話題0705


話 題 0705




壷阪寺が今秋に石造の大仏を建立
 朝日新聞(5/25付Web)によれば、奈良県高取町の壷阪寺が石造の大仏を建立すると発表し、顔部分(高さ2.2m)を公開しました。正式名は「大釈迦如来石像」で01年からインドで花崗岩の石材39個を使って各部分を製作。5月28日に安全祈願祭をして組み立て始め、11月11日に開眼法要をします。全体の高さは台座を含め東大寺の大仏本体とほぼ同じ15m、重さは400トンといいます。
(5/27)



種智院大が来春に仏教学部を改称へ
 京都新聞(5/26付Web)によれば、京都市伏見区の種智院大が来春から仏教学部の名称を人文学部に改めることを決め、文部科学省に届け出ました。西日本唯一の仏教学部でしたが、同大学によるとイメージが学部名によって「仏教」に固定されがちで学生募集の際に不利になっていたといいます。これにより全国で仏教学部のある大学は駒沢大、立正大、身延山大となります。
(5/27)



親鸞直筆の教行信証の複製が完成
 日本経済新聞(5/24付Web)によれば、真宗大谷派所有の国宝「教行信証」の複製本が完成しました。東京都台東区の坂東報恩寺に保管されていたことから坂東本と呼ばれる親鸞直筆書を約3億9000万画素の高精度デジタルカメラで撮影し、特徴を忠実に再現して手すきの和紙に印刷。2部製作し、1部は同派で保管、もう1部は研究や展観用に用いるといいます。
(5/23)



薬師寺の日光・月光菩薩立像を来年、東博で展示
 産経新聞(5/19付Web)によれば、奈良市・薬師寺金堂に安置される日光、月光両菩薩立像が、来年3月から東京国立博物館で開かれる特別展「国宝薬師寺展」に出展されることが決まりました。両菩薩像がそろって寺外で披露されるのは初めて。同寺で金堂の天井部の修理のため両菩薩像を移動させる予定にしていたところ、たまたま同博物館から出展の依頼があったといいます。
(5/20)



正倉院の四分律は鑑真が持参か
 日本経済新聞(5/15付Web)ほかによれば、正倉院所蔵の経巻「唐経四分律」は鑑真が持参した可能性が高いことが判明しました。宮内庁正倉院事務所の杉本一樹保存課長が「正倉院紀要第29号」所収の論文で指摘。鑑真の持参品と確認されれば経巻としては初めてのケースといいます。
(5/16)



[訃報]寺山旦中さん 二松学舎大学教授
 寺山旦中さん=てらやま・たんちゅう。5月1日、胃がんで死去、69歳。高校の書道教師を経て二松学舎大学に勤務。「剣禅書一如」の居士禅会「鉄舟会」を主宰した大森曹玄元花園大学学長に参禅して禅と直心影流の剣道を修め、その禅風を受け継いで「筆禅道」を世に宣揚した。〔中外日報5/10付〕
(5/15)



[訃報]林暁宇さん 具足舎主宰
 林暁宇さん=はやし・ぎょうう。4月29日死去、84歳。暁烏敏の最後の弟子で、能美市鍋谷町の具足舎を主宰し、今年3月に第41回仏教伝道文化賞を受賞。急死の間際まで暁烏の和讃や師の教えを貫いた半生を振り返る執筆活動を精力的に続けていた。風邪が長引き二週間近く外出を控えていた同日未明、具足舎で倒れた。〔北國新聞5/4付Web〕
(5/15)



ダライ・ラマ14世が数年内に完全引退
 CNN.co.jp(5/11付Web)ほかによれば、ダライ・ラマ14世が5月9日にマサチューセッツ州の大学で講演し、今後数年内に完全引退すると述べました。ただ、引退後もチベット人民を支援し、文化、環境保護の戦いは続けると宣言したといいます。
(5/14)



ヒマラヤ山中に仏教壁画を国際チームが発見
 中国新聞(5/4付Web)ほかによれば、ネパール北部ムスタン地区にあるヒマラヤの山中で、13世紀ごろのものとみられる仏教壁画を発見しました。米国、イタリア、ネパールの国際調査チームが洞窟12カ所を探索し、ブッダの生涯を描いた五十五の壁画のほか多数を確認、チベット仏教の影響を受けているものもあるそうです。同地にはないインドの動植物も描かれており、アジャンタ壁画をほうふつとさせるいいます。
(5/5)



