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ちばレインボーバス 高花線 高花~新鎌ヶ谷駅

2014年05月25日 | バス旅(乗車記)
ちばレインボーバス 高花線 高花~新鎌ヶ谷駅
高花 10時04分発




ここは千葉県の印西市。北総鉄道線の千葉ニュータウン中央駅からバスで約12分の住宅地にある高花停留所です。

これから乗車する「ちばレインボーバス」の高花線は、千葉ニュータウン中央駅と住宅地の高花地区を結ぶ典型的な生活路線ですが、その生活路線が今、脚光を浴びています。その理由は2014年5月17日から土曜・休日のみ、一部の便が千葉ニュータウン中央駅から北総鉄道線に平行して新鎌ヶ谷駅まで延伸したからです。(何故延伸したかは後程)



新鎌ヶ谷駅行きの「ちばレインボーバス」が高花停留所に到着しました。



前面には「千葉NT中央駅経由 新鎌ヶ谷駅」と表示され、千葉ニュータウン中央駅が終点でない事がわかります。



側面の行き先表示もこのように。



発車しました。高花と千葉ニュータウン中央駅間のバス路線の距離は約4、1km(経由により異なる)。歩くには辛い距離です。



団地の中を走行中、高花行きのバスとすれ違いました。土曜日の10時過ぎという時間帯だけあってか、こちらは停留所の度にバスの乗客が増えていきます。

この高花線は乗車方法が2つあり、千葉ニュータウン中央駅から高花方向に乗車する時は「中乗り前降り」方式を採用していますが、駅方向へ乗車する時は、先に駅までの運賃を支払う「前乗り前降り」方式を採用しています。こうする事で終点の千葉ニュータウン中央駅ではスムーズな降車が出来るのです。運賃支払いの列に並んでるうちに列車の発車時刻が迫る…こんな心配をしないで済みます。

でも、この便の行き先は千葉ニュータウン中央駅ではなく新鎌ヶ谷駅です。取り扱いはどうなるのでしょう。



その答えは車内に掲示されていました。今まで通り、前払いで千葉ニュータウン中央駅までの運賃を支払い、引き続き新鎌ヶ谷駅まで乗車する場合は千葉ニュータウン中央駅~新鎌ヶ谷駅間の運賃を降車時に支払う方式です。

なるほど、2回に分けて支払うのですね。

さて、千葉ニュータウン中央駅までに17人(数え間違いがなければ)の乗客が集まりました。どれくらいの乗客が新鎌ヶ谷駅まで乗車し続けるのでしょうか。実際に千葉ニュータウン中央駅でバスに残った乗客を数えると私を含めて6人でした。結果として、この便では約三分の一の乗客が鉄道に乗り換えない選択をした事になります。(※ちなみに千葉ニュータウン中央駅から新規の乗客はありませんでした)



北総鉄道線は新鎌ヶ谷駅まで4駅ありますが、バスは次の停留所が新鎌ヶ谷駅です。運賃表示器には千葉ニュータウン中央駅からの300円のみが表示されていました。



バスは北総鉄道線に平行した国道464号線を走行します。

さて、このような生活路線の延伸が何故に脚光を浴びたのでしょうか。それは、鎌ヶ谷観光バスが新鎌ヶ谷駅~千葉ニュータウン中央駅間を結ぶ乗合バス「生活バスちばにう」の認可を申請(2014年5月24日現在)しているからです。

現在、同区間は北総鉄道線が約11分(普通列車)で結んでいます。しかし、運賃が560円と、距離の割に他社と比べて割高である現状があります。そこで任意の住民組織協力のもと、鎌ヶ谷市内で貸切バス事業を営む鎌ヶ谷観光バスが300円で同区間を運行する乗合バスの計画を進めているのです。(※厳密には鎌ヶ谷市のコミュニティバスを受託運行しているので鎌ヶ谷観光バスは乗合バス事業者でもあります)

鎌ヶ谷観光バスと住民組織は2013年に社会実験を行っており、その時の運行区間が新鎌ヶ谷駅~高花地区でした。結果的に鎌ヶ谷観光バスが認可申請をしたのは新鎌ケ谷駅~千葉ニュータウン中央駅間でしたが、地域の乗合バス事業者である「ちばレインボーバス」にとって、新規のバス路線誕生は将来の脅威になるのではないでしょうか。

そのような経緯があってか「ちばレインボーバス」は、土曜・休日のみ、一部の便を新鎌ヶ谷駅まで延伸したものと思われます。延伸区間の運賃は「生活バスちばにう」が予定している運賃と同額の300円。しかもICカードを使えば299円と「生活バスちばにう」よりも1円安くなります。

