部長ブログ@箕面市役所

箕面市役所の部長が、市のホットな話題を語ります!
市の動きや仕事紹介、副市長、教育委員会委員などのつぶやきも。

満開の桜のもと、箕面市立病院の令和2年度がスタート

2020年04月06日 | 病院事業管理者

皆様こんにちは。病院事業管理者の稲野公一です。

すでに報道で周知しておりますように、4月3日(金曜日)に当院の職員〈診療放射線技師〉が新型コロナウイルスに感染していることが判明しました。感染経路は不明ですが、幸い患者さまに濃厚接触者〈感染している可能性が高い方〉がおられないことから、池田保健所の指導を仰ぎ、当該職員が勤務していた場所や使用していた機材の消毒を行い、通常どおりの診療業務を行っています。ご心配とご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。職員の感染防止対策をより一層徹底してまいります。

 

(満開の桜)


さて、今年の市立病院の桜は、新たなスタッフを歓迎するように、4月1日に満開となりました。しかし、新型コロナウイルスの感染防止に最大限配慮したため、新規採用職員の笑い声がほとんど響かない、寂しい採用辞令交付式となりました。

今回は、令和2年度(2020年度)の新規採用職員と病院事業予算について、ご紹介いたします。

○令和2年度新規採用職員
去る4月1日(水曜日)に、47名の新規採用職員に対し、採用辞令を交付しました。その内訳は、医師9名、研修医14名、看護師・助産師21名、看護補助1名、薬剤師1名、診療放射線技師1名でした。

これまでは、毎年60名近い新規採用職員を1つの会議室に集め、辞令交付式と職員研修を行っていました。今年度は47名ですが、感染のリスクを減らすため、2つの会議室に分け、できるだけ席の間隔を離して実施しました。皆さん緊張がなかなか解けないようでした。

辞令交付に際し、私からは「皆さんは新型コロナウイルスの感染が拡大し、明るい話題の少ない、厳しい中で採用の日を迎えられたが、運が悪いと思うのではなく、貴重な経験ができるチャンスだと前向きに捉え、頑張ってほしい」とお伝えしました。また、「地下鉄の新駅に近い場所に、あと数年で新しい市立病院ができるので、それを楽しみに働き続けてほしい」とお話しさせていただきました。

〈辞令交付式のようす〉

最初の数日間は、市立病院の診療内容や特徴、組織・ルール・制度など、基礎的な研修が行われ、その後は各職場で、さらに専門研修や仕事を通じた実務研修が行われます。特に、看護局では、「クリニカルラダー制度」や「プリセプター制度」を採り入れており、先輩職員が1年間、若手スタッフに寄り添って、みっちりとやさしく、基礎や基本を教えています。

〈火災・避難訓練のようす〉

○令和2年度病院事業予算
去る2月19日から3月27日までの38日間に亘り開催された令和2年第1回市議会定例会で可決された市立病院の令和2年度(2020年度)当初予算は、次のとおりとなりました。

経常的な病院運営にかかる予算「収益的収支」は、昨年度は第三次市立病院改革プラン(三次プラン)の令和元年度(2019年度)の計画額どおり、6.8億円の赤字としましたが、今年度は前年度を2.6億円下回る9.4億円の赤字としました。

昨年度の当初予算編成時点では、一昨年〈2018年〉10~12月(第3四半期)の実績が上向きの傾向を示していたことから、これを1年間(四半期×4)続けた場合に、三次プランの2019年度の増収目標額に達するとの予測により、そのように計上しましたが、今回は決算見込額を参考に、大きく下方修正したものです。

三次プランに基づく改革の成果がなかなか上がらないため、その原因分析と対策検討を専門的見地からさまざまな切り口で行うため、令和元年〈2019年〉7月から9月にかけて、経営分析業務委託を実施しました。その結果、受託者の監査法人からは、「病床稼働率は、一定の水準は満たしているが、診療単価が低い」ことが指摘されました。