西大寺で創建当初の大型建物跡を発掘
 日本経済新聞(5/2付Web)によれば、奈良市の西大寺旧境内で、創建当初(8世紀後半)の大型建物跡が見つかりました。奈良文化財研究所の発表によると、中枢建物の薬師金堂とみられる礎石の下の地中から、礎石が沈下しないよう基礎固めをしたらしい大きな凝灰岩の板石が2枚ずつ並んで出土。同時期の大陸や国内にはない工法といいます。
(5/2)


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話題0704


話 題 0704




寂光院が放火で焼損の旧本尊を公開
 日本経済新聞(4/29付Web)ほかによれば、京都市左京区の寂光院で焼損し修復された旧本尊・木造地蔵菩薩立像が4月28日から5月7日まで一般公開されています。寂光院本堂は2000年5月に放火で焼失、鎌倉時代のヒノキ製旧本尊(重要文化財)は表面全体が黒く炭化したまま修復され、カビを防ぐ処置の後、特殊樹脂で全体を固められたといいます。
(4/30)



国教と明記を求めタイ僧侶3000人がデモ
 朝日新聞(4/25付Web)によれば、タイの僧侶ら仏教関係者約3000人が4月25日、新憲法の中に仏教を国教と明記するよう求め、バンコク郊外からゾウとともにデモ行進した後、国会議事堂前に集まりました。新憲法の第1次草案は「国王は仏教徒で、宗教の擁護者」としているだけの表現を引き継いでおり、憲法起草委員会ではイスラム教徒の対立感情を増幅しかねないと、修正には消極的といいます。
(4/25)



浄土宗が念仏メール配信を開始
 京都新聞(4/21付Web)によれば、浄土宗が4月25日から毎月、念仏を唱えることを呼び掛ける電子メールを無料配信します。「世界平和を祈念してお念仏を唱えましょう」から始まり、「法然上人絵伝」、「一枚起請文」、「和語燈録」から引用したメッセージを添えるといいます。浄土宗のホームページから登録できます。
(4/22)



遍路ルートに案内標識を設置実験
 日本経済新聞(4/17付Web)によれば、四国八十八カ所みち案内連絡会が阿波市法輪寺と切幡寺の間で道案内表示の社会実験を始めました。カーブミラーの支柱などに全部で15の標識を張り付け、5月31日まで実験するといいます。同連絡会は四国経済連合会や国土交通省四国地方整備局、NPO法人などで構成されています。
(4/21)



能登の600寺社が地震で被災
 読売新聞(4/15付Web)によれば、能登半島地震で被災した寺社は少なくとも600にものぼることが読売新聞の調べでわかりました。内訳は真宗大谷派約300、曹洞宗約60、本願寺派40、神社約200など。門前町地区の曹洞宗・興禅寺では地域住民が集会場所にも利用してきた本堂が全壊し残ったのは山門だけ。鳥居が崩れ拝殿も傾いた櫛比神社は4月14日の祭りを延期、建物に被害が出た重蔵神社や住吉神社でも被災者感情を考慮し曳山祭を延期しました。
(4/16)



運慶作仏像内部のハスの実の中に仏舎利を発見
 読売新聞(4/12付Web)によれば、運慶の真作と確認された横浜市金沢区・称名寺光明院所蔵の大威徳明王座像の内部に、ハスの実に入った仏舎利が確認されました。神奈川県立金沢文庫の発表によると、解体修理中に取り出した1.7センチのハスの実に一部を削り取った部分があり、エックス線撮影したところ内部に直径1~2ミリの丸い異物を確認。仏舎利は実際にはメノウや水晶といった貴石、真珠などが使われることが多いといいます。
(4/16)



総持寺祖院に地震復興祈願の寄進瓦
 読売新聞(4/10付Web)によれば、能登半島地震で被災した輪島市門前町の総持寺祖院で、本堂用の新しい屋根瓦に復興を願うメッセージが記されています。瓦は参拝客が5年前から1枚1000円で寄進しているもの。裏に願い事を書くならわしが、被災後は「能登復興」「がんばれ門前」といった文言になったといいます。同寺は現在、震災で壁や屋根の一部が崩落し、本堂への参拝はできません。
(4/10)



浄土真宗本願寺派が恩徳讃を手話に
 京都新聞(4/9付Web)によれば、浄土真宗本願寺派が法要などで歌われる仏教讃歌「恩徳讃」の手話表現を新たに考案しました。恩徳讃は親鸞の和讃の一文に後年、曲がつけられたもので、多い法要の最後に歌われます。真宗宗歌の手話は昨春完成していました。
(4/10)



能登半島地震で被害の文化財は21件
 東京新聞(4/6付Web)によれば、能登半島地震で被害があった文化財の状況を文化庁が調べています。4月5日に輪島市内を調査官2人が訪れ角海家住宅や阿岸本誓寺などの県有形文化財の調査。県教育委員会によると被害を受けた文化財は国重要文化財2件を含む21件といい、今後、所有者と修繕方法などを検討するといいます。
(4/6)


