部長ブログ@箕面市役所

箕面市役所の部長が、市のホットな話題を語ります!
市の動きや仕事紹介、副市長、教育委員会委員などのつぶやきも。

真冬が来る前に ~ 水道管にも冬支度を!! 

2018年12月10日 | 上下水道局

皆さま、こんにちは。
上下水道局長の小野啓輔です。
 
寒む~なりましたね。

私は、今から40年前の昭和53 (1978) 年に、箕面市に引っ越してきました。
それまでの私は、大阪市に住むバリバリのシティボウイ。
家は駅のすぐそばで、商店やスーパーも近くにたくさんあり、
とても便利に暮らしていました。
ところが箕面市に引っ越してくると、当時は、
山が近い、川が身近に流れてる、田んぼがあるなど、
自然が豊かなのは、もちろん良いのですが、
なんといっても、店が無い、駅が遠い、夜が暗い。
当時のシティボウイは、生活に真っ青でした。

そして一番驚いたのが、引っ越してすぐの冬に、
水道が凍ったことです。

ある日、朝、起きると、水道が出ないという、人生で初めての体験をしました。
まさか、水道管が凍っているともつゆ知らず、
わけがわからないまま、水道も湯沸かし器も使えず、
顔も洗えず、歯も磨けず、トイレも流せず、
結局、その日は学校を休んだ覚えがあります。
後でわかったのですが、
当時、私の住んでいた借家は、水道管が家の北側の壁にむき出しになっていて、
冬の寒さで水道管が凍って、断水したのでした。

あれから40年。
今や、近所にスーパーや魅力的な商店も増え、
街路灯や防犯灯も整備され、北急延伸も決まるなど、
生活の便利さは、格段に向上しました。
それでも、冬の寒さは、変わりなく襲ってきます。

どうか、皆さま、真冬に向けて、
水道管にも、冬支度をお願いします。

【雪の箕面大滝】

 

●水道凍結の基礎知識

水道の 蛇口ひねると 水が出る

“あたりまえ”ですよね。

しかし、気温が氷点下を下回ると、水道管の中の水が、凍ってしまうことがあります。
水は凍ると流れなくなり、蛇口をひねっても、水が出ません。
水道が“あたりまえ”に使えないと、日常生活に大きな支障が出てしまいます。

また、水は、凍ると膨張して、体積が増えます。
通常の液体は、温度が下がって固体になると、体積も減少しますが、
水は、液体から固体(氷)に変わるときに体積が増える、めずらしい物質です。

例えば、ビンに水を満杯に入れて栓をしたまま凍らせると、ビンが割れます。
これと同じことが、「水道管」や蛇口などの「水栓金具」等でも起こります。
水が凍ってしまうと、膨張した氷が水道管や水栓金具などの内部を圧迫し、
最悪の場合、ヒビが入ったり、折れたり、破裂したりすることがあり、
凍結が溶けると、そこから水がしみ出したり吹き出したりする「漏水」も発生します。

水道管を凍結させてしまうと、
水道が使用できなくなり生活が不便なのはもちろんのこと、
水道管や蛇口、水栓金具などの給水設備が破損したり、漏水したりすると、
対応に時間をとられ、修理費用や漏水分の水道料金なども必要になってしまいます。
宅地内の水道管や給水設備の修理は、すべて自己負担となり、
修理が完了するまで、水道が使えなくなります。
さらに、アパートなど集合住宅では、他の部屋への水漏れ被害の弁償など、
深刻なトラブルや、多額の出費が伴う可能性も皆無ではありません。

これから何かと忙しくなる時期、
水道の凍結による不便さやトラブル、水道管の修理などであわてることのないように、
今のうちにぜひとも、チェックと対策をお願いいたします。
具体的な方法は、後述します。

    

●気温 ~ マイナス4度にご注意を!!

水道管が凍結する前には、前兆があります。
例えば蛇口から出る水の勢いが普段より弱かったり、水の勢いに強弱があったり
蛇口をひねっても水が出るのに時間がかかったり、水に小さな氷が混ざったり。
といったことが起きたら、水道管が凍結しかけている証拠です。

寒さが厳しくなる冬季(12月~2月)は、要注意です。
特に、最低気温が「マイナス4度」(風が強いところでは「マイナス1~2度」)を
下回ると、水道管の凍結が起こりやすくなります。
屋外に露出していたり、風当たりが強い場所にあったり、
北向きの日陰にあったりする水道管は、特に気をつけてください。
また、冬場に家を数日間、旅行や出張などで留守にされる場合も、
凍結が起こりやすくなりますのでご注意ください。

これから冬の本番に入り、何度か寒波が来ると思いますが、
天気予報に十分注意し、氷点下の日が続く前に、
ぜひとも水道凍結の予防対策を実行しましょう。
また、日本気象協会が気象指数のひとつとして示している
「水道凍結指数」(外部サイトへリンク)も参考にしてください。

箕面市では、2年前の平成28 (2016) 年1月に、厳しい冷え込みのため、市内で水道管の凍結が多発し、
上下水道局にも「水道が出ない」との問いあわせが多数寄せられ、対応に追われました。
その際、『厳しい寒波が予想されるときには、事前にできるだけ広報する』ことの重要性が
あらためて認識されました。
そのときの教訓から、上下水道局では、箕面市の天気予報を常に確認しながら、
翌日の最低気温が「マイナス4度」以下との予報がでると、前日に、
市民安全メール、みのおFMタッキー816、市ホームページなどを通じて、
市民の皆さまに、水道管の凍結のおそれがあることを注意喚起しています。

水道管の凍結防止に関する市のホームページは、こちら。

●水道の凍結を予防する対策
 
水道の凍結を未然に防ぐ有効策を、具体的に3つご紹介します。
1.水道管を保温する、2.水を出しておく、3.水抜きをするの3つです。

1. 水道管を保温する

水道管を保温し、冷やさないようにすることで、
気温が氷点下になっても凍結を防ぐことができます。

特に、屋外にむき出しになっている水道管や、洗車・散水用の水道、立水栓、
給湯器に接続している水道管、屋外の水道メーター付近、屋上緑化の灌水装置、
マンションの受水槽周りの水道管、タンクに水を揚げる水道管なども、
屋外で露出しており、蛇口も凍りますので注意が必要です。