また、医師ごとの業務量と収益、科別の入院診療単価・他院比較の状況から、患者獲得が必要な診療科、単価向上が必要な診療科、患者獲得・単価向上ともに必要な診療科に分類し、診療科ごとの取組の方向性が示されました。そして、それを受けて、各診療科ごとに、患者獲得・単価向上にむけて、積極的に取り扱う疾患候補を選定しました。

今後は、これら疾患候補を意識した紹介患者の受入れや、入院率が高い患者さまを紹介いただいている医療機関への訪問活動を強化することとしましたが、その方向性が確認できるほど、まだ成果が現れていないため、三次プランの見直しを行うまでには至っていません。

このため、令和2年度(2020年度)は、経営分析業務のフォロー委託を行い、取組結果の検証と診療科ごとの収支構造などの分析を進め、さらなる経営改善と職員の意識改革を行うことで、確実に成果が上げられる体制づくりに取り組みます。そして、新たな目標とその実現手法をお示ししたいと考えています。

【お知らせ】
○初診料加算金の引上げについて
この4月1日から、国の診療報酬改定の一環として、開業医等からの紹介状を持たないかたが市立病院を初診で受診される場合にご負担いただく初診料加算金が5,500円(消費税等込み)に改定されました。市立病院を受診いただく際は、紹介状をお持ちいただくよう、ご理解とご協力をお願いいたします。

詳しくは市立病院ホームページでご確認ください。
 
*外科、整形外科、耳鼻いんこう科、リハビリテーション科は完全紹介・予約制の
 ため、受診には紹介状が必要となります。
*分娩を希望するかたは、紹介状は不要で、初診料加算金も掛かりません。

 

児童虐待をなくすためには、周囲のみなさんが子どものSOSサインに気づき、通報していただくことが、何より重要です。SOSサインに1つでも気づいたら、迷わず児童相談支援センター☎072-724-6233(夜間・休日は児童相談所全国共通ダイヤル☎189)へお電話ください。


続・新型コロナウイルス感染症

2020年03月13日 | 病院事業管理者

皆様こんにちは。病院事業管理者(兼)市立病院事務局長事務取扱の稲野です。

すでにご案内のとおり、中国・武漢市から発生した「新型コロナウイルス感染症」が世界各国へ広がり、箕面市でも複数の感染者が出ています。政府の要請に基づき、ほとんどの小・中学校、高等学校、特別支援学校等が休校となり、大勢のかたが集まる行事・イベントは中止・延期又は規模縮小されています。感染拡大を防止するため、不要不急の外出は控え、人混みを避けるとともに、手洗い、マスクと咳エチケットを心がけましょう。そして、一日も早く終息させましょう。
(市の詳しい情報は、コチラ【箕面市ホームページ】をご覧ください。)

(市立病院からのお知らせ)

さて、今回は、その新型コロナウイルス感染症について、健康福祉部の大橋部長に続き、私からもご紹介します。

○新型コロナウイルス感染症の発生と初期対応
新型コロナウイルス感染症として、いま大流行を起こしているのは、令和元年(2019年)12月12日に、中国湖北省武漢市で初めて確認された新型の肺炎です。当初は「原因不明の肺炎」という報道でした。令和2年(2020年)1月9日になって、WHO(世界保健機関)が「新型ウイルスによる肺炎」と発表してから、1カ月も経たないうちに、世界中に広がっていきました。

わが国では1月25日に、大勢の日本人を乗せた大型クルーズ船を香港で降りた中国人の乗客が、感染していたことが明らかとなり、それ以降、健康・医療はもとより、経済・教育・文化など、社会のあらゆる面で大きな影を落としています。

人に感染するコロナウイルスは7種類あるとされており、そのうち一つが今回問題となっている「新型コロナウイルス(COVID-19)」です。 残りのうち、4種類のウイルスは一般の風邪の原因となり、2種類のウイルスは、2002年に発生した「重症急性呼吸器症候群(SARS)」と、2012年以降発生している「中東呼吸器症候群(MERS)」です。

