部長ブログ@箕面市役所

箕面市役所の部長が、市のホットな話題を語ります!
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被災地岩手県からの報告

2011年06月03日 | 市政統括

 みなさんこんにちは 市長政策室長の具田です。

 5月25日~27日の間、大阪府市長会の副会長としての箕面市・倉田市長、高石市・阪口市長とともに被災地である岩手県の陸前高田市と大槌町を視察してきました。特に、26日は松阪市の山中市長さんや武雄市の樋渡市長さんなどの首長のみなさんやワタミの渡邊会長さんなど企業のみなさんと現地でのNPOの方々とが現地視察や一堂に会しての会議が行われました。被災地への更なる支援をどのようにできるか、具体的な取り組みにどのように繋げていけるかなどを議論してきました。

 〈高石市、阪口市長と本市、倉田市長〉

 〈エールを送る旗(福井県敦賀気比高校から)〉

 〈被災地の空を泳ぐ鯉のぼり〉

 

 実際に現地に行くと、もちろんテレビでは何度も見ていたものの、その大変さに改めて驚かされました。津波による被害を直接受けた両自治体は、広大なまちの中心地域で、ようやくがれきの撤去が本格的には始まってはいるものの、まだまだその撤去に時間が掛かる様子でした。もちろんがれきが片づいたとしても、津波被害の範囲内には現時点では建物を建てることができないため、新たな復興の様子がまったくうかがえない状況です。
 現地では、大阪から大槌町に派遣されている3名の職員と意見交換をし、また、避難所となっている小学校やボランティアセンターなどを視察しました。それらの一部をご紹介します。

(5月25日)
1.現地派遣職員との意見交換
 現在、大阪府市長会として、高槻市、豊中市、和泉市から3名の職員を派遣しています。その職員さんと箕面市長、高石市長の協議の中でいくつかの改善点も見えてきました。

・県による学校倒壊判定が曖昧な状況と考えるので、文科省に直接みてもらう必要があると考えています。
○これについては、両市長からから文科省に申し入れをすることとしました。

・後任の職員との引き継ぎ期間が無いので、一旦町の職員に引き継いで、また、次の派遣職員が町の職員から引き継ぐこととなり、町の職員への負担も大きい。
○これについても、市長会で引き継ぎ期間を作るように検討する。

(5月26日)
 2日目のミーティングを陸前高田市の仮庁舎前で始め掛けてた時に、急に声を掛けられたのでビックリしたのですが、なんと、箕面市の上下水道局から派遣している職員でした。たまたま、給水作業の途中に前を通りかかり私たちを見つけてくれたそうです。

〈水道職員と〉 

〈戸羽市長と〉 

〈陸前高田の市役所2階〉

 

2.避難所:長部小学校
 被災時は、特に地震が大きく長かったことから、通常は机の下に隠れて揺れのおさまりを待つのですが、校舎の倒壊を心配し揺れが少し緩やかになった時に、子どもたちを運動場に避難させたそうです。そしてより高台にある保育園にさらに避難をされました。子どもたちを全員の保護者の手にお渡しできたのは、最終的には4日掛かったようで、その間は保育園に泊まって過ごしたとのことでした。職員さんも14人中10人が家族を亡くされたり家が倒壊したりされたのですが、頑張って子どもたちへの対応を優先されていました。
 現状は、校舎の1階は避難所、2階以上は被災した気仙小学校と合同で教室として使用、体育館は物資置き場、運動場は仮設住宅として、あらゆる施設を活用して運用されています。
特に学校は、子どもたちの学びの場でもあり、地域のコミュニティの場でもあり、交流の場でもあることを意識し、それぞれに負担がないようにしながら運営されていました。
 子どもたちには笑顔が戻っていますが、その奥には苦しい思いがあります。たまにそのように辛い顔になる時も、特別な接し方はせず、敢えて普段どおりに接しておられるとのことでした。

<避難所にて 自衛隊の活動(洗濯支援車両)>

3.陸前高田ボランティアセンター
 運営母体の社会福祉協議会の職員さんも多く被災されました。具体的には会長、副会長、事務局長、次長がお亡くなりになられたことから、センターの立ち上げには若干時間が掛かったそうです。
 現在の責任者の方は元々相談員をされていた方、現場のリーダーはデイサービスのスタッフとのことで、すべてが一からのスタートだったようです。そのような中、最大1日800人のボランティアを受け入れた時はさすがに苦労されたようです。
 現在は、がれきの撤去や掃除の業務が大半のようですが、徐々に高齢者へのケアなどにシフトしていくとのことです。
 特に、開設以降はスタッフが休みを取らずに頑張っていたので、そのことは助かる反面、長期戦であるために、スタッフの健康なども考え当番表を作ってしっかりとした組織体制に努めておられました。
 実際にまだまだボランティアは必要とのことから、我々遠隔地からどのような支援ができるか考えていく必要があります。