(1)水道管の保温対策の基本

水道管に、古い布やタオル、保温材などをしっかりと巻き付け、
保温材に水がしみこまないようビニールテープなどで覆いましょう。
隙間があったり、水がしみこんだりすると、保温効果が落ちてしまいます。
以前に巻き付けた保温材が破れている場合は、取り替えてください。
蛇口が屋外にある場合は、上部まで完全に包んでください。
ビニール袋やダンボールをかぶせる方法もあります。

 【屋外の水道の保温】              【水道管保温チューブの一例】
 
   

保温材は、身近なものとして毛布や布・タオルなどがあります。
ホームセンターや水道工事店などでは、
発泡スチロールやポリエチレンフォーム、グラスウール等の保温材や保温チューブ、
テープなど、水道凍結防止グッズもいろいろと販売されています。
最近のものはとても便利で、
ワンタッチで装着できる筒状のパイプ型保温カバーや、保温剤が付いているテープなどもあり、
曲がりくねった給湯器の配管なども保温できます。
さらには、凍結防止水栓や水道凍結防止の専用ヒーターなどもあります。
凍結防止グッズの説明書をよく読んでお使いください。 

自分の家の水道管が、一体どこを通っているのか?
きちんと把握している人は、意外と少ないかもしれません。
屋外で露出している水道管は、まだわかりやすいですが、
例えば、北側の床下部分が開放されている造りの家の場合は、
そこから北風が入り込み、床下の水道管が凍結することもあります。
板などで開放口を冬場だけ一時的にふさぐことで、
床下の水道管への北風の直撃を防ぐことができます。

(2)水道メーターボックス内の保温対策

屋外にある「メーターボックス」も、地上に露出しており凍結しやすいため、
中に古い布・タオルなどや保温材を入れたり巻き付けたりして、
メーター付近の水道管を保温してください。
ここでも保温材は水に濡れないよう、ビニール袋などに詰めてから入れるようにしてください。
戸建住宅だけでなく、マンションの玄関横にあるメーターボックス内の水道管が
凍った事例もありますので、ご注意ください。

 【メーターボックスの保温】        【マンションのメーターボックスの一例】

    


(3)屋外設置型給湯器の保温対策

対策を忘れがちなのが、屋外設置型の給湯器(湯沸かし器)です。
給湯器は、内部にも水を通す管があり、蛇口やバルブを閉めても、
給湯器内部や配管の中に水が残っています。
冬の寒い夜間に、この残った水が凍りついてしまうと、
点火操作ができなくなったり、断水したり、
氷の膨張で水道管や給湯器内部の配管が壊れる可能性もあります。
給水管がむき出しになっている部分や、隙間などから強い寒気が入りこむ部分など、
タオルなど保温材での対策をお願いします。
給湯器の機種によっては、電気による凍結予防ヒータや自動ポンプなどの
凍結予防機能が付いているものもあります。
また、後述する「3.水抜き」での凍結防止策もあります。
詳しくは、給湯器の取扱説明書などをご覧ください。
取扱説明書がない場合は、購入した販売店にお尋ねください。

2.水を出しておく
 
少量の水を常に出しておくと、
水道管内の水が流れたままの状態が続き、水は凍りにくくなります。

水は流れていると凍結しにくいもの。
同じ気温のときに、池の水は凍結するのに、川の水が凍結しないのと同じです。
天気予報などにより、水道管の凍結の恐れがある場合は、
前日の就寝前に、自宅内の一か所の蛇口から、一晩中、
鉛筆の芯くらいの水を流し続けてください。
流し続けた水については、水道料金がかかりますので、出し過ぎにはご注意ください。
お風呂の浴槽やバケツなどに水をためておくと、流した水を有効利用できます。

ただし、水ではなくお湯を出しっぱなしにして何時間も放置していると、
ガスの安全装置が作動する可能性があるので、ご注意ください。

3.水抜きをする 

水道管の凍結対策として、「水抜き」があります。
これは、水道の元栓を閉めて、家の中の蛇口をすべて全開にして
水道管の内部にある水をすべて出し切り、水道管を空にする対策です。
水道管を空にしてしまえば、水はないので凍結を防ぐことが可能です。
特に、旅行や出張等で長期間、家を留守にする時などは、
水が流れず、室温がいつもよりも低下して、水道凍結が起こりやすくなり、
また漏水が発生した場合もすぐに止めることができないので、
水抜きによる対策も有効です。

水道の元栓は、メーターボックス内にある止水栓です。
止水栓は、次回にご紹介予定の「水道管の破損」や「漏水のチェック」でも
使いますので、この機会に、ぜひ場所をご確認ください。

 
寒い地方などでは、凍結対策として家全体の「水抜き」は重要で、
専用の水抜き栓や水抜きハンドルなども常設されています。
最近は比較的温暖な地域でも、給湯器やボイラー、ソーラー温水器など、
屋外設置型の給水機器をお使いのご家庭も多くあり、
これら水を使う機器の水抜きも注目されるようになりました。
給水機器には、概ね「止水栓」や「水抜栓」が付いています。
これを利用して水抜きをすることで、機器内に水が留まりにくくなり、
凍結するリスクを下げることができます。
機種によって水抜きの手順が異なる場合がありますので、
必ず取扱説明書を参照して、水抜きを行ってください。

●備えあれば、憂いなし

水道は、私たちの生活に欠かすことのできないライフラインです。
水道が凍結すれば、洗面・歯みがき、炊事・洗濯、トイレにも困ります。
また、予想外の時間や出費なども発生してしまいます。
本格的な冬が来る前に、凍結防止の意識を高め、冬支度をし、
寒波が予報される前に、必ず対策を実行してください。
何も対策しなかった結果、凍結してしまって後悔しても遅いです。

また、万が一の水道凍結と断水に備えて、
水の備蓄もお願いします。
今年は、災害が続いたこともあり、
これでもか~というほど、水の備蓄を毎回お願いしています。

今回は、水道凍結の基礎知識と、予防対策をお伝えしました。
さ~て、次回の私のブログは、冬の真っ只中の、1月7日(月曜日)で、
もし水道管が凍結してしまったら、凍結で破裂してしまったら、漏水チェック
の3本です。

 

 

 


 

 

 



児童虐待をなくすためには、周囲のみなさんが子どものSOSサインに気づき、通報していただくことが、何より重要です。SOSサインに1つでも気づいたら、迷わず児童相談支援センター☎072-724-6233(夜間・休日は児童相談所全国共通ダイヤル☎189)へお電話ください。


停電になると、なぜマンションが断水するの?