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話題0703


話 題 0703




地震でも総持寺祖院の古い建物は無事
 産経新聞(3/29付Web)によれば、能登半島地震で被害が大きかった輪島市門前町の総持寺祖院では、築約100年の伝統工法による仏殿などの木造建築は倒壊をまぬがれました。座禅堂が傾いただけで、つぶれたのは5~6年前に新築した水屋のみ。それでも山門の破損など被害額は数十億円にのぼるといいます。
(3/29)



遺跡保存で衣川の流路変更へ
 読売新聞(3/24付Web)によれば、岩手県平泉町の衣川堤防工事予定地から発見された奥州藤原氏ゆかりの遺跡を保存するため、衣川の流れを南側に約50メートル回避させ、堤防のルートを変更する方針を国土交通省が固めました。「平泉の文化遺産」が世界遺産登録に向け推薦されたのに関連するもので、変更工事費は十数億円。世界遺産登録を視野に入れた治水工事計画の変更は初めてといいます。
(3/28)



金沢文庫で運慶作の仏像見つかる
 朝日新聞(3/20付Web)によれば、運慶が制作した大威徳明王坐像が神奈川県立金沢文庫で見つかりました。像は高さ21.1センチで破損個所が多く、当初は6手・6足で水牛に乗る姿だったとみられます。1216年作とみられ横浜市金沢区の称名寺で長く埋もれてきました。
(3/21)



山田寺跡出土品などが重要文化財に
 朝日新聞(3/16付Web)によれば、文化審議会が国宝1件と重要文化財30件の指定を伊吹文部科学相に答申しました。国宝は函館市著保内野遺跡の土偶。重要文化財のうち仏教関連のものは次の通り。
《絵画》
 紙本著色地獄草紙断簡・沸屎地獄(奈良国立博物館)
 騎竜観音・原田直次郎筆(東京都・護国寺)
《彫刻》
 木造吉祥天立像(福島県・個人蔵)
 銅造阿弥陀如来及両脇侍立像(群馬県桐生市・青蓮寺)
 木造阿弥陀如来及両脇侍像龕(神奈川県鎌倉市・英勝寺)
 木造日光月光菩薩立像(山梨県甲州市・大善寺)
 木造十一面観音立像と像内納入品(滋賀県甲賀市・誓光寺)
 木造善導大師立像(京都市・善導院)
 木造閻魔王坐像と木造泰山府君坐像(奈良市・東大寺)
《工芸品》
 銅五種鈴(群馬県千代田町・光恩寺)
《書跡・典籍》
 慈覚大師伝(東京都・静嘉堂)
 金剛頂瑜伽経(京都市・勧修寺)
《古文書》
 弘法大師二十五箇条遺告(東京都日野市・金剛寺)
 福成寺規式(京都市・霊洞院)
《考古資料》
 奈良県山田寺跡出土品(奈良文化財研究所)
(3/18)



[訃報]マハ・ゴサナンダさん カンボジアの仏僧、平和活動家
 マハ・ゴサナンダさん。3月12日米マサチューセッツ州ノーサンプトンの病院で死去、78歳前後。クメール・ルージュ崩壊後のカンボジアで仏教の再興に寄与、90年代には国家和解を促す運動を率いた。著書に「微笑みの祈り」。〔朝日新聞3/15Web〕
(3/18)



京都市が新景観政策で建物の高さ規制
 朝日新聞(3/13付Web)によれば、京都市の建物の高さやデザインの規制など景観政策に関する6議案が京都市議会で3月13日に可決成立しました。市内全域の建物の高さの上限を45メートルから31メートルに引き下げ、屋上広告物と点滅照明を使った屋外広告物を市内全域で禁止するなどの内容で、9月1日から実施。市では守るべき眺望として、五山への眺めや円通寺の庭園から見る比叡山など38地点をリストアップしています。
(3/13)



57歳僧が空海入唐2600キロ巡礼に出発
 読売新聞(3/5付Web)によれば、神奈川県大磯町の僧侶、岸好猛さん(57歳)が3月5日に、京都市南区の東寺から福建省の海岸を経て西安まで、空海がたどった約2600キロを歩いて巡礼する旅を始めました。3か月かけて到着する予定。岸さんは81年にトラック運転手から仏教の道へ入り、これまで日本列島888か所巡礼を成し遂げたそうです。
(3/6)