<ボランティアセンター1>

<ボランティアセンター2>

4.八木澤商店河野会長
 200年以上にわたって醤油や味噌を製造している老舗企業であったが、津波に会社も蔵も飲み込まれ全てを失われました。会長さんはたまたま出張中で難を逃れられたのですが、社員をお一人無くされ実のお姉さんも行方不明とのことです。
 地元のほとんどの人がそれぞれの会社を廃業しようと考えられる中、ご自身もそのように考えておられたのですが、従業員を解雇には出来ないと再開を決意し、再建復興に奔走されています。何度かテレビでも取り上げられたようで、ご覧になったからもおられるかもしれませんが、新規採用の職員も採用を約束したのだからと2名の職員を予定どおり採用され、被災地に復興の兆しが見え始めました。
 元気な企業が元気を広げるようで、八木澤商店の再開が回りの事業者さんにも元気を与え復興に歩み出しているようです。
 河野会長さん自身、まちの復興にも考えをお持ちで、津波に負けないまちづくりを地域の知恵でかなえたいと、国の特区などの提案をされています。

 <河野会長とともに“誓い”>

5.ハートタウンミッション
 視察を終え、それぞれの自治体や企業、NPOの関係者の会議が夕方6時ころから議論しました。
 まずは、陸前高田市長からのご挨拶では、県での復興会議には、そこには被災地の住民が入っておらず、住民の声をどこから拾うのか。住民に希望を持ってもらうことが必要で、金太郎飴のような復興計画はだめであると発言されたそうです。そして、これまで2.5万人のまちだったが、魅力あるまちにして10万人以上が住んでいただくようなまちにしたい、とのことでした。
 この会議で議論されたのは主な点は、
・まちの復興計画やその実施に当たって
 住民自らが考えられるような形が必要で、そのためには、さまざまな法規制を緩和する必要がある。そのためには、たとえばエリアを絞って、街づくりを提案していくのが分かりやすいのではないか。
・ボランティアの活動支援
 ボランティア団体などに義援金をしても、税の控除などが対象にならないが、それを認めてもらいたい。
 遠隔地の住民で、自らはボランティアはなかなかできないが、ボランティアに行こうとする人に支援をできるシステムをネットで構築できないか。
などを更に検討を進める。

 

<戸羽市長>

<会議の様子>

(5月27日)
*最終日は、大槌町へ
 1.大槌町役場にて
 大槌町の仮庁舎で、副町長と会談し、更なる職員派遣が可能であること。また、派遣職員の引き継ぎ期間を設けたい旨を申し上げました。現時点では、仮庁舎が手狭であるため、派遣しても勤務する場所がないとのことで、すべき業務はまだまだあるのに、なかなか対応がままならない様子でした。仮庁舎前には多くの住民の方が罹災証明などの手続きに並んでおられました。

<仮庁舎> 

<車も> 

<役場も>

  2.今井京阪神運輸さん
 本市が市民のみなさんなどから頂いた多くの物資をボランティアとして、この岩手に運んで頂いた今井京阪神運輸さんは、現在大槌町で、トラックを改造した銭湯を開設されておられ、その現場を覗いてきました。
 今回は、なんとたこ焼き屋も一緒にオープンされ、子どもたちにも大人気。お湯を沸かすのも、ガスの湯沸かし器を装備されていました。
(これまでの活動。その1その2その3

<たこ焼き> 

<希望の湯>

3.箕面警察署からの派遣職員さん
 大槌町のお隣の釜石市には、箕面警察署から派遣された職員さんや大阪府警からの派遣のみなさんが新日鐵の工場の敷地内に駐留されておられました。今回の視察の間も大阪府警のパトカーはちょくちょく見かけたのが、頼もしく感じました。府警からは約300人の方々が現地に派遣されているとのことでした。

<大阪府警パトカー> 

<箕面署職員>

 これらの視察を終え、現地への支援もさることながら、本市での現在の対応がどうなのか考えてみますと、避難所では、水と毛布と電気(自家発電)、と情報が欲しかったとのことでしたので、本市の避難所などでの備蓄や新たな通信手段などを再点検していきます。

<支援ありがとう> 

<岩手の山々>

 さて、前回のブログでは現地の生産物を少しでもこちらで消費し応援するため、通信販売のホームページを紹介しました。
 今回は、現地の方々が必要とされる物を、購入し現地に届けることを橋渡しするホームページを紹介します。現地の災害対策本部や避難所から具体的な品目や金額が提示されており、その金額をお支払いすることで支援ができる“東日本大震災 欲しいものリスト”です。
 なお、このホームページは民間のネット通販会社が運営していますので、ご利用の際は各自の責任でお願いします。

 

箕面市では、4月から6月まで「かかりつけ医(ホームドクター)をもちましょう!」統一キャンペーンを実施中です。