新型コロナウイルス感染症は、当初は「人から人へはうつらない」という説もありましたが、すぐにヒトヒト感染が確認されました。政府は水際対策として、新型ウイルスの国内への持ち込みを阻止するため、大型クルーズ船からの下船禁止措置や、感染リスクの高い国からの入国拒否を行うとともに、邦人の帰国支援として、武漢市へチャーター便を出し、帰国者を2週間、隔離しました。

しかし、クルーズ船内での集団感染が拡大するとともに、国内のあちらこちらで、もとの感染源は明らかではないが、特定の場所や空間を共有していた人々が感染する「小規模な患者クラスター(集団)」が発生する状態になっており、すでに「国内への持ち込みを阻止する」という水際対策がメインの時期は過ぎています。

(国の「新型インフルエンザ対策ガイドライン」から一部抜粋)

○政府の「新型コロナウイルス感染症」対策
政府は2月25日に、「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針」を定めました。これによると、「国内の複数地域で、感染経路が明らかではない患者が散発的に発生しており、一部地域には小規模患者クラスター(集団)が把握されている状態になった。しかし、現時点では、まだ大規模な感染拡大が認められている地域があるわけではない」としています。

また、「感染の流行を早期に終息させるためには、クラスター(集団)が次のクラスター(集団)を生み出すことを防止することが極めて重要であり、徹底した対策を講じていくべきである。また、こうした感染拡大防止策により、患者の増加のスピードを可能な限り抑制することは、今後の国内での流行を抑える上で、重要な意味を持つ」としています。

(厚生労働省ホームページから抜粋)

「あわせて、この時期は、今後、国内で患者数が大幅に増えた時に備え、重症者対策を中心とした医療提供体制等の必要な体制を整える準備期間にも当たる」とされています。つまり、感染拡大は避けられないが、次のフェーズに備え、医療体制は重症者対策へシフトしていきます。

2月24日の政府の専門家会議の発表によると、「これから1~2週間が急速な拡大に進むか、収束できるかの瀬戸際」になります。仮に感染の拡大が急速に進むと、患者数の爆発的な増加、医療従事者への感染リスクの増大、医療提供体制の破綻が起こりかねず、社会・経済活動の混乱なども深刻化する恐れがあります。これからとるべき対策の最大の目標は、感染拡大のスピードを抑制し、可能な限り重症者の発生と死亡数を減らすこととされています。

3月9日で、その2週間が経ちましたが、専門家会議は「爆発的に感染拡大には進んでおらず、一定程度、持ちこたえているのではないか」とし、急速な感染拡大を防げる可能性として、「これまで集団感染が確認された場に共通するのは、1.換気の悪い密閉空間であった、2.多くの人が密集していた、3.近距離(互いに手を伸ばしたら届く距離)での会話や発声が行われたという3つの条件が同時に重なった場」で多くの人が感染していたことから、こういう場所や場面を避けるよう促しています。また、10日後の3月19日頃を目途に、対策の効果を検証し、公表するとされました。

(厚生労働省ホームページから抜粋)

○感染防止のために
新型コロナウイルス感染症は、基本的には「飛沫感染」と「接触感染」とされており、麻疹(はしか)や結核のように「空気感染」はしないため、油断は禁物ですが、感染防止対策は季節性インフルエンザと同じです。

飛沫感染は、感染者のくしゃみ、咳、つばなどと一緒にウイルスが放出され、そのウイルスを口や鼻から吸い込んで感染します。また、意外とノーマークなのが目の粘膜からの感染です。ライブハウスなど屋内で、お互いの距離が十分に確保できない状況で過ごすときが最も危険とされており、できれば参加しないのがベストですが、せめて適度な換気を心がけましょう。

