流れるように改善してください。

(3) 側溝も、雨水管の一環です。 
  家の前や道路脇の側溝も、雨水の排水用として設置されたもので、雨水管に流入していくものが多いです。
  そのため、側溝に雨水以外のものを流すと、大雨の時に詰まって雨水が流れにくくなり
  側溝からあふれてしまったり、汚れや化学物質等が河川や海、さらには生態系に
  直接影響したりする 危険性があります。

  側溝や水路に、汚水や、落ち葉、たばこの吸い殻・空き缶などのごみ、 油など、
  「雨水以外のもの」を流さないでください。
  例えば、水性塗料やモルタルの洗浄水を、 自覚なく側溝に流す事例が見受けられます。
  あなたのお宅の外壁を塗り替える際に、 水性塗料を使ったあとのハケの洗浄水を、
  側溝や水路に流していませんか?
  また、家を建てる際などに使ったモルタルの洗浄水を、側溝や雨水管、汚水管などの下水道に流すと、
  モルタルが固まって公共下水道管が詰まり、多くのかたの生活に影響を与えます。
  水性塗料やモルタルの洗浄水は、廃棄物処理事業者や販売店等に問い合わせて、
  適正に処理してください。

   

●下水道を末永く使うために!!

次は、トイレ、台所、お風呂、洗面所、洗濯など、汚水を流すときの注意事項です。

下水道は、皆さまが利用して汚れた水を、下水処理場できれいな水に再生して、自然に戻す大切な施設です。
下水処理場が処理できる汚水は決められており、
流れてきたものすべてを何でも処理できるのではありません。

下水道に流してはいけない、主なものをご紹介します。

<1>トイレでの注意事項

  水洗トイレで、「水に溶けるトイレットペーパー以外の紙類」を流すと、
  排水管の詰まりや故障の原因となります。
  ティッシュペーパー、紙オムツ、生理用品、布類、木片、たばこの吸い殻、ガム、土砂、
  ビニール、プラスチック製品などを流すと、 トイレ自体の詰まりの原因にもなりますし、
  公共下水道管やポンプを詰まらせ故障させることもあります。
  また、トイレ用掃除シートは流しても良いことになっていますが、 トイレットペーパーと比較すると
  水に溶けにくいため、 できるかぎり、ごみとして適正に捨てるようにしましょう。

          


<2>台所での注意事項

(1) 油
  天ぷら油、サラダ油の廃油、ラードなどの油を下水道に流すと、 排水管や「ます」、下水道管に付着し、
  冷えると徐々に固まり、 各ご家庭の排水管や公共下水道管を詰まらせたり、悪臭を発生したり、
  下水処理場の働きを悪くして水質を悪化させたりします。
  200ml(コップ1杯)の油を、川や海に安全に返すためには、 約60トン(浴槽200杯分)の水が必要です。
  廃油は固形化して燃えるごみとして出すなど、工夫して処分しましょう。
  廃油の回収運動も、取り組まれています。
  また調理後のフライパンや食器に着いた油汚れは、一度 キッチンペーパーなどで汚れを拭き取ったり、
  古新聞などに吸わせたりしてから洗うようにしましょう。

(2) 野菜くず・食べ残し
  野菜くずや食べ残しを下水に流すと、排水管が詰まったり 下水処理場の機能を低下させたりします。
  大きなごみはもちろん、 野菜くずや残飯、小さなごみも、水切りや三角コーナーを使って 水気をよく切って、
  燃えるごみとして出すようにし、できるだけ下水に流さないでください。 

   

(3) 熱湯を流さない
  排水管には高温に弱い材質が使われている場合があるので、 熱湯を下水道管に流すと
  管が変形する可能性があります。 熱湯は冷ましてから流しましょう。

(4)割りばし、つまようじ、ビニール片、スポンジ
  よく台所でうっかり流してしまうものに、 割りばしやつまようじ、ビニール片、スポンジなどがあります。
  これらを流してしまうと、排水管内にひっかかって、 詰まったり、流れが悪くなったりしますので、
 気をつけましょう。 
   

<3>お風呂・洗面所・洗濯機などでの注意事項

(1) 石鹸や歯ブラシ、スポンジなどの固形物
     排水管や公共下水道管が詰まり、悪臭や排水不良の原因となります。

(2) 必要以上の洗剤を使用しない・流さない
     下水処理水の水質を悪化させる原因となります。
       できるだけ環境にやさしいものを使う取り組みもあります。

(3) 髪の毛
       髪の毛は、排水管の中でからまって詰まらせることがあります。
       排水口の目皿にたまった髪の毛などは、流さないで、古い歯ブラシなどでかき取って、
     燃えるごみとして出すようにしてください。

   


<4>その他、下水(汚水管・雨水管、ます、マンホール) 
     に流してはいけないもの

(1) 農薬、除草剤、殺虫剤などの薬品
        排水管を溶かしたり変形させたりして、下水道施設を壊すことがあります。
        また、下水処理場の微生物に影響を与え、下水処理水の水質を 著しく悪化させます。

(2) セメント等の建設廃材、土砂、汚泥、木材等
       下水道管を詰まらせたり、下水処理場の機能を阻害したりします。
       実際、昨年にも箕面市内で、セメントが下水道に流されて、公共下水道管が詰まった事例がありました。

(3) 揮発性や引火性の高い溶剤などの危険物
       ガソリン、灯油、シンナーなど、揮発性や引火性の高い溶剤などの危険物は、絶対に流さないでください。
      下水道管や「ます」を溶かしたり、火災や爆発事故の原因になったりするおそれがあります。

(4) さらに、有害・有毒物質などを流してはいけないことは、 言うまでもありません。

     

これらは、下水道に流さず、販売店・メーカー等に相談して、 適切に処理してください。

箕面市のごみ処理困難物・排出禁止物に関しては、
箕面市ホームページ「ごみの分けかた・出しかた」をご覧ください。

もし、排水管が詰まった場合は、
下水道室ホームページ 「排水管がつまった場合は、どうしたらよいですか。」
「個人敷地内(住宅や事業所など)の水道や下水道の工事について」  をご覧ください。

●下水道でよみがえる水循環

このように、下水道は何でも流せるというものではありません。
下水道管が詰まってしまうと、悪臭が発生したり、
汚水が各ご家庭に逆流したり、マンホールなどからあふれたりする 可能性があります。
また、下水処理水の水質が悪化すると、その分きれいな水になるまでに
多くの費用と時間がかかります。
下水道は、雨水や汚水を排水し、安全・快適な生活環境をつくるとともに、
河川や海などの水をよみがえらせ、「水の循環」を守る大切な公共の財産です。
一人ひとりがマナーを守って、大切に使いましょう。

水の循環に関して、詳しくは、 過去のブログ「水への想い ~ 「水の日」」をご覧ください。

イラスト類は、(公益社団法人)日本下水道協会のご了解を得て、
「環境教育ポータルサイト」ホームページから引用しています。
ありがとうございました。

 

箕面市では、“日曜・祝日はオレンジゆずるバスでお出かけしよう!”統一キャンペーンを実施中です。オレンジゆずるバスの日曜・祝日ルートは、お買い物はもちろんのこと、図書館やレジャー施設などにもアクセスしやすいので、ご家族やお友達とオレンジゆずるバスでお出かけください!

ジャンル:
ウェブログ
この記事についてブログを書く
« 子育て中のみなさん、「ちょ... | トップ | 北大阪急行線延伸事業の開業... »
最近の画像もっと見る

上下水道局」カテゴリの最新記事