常念寺本堂屋根材の銅板80枚盗難
 東京新聞(3/1付Web)によれば、小田原市国府津の常念寺で2月28日、新築している本堂の屋根材の銅板約80枚(時価13万6000円相当)が盗まれました。銅板は板金業者が屋根中段の踊り場に置き、風で飛ばされないようにビスでとめていたといいます。金属価格の高騰を背景とした転売目的の窃盗が多発しており、2月26日には川崎市緑ケ丘霊園内の約200カ所でステンレス製線香皿が盗まれる事件が起こっています。
(3/3)


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新刊0706


新 刊 0706




目覚めよ 仏教! ダライ・ラマとの対話
上田紀行=著 NHKブックス NHK出版 1124円
〈仏教にこそ、世界を救う力がある。そう信じる二人が、ダラムサラで熱い想いを語り明かした。利己化する世界のメカニズムに対するクールな認識の上で、仏教の果たすべき役割を激しく訴えるダライ・ラマの核心を、仏教復興という志で共鳴する著者があますところなく引き出した好著。〉
(6/29)



絵解き 世界一ホッとする尼さんのいい話
川村妙慶=著、小林裕美子=絵 マガジンハウス 1050円
〈浄土真宗の女性僧侶、川村妙慶のよめばこころがほっこり、納得するいい話。たとえば「忙しい」とは心を亡くすと書いて忙しい。忙しいときほど胸に手を当てて立ち止まろう。これでいいのか、このままでいいのか。「縁」縁はつかみとるものでもなく、切るものではありません。縁という字の左は糸。必ずどこにでもつながっているのです。〉
(6/29)



江戸の漂泊聖たち
西海賢二=著 吉川弘文館 2625円
〈江戸時代、民衆とともに生き、仏の道を求める修行僧たちがいた。米穀を断ち木の実だけを食べて修行する木食僧、人びとの幸せを願い仏像を刻みつづける聖、民衆の願いや苦しみに共感し、加持祈祷をおこなう修験者たち。彼らはなぜ諸国を漂泊し、苦行に身を投じたのか。民衆に期待され、支持された民間宗教者の足跡を追い、日本宗教史の深層に迫る。〉
(6/27)



中世貴族社会と仏教
小原仁=著 吉川弘文館 9975円
〈摂関期後期より、貴族社会において浄土教信仰が盛んになった。仏典の女性蔑視文言と女性の信仰生活の実態や、家の繁栄と維持を前提とする来世・現世の安楽を希求した貴族の保身意識を読み解く。さらに大仏開眼会に働く政治力学や重源の勧進活動、文人貴族の本朝意識の歴史的理由と構造を解明。貴族や僧侶の信仰生活や思想動向を具体的に考察する。〉
(6/27)



こころの薬
大谷徹奘=著 イーストプレス 1000円
〈本書では、『般若心経』という「こころの薬」の成分、効能、服用法を記しました。しかし、効能書きを読むのではなく、それを飲んでみて、その薬効で自分を変えて欲しいのです。私の心も大きく変化しました。きっとあなたの心にも大きな変化が生まれます。〉
(6/26)



週末からはじめる修行のススメ
修行のススメ取材班=編 山海堂 1680円
(6/26)



14歳が出会った般若心経 人生の疑問を解く262文字の言霊
井上暉堂=著 ダイヤモンド社 1500円
〈イジケ虫の14歳だった「私」が禅寺を偶然訪れ、般若心経に出会うまでのストーリーを通じてお経の内容をまず簡単なところから紹介、さらに高校入学後も暴走族をやめられなかった「私」が仲間の死をきっかけに始めた雲水修行を通して禅の「空」や「無」の世界を解説、最後に様々な人生の疑問に般若心経の言葉で答える。〉
(6/26)



美しいお経
瀬戸内寂聴=著 中央公論新社 1155円
〈短く美しいお経や詩歌の言葉を集めました。疲れた時、孤独で泣きたい時、幸福感で満ち足りている時、いつでもどこでも開いてみてください。声に出して口ずさむだけで心が穏やかになります。〉
(6/25)



愛と救いの観音経
瀬戸内寂聴=著 中央公論新社 1260円
〈「かんのんさま」は、この世での悩みや苦しみを救い、愛と幸福をもたらして下さる仏さま。観音経に何が説かれているのかを、平易な文章で解説しました。これであなたも観音さまのファンに。〉
(6/25)



真乗 心に仏を刻む
「真乗」刊行会=編著 中央公論新社 987円
〈数多くの仏像を自刻し、昭和の仏師とも呼ばれた伊藤真乗。その生涯は人々の心に仏を刻むものだった。京都の醍醐寺で真言密教を修めたのち、現代社会における仏道を探求した姿を描く〉
(6/25)