2018年11月15日 | 上下水道局

皆さま、こんにちは。上下水道局長の小野啓輔です。

未曾有という言葉があります。

「みぞう」と読み、
今だかつてない、極めて珍しい という意味です。
決して「みぞうゆう」ではありません。

今年は日本列島で、
ほんとに未曾有の大災害が連続しました。

つい先日も、私の妻の実家、山口県の周防大島で、
本州と島を結ぶ唯一の橋に貨物船が衝突し、
橋の下をとおっていた水道の送水管が脱落・破断する事故があり、
島のほぼ全域で、今も深刻な断水が続いています。
すでに3週間以上、約1万5千人が水道を使えない困難な生活を強いられ、
日常生活や商店、学校、病院、さらには特産のみかんや海の幸・温泉・観光などの
産業も大打撃を受けています。

実は、周防大島での断水は、1月に続き、今年2回目。
1月のときは、同じ送水管の接合部が、長年にわたる車両振動で疲労破壊し、
小さな亀裂が拡大、破断に至ったとのこと。

そのとき各家庭では、断水直後から「給水容器」の確保に走り回ったそうです。
県内各地の自治体から応援給水車がかけつけたものの、
水をくむためのポリタンクが島内のホームセンターではすぐに売り切れになり、
島外に買い出しに出る人で橋は大渋滞。隣接の柳井市でも売り切れ、
長時間かけて何軒もホームセンターを回り、
遠くの町でやっと手にいれた人もいたそうです。

今年の周防大島は、
8月の2才児童の行方不明(78才のスーパーボランティア尾畠さんの活躍)や、
9月には、富田林警察から脱走した容疑者の立ち寄り先となるなど、
何回かマスコミも賑わせました。
まさかまさかの連続で、まさに未曾有の年だったと思います。

【山口県 周防大島の大島大橋(被災前)】

水道が使えない不便さ・深刻さは、今年、全国で多くの人が経験しました。
箕面市でも、大阪北部地震や、相次ぐ台風・停電で
断水を経験されたかたが多いと思います。

水は、人の暮らしにとって極めて重要なライフラインです。
まさかの事態に備えて、今こそ、すべてのご家庭で
ぜひとも、水の備蓄を実行してください。
今日のテーマは、
「災害による停電とマンションの断水」です。

●停電とマンション

今年9月に西日本を襲った超大型の台風21号は、
多くの電線や電柱をなぎ倒し、
広範囲で長期間に渡る停電を引き起こしました。

この停電に伴い、主にマンションで、
「水が出ない」状態に苦しまれたかたも、多いと思います。

では、停電になると、なぜマンションで断水が起こるのか?
案外、ご存じないかたも多いようです。

それは、超簡単に言うと、
マンション内の「ポンプ」が停電で止まるから です。

もう少し、詳しく見ていきましょう。

●マンションの「給水方式」

私たちが普段使っている水道水。
皆さまのご家庭には、どのように水は届いているのでしょうか?

市は、市内の公共道路を中心に、「水道本管(配水管)」を張り巡らしています。
一方、皆さまのご家庭では、この水道本管から分岐して、
敷地内・建物内へ「給水管」を引き込んで、水を使用しています。
この水道本管から分岐して建物に水を引き込み各戸に供給する仕組みのことを
「給水方式」といいます。

戸建て住宅の場合は、一般的に市の水道本管からの水圧によって、
水が直接、ご家庭に給水されています。

一方、マンションなど、階数が高い建物の場合には、
水圧を高めて上の階に多量の水を送る必要があるため、
マンション特有の給水方式が採用されています。

マンションの給水方式には、大きく分けて、
貯水槽を設ける『貯水槽方式』と、
貯水槽を設けない『直結方式』の2つがあります。
さらに、それぞれポンプの有無と種類で分類され、結局、
①高置水槽方式、②ポンプ圧送方式、③直結増圧方式、④直結直圧方式の
4種類の給水方式があります。



■ 貯水槽方式
 
『貯水槽方式』は、マンション敷地内に設置された貯水槽と呼ばれるタンクに
いったん水を蓄えてから、各ご家庭に給水する方式です。
マンションなどの集合住宅の場合、一度に大量の水を使うと水圧不足になって、
蛇口から流れ出る水の量が不安定になったり、少ししか出なくなったりします。
そこで、貯水槽に一度大容量の水を貯めてから、改めて各ご家庭へ送ることで、
大量に水を使っても水圧が下がらず、安定した給水が可能となります。
 
この方式は、さらに、「高置水槽方式」と「ポンプ圧送方式」とに分類できます。
 
①「高置水槽方式」
 
「高置水槽方式」は、マンション敷地内の貯水槽に貯めた水を、
揚水ポンプを使って、屋上等に設置された高置水槽に送り、
高置水槽から重力を利用して、各ご家庭に給水する方式です。
この方式は、古くから多くのマンションで採用されています。
 
②「ポンプ圧送方式」
 
「ポンプ圧送方式」は、マンション敷地内の貯水槽に貯めた水を、
圧送ポンプ(加圧ポンプ、圧力ポンプ等とも呼ばれます)を使って、
直接各ご家庭に給水する方式です。
昭和40年代に登場し、昭和50年代後半以降、本格的に採用されています。
なお、圧送ポンプではなく圧力タンクを使用している方法もあります。
 
■ 直結方式
 
『「直結方式』は、貯水槽を設けず、水道本管から各ご家庭に直接給水する方式です。
この方式は、さらに「直結増圧方式」と「直結直圧方式」に分類できます。
 
③「直結増圧方式」
 
「直結増圧方式」は、水道本管からの水を、マンション敷地内の増圧ポンプで
各ご家庭に直接給水する方式です。
これは比較的新しい方式で、東京都が平成7(1995)年10月に初めて認可して以降、
他の自治体の水道事業者でも認める所が増え、普及しはじめました。
同時使用水量、管口径、配水管へ影響など、一定基準に合致する場合は、
10階建て程度の建物でも、直結増圧方式を採用できます。
 