ちなみに「生活バスちばにう」は平日のみ(月ー金曜の祭日も)の運行を予定しているので、上手く土曜・休日運行の「ちばレインボーバス」とすみ分けが出来ました。



バスは小室駅を脇を通過し…白井駅の脇を通過し…



西白井駅の脇も通過…



しばらくすると、羽田空港行きのアクセス特急が追い越して行きました。



千葉ニュータウン中央駅を発車してから約26分(ダイヤ上は30分)、終点の新鎌ヶ谷駅に到着しました。新鎌ヶ谷駅は北総鉄道線の他、東武野田線(東武アーバンパークライン)や新京成電鉄と乗り継ぎが出来るターミナル駅です。

バスのおかげで新鎌ヶ谷駅~千葉ニュータウン中央駅間を北総鉄道線の560円に比べて300円という低価格で移動する事が出来ました。特に高花地区からは運賃が安くなった事に加えて乗り換えの手間が無くなった点もポイントです。もしかしたら、土曜・休日だけではなく、平日も運行して欲しいという声だって上がるかもしれません。

とはいえ、バスは利点ばかりではありません。まず、所要時間が鉄道にはかないません。今回のケースでも千葉ニュータウン中央駅で北総鉄道線に乗り換えていれば、バスよりも10分程度早く新鎌ヶ谷駅に到着出来ていました。それから、渋滞による遅延も考えられます。特に週末の夕方は道路沿いの商業施設を目的とする車で混雑する道路です。時間の正確さも鉄道が有利です。



新鎌ヶ谷駅到着後は高花行きとして折り返して行きます。

今回の延伸を文字にすると『認可申請中の「生活バスちばにう」への対抗策』で片づけてしまいそうですが、今まで片道12分だった生活路線が、一部の便だけとはいえ片道43分と大幅に伸びました。延伸区間だけでも往復すれば1時間以上です。人件費や燃料代等、経費も結構かかっていると思われます。しかも平行路線が存在して300円という低価格です。延伸区間の距離は約11km。距離から計算するとバス運賃は500円以上でもおかしくありません。

競争相手がいなければ、こんな路線設定や価格は普通はまず行わないと思います。鎌ヶ谷観光バスもそうですが、ちばレインボーバスも相当に頑張っている印象を持ちました。競争って凄いですね。

<撮影2014年5月>
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21 コメント

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高花線の延伸 (みどり)
2014-05-25 21:32:19
延伸の本数は8本ですね。
ほとんどは千葉ニュータウン中央駅発着です。
根本的に北総線の運賃の高さが影響しています。利用する住民が要望を出して鎌ヶ谷観光バスが引き受けたのでしょう。
千葉レインボーバスにも話しを持っていったと思います。
なんらかの事情で、一旦断ったのでしょう。

利用が増えれは、共同運行或いは千葉レインボーバスの高花線が平日も運行し増便されれば良いです。



Unknown (宮城交通フォレスト)
2014-05-25 23:19:02
北総鉄道(京成グループ)に関しては乗車料金が高すぎるという理由で裁判にもなったぐらいですから・・・・
鉄道料金が高いので路線バスを開設して少しでも安くしようということでしょうか?
千葉ニュータウン中央から新鎌ヶ谷駅までノンストップということですが、もしも渋滞や事故に巻き込まれたりしたらかなりの遅延になりそうですね。
Unknown (ヨモギ畑)
2014-05-26 19:06:05
問題はそこじゃなくて高花線延長はすぐに許可が出たのに生活バスは県庁が嫌がらせをして書類を放置して開業ができない段階です。そういうところにも触れないといけませんね。原因が不明です。単純に競争がとか無邪気なことを言っている事態ではありません。
高花線 (バスターミナルなブログ管理人)
2014-05-27 01:16:28
>みどりさま
当初は鎌ヶ谷観光バスと北総鉄道の競合になるかと思っていましたが、京成グループのちばレインボーバスとの競合になりましたね。鎌ヶ谷観光バスの運行が始まって、どの程度、鉄道から乗客が動くのか興味あります。