修理 仏像からパイプオルガンまで
足立紀尚=著 中公文庫 中央公論新社 840円
〈書籍、眼鏡等の実用品から古文書、茅葺き屋根等の文化財に至るまでの三十を越える日本各地の修理現場を徹底取材。修理店等の連絡先付き。〉
(6/25)



シリーズ仏典のエッセンス テーリーガーター 仏にまみえた女たち
入山淳子=著 NHK出版 1050円
〈ブッダの肉声に最も近いとされている「原始仏典」には、現在にも通じるさまざまな問題が綴られている。そのエッセンスを大胆に読み解くシリーズ第五弾。〉
(6/23)



山折哲雄セレクション「生きる作法」2 生病老死の人生八十年
山折哲雄=編著 小学館 2520円
〈団塊世代の大量退職にともない、高齢化社会がさらに進行する現代にあって、どう生きてどう死ぬか、いわゆる生老病死のあり方への深まる関心に対して、「あるがままの生、あるがままの死を素直に受けいれてみよう」と、問いかける書。〉
(6/23)



他人の力を借りていいんだよ 「縁生」で生きなおす仏教の知恵
大下大圓=著 講談社+α新書 講談社 880円
〈生きる苦しさに負けそうなとき沁み渡る教え!! NHKテレビ・ラジオで注目高まるお坊さん! 1人で背負い込まないで――ページを繰るごとに煩悩、執着から自由になる心の瞑想〉
(6/21)



神社とお寺の基本がわかる本 基本のキを教えます
武光誠、グレイル=共著 宝島社新書 宝島社 735円
〈寺と神社にご利益や祈願成就に詣でるが、そもそも寺と神社の違いは何なのか? 参拝の方法は正しいのか? 意外と知らない、役立つルールや知識が満載。その他、仏像の見分け方、お葬式での作法、仏教伝来についてなど知っていると“通”になれる大人のための寺巡りバイブル。〉
(6/20)



武将が信じた神々と仏
八幡和郎=監修 青春新書インテリジェンス 青春出版社 767円
〈毘沙門天の化身として生きた上杉謙信の義戦、敵に恐れられた真田幸村の旗に翻る六文銭の意味、死して己の身を江戸の護りとした徳川家康の狙い、大友宗麟が夢見たキリシタンの理想郷の結末…彼らは何を祈り、そして戦ったのか。命を賭したその生涯と信仰に迫る一冊。〉
(6/20)



[決定版]京都の寺社505を歩く 上 洛東・洛北(東域)・洛中編
山折哲雄=監修、槇野修=著 PHP新書 PHP研究所 966円
〈清水寺、高台寺、平安神宮、さらに南禅寺から銀閣寺へ。名所だけでなく観光バスが行かない寺社も全踏破! 古都を知りつくすための一冊。〉
(6/19)



[決定版]京都の寺社505を歩く 下 洛西・洛北(西域)・洛南・洛外編
山折哲雄=監修、槇野修=著 PHP新書 PHP研究所 966円
〈金閣寺から龍安寺、仁和寺へ。嵐山、嵯峨野に点在する名刹の数々。五百近くの寺社をくまなく歩いて案内する、京都ガイドの決定版!〉
(6/19)



アジア聖地巡礼 インドから中国へ
松本榮一=写真・文 世界文化社 1890円
〈秘仏、曼荼羅、聖なる儀式、絶景など、35年の長きにわたってアジアを撮り続けてきた写真家、渾身の集大成。ブッダガヤ、ガンダーラ、アジャンター、チベット…。広大なアジア全域に点在する13の聖地を紹介します。一度は訪れてみたい聖地、風土に根ざした人々の暮らしが豊富な写真で構成された1冊。〉
(6/17)



2泊3日からはじめる四国遍路の旅
菅野匡夫=著 平凡社 1470円
〈2泊3日なら歩ける!体力と風景で選ぶ入門9コース。千年にわたって歩み継がれてきた、遍路道の魅力をたっぷりと紹介!自然と人と触れあい、自分を知る。さあ、「試し打ち」の旅へ。〉
(6/15)



仏のみち 瀬戸内寂聴紀行文集3
瀬戸内寂聴=著 平凡社ライブラリー 平凡社 945円
〈51歳で仏門に入った寂聴さん。当時の彼女になにが起こったのか? なにが彼女を仏門に入らせたのか? その移りゆく心の様を淡々とした文章で綴る珠玉のエッセイ集。〉
(6/15)



説経節を読む
水上勉=著 岩波現代文庫 岩波書店 1050円
〈「厨子王恋しや,ほうやれ.安寿の姫恋しや,ほうやれ」酷悪な世を地蔵菩薩の霊験に導かれ,親子が再会するまでの物語.説経節の中でもよく知られている「さんせう太夫」など五作品を,著者が自らの体験・人生を通し解説する.親子夫婦の別離,人の世の残虐,不条理な身体的不遇……人間の業が見えてくる〉
(6/15)