④「直結直圧方式」
 
「直結直圧方式」は、ポンプなどを使わず、水道本管の水圧のみで
直接各ご家庭に給水する方式です。
通常、地上2階までの建物に採用されていますが、
これも一定の基準に合致する場合は、
3階~5階建ての建物でも、直結直圧方式を採用できます。

なお、いずれの給水方式の場合でも、法令に基づき、
給水管・給水用具は建物の所有者による設置・維持管理が大原則となっています。
箕面市の場合も、基本的には、
水道本管(配水管)から水道メーターまで(マンションの場合は親メーターまで)
(これを「1次側」といいます)の給水管・給水用具は、市が維持管理し、
水道メーターから蛇口まで(これを「2次側」といいます)の給水管・給水用具は、
建物の所有者による維持管理となります。
(厳密には、給水装置の設置状況等により維持管理区分が異なる場合があります。)

なので、マンション敷地内の貯水槽やポンプ・タンクは、すべて、
マンション所有者が設置し、適切に維持管理することが必要です。

●停電したらどうなるの?
 
さて、この①~④の給水方式のうち、
水道本管から「ポンプ」など電気で動く設備を使用せずに
直接給水している④「直結直圧方式」の場合は、
マンションで停電があっても断水せず、水道が利用できます。

一方、給水に「ポンプ」など電気で動く設備を使用している
①②③の給水方式の場合は、マンションが停電になると、
停電によりポンプなどが止まってしまうため、断水になる可能性があります。

もう少し細かく見てみると、

①「高置水槽方式」の場合は、高置水槽に残っている水は、
  停電後もしばらくは利用できますが、
  高置水槽の水を使い切り、空になってしまうと、断水になります。
 
②「ポンプ圧送方式」の場合は、停電するとポンプが止まるため
  すぐに断水となり、水道が利用できなくなります。
 
③「直結増圧方式」の場合は、停電後も低層階では水道本管からの水圧で
  水が出ますが、中高層階では増圧ポンプが止まると、断水になります。
 
なお、マンションによっては、
共用部分と各ご家庭の電力系統が異なっている場合があり、
自宅では電気がついているのに、
マンション全体が停電で断水していることもあるようです。
 
池田市上下水道部ホームページのイラストがとてもわかりやすいので、引用します。


 
●マンションは、停電断水に事前準備を!
 
このように、マンションなど高層ビルは、 
市の上下水道局からの配水が正常に稼働していても、
停電が発生した際に、断水となる可能性があります。
必ず、事前の備えをお願いします。

(1)飲み水の備蓄をしてください。
 
最も有効な備えは、飲み水の備蓄です。
断水を経験した人の多くが、備蓄しておけばよかったと後悔しておられます。
大きな災害直後、3日間は、外部からの支援が届かない事態となる可能性が高いです。
どうか、災害に備えて、各ご家庭で3日分の水・食糧の備蓄をお願いします。
特に飲料水は、ひとり一日3リットル必要なので、
「一日3リットル×3日分×家族の人数」の飲料水を
ぜひ備蓄しておいてください。

「防災~今すぐ始める家庭の備え」は、こちら



(2)生活用水も、ぜひ備蓄してください。
  
断水すると、飲料水の他にも、
トイレ、お風呂、洗濯など、水が使えずに困ることが数多くあります。
そのため、生活用水も、ぜひ備蓄してください。
お風呂の水を抜かずに、いつも貯めておく方法もあります。
この場合、小さなお子様が浴槽に落ちないよう十分注意してください。
災害による断水経験者によると、
何本かのペットボトルやポリタンクなどに水道水を入れて置いておく方法も、
生活用水の備蓄として推奨されています。

なお、災害により大規模な断水が発生した場合、
箕面市では、基本的に各避難所(主に小学校)が給水拠点となります。
もしもご家庭の備蓄水で足りなくなった場合、
給水拠点に水をくみに行くためのポリタンクも、
用意しておくと有効です。(冒頭の周防大島の教訓です。)

(3)給水方式と非常用設備の確認
 
給水方式は、マンションやビルの地形や高さ、所要水量、敷地スペース、
維持管理方針などに応じて、選択されます。
お住まいのマンションの給水方式は、新築分譲時の図面を見たり、
マンション管理会社に問い合わせたりする、とわかります。
また、敷地内に、停電時でも給水可能な「非常用給水栓」や、
「非常用自家発電機」などが設置されている場合もあります。
ご自宅の給水方式と非常用給水栓などの有無について、平常時に
マンションの管理会社に確認し、日頃から把握しておくと、
いざというときに、スムーズに行動できます。

●停電による断水が起こったら

(1)マンション管理会社への連絡・相談
 
停電断水の場合、電力供給が復旧し、ポンプなどが稼働しないと、
給水できません。
マンション管理会社へご相談ください。

(2)非常用給水栓の利用
 
市の上下水道局からの配水が正常に稼働していれば、
マンションの敷地までは水がきていますので、
停電でマンションのポンプなどが停止していても、
マンション敷地内で水道が出る可能性があります。
例えば、1階の庭や地下などにある共用の水道(洗車・散水用)や、
貯水槽付近にある非常用給水栓などです。
ただし、屋内にある貯水槽付近の非常用給水栓などは、
普段は鍵がかかっている場合が多いです。
停電断水のときにマンション管理会社が駆けつけられない場合には、
管理組合の理事などが鍵を開けられる仕組みを、
管理会社と事前に相談して対策を講じているマンションもあります。

(3)非常用自家発電機の稼働
 
マンションに「非常用自家発電機」がある場合、
マンション管理会社で稼働させてポンプなどを動かすことができれば、
各ご家庭で水道が利用できるようになります。
  
(4)停電は解消したが水が出ない場合
 
ポンプの再起動が必要な場合があります。
これも、マンション管理会社へご相談ください。

他にも、断水したときは、復旧したときにいきなり水が飛び出ないよう、
蛇口を閉めておくこととか、
断水が復旧したときは、サビや空気が入って水が濁ることが多いので、
注意が必要とか、
地震のあとは、トイレの水をすぐに流してはいけないとか、
災害に関してお伝えしたい事は、たくさんあります。