接触感染は、感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で電車やバスのつり革、ドアのノブ、エスカレーターや階段の手すりなどに触れて、ウイルスを付着させ、未感染者がそれに触れることにより、ウイルスが手に付着し、その手で自身の口・鼻・目などを触ることにより感染します。したがって、外出後はウイルスが付着しているかもしれない手をよく洗い、口・鼻・目などから感染させないことがとても重要です。

(厚生労働省ホームページから抜粋)

○かかったかも?と思ったときは
新型コロナウイルス感染症に関する受診の相談窓口として、大阪府では、新型コロナ受診相談センター(帰国者・接触者相談センター)が設置されています。土・日曜日・祝日も含め、24時間対応ですので、次の症状があるときは、ぜひご相談ください。PCR検査が必要と判断された場合は、医療機関の紹介もしてもらえます。
【相談対象者】
 A 風邪の症状や37.5度前後の発熱が4日程度続いている。
(高齢者・妊婦・基礎疾患があるかたは2日程度)
 B 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさがある。

(大阪府ホームページから抜粋。詳しくはコチラから)

 

児童虐待をなくすためには、周囲のみなさんが子どものSOSサインに気づき、通報していただくことが、何より重要です。SOSサインに1つでも気づいたら、迷わず児童相談支援センター☎072-724-6233(夜間・休日は児童相談所全国共通ダイヤル☎189)へお電話ください。


市立病院を今年もよろしくお願いいたします

2020年01月06日 | 病院事業管理者

新年明けまして、おめでとうございます。箕面市病院事業管理者(兼)市立病院事務局長事務取扱の稲野公一です。旧年中はたいへんお世話になり、ありがとうございました。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

昨年は新しい元号「令和」となり、新天皇の即位に伴う各種行事やラグビーワールドカップなど明るい話題で盛り上がった反面、猛烈に強い大型台風や集中豪雨により多くの尊い命が奪われたり、家屋や施設に甚大な被害が生じたりと、たいへん厳しい一年でもありました。

今年は56年ぶりに開催される東京オリンピック・パラリンピックで盛り上がりそうですが、一年を通じて、明るい話題に終始するよう願いたいものです。市立病院は今年も「担うべき医療を、チーム一体となって、より安全に」のスローガンのもと、市民の命と健康をまもるため、職員一同がんばってまいりますので、ご支援の程よろしくお願い申し上げます。

(お正月のER玄関)

さて、今回は、今年も流行しだしたインフルエンザの状況について、ご紹介いたします。

○今シーズンのインフルエンザの流行状況
テレビ・新聞などで報道されていますように、今シーズンもインフルエンザの流行期を迎えました。大阪府は比較的、流行のスピードが遅いですが、箕面市内でも昨年末から学級閉鎖が出始めています。今年の傾向としては、現在のところ、A型のAH1pdm09というウィルスがそのほとんどを占めています。

(大阪府感染症情報センターのホームページから抜粋)

AH1pdm09は、2009年にメキシコで豚から感染が広がり、当時は新型インフルエンザとして、パンデミック(世界的大流行)を引き起こしたウィルスですが、いまでは抗体を持つ人が増えて、普通の季節性インフルエンザとなっています。また、A型には、AH3亜型(A香港型)というウィルスもあり、昨シーズンは、AH1pdm09とAH3亜型(A香港型)がほぼ半々という状況でした。

一度インフルエンザに感染すると免疫がつくため、そのシーズンは罹らないといわれますが、同じA型インフルエンザでも免疫が全く違うため、同シーズンにA型に2回感染することもあるそうです。また、まず感染しないとされているC型と、年によって流行したり、しなかったりするB型もあり、一昨年はA型・B型がほぼ半数ずつを占めていましたので、運が悪いと3回感染する可能性もあります。ぜひ気をつけてください。

(市立病院のインフルエンザ患者数比較 H31=昨年 H30=一昨年)