仏師に聞く 仏像彫刻教室
高井そう玄=著 青幻舎 3990円
〈大仏師松久朋琳、宗琳師に師事。福岡大仏彫刻作家として知られる高井そう玄自ら彫刻・監修した待望の指南・手引書。カラー写真を多用し、さまざまな角度から仏像を撮影。視覚的にひと目ですべてが分かり、製作者の疑問を解消する画期的な内容。入門者から中級者に向け、一連の工程を分かりやすく図説する。〉
(6/14)



世界の宗教を学ぶ その発生から近代まで
杉木恒彦=著 武蔵野大学=編 角川書店 2100円
〈宗教を知ることは世界各地の文化と社会を理解すること。発生から近代に至るまでのユダヤ教、キリスト教、イスラーム、ヒンドゥー教、仏教、儒教、道教、それぞれの個性を構造的に解説し、比較する。図解付き。〉
(6/13)



地獄の思想 日本精神の一系譜
梅原猛=著 中公文庫 中央公論新社 720円
〈生の暗さを凝視する地獄の思想が、人間への深い洞察と生命への真摯な態度を教え、日本人の魂の深みを形成した。日本文学分析の名著。〉
(6/13)




仏都バンコクを歩く
桑野淳一=著 彩流社 1890円
〈「知らない町を歩いてみたい」著者はそんなノスタルジーを抱いて、バンコクを歩いた。水辺の小さな村が天人の都として形作られた頃に遡及して、そこを起点に歩いて現代の近代的な町並みまで。歩けば歩く程に新しい発見があった〉
(6/12)



中世説話の人間学
小林保治・藤本徳明=著 勉誠出版 1995円
〈『今昔物語集』『古今著聞集』『十訓抄』などの説話集の中から、さまざまな示唆に富むエピソードを抽出し、紹介する。思わずニヤリとさせられる話から、深く考えさせられる話まで、本書を通じて、説話集の懐の広さを充分に味わうことができるだろう。教養と生きるヒント満載の好著。〉
(6/11)



中世仏教の原形と展開
菊地大樹=著 吉川弘文館 8400円
〈顕密体制論や思想的系譜論など、日本中世仏教研究の現状を踏まえ、古代仏教の中に日本仏教の原形を見出し、その中世的展開を、往生伝や『法華験記』、山林修行などから解明。また、聖の一群として知られる持経者の実像を浮き彫りにし、中世における彼らの活動を、王権・専修念仏・寺院社会など、近年の中世仏教研究の重要問題との関わりの中で探る。〉
(6/11)



新版古寺巡礼京都第10巻 曼殊院
梅原猛=監修 半田孝淳、赤瀬川原平=執筆 淡交社 1680円
〈曼殊院の境内や文化財とその魅力を作家・赤瀬川原平氏を始め、多彩な執筆陣とカラー図版によって紹介する。〉
(6/11)



親鸞 他力の宗教 ドイツ講話集
薗田坦=著 法蔵館 1260円
〈宗教哲学者である著者が、報恩、信心、名号、浄土をキーワードに「他力の宗教」としての親鸞思想の特質に迫る。ドイツの恵光ハウス・日本文化センターでの講話を単行本化。〉
(6/10)



親鸞の生命観 縁起の生命倫理学
鍋島直樹=著 法蔵館 6615円
〈仏教生命観の視座から、現代がかかえる生命倫理の諸問題にあるべき指標を解明。脳死・臓器移植、ヒトES細胞、中絶、ヒトクローン、緩和ケア等について、一つの方向性を示す書。〉
(6/10)



四国遍路と世界の巡礼
四国遍路と世界の巡礼研究会=編 法蔵館 2310円
〈遍路はどのように始まり、八十八カ所はいつ成立したのか。世界的巡礼ブームの今、古代中国・ギリシア、イスラームやキリスト教の巡礼との比較を通して、その歴史と魅力に迫る。〉
(6/10)



甦った平成の阿僧伽・伐蘇畔度 奈良薬師寺の大講堂
中村晋也=著 法蔵館 6825円
〈祈り具象化し続ける彫刻界の巨匠・中村晋也(日本芸術院会員・文化功労者)が奈良薬師寺に納めた阿僧伽(アサンガ=無着)・伐蘇畔度(ヴァスバンドゥ=世親)両像の作品集。〉
(6/10)