災害時のトイレに関する国土交通省の啓発動画は、こちら

この国土交通省の動画では、
地震による災害などで、排水管などがズレたり破損したりした場合に、
トイレの水を不用意に流すと、
マンションの下の階のご家庭に多大なご迷惑がかかるトラブルなど、
衝撃的な事実を提起し、注意を促しています。
この動画の内容自体は、非現実的な事や賛否両論ある事項など、
突っ込みどころも多いものですが、
問題提起のインパクトは大きいと思います。
  
災害は、忘れた頃に やってくる。備えあれば、憂いなし。
未曾有の災害が続いた今年こそ、
ぜひ、各ご家庭での備えを強化していただきますよう
お願いいたします。

児童虐待をなくすためには、周囲のみなさんが子どものSOSサインに気づき、通報していただくことが、何より重要です。SOSサインに1つでも気づいたら、迷わず児童相談支援センター☎072-724-6233(夜間・休日は児童相談所全国共通ダイヤル☎189)へお電話ください。

 


平成29年度 公共下水道事業会計の決算概要について

2018年10月25日 | 上下水道局

皆さま、こんにちは。上下水道局長の小野啓輔です。

世の中には、いろんなファンがあるもので、
アムラー(安室奈美恵)、シノラー(篠原ともえ~知らんかなあ)、
サユリスト(不滅やね)、ハルキスト(村上春樹)、さらには、アラシック(嵐)、
モノノフ(ももクロ)、ベイビーズ(ドリカム)、魚民(サカナクション)・・・。
野球では、カープ女子、浜っ娘、TORACO、オリ姫、
趣味では、鉄子(鉄道)、宙ガール(宇宙)、スー女(相撲)なんてのもあります。

では、「蓋女(ふたじょ)」は?

正解は、
「マンホール」のファン。
全国各地のマンホールの蓋の写真を集めてSNSにアップするなど、
マンホールをこよなく愛する人たちです。
性別限らず、総じて「マンホーラー」とも言うそうです。

今、全国の自治体で、歴史や名所、文化などを蓋にデザインしたマンホールが
増えており、SNSをはじめ、写真集、グッズなども結構ブームになっています。
各地で写真を撮ったり、絵柄からその土地の歴史や文化に思いをはせたり、
各自治体発行のマンホールカードを集めたりと、楽しみ方は人それぞれ。
マンホールから見える世界は、とても奥が深いようです。

マンホールは、下水道管などの地下埋設物を管理(点検・修理・清掃・排気など)
するため、作業員が地上から出入りできるように地面にあけられた縦の穴です。
いわば、地上と地下を結ぶ扉。下水道の他、消火栓や防火水槽、ガス、
電気・通信ケーブルなどのマンホールもあります。

箕面市にも、素敵なマンホールがあります。

           
私の最近のお気に入りは、これです。

 

折しも11月3日(土曜日)に、北九州市で「マンホールサミット」も開催されます。

マンホールサミットについて、詳しくは「下水道広報プラットホーム」。


普段、あまり気づかれず、車のタイヤや人の足で踏まれているマンホール。
まさに、縁の下の力持ちです。
マンホールを通じて、地味な分野の下水道に少しでも関心を持っていただけたら、
関係者としてはとても嬉しいです。
忙しい毎日ですが、たまにはちょっと立ち止まって、
足元を見つめてみませんか。

今日のテーマは、「公共下水道事業会計の決算」です。
前回の水道事業会計に引き続き、
平成29年度の決算概要をご報告いたします。

●平成29年度 公共下水道事業会計 決算

平成29年度「箕面市水道事業会計」及び「箕面市公共下水道事業会計」の
決算については、10月3日の箕面市議会本会議で、無事、認定されました。

公共下水道事業は、地方公営企業法に基づき、
下水道を利用したかたから下水道使用料をいただき、
そのお金などですべてまかなう「独立採算」を基本としています。
ただし、公共下水道事業のうち、雨水(うすい)処理に要する費用については、
下水道使用料からではなく、公費(税金)でまかなうことが原則となっており、
雨水処理経費や雨水施設整備費は市の一般会計が負担し、
公共下水道事業会計に繰り入れを行っています。

これは、下水道の基本的性格として、
台風や大雨の時の浸水を防ぐことや、
河川・海など公共用の水域の水質を保全するなどの「公的な役割」と、
生活環境の改善の一つとしてトイレの水洗化等の「私的な役割」があることから、
これに対応して、下水道事業の経費も、「雨水分」については、公費負担、
「汚水分」については、公費で負担すべき部分を除いて私費(使用料)負担 
が大原則となっているからです。

また、新たに施設を整備したり更新したりするときには、多額の費用がかかるため、
国等からの借り入れ(企業債など)によって事業を進めており、
借り入れたお金は、利息を付けて返済しています。

そして、このような経営状況を的確に把握・公表できるよう、
特別会計「箕面市公共下水道事業会計」を設置し、
複式簿記・発生主義による企業会計方式をベースに、
損益勘定である3条「収益的収入・支出」と、
資本勘定である4条「資本的収入・支出」に区分されています。

(1)業務量
  
◯水洗化人口は、前年度(平成28年度)と比較して、909人増加しています。
◯年間汚水量は微増、1人1日平均汚水量は、横ばいの状況です。

  【業務量】


(2)収益的収入・支出
 
収益的収支とは、地方公営企業の経常的企業活動に伴い、
年度内に発生すると見込まれるすべての収益と
それに対応するすべての費用をいいます。
1年間でどれくらい収入があり、どれくらいの支出があったのかを示すものです。
減価償却費のように、現金支出を伴わない支出についても費用に含まれます。

【収益的収入・支出】

◯収入、支出、利益とも、前年度(平成28年度)と比較して、微増しています。
◯損益は、約2億4,900万円の黒字です。
   前年度(平成28年度)と比較して、2,500万円増加しました。
◯減価償却費や修繕・工事費が増加する中、維持管理費の節減に努めるとともに、
   資金残高等を勘案し新規発行企業債の償還年数を短縮するなどで
   支払利息を約1,350万円減少させるなど、経営努力を進めました。