ちなみに、予防接種ワクチンは、どのウィルスにも対応するよう製造されているので、接種したことが無駄になることはありません。しかし、接種したからといって、絶対に発症しないということはなく、発症を抑制したり、もし発症しても重症化を防止するとされています。

○インフルエンザの感染防止と面会禁止
インフルエンザは、咳やくしゃみなどの飛沫が鼻や口の粘膜に付着することでうつります。また、飛沫が付着したつり皮や手すりなどを触った手で、自身の鼻や口を触ったりしても、うつります。人混みや電車内など近距離で人と接する場合は必ずマスクをつけ、こまめに手洗いや手指消毒をしましょう。(詳しくは、コチラをご覧ください。)

(厚生労働省の啓発ポスター)

市立病院では、インフルエンザの感染拡大を防止するため、昨年12月24日から、医師が要請した場合などのやむを得ない場合を除き、原則的に面会を禁止しています。また、患者さまがインフルエンザに感染し、病棟に持ち帰らないようにするため、入院患者さまの外出・外泊も原則として禁止しています。(詳しくは、コチラをご覧ください。)

なお、やむを得ない理由により、面会が必要なかたは守衛室にお申し出ください。面会される場合は、入院患者さまへの感染を防止するため、手指消毒とマスクの着用を義務づけています。ご理解とご協力をお願いいたします。

(面会禁止のお知らせ)

【市民医療講座のお知らせ】
○糖尿病に負けないために~日々の生活でできること~
日時 令和2年1月18日(土曜日)午後2時~4時
場所 箕面市立病院リハビリテーション棟4階 いろはホール
内容・講師
(1)糖尿病と向き合う         糖尿病・内分泌代謝内科部長 平田 歩 医師
(2)糖尿病と日常生活~自分のために毎日やってみよう~  樋口 泉 看護師
(3)糖尿病食事療法のキホン                           畑 亜希子 管理栄養士
(4)糖尿病の運動療法                                出村 和彦 理学療法士
(5)糖尿病の検査について                             萬雲 正清 臨床検査技師
(6)糖尿病のお薬について                             川口   みちよ 薬剤師
   *参加費無料、申込も不要です。当日、直接会場へお越しください。
   *要約筆記、手話通訳をご希望のかたは、1月9日(木曜日)までに、病院経営室(電話728-2034、FAX728-8232)へお申し込みください。

 

 

児童虐待をなくすためには、周囲のみなさんが子どものSOSサインに気づき、通報していただくことが、何より重要です。SOSサインに1つでも気づいたら、迷わず児童相談支援センター☎072-724-6233(夜間・休日は児童相談所全国共通ダイヤル☎189)へお電話ください。


11月が「みんなで医療を考える月間」に決まりました

2019年10月29日 | 病院事業管理者

皆様こんにちは。病院事業管理者(兼)市立病院事務局長事務取扱の稲野です。

早いものでことしも残り2ヶ月。台風19号の爪痕が大きく残る中、21号も襲来し、大きな被害をもたらしました。朝晩はずいぶんと冷え込むようになり、インフルエンザも流行しだしています。被災された皆様には、健康に十分気をつけられ、一日も早い復旧・復興をお祈りいたします。

(甘い香り漂うキンモクセイ)

さて、今回は、厚生労働省が国民の関心を高めるため、広く募集していたキャンペーン月間の名称が「みんなで医療を考える月間」に決まりましたので、ご紹介いたします。

○名称募集
厚生労働省は、「医療の三位一体改革」など、医療が大きな社会問題となる中、上手な医療のかかりかたについて、国民の関心を高め、普及させるため、毎年11月に各種キャンペーンを集中的に行ってきました。このことをより浸透させるため、去る6月28日から7月19日までの間、「医療のかかり方を考える月間(仮称)」の名称募集を行い、このたび「みんなで医療を考える月間」に決定されました。