戦後仏教社会福祉事業史年表
長谷川匡俊=編 法蔵館 10500円
〈伝統仏教教団による社会福祉関係の事業や活動を、第二次世界大戦終結から2001年12月までの時期を対象に編年的に記載した年表。記載事項にはすべて出典を明らかにしている。〉
(6/10)



戦後仏教社会福祉事業の歴史
長谷川匡俊=編 法蔵館 9450円
〈仏教社会福祉の戦後研究の停滞状況を打開するために第一線級の研究者が現代社会福祉を担う民間社会福祉事業の中で仏教社会福祉が果した役割を歴史的に解明した注目の論集。〉
(6/10)



日本中世の宗教的世界観
江上琢成=著 日本仏教史研究叢書 法蔵館 2940円
〈浄土や地獄の観念は、中世の人々の心意にいかに影響を与えたか。法然や親鸞に見られた浄土思想が、慈悲の実践や社会規範につながったことを解明した意欲作。〉
(6/10)



仏教にできること 躍動する宗教へ
正木晃=著 大法輪閣 1995円
〈もっと活き活きした仏教にするために、グローバルな視点と鋭い問題提起で日本仏教を叱咤激励する本。いま仏教が直面している状況と果たさねばならない使命を明らかにしながら、分かり易い言葉と論理で展開。実践・参加・展開する宗教への可能性を探る。〉
(6/8)



ブッダと仏塔の物語
杉本卓洲=著 大法輪閣 2205円
〈ブッダの遺骨を納めた仏塔――それはブッダそのものであり、地上の楽園、瞑想の場にもなった。しかし、古代インド人の宇宙観・信仰・神話・伝承が秘められたシンボルの複合体でもあった。仏塔研究の第一人者が解き明かす、興味尽きない話の数々。図版多数。〉
(6/8)



校注 良寛全歌集〈新装版〉
谷川敏朗=著 春秋社 5250円
〈短歌・旋頭歌・長歌あわせて1350首を成立時代順に配列。出典を明示し、由之や定珍など他者作品を峻別、語注と参考の歌を掲げ現代語訳をつけた。長年の研究成果がここに結実。良寛のまなざしの中にある、人への深い愛情が凝縮した1冊。〉
(6/4)



仏教「超」入門
白取春彦=著 PHP文庫 PHP研究所 540円
〈「輪廻による生まれ変わりはない」「霊魂の存在は否定する」――。従来の日本人の仏教観を覆し、本来の仏教の真髄に迫る画期的入門書。〉
(6/4)



葬送のかたち 死者供養のあり方と先祖を考える
井上治代、武田鏡村、山田慎也、村上興匡、新谷尚紀、大濱徹也、釈徹宗、峯岸正典、桜井徳太郎、川村邦光、奈良康明、村上和雄、山折哲雄、森岡清美、孝本貢、藤井正雄、加地伸行、松原泰道=著 佼成出版社 1800円
〈人は死んでいく者に対してどんな思いを抱いてきたのでしょうか? そして、彼らへの供養にはどんな願いをもったのでしょうか? 18名の幅広い分野の筆者が、葬送と死者供養の意味と先祖のあり方を論じています。〉
(6/1)


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新刊0705


新 刊 0705




他者/死者/私 哲学と宗教のレッスン
末木文美士=著 岩波書店 2940円
〈避けがたい閉塞感や生きにくさにとらわれながら,現代に生きる「私」には,他者あるいは死者とどのようにかかわっていくことが可能なのだろうか.リストカット,自殺,殺人,そしてヤスクニといった問題に考察を加えながら,「私」とは何か,という問いを深めていく思索のいとなみが示される.〉
(5/31)



人類は「宗教」に勝てるか 神教文明の終焉
町田宗鳳=著 NHKブックス NHK出版 1124円
〈世界には様々な宗教があって、全てが基本的に愛を説いている。しかし、暴力や戦争、テロが今日も決してなくならないのはなぜだろうか。この誰しも一度は抱いたことのある疑問に世界の宗教の現場から挑む意欲作。“無神教”という新しいパラダイムを提示する試み。〉
(5/30)



信じない人のための〈宗教〉講義
中村圭志=著 みすず書房 2625円
〈〈宗教〉なんて過去の遺物? あやしいもの? 怖いもの? そんなあなたのために、ざっくばらんな世界〈宗教〉ツアーをご用意しました。ご安心ください。何か特定の〈宗教〉へお誘いするようなことはありません。私もまたいわゆる〈無宗教〉の一人ですから。宗教家や宗教学者にはちょっと書けない、この脱〈信仰〉型の宗教案内で、私たち自身の偏見や怖れをも、このさい解きほぐしてみましょう。〉
(5/28)



