部長ブログ@箕面市役所

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今年が正念場! “北急延伸”

2011年06月16日 | 地域創造部

 こんにちは、地域創造部専任理事(兼)みどりまちづくり部専任理事の広瀬です。

 うっとうしい梅雨空が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか? 箕面市では平成23年第2回定例市議会が開催中で、熱い議論が交わされています。

 さて、今回は、“北大阪急行線の延伸” について、現在の状況をお知らせします。

 “北急延伸”…。 皆さんはこのフレーズをどこかで、何度となく、お聞きになったのではないでしょうか? 北急延伸が市の総合計画に明確に位置づけられたのは昭和60年に策定された 「第三次箕面市総合計画」 ですが、それ以前にも、構想レベルでは昭和43年に策定された 初代の 「箕面市総合計画」 で既に 「本市将来の発展に不可欠な要件…」 と、その必要性が明記されていました。

 そこから数えれば、実に40数年にわたり、北急延伸が本市の重要な課題のひとつとして語られてきたことになります。

 これだけ長い時間がたてば、「本当にくるの?」 とか、「言ってるだけじゃないの?」 などと、延伸を疑う声が聞こえてきそうです。実際にそうした声をお聞きすることもありますが、いよいよその北急延伸が現実味を帯びてきました。

 北急延伸が一朝一夕に進まない大事業であることは言うまでもありませんが、市としてはこれまで、国への働きかけや基金の積み立てに取り組むとともに、かやの中央 (箕面新都心) のまちづくりを進めるなど、鉄道延伸に向けた環境整備に努めてきました。

 しかし、鉄道延伸そのもの、本体については、関係者が合意できる整備計画や事業スキームの構築が難しく、なかなか前に進まない状況が続いていました。

 そうした中、この2~3年、国において鉄道に対する法制度が一部見直されるなど新たな動きがあり、また、市においても従来にも増して取組みを強め、北急延伸を最重点課題のひとつに位置づけて精力的に各方面に働きかけるなど大きな動きがあり、従来の補助スキームにない新たな補助の仕組みを国に提案したり、関係する鉄道事業者とともに整備計画(案)の精査を進めるなど、事業化に向けた取組みを加速してきました。


1.北急延伸にかかる最近の動き

平成20年度
 ・ 大阪府、箕面市、阪急電鉄(株)、北大阪急行電鉄(株)の 4者で 「事業化に
  向け協力して、国などの関係機関との協議調整を進める」 旨の覚書を締結
平成20 ~ 21年度
 ・ 覚書メンバーに 国、学識経験者、関係鉄道事業者を加えた 「北大阪急行線
  延伸検討委員会」 を組織し、運行計画、路線計画、需要予測、事業制度に
  ついて詳細に検討
 ・ 平成21年11月に整備計画(案)をとりまとめ
平成22年度 ~
 ・ 大阪府、箕面市、阪急電鉄(株)、北大阪急行電鉄(株)で関係者会議を設置し、
  整備計画(案)をもとに事業化に向けた合意形成のための詳細協議を実施
 ・ 新たな事業スキームについて国と協議
  平成22年度に創設された新たな交付金制度を活用する方向で調整
 ・ 北急延伸をはじめとする「交通施策」と、周辺の「まちづくり施策」との一体的な
  推進に向けた連携・調整を図るため、大阪府副知事、箕面市長、阪急電鉄(株)
  社長、北大阪急行電鉄(株)社長、大阪船場繊維卸商団地組合代表理事会長
  で 「北急延伸・関連まちづくり等連携協議会」 を設立



2.整備計画(案)

 平成21年11月に、学識経験者、国、大阪府、箕面市、阪急電鉄(株)、北大阪急行電鉄(株)、その他関係鉄道事業者による 「北大阪急行線延伸検討委員会」 を組織し、運行計画、路線計画、需要予測、事業制度について詳細検討し、整備計画(案)を取りまとめました。

● 延伸区間は、千里中央から北へ約 2.5キロメートル
● 新駅 2箇所(船場地区、かやの中央地区)
● 千里中央から地下式で北進し、船場地区を通過後、地上に出て高架式で
  かやの中央地区に至る。

