仏教説話「石堂丸」と琵琶弾き語りと食事
今日は上桂の巣林寺で琵琶の弾き語りと点心が頂けるので、楽しみに出かけた。
主催者は禅寺で生活を共にした、庭師・学者・料理人の３０代のイケメン３人が毎回１つのテーマにアプローチ
する学びの場。
今日は２０人が縁あって一同に会す。
高野山に古くから伝わる仏教説話の一つで、可哀そうな話であるが、愛欲や憎悪、父母との離別、世の理不尽や無常等
を表現している。
弾き語りの前に学者のｋ君が１時間ほど私見で解説してくれた。真におもしろい切り方である。
たまの休日、何故「石堂丸」を聞かなければならないのか。
なんで私がそのことを知る必要があるのか。
琵琶でなければ伝わらないのか。
現代では愛こそすべてといって暮らしているが、仏教では愛が素晴らしいとは言わないのは何故なのか。
異質な世界、日常から離れている世界を覗くことによって、自分を見つめ直す。ということか。
いよいよ琵琶の弾き語りが始まった。
岐阜の各務にある山寺の明照尼。
良くとおる声で表情たっぷりの語り、もの悲しい琵琶の音色、今日はしとしと雨。
聞きながら次は次はとその世界に浸っていく、終わりがはっきりしなかったが程良い時間であった。
次は食事、某一流のホテル料理人T君の心こもったもてなし。エビイモ、生湯葉の炊き合わせ、ぎんなんご飯、松茸、
ゴマ豆腐・・・旬の食材を上手く使って精進料理の膳。銀杏の皮をむくだけでも１時間半かかったそうだ。
おいしかった。
庭師のS君はこの寺の作庭をしている。
雨降る庭は緑が美しく、草木の自然さが風情わ増していた。
若い３人は真に誠実で、礼儀正しく、好感がもてる青年であった。
自分の３０歳の頃は子育てで楽しんでいた。人それぞれである。
イギリスの大英博物館でオリンピックの金メダルを見てきました。