(3)資本的収入・支出
  
資本的収支とは、収益的収支に属さない収入・支出のうち現金の収支を伴うもので、
主に施設や設備の整備・更新といった、支出の効果が次年度以降に及ぶものや、
企業債の元金償還などの支出と、その財源となる収入を表しています。
資本的収入には、企業債、国庫交付金、負担金等を計上し、
資本的支出には、建設改良費、企業債償還金等を計上しています。

【資本的収入・支出】


◯資本的収入は、雨水建設改良工事などの経費が増加したことによる
  一般会計からの負担金や企業債が増加しています。
◯資本的支出は、管路の耐震化を図る管路更新工事などの建設改良費や
  流域下水道建設負担金が増加、償還年数を短縮したことによる企業債償還金が
  増加しています。

資本的収支の不足額は、
(1)前年度からの繰越工事資金、
(2)前年度までの収益的収支において、減価償却費などで費用化しているが
   実際には現金の支出を伴っていないため内部留保されている「損益勘定留保資金」、
(3)消費税の収支調整額
で補てんできています。

●決算に見る「計画」の推進状況

箕面市では、「箕面市上下水道事業経営改革プラン」(平成23年度に策定)で、
上下水道事業の「めざす姿」として、
  「料金を値上げすることなく、
   施設・管路の耐震化・更新事業を実施するための資金を確保する」
ことを基本方針としています。、
そして、この目標を実現する具体的な実行計画として、
「箕面市上下水道施設整備基本・実施計画」を定めています。
この計画のポイントは、下水道の場合、現行の下水道使用料の範囲内で
次の2項目を実現することです。
 ※経費回収率100%を維持する。
 ※平成27(2015)年度以降の20年間で、施設・管路の耐震化・長寿命化等を着実に
   実施するための資金として、建設改良費約180億円(うち汚水費約147億円)を
   確保する。 

(1)経費回収率の状況
 
「経費回収率」とは、汚水の処理原価に対する下水道使用料単価の割合です。
処理原価(汚水処理に要する費用)が、どの程度、使用料単価(下水道使用料収入)に
より回収されているのかをみるもので、下水道経営でとても重要な指標です。

 ※ 経費回収率(%)=(使用料単価/汚水処理原価)×100
           
この回収率が高いほど、下水道使用料の収益性が良く、
100%を下回っている場合は、汚水処理にかかる費用が、
下水道使用料による収入以外に、他の収入で賄われていることを意味します。
平成29年度決算における経費回収率は、106.92%となり、
計画の目標値を上回っています。

【経費回収率の推移】

 
(2)建設改良事業の実績
 
また、平成29年度決算で実施できた施設・管路の耐震化・更新事業は、
次の表のとおりで、計画に基づく管渠の地震対策や長寿命化、
桜井排水区の汚水管渠布設替などを施工しており、
下水道使用料を値上げすることなく、計画的に工事を進めています。

【平成29年度の主な建設改良事業の実績】

(3)まとめ
 
このように、下水道事業についても、水道事業と同様、
平成29年度も前年度に引き続き黒字決算を実現できました。

今後も、上下水道施設整備基本・実施計画に基づき、
下水道施設や管路の老朽化対策や耐震化をさらに進めていく必要があります。
そのためには、長寿命化を図るための管路調査・健全度判定に基づき、
修繕・更生・改築工事を、国庫交付金等を最大限活用しながら適切に進めるとともに、
建設改良積立金などの資金を確保し、効率的・計画的な事業運営に努め、
安定した健全経営を継続していくことが不可欠です。

箕面市の下水道事業は、事故等の様々なリスクを評価し、
ライフサイクルコストの最小化を見据えて、点検・調査・診断・計画的工事を進める
「ストックマネジメント手法」を導入した施設管理に既に取り組んでいます。
また、利用者のサービスの質と独立採算の両方を重視した効率的な経営の観点から、
平成28年4月から、下水道使用料の値下げも実現しています。

今後ともさらなる経営基盤の強化に努め、
箕面市上下水道施設整備基本・実施計画に基づき、
安全・快適・強靱な下水道事業をライフラインとして推進できるよう、
全力で取り組んでいく所存です。

 

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平成29年度 水道事業会計の決算概要について

2018年10月02日 | 上下水道局

皆さま、こんにちは。上下水道局長の小野啓輔です。

「台風一過」という言葉があります。

台風が通り過ぎたあと、空が晴れ渡りよい天気になること
転じて、騒動が収まり、晴れ晴れとすること
という意味です。

今回の台風24号も、全国で大きな被害をもたらしましたが、
箕面市内に関しては、比較的被害も少なく、
10月1日に災害対策本部を終了できました。
しかし今年の災害は、総じて、
通り過ぎてもなお、大きな被害が続いています。

例えば、停電。
9月4日に大阪を直撃し、各地に深刻な被害を及ぼした台風21号。
箕面市内でも、山や公園の木々、街路樹や電柱がなぎ倒され、
家屋の屋根や瓦、看板などが吹き飛ぶとともに、
広範囲・長時間に渡って停電が発生し、
多くの皆さまが不安で不便な生活を強いられました。

関西電力によると、箕面市内の主要な電力幹線はすべて復旧していますが、
例えば滝道の一部など、今でも電線網が台風21号で破損し、
今でも通常の電力供給が断たれたままで、
発電機車や発電機等で応急対応している地域もあるのです。

上下水道局でも、9月4日以降、台風21号による停電で、
滝道にある上水道のポンプや下水のマンホールポンプが停止したため、
しばらくは給水タンクに水を入れて滝の上のドライブウェイまで車で運び、
山の斜面にホースを這わせてポンプ場に何度も水を送るなど、
職員の人力での給水活動を毎日続けていました。

【ドライブウェイから滝道への応急給水】


その後、関西電力が滝上の大日駐車場に「高圧発電機車」を配備し、
この電力により一部のポンプは動かせたのですが、それでも
電柱や電線の倒壊・破損地域は、高圧発電機車の電力も届かないため、
個別に発電機を設置してポンプ類を動かし続けて、
上水道も下水道も止まらないよう、今も対応を継続しています。

【大日駐車場の発電機車】

箕面公園の最新情報は、こちら

今年は、日本全国の各地で甚大な災害が次々と発生し、
今も多くの方々が厳しい生活を強いられています。
被災された皆さまに、謹んでお見舞い申し上げますとともに、
一日も早く復旧・復興がなされ、「台風一過」となりますよう、
心からお祈り申し上げます。 