「医療のかかり方を考える月間」という仮称が付いた上での名称募集は、何か違和感がありますが、広く公募し、厚生労働省医政局において選定されました。そして今後は、医療機関にかかる患者が多くなる冬に向け、思い出すための機会を作るため、毎年11月を「みんなで医療を考える月間」として、各種キャンペーンや付随するポスター・リーフレット、ホームページへの掲載など、医療のかかり方の周知・広報に積極的に活用していくとされています。

○上手な医療のかかり方を広めるための懇談会
これに先立ち厚生労働省は、国民の医療のかかり方に関する理解が欠かせないことから、平成30年度(2018年度)に「上手な医療のかかり方を広めるための懇談会」を5回に亘り開催されました。懇談会の構成員12名は、日本医師会など各関係団体選出者のほか、広島県のがん検診啓発特使をされているデーモン閣下も含め、幅広く人選されました。

(広島県ホームページから抜粋)

開催趣旨は、「患者・国民が安心して必要な医療を受ける観点からは、現在検討が行われている医師の働き方改革や、地域における医師確保対策といった医療提供者側の取組だけでなく、患者やその家族である国民の医療のかかり方に関する理解が欠かせない。 受診の必要性や医療機関の選択など上手に医療にかかることができれば、患者・国民にとっても、必要なときに適切な医療機関にかかることができ、また、時間外・土日の受診や大病院への患者集中による混雑などの緩和にもつながるものである。」というものでした。

懇談会では、各構成員から、それぞれが課題と考えている事項が数多く出されました。特に、医師の側からは、統計調査の中で医師の平均労働時間が最も長いことや、勤務医の睡眠不足でヒヤリ・ハット事例がたくさん起きていること。患者の側からは、些細なことでも医師に聞いてしまうことや、軽症でも大病院を受診したり、夜間に救急外来を利用したりしていることが問題とされました。 (以下、懇談会資料の一部。厚生労働省ホームページから抜粋)

 

そして、これらが医師の長時間労働や医療費の拡大につながっていることから、医師の働き方改革や地域偏在対策、予防医療に注力することやこれらの情報を的確に伝え、国民全員が考え、取り組むようにすることが必要であると指摘されました。

○懇談会からの提案
懇談会は、5回の会議を経て、次のような提案をされました。

「いのちをまもること」「医療をまもること」は日本にとって喫緊の課題です。これは、国、自治体、医療提供者、民間企業、市民社会などをはじめ、医療の恩恵を被る「すべての人」が考え、参加し、行動すべき、国民的プロジェクトだと我々は考えています。来年度以降も継続的にコミットし、進捗をチェックし続けます。

私たち「上手な医療のかかり方を広めるための懇談会」構成員は、病院・診療所にかかるすべての国民と、国民の健康を守るために日夜力を尽くす医師・医療従事者のために、「『いのちをまもり、医療をまもる』ための5つの方策」の実施を提案し、これは国民すべてが関わるべきプロジェクトであることを、ここに宣言します。

 

【お知らせ】
○世界糖尿病デー2019箕面~健康チェックをしてみましょう!~
 
日時 令和元年11月8日(金曜日)午後2時30分から午後4時
  場所 箕面市立病院リハビリテーション棟1階
  内容
  ◆血糖測定(先着30名まで)
  ◆糖尿病相談
  ◆フットケア
  ◆栄養バランスチェック
  *参加費無料、申込も不要です。当日、直接会場へお越しください。

 

 ○市民医療講座
「箕面がん医療フォーラム~がんを知り、がんとともに生きる社会へ~」

  日時 令和元年11月17日(日曜日)午前10時から午後4時
  場所 箕面市立病院リハビリテーション棟4階
  内容
  ◆"がん"がわかる講座
  ◆知って得するミニセミナー
  ◆お役立ち体験・相談ブース
  *参加費無料、申込も不要です。当日、直接会場へお越しください。
  *要約筆記、手話通訳をご希望のかたは、11月7日(木曜日)までに、病院経営室
    (電話728-2034、FAX 728-8232)へお申し込みください。

