外資の男
2010-05-30 | 日記
この男は、不思議な男。
会社に求める条件は、スニーカーで働ける会社・・・・皮靴嫌い。
英語をネイティブのように操り、人の3倍仕事をこなす。
口数少なく、いたずらをするのが好き。
ノミニケーション(飲み会)なんて、無駄な事に時間を使わない。
海外出張の時、同行する航空会社上級会員でない同僚の為に、カウンターに
ラウンジのチケットとメッセージを残す。”ここに居る”
でも、隣の席に座ったりしたら殺す・・・・
英語が得意でない同僚に、視線が向かえば、自分がそれを受ける。
でも、助けてやるとか、教えてやるとか決して言わない。
ただ、英語の小説を机に読み終わる度に置いて行く。
その同僚がヘッドハンティングで転職する事になった。
同僚が辞めれば、彼の所にしわ寄せがゆく。
なんの相談も無く、同僚はある日こう言った。
”僕、明日で最終日です。裏切り者って罵ってください。”
”会社は踏み台だ。”
”今日お昼奢ってくれますか?”
”何が食べたいの?”
鳥肌がたった。
一番被害を被るはずの彼。着かず離れず、助けてきた人間がなんの相談もせず
辞めて行くのに・・・なじる事も無く。
ドライで個人主義、彼は孤高のサムライ。