●平成29年度 水道事業会計 決算

平成29年度「箕面市水道事業会計」及び「箕面市公共下水道事業会計」の
決算については、8月31日に開会された箕面市議会第3回定例会に上程され、
9月19日の建設水道常任委員会において、決算審査が行われました。
今後、10月3日の本会議で、認定可否の判断がされる予定です。
今回は、水道事業の決算の概要をご報告いたします。

<水道事業の決算概要>

水道事業は、地方公営企業法に基づき、
水道を利用したかたから水道料金をいただき、そのお金などですべてまかなう
「独立採算」を基本とする仕組みになっています。
また、新たに施設を建てたり更新したりするときには、多額の費用がかかるため、
国等からの借り入れ(企業債など)によって事業を進めており、
借り入れたお金は、利息を付けて返済しています。
そして、このような経営状況を的確に把握・公表できるよう、
特別会計「箕面市水道事業会計」を設置し、
複式簿記・発生主義による企業会計方式をベースに、
損益勘定である3条「収益的収入・支出」と、
資本勘定である4条「資本的収入・支出」に区分されています。

1.業務量

◯給水人口は前年度(平成28年度)と比較して、897人増加しています。
◯年間有収水量・1人1日平均有収水量は、前年度からほぼ横ばいの状況です。


「有収水量」とは、水道水として給水した水量のうち、
料金をいただいた水量をいいます。
平成29年度の一人1日平均有収水量は284リットルで、前年度と同じですが、
全国平均298リットルと比べ14リットル使用水量が下回っており、
少しずつではありますが、減少する傾向にあります。
これは、洗濯機や食器洗浄機・トイレなど節水型・省エネモデルの
水道機器の普及により減少しているものと考えられます。
全国的な傾向ですが、今後の水道経営を考える上で、重要な動向です。

「有収率」とは、水道水として給水した水量に対して、
料金として収入のあった水量が占める割合をいい、
水道の経営上重要な指標です。
平成29年度の有収率は、98.3パーセントで、前年度より0.8ポイント増加しました。
残りの1.7パーセントは、漏水による料金の減免や、洗管作業・消防活動及び
給水訓練等の公共用水として使用したことなどによる無収分です。
なお、有収率の全国平均は、90.2パーセントです。




2.収益的収入・支出

収益的収支とは、地方公営企業の経常的企業活動に伴い、
年度内に発生すると見込まれるすべての収益と
それに対応するすべての費用をいいます。
1年間でどれくらい収入があり、どれくらいの支出があったのかを示すものです。
減価償却費のように、現金支出を伴わない支出についても費用に含まれます。


◯前年度(平成28年度)と比較して、収入・支出は微増、
 損益は微減となっています。

◯損益は、約4億5千5百万円の黒字です。
 前年度(平成28年度)と比較して、2千3百万円減少しましたが、
 2年連続、4億円を越える黒字を達成しました。

 

 3.資本的収入・支出

資本的収支とは、収益的収支に属さない収入・支出のうち現金の収支を伴うもので、
主に施設や設備の建設・更新といった、支出の効果が次年度以降に及ぶものや、
企業債の元金償還などの費用とその財源となる収入を表しています。
資本的収入には、企業債、府交付金、負担金などを計上し、
資本的支出には、建設改良費、企業債償還金などを計上しています。


                       
◯資本的収入は、企業債、府交付金が増加しています。
◯資本的支出は、企業債償還金が減少し建設改良費等が増加しています。

資本的収支の不足額は、
(1)前年度からの繰越工事資金、
(2)収益的収支において減価償却費などで費用化しているが実際には現金の
   支出を伴っていないため内部留保されている「損益勘定留保資金」、
(3)これまでの計画的な貯金である減債積立金・建設改良積立金
等で補てんできています。


●決算に見る「計画」の推進状況

箕面市では、「箕面市上下水道事業経営改革プラン」(平成23年度に策定)で、
上下水道事業の「めざす姿」として、
  「料金を値上げすることなく、
   施設・管路の耐震化・更新事業を実施するための資金を確保する」
ことを基本方針としています。
そして、この目標を実現する具体的な実行計画として、
「箕面市上下水道施設整備基本・実施計画」(平成29年3月改訂)を定めています。
この計画のポイントは、現行料金の範囲内で次の2項目を実現することです。

 ※ 料金回収率100%以上を維持する。
 ※ 平成27(2015)年度から平成46(2034)年度までの20年間で、
    施設・管路の耐震化・更新事業を着実に実施するための資金として、
    建設改良費約162億円を確保する。 

(1)料金回収率の状況

「料金回収率」とは、給水原価に対する供給単価の割合です。
給水原価(給水に要する費用)が、どの程度、供給単価(給水による料金収入)により
回収されているのかをみるもので、上水道経営でとても重要な指標です。

  料金回収率(%)= (供給単価/給水原価)×100

この回収率が高いほど、料金の収益性が良く、
100%を下回っている場合は、
給水にかかる費用が、水道料金による収入以外に他の収入で賄われていることを
意味します。
平成29年度決算における料金回収率は、107.23%となり、
計画の目標値を上回っています。
 

 (2)建設改良事業の実績

また、平成29年度決算で実施できた施設・管路の耐震化・更新事業は、
次の表のとおりで、
国道171号・桜ヶ丘・牧落などの配水管改良や坊島受水場ポンプなどの更新、
箕面高区配水地耐震補強工事などを施工しており、
料金を値上げすることなく、計画は順調に進んでいます。



(3)まとめ

このように、水道事業については、平成29年度も前年度に引き続き
黒字決算を実現できました。

今後も、上下水道施設整備基本・実施計画に基づき、
上水道施設の老朽化対策や耐震化などをさらに進めていく必要があります。
そのためには、投資資金の平準化、効率的・計画的な事業運営に努め、
必要な費用をしっかりと確保しながらも、現行の料金水準を維持できるよう、
健全経営を継続していくことが不可欠です。

また、単に黒字幅の増大を追求するだけではなく
利用者のサービスの質と独立採算の両方を重視した効率的な経営も必要です。
そのため、今年の7月から、水道料金の値下げも実現しています。