>宮城交通フォレストさま
そうですね、1区間が距離は約11km。所要時間はダイヤ上30分ですから、ひたすらバスに揺られていました。途中停留所はありませんので、道路で事故や渋滞があっても逃げ道はなさそうですね。
高花線 (バスターミナルなブログ管理人)
2014-05-27 01:34:14
>ヨモギ畑さま
失礼ですが、誤解もあるのではないでしょうか。
文面から推測するに「先に鎌ヶ谷観光バスが認可申請したのに、後から申請したレインボーバスの方が、何故か先に開業した」という主旨だと思うのですが、実際には鎌ヶ谷観光バスよりもレインボーバスの申請の方が先です。

生活バスの情報を配信され、参考にさせて頂いてる白井市の前市議会議員さんのブログを読む限りでは、少なくとも生活バスの3週間以上前には申請済のようです。

で、生活バスの申請に時間がかかった理由を推測すると、鎌ヶ谷観光バスは印西市と鎌ヶ谷市の地域公共交通会議で承認をもらう必要があった事、その後、停留所の場所を協議し、最終決定してから申請をしたためだと思われます。特にレインボーバスは既存の停留所を使用し、新規に停留所を設けていない事もあるのかもしれません。

私は嫌がらせとは思えないのですが・・・
北総線問題 (みどり)
2014-05-28 23:15:45
バスターミナルなブログ管理人さま

調べてみました。
生活バスのHP、前市議さんのブログを読んでみて、北総線の運賃の高さが発端です。

新聞や雑誌で取り上げていますね。
ある雑誌で観た記憶が蘇ってきました。
下げれるはずの運賃が、実現出来なくなるのは沿線住民にとって悲しい事です。

レインボーバスの高花線が新鎌ヶ谷駅発着なら生活バスの構想は無かったかもしれません。 そこまで不満が溜まっているのです。

生活バスの開設は、関係各所に話し合いなど
持たれています。なかなか良い方向にならないのは難しいです。

利用者の立場なら、安く移動出来れば良いのです。


バスと鉄道。 (ニセモノ)
2014-05-30 21:37:31
こんばんは。
北総線沿線の事の真意は私にもわかりませんが、ちばレインボーバスを先に延伸開業させたのは、私はちょっとまずかったと思います。対鉄道という観点ならば、鎌ヶ谷観光バスとレインボーバスとを歩調を合わせて路線開設させるのが平等に思えますし、またバスの利用者にとっても、わかりやすい施策と言えるのではないでしょうか?
共同運行 (みどり)
2014-05-30 23:13:44
ニセモノさま

そうですね。
両社の同時開業、または共同運行なのが良い方向です。
新鎌ヶ谷駅、千葉ニュータウン中央駅のバス停も同じにします。
この路線の成功に刺激されて、北総線の運賃が適正価格になればと思います。
高花線 (バスターミナルなブログ管理人)
2014-05-31 09:18:34
>ニセモノさま
>みどりさま
規制緩和以前の「免許」の考え方ですと、ニセモノさま、みどりさまの考えに近くなるのかもしれません。停留所が同じだったり、共同運行なら利用者にとって、わかりやすくで使いやすいのは間違いないと思います。ただ、需給調整を行うので、事実上のエリア独占になってしまい、鎌ヶ谷観光バスが乗合バスに参入するのは難しかったかもしれません。

今は事業の開始が「許可制」、路線の開設が「認可制」なので参入はしやすくなりましたが、今回のように個々で開設するので開設時期が異なったり、のりばが違ったりするケースも出てきます。

それでも共同運行の形が望ましければ、「認可申請する以前」に協議して調整する必要がありそうです。

私の考えなのですが、利用者の掘り起こしは複数で行った方が効果的ではないかと思います。見方を変えれば、先にレインボーバスが高花地区・NT~新鎌ケ谷駅間の利用者の掘り起こし(土休日のみですが)をしてくれているようなものです。鎌ヶ谷観光バスも掘り起こしを行い、結果として競争による相乗効果も期待出来るのではないでしょうか。

ただ、体力勝負になると大手が有利である面もあるのも否めません。だからこそ、鎌ヶ谷観光バスは住民協力という面を出しているのかもしれません。

※文章に手を加えて再UPしました。
Unknown (バスターミナルなブログ管理人)
2014-05-31 12:56:43
上の書き込み、深夜に頭が働かない状態(いつもだろ!と突っ込まれそうですが)で書いたもので支離滅裂な文章ですみません。自分でも訳わからないです(^_^;

私の考えをまとめると

今は競争しながら個々に利用者を増やした方が結果として発展するのではないか。

というところです。

最初から上手くいくとは限りませんし、停留所の共用や共同運行を一度してしまうと、簡単にダイヤやコースの修正が出来なくなってしまいそうです。