美味しい豚丼を皆様に・・・
その願いが叶いました。
バンコクから飛行機にのって、雪の町北海道に行ったときのこと。
たれを製造している工場を見学に行く機会がありました。
その会社は『ソラチ』という会社で、60年以上も豚丼やジンギスカンのたれを製造している
老舗のたれメーカーでした。工場見学の後、ソラチの社長は自家製のたれを使った『豚丼店』
に私たちを連れて行ってくれました。
私と『豚丼』との初めての出会いです。『豚丼』は薄切にした豚肉を特製のたれにつけて炭で
何度も焼き上げてあつあつのご飯の上にのせた料理です。こおばしいにおい。ジューシーな肉質。
この『豚丼』は今まで出会ったことのないすばらしい味でした。
私は、この感動をバンコクで伝えたくて、豚丼店で修業することを社長に相談しました。
快く迎えてくれた豚丼店での修行が始まりました。ここで私は、幾つものことに気付かされました。
まず、心をこめて作った『豚丼』を食べるときの、お客様の笑顔に心を打たれました。
また、サービスをするスタッフも幸せそうな笑顔でテキパキと仕事をしています。
お店自体が明るく幸せな場所に感じられました。日本のお客様はおいしいものを食べるとき、
ニコニコしながらお米を一粒も残さずに『豚丼』を平らげました。
この修行を通して私が学んだ、清潔な店の維持、おいしい食事の提供、心満たされるサービスを、
バンコクの私のお店『北海道豚丼とかち』で実現しようと考えています。
本日おいで下さいましたお客様に心から感謝をいたします。
また同時に、このような機会をくださいました全ての方に感謝しております。