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3.市民アンケートの調査結果

 平成23年4月に16歳以上の市民から無作為に5,000人を抽出し、アンケート調査を実施しました。回答は2,675人で、回答率は53.5%でした。
 調査の結果、北大阪急行線の延伸計画については、「よく知っていた」、「聞いたことがあり、ある程度知っていた」 と回答をいただいた方が約 67%で、延伸の是非については、賛成が約 71%にのぼる結果となりました。平成19年に行なったアンケートでは賛成が約 63%で、4年間で 8ポイント増えています。
 また、北大阪急行線が延伸されれば、「利用する」や「新駅へのバス路線があれば利用する」と回答していただいた方が約 66%にのぼりました。 

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4.今後の展開

● 新たな事業スキームの提案
 これまでは、従来の地下鉄補助の適用を前提に国と協議を進めてきましたが、鉄道延伸と駅前広場、駐車場や周辺道路整備等の事業をパッケージとして適用が可能な 「社会資本整備総合交付金」 による事業スキームについて、現在、国に提案しています。 平成22年度に創設されたこの 「交付金制度」 を活用することにより補助率がアップし、国の財政支援が大幅に拡充できることから、事業化に対する大きなインセンティブとなるものです。

● 都市交通戦略の策定
 第五次箕面市総合計画で示されている 「交通機関が便利なまち」 をめざして、鉄道延伸をはじめとした都市交通基盤や、公共交通による移動に便利な交通体系の整備などを検討内容とする総合的な都市交通戦略を策定します。


 以上が、北急延伸をめぐる現状です。いかがでしょうか? 各方面との調整を進めている段階なので、すべてを申し上げることはできませんが、明らかに“現実味”を帯びてきており、関係者も本気で検討を進めています。

 事業費の精査や新たな事業スキームの検討により、市の負担も現実的なレベルに近づいています。現時点での試算では、地方負担分を府市で折半するとすれば初期投資は70~80億円程度と見込まれ、鉄道延伸のために積み立ててきた基金30億円を差し引くと残りは40~50億円程度で、今年の春開校した彩都の小中一貫校と同規模になります。 決して小さな規模ではありませんが、鉄道が100年先を見据えた長期的な効果をもたらすスーパーインフラであることを考えれば、現実的な範囲にあると言えるのではないでしょうか。

 なお、運行開始後の市のリスクを心配される声をお聞きすることがありますが、運行は鉄道事業者が行なうため、市は初期投資の一部を負担するのみで、ランニングコストを負担することはありません。


 北急延伸は、箕面市の骨格を形成する都市基盤のなかで最後に残された課題といえます。大阪都心部を縦断する大動脈 「地下鉄御堂筋線」 と直結し、新大阪、梅田、本町、難波、天王寺にダイレクトにアクセスするもので、延伸により本市の住宅都市としての魅力はますます向上することになります。

 また、北急延伸は、単に鉄道が延伸されるのみではなく、周辺地域のまちづくりの起爆剤となり、新駅の設置に併せたバス路線網の再編にもつながります。みどり豊かな住宅都市に、交通アクセスの良さと商業施設の充実が加わり、箕面市全域において 「住宅都市」 としての価値が高まります。 



 北急延伸が “夢” から “現実” に向かって大きく動き出しています。 まだまだ乗り越えなければならない課題はたくさんありますが、従来のような漠然とした “課題” ではなく、具体的になってきています。 市民の皆さんのお力添えをいただきながら、ひとつずつこれを解決し、是非とも鉄道延伸を実現したいと考えています。

 目標は 「平成30年度の開業」 です。 市民の皆さまのご理解とご協力を心からお願いいたします。 

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● いつでも説明に伺います!
 北大阪急行線の延伸は、皆さまのご理解のもとに進めていかなければならない重要な事業です。10人以上の市民の方に集まっていただければ、出張して説明させていただきます。 自治会の集まりのあとなど、ご都合に合わせて出張いたしますので、お気軽にご相談ください。
 【連絡先】 箕面市 地域創造部 北大阪鉄道延伸課
           電話 072-723-2121 内線 3447

 

 

箕面市では、4月から6月まで「かかりつけ医(ホームドクター)をもちましょう!」統一キャンペーンを実施中です。