今後ともさらなる経営基盤の強化に努め、
安全、安心、安価で良質な水道水の安定供給を
全力で推進していく所存です。

「ゆるキャラ(R)グランプリ2018」が、8月1日(水曜日)にスタートしました。市では、11月9日(金曜日)の投票期間終了までの間、今年こそ日本一獲得をめざす「滝ノ道ゆずる」を応援する統一キャンペーンを展開します。


毎日使った水は、どこへ行くの? ~ 「下水道の日」

2018年09月07日 | 上下水道局

皆さま、こんにちは。
上下水道局長の小野啓輔です。

今年は、全国で深刻な大災害が相次いで発生しています。
直近だけでも、6月の大阪北部地震、7月豪雨、
その後、12号から今回の21号までの連続台風に続き、
9月6日には、北海道で最大震度7の大地震が発生しました。
被害に遭われた皆さまに、謹んでお見舞い申し上げます。

特に9月4日に徳島と神戸に上陸した超大型の台風21号は、
タンカーの衝突・空港機能の全面停止などの衝撃的な事故をはじめ、
すさまじい暴風雨による広範囲・長時間の停電が続いているなど、
今までにあまり経験のない形態の甚大な災害被害を
近畿全域、そして箕面市にも、もたらしました。
そのため、様々な新しい事態や課題も現れており、
今後も対策の総括と改善を重ねていく必要があります。
さらに、豪雨や新たな台風等が続く予報もあり、
現在も箕面市災害対策本部は継続しています。
引き続き、市役所の総力で対応してまいります。

台風21号に関する緊急情報は、こちら


●今日のテーマは、「下水道」です。

今回は、前回のブログでの予告どおり、
箕面市の小学校副教材『わたしたちのまち箕面』に出てくる
「くらしをささえる水」を、引き続き見ていきます。
前回は、「毎日使ってる水は、どこから来るの?」でした。
今回は、「毎日使った水は、どこへ行くの?」です。




●使った水は、どこへいくの?

私たちが、台所やお風呂、トイレなどから流した水は、
どこへ流れていくのでしょう?

子どもたちは、家の前にある汚水桝(おすいます)や、
道にあるマンホール、下水管、
さらには「下水処理場」についても調べていきます。

自分たちの住んでいるところから、どのような道を通って、
どの下水処理場へ下水が運ばれているのか。
「調べてみよう!」とモミジーヌが呼びかけます。



「下水処理場」は、私たちが台所、風呂、洗濯、トイレなどで使って
汚れた水を、きれいにして川にもどしている大切な施設です。

実は、箕面市内に「下水処理場」はありません。
箕面市内で使われた水は、下水管や中継ポンプ場を通って、
豊中市にある「原田水みらいセンター」と、
茨木市にある「中央水みらいセンター」と、
池田市内にある「池田市下水処理場」で処理しています。

副教材では、原田水みらいセンター(下水処理場)のしくみが
図解されています。

具体的に下水処理場のしくみを見ていきましょう。

【沈砂池】
下水は、まずは沈砂池に入ります。
下水には、ごみや砂など、いろいろな物がまじっているため、
まずは沈砂池で沈めて取り除きます。


【最初沈殿池】
沈砂池で取り除かれなかった小さなゴミや泥などを、
さらにゆっくり時間をかけて沈め、この池で取り除きます。
この時点では、まだいろんな汚れが浮いており、においもあります。


【反応タンク(エアレーションタンク)】
最初沈殿池で処理を終えた水に、
微生物の入った泥(活性汚泥)をまぜて、空気を吹き込むことで、
微生物がさらに増えて働きが良くなります。
この微生物が、汚れの原因である有機物を分解・吸収し、
水をきれいにするとともに、汚れをより一層、
沈みやすくしていきます。


【最終沈殿池】
沈みやすくなった泥を、この池の底に沈めます。
上澄みのきれいな水は、次の消毒施設に送ります。
沈んだ泥(活性汚泥)は、再び反応タンクに送り、
一部は、汚泥処理施設に送ります。
ここでも、金魚が泳いでます。


【消毒設備】
最終沈殿池から送られてきたきれいな水に、
薬品を入れて消毒し、猪名川に流します。

水処理全体の状態や水質は、
中央監視室・水質試験室でチェックしています。




●9月10日は、「下水道の日」

折しも、9月10日は、「下水道の日」です。

下水道の日は、
諸外国に比べ著しく遅れていた日本の下水道の普及を図るため、
下水道を全国的にアピールする活動として、
1961年(昭和36年)に国(当時の建設省)が
「全国下水道促進デー」として制定したのが始まりです。
その後、2001年(平成13年)に、
日本における近代下水道の基礎とされる「旧下水道法」の
制定100周年を記念して「下水道の日」に名称変更されました。
今年で第58回目を迎えます。

もともと9月10日は、立春から数えて220日目ごろで、
台風のよく襲来する時期と言われており、
浸水対策を大きな役割の一つとして担う下水道を広くアピールするのに
最適であることからこの日が選ばれたそうです。
今年は特に、実際よく台風が襲来していることを実感します。

当時の下水道の全国普及率は6パーセント程度でした。
ちなみに2017年(平成29年)3月31日現在では、
78.8パーセント(福島県の一部を除く)となっており、
箕面市の普及率は、ほぼ100%を達成しています。

下水道は施設のほとんどが道路などの下にあり、
普段は皆さまの目に触れることがありませんが、
この機会に下水道の現状、役割などについて、
市民の皆さまのご理解と関心を深めていただけたらと思います。

なお、公益社団法人日本下水道協会では、
9月10日の「下水道の日」にちなみ、
下水道に興味を持っていただき、理解を深めていただくことを目的に、
「下水道いろいろコンクール」として、
全国の小中学生などを対象に、
絵画・ポスター、作文、書道、新聞、標語を募集しています。
応募は、平成30(2018)年10月31日(水)当日消印有効です。
詳しくは、
公益社団法人日本下水道協会のホームページをご覧ください。

「ゆるキャラ(R)グランプリ2018」が、8月1日(水曜日)にスタートしました。市では、11月9日(金曜日)の投票期間終了までの間、今年こそ日本一獲得をめざす「滝ノ道ゆずる」を応援する統一キャンペーンを展開します。