毎日新聞の記事「栄養不足の子:温暖化で増えそう 生産量減少と価格高騰で」は、数値的な情報では、前に取り上げたガーディアンの記事と大差ない。「国際食糧政策研究所」(IFPRI)のレポートを無批判で紹介したのだからあたりまえだ。したがって、先進国のこれ見よがし浪費(捨てるための消費)と南の世界における飢餓という、食料分配の矛盾と不均衡に何の言及もない。しかし、おなじレポートに基づきながら、ガーディアン . . . 本文を読む
私たちが前々記事で予想したとおり、あやしげなレポートに依拠する記事が日本のマスコミにも載りました。毎日新聞です。
http://mainichi.jp/select/world/news/20091006k0000e040072000c.html
この記事にもひとこと申し上げたいですが、とりあえず、皆様、毎日の記事と、私たちの下の二つの記事を読み比べてください。
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あなたが食べているものを教えてくれたら、あなたがどんな性格の人間か言ってやろう、と豪語したのは、食通のカリスマ、ムッシュー・サヴァランだが、彼らがどこから金をもらっているかわかったら、彼らの書くものの正体も明かになるというのは、ごくあたりまえの人間にもわかる常識だ。
この前の書き込みで紹介したガーディアンの記事が参照した報告書は、気候変動と食糧危機にかこつけて、実は遺伝子組み換え作物をプロモー . . . 本文を読む
9月30日付、英・ガーディアン紙(ウェッブ版)に深刻な飢餓の発生を警告する記事が載った。(オルタナティブメディアのウェブサイト・コモンドリームズも転載して紹介した。)
例によって、見出しは扇情的かつ衝撃的だ。「2050年、さらに2500万人の子どもが飢餓状態に――気候変動が招く食糧危機で」。
いわく、「ある報告によれば、気候変動が食糧不足と主食穀物の高騰を招き」、今世紀半ばに「さらに25 . . . 本文を読む