○市民医療講座「乳がんにどう向き合うか~生活習慣・検診・治療について~」
  日時 令和元年11月30日(土曜日)午後2時から3時
  場所 箕面市立病院リハビリテーション棟4階 いろはホール
  講師 当院乳腺外科(乳腺専門医) 豊田泰弘医師
  *参加費無料、申込も不要です。当日、直接会場へお越しください。
  *要約筆記、手話通訳をご希望のかたは、11月21日(木曜日)までに、病院経営室
    (電話728-2034、FAX 728-8232)へお申し込みください。

 

 *市民医療講座のお知らせはコチラ(市民医療講座のホームページ

 

 

児童虐待をなくすためには、周囲のみなさんが子どものSOSサインに気づき、通報していただくことが、何より重要です。SOSサインに1つでも気づいたら、迷わず児童相談支援センター☎072-724-6233(夜間・休日は児童相談所全国共通ダイヤル☎189)へお電話ください。

 


医療の三位一体改革

2019年08月20日 | 病院事業管理者

皆様こんにちは。病院事業管理者(兼)市立病院事務局長事務取扱の稲野です。

ことしは梅雨明けが遅かった分、涼しい夏が続いていたため、その後の35度を超える連日の暑さはとても応えます。適度な水分補給と休息、冷房の活用など、熱中症対策を心がけてください。また、これから台風もチョコチョコやってくるようです。可能な限りの対策をして、無事に暑い夏を乗り切りましょう。

(真夏の象徴-サルスベリ)

さて、今回は、やや難解ですが今後、大きな話題となっていく「医療の三位一体改革」について、ご紹介いたします。

○三位一体改革とは
「三位一体」とは、もともとはキリスト教などで用いられた言葉らしいですが、行政の分野で有名になったのは、平成13年(2001年)4月に「聖域なき構造改革」を掲げて発足した小泉内閣のときです。当時、「骨太の方針」の一環として、地方分権改革を推進する目的で、「(1)国庫補助金の廃止・縮減」、「(2)地方交付税の縮小」、「(3)地方への税源移譲」の三つを一体として改革を推進する際、「三位一体」の改革という言葉が使用されました。

今回ご紹介する「三位一体改革」はそれとは違い、いま厚生労働省が進めようとしている医療における改革です。今後より一層、少子高齢化が進む中にあって、「(1)医療費抑制のための地域医療構想の実現」、「(2)オーバーワークが問題となっている医師・医療従事者の働き方改革」、「(3)都市部に集中する医師の偏在対策」という、医療分野で解決困難とされている課題があります。この三つは相互に関連するため、一体的に改革しようとするのが「医療の三位一体改革」です。

○医療の三位一体改革
医療の三位一体改革は、いわゆる団塊の世代が75歳を迎え、医療需要が急激に増大する2025年を経て、高齢者数がピークを迎え、支え手不足が深刻な2040年を展望した医療提供体制を実現するために、厚生労働省が今後、推進するとされている改革です。

(厚生労働省ホームページから抜粋。以下も同様)

(1)地域医療構想の実現
地域医療構想は、医療介護総合確保推進法により、平成27年(2015年)4月から都道府県に策定が義務づけられ、2025年に向け、医療提供体制を見直し、病床の機能分化・連携を進めるために、二次医療圏(箕面市は豊中・吹田・池田市・豊能・能勢町とともに「豊能医療圏」に属します。)の医療機能(高度急性期・急性期・回復期・慢性期)ごとに、医療需要と病床の必要量を推計したものです。この構想により、都道府県主導のもと、病床数の抑制と、過剰とされている急性期から不足とされている回復期への病床転換や、在宅療養への移行などが促されています。

また、厚生労働省は今年度、全ての医療機関の診療実績データを分析し、「代替可能性がある」または「診療実績が少ない」と位置付けられた公立・公的医療機関等に対して、同じ二次医療圏内の医療機関の診療実績や将来の医療需要の動向等を踏まえつつ、医師の働き方改革の方向性も加味して、当該医療機能の他の医療機関への統合や他の病院との再編統合について、合意を得るように要請することも予定しています。

 

 

(2)医師・医療従事者の働き方改革
過労死が後を絶たず、働き方改革が国民的課題となっています。医療従事者についても同様で、特に医師は昼夜を問わず患者への対応を求められうる仕事で、他の医療職以上に長時間労働をしている実態が問題となっています。健康への影響や過労死の懸念、仕事と生活の調和への関心の高まり、女性医師割合の上昇等も踏まえ、その働き方改革を進める必要があります。

医師の長時間労働の背景には、医師の需給や偏在、医師の養成のあり方、地域医療提供体制における機能分化・連携が不十分な地域の存在、国民の医療のかかり方等の様々な課題が存在しているとされています。また、医師には「応召義務」(医師法に基づき、正当な理由なく診療を拒んではならない義務)が課せられていることもあって、際限のない長時間労働を求められているケースが報告されています。

今年4月からは、「働き方改革関連法」の一環として改正された労働基準法が施行され、時間外労働の上限規制と年次有給休暇の取得義務、罰則の強化などの具体策がスタートしました。しかし、医師については、これまでの実態から、直ちに対応することが困難な部分が多いため、5年後の施行に向けて、時間外勤務時間の上限規制や特例水準の設定、タスク・シフティング(他の職種に仕事の一部を振り向けること)などが検討されています。

(3)医師の偏在対策
地域医療を確保するためには、病院等の医療機関と医師等の医療スタッフがなくてはなりませんが、2004年の新医師臨床研修制度の導入やそれに伴う大学医局の権限低下などにより、特に地方部において、医師不足が深刻な状況となっています。また、医師不足は、長時間労働の原因となり、子どもの教育環境の問題も含め、さらに地方部の医師不足を助長することにつながっています。

医師確保のための施策には、他地域からの医師派遣などの短期的施策と、大学医学部での地域枠・地元枠の定員設定などの長期的施策があり、医師不足の状況に応じて、これらを組み合わせていくこととされています。しかし、長期的施策の効果が出始めるのは8年後であることや、インセンティブとして、医師少数地域で勤務した医師でないと地域医療支援病院等の管理者(病院長)になれない制度なども合わせて検討されているところです。

(4)2040年の医療提供体制
 
厚生労働省は、高齢者数がピークを迎える2040年を展望した医療提供体制の改革を進めるため、2025年をめざした地域医療構想等の実現に取り組み、これらに関連する医師・医療従事者の働き方改革と医師の偏在対策を三位一体で推進するとしています。

そして、ICT等の活用による地域医療連携やオンライン診療なども進展し、医学や医療技術の進歩と合わせ、地域医療はまだまだ変化が続いていくものと思われます。 (詳しくは、厚生労働省のホームページをご覧ください。)

 

【お知らせ】
○市民医療講座「胃がんとサルコペニア~鍵はリハビリと栄養~」
 
日時 令和元年9月7日(土曜日)午後2時~4時
  場所 箕面市立病院リハビリテーション棟4階 講義室
  内容
  (1)胃がんとサルコペニア~鍵はリハビリと栄養~
        当院副院長(外科) 岡 義雄医師
  (2)サルコペニア予防のためのリハビリと栄養
        当院リハビリテーションセンター理学療法士 福岡達則
        当院栄養部主任(管理栄養士) 小島敦子
   *参加費無料、申込も不要です。当日、直接会場へお越しください。
   *要約筆記、手話通訳をご希望のかたは、8月22日(木曜日)までに、病院経営室 (電
      話728-2034、FAX 728-8232)へお申し込みください。

 

  

「ゆるキャラ(R)グランプリ2019」が8月1日(木曜日)にスタートしました。10月25日(金曜日)の投票期間終了までの間、毎日「滝ノ道ゆずる」に投票をお願いします!