定年出家 鬼刑事はなぜ僧になったか
大島龍穏=著 小学館 840円
〈定年というひとつの区切りを前に、ふと人生を見つめ直そうと考える人は少なくない。神奈川県警機動捜査班にいた大島龍穏氏(61歳)は鬼刑事と言われ、仕事柄多くの死体や殺人現場、被害者家族の悲痛な様を見てきた。今は“寺を持たない僧侶”として市井にあって、読経や法事、講演、少年院での善導活動や被害者を供養する日々を送っている。〉
(5/27)



飛鳥 その光と影
直木孝次郎=著 歴史文化セレクション 吉川弘文館 2520円
〈万葉の古里"飛鳥"は、古代国家建設の槌音と絶え間ない抗争の嘆きの声が交錯する、歴史の舞台である。悠久の星霜にみがかれて人びとを魅了して止まない歴史の舞台を、古代史の碩学が縦横に活写した傑出の飛鳥史。〉
(5/2,2)



日本倫理思想と悟り
ロバート・E・カーター=著 晃洋書房 3675円
〈カナダ人の著者による「日本」との遭遇。「悟り」を巡る神道、儒教、仏教から近代に至る日本の倫理思想の研究とその現代的意義の発見。〉
(5/22)



仏典を読むシリーズ 「般若経典」を読む
藤丸智雄・鈴木健太=著 武蔵野大学=編 角川書店 2310円
〈『般若心経』をはじめとする般若経典の分野から、『小品般若経』『金剛般若経』『仁王般若経』『般若心経』『理趣経』の5つの経典を読む。ここに説かれた「空思想」は大乗経典に大きな影響を与えた。〉
(5/21)



仏教的生き方入門
長田幸康=著 ソフトバンク新書 ソフトバンク 735円
〈標高4000メートルの過酷な高原地帯で、生まれながらに「ミニマムライフ」を送るチベット人。彼らが追い求めてきたのは、物質的な豊かさよりも「心のやすらぎ」だった。過ぎてしまったことにはこだわらず、先のことをムダに思い悩まないのがチベット式。勝ち負けじゃない「幸せ」とは何か? チベット人の生き方に仏教の真髄を見る。〉
(5/20)



「空海」の向こう側へ 現世を生き抜くための密教のすすめ
山川健一=著 ソフトバンク新書 ソフトバンク 735円
〈毎年3万人の自殺者が生きるのが辛い時代、すべての日本人と共有したい、まったく新しい「空海」論の誕生です。本書では、今もなお私たちを包む弘法大師=空海の思想を、著者の個人的な体験を交えながら、読者の心のいひだに届くやさしい言葉で読み解いていきます。〉
(5/20)



ふるさとの仏像をみる
内田和浩=著 ほたるの本 世界文化社 1890円
〈地方の知られざる秘仏、古寺をめぐる歴史紀行。全国各地の約7万5千もの寺から46か所を厳選。〉
(5/19)



凡夫凡婦のための生死観入門 善く生き善く死ぬために
太田保世=著 ごま書房 1143円
〈玄侑宗久氏推薦「古今東西の死を巡る洞察集。私もこの本を座右に置こう。医療が総合人間学であることを太田先生はいつもエネルギッシュに示してくださる。」〉
(5/17)



藤原道長 男は妻がらなり
朧谷寿=著 ミネルヴァ日本評伝選 ミネルヴァ書房 3150円
〈天皇家との外戚関係を築き、貴族社会の頂点に立ち、機をみるに敏に行動し、運をつかんだ道長。その栄華とは裏腹に病に悩む姿もあった。本書は膨大な史料と格闘し、等身大の道長像を描き出す。〉
(5/16)



日本人の死者の書 往生要集の<あの世>と<この世>
大角修=著 生活人新書 NHK出版 777円
〈本書は、死を語ることに主眼をおくものではない。「生きている状態」は「死んでいない状態」だから、生と死は表裏一体である。にもかかわらず、今は「生きる」ことのみが強調され、かえって生き方がわからなくなっているように思われる。そうした時代に、生と死とは何であるのかをあらためて問う。〉
(5/15)



河口慧海日記 ヒマラヤ・チベットの旅
河口慧海=著 講談社学術文庫 講談社 1103円
〈慧海の旅行記は世に驚愕の渦を捲き起こしてきた。当時、厳重な鎖国政策をとる禁断の地への単独潜入。経典の原典を求めて、苛酷なヒマラヤ越えを敢行し、秘密のベールに包まれたチベットの実情を紹介した。砂嵐に耐え、飢えに苦しみ、強盗に遭い、大河で溺れる。本書は、近年発見されたチベット行の日記を全文掲載し、丁寧な注釈と解説を施す。また、姪の追想録も付す。〉
(5/14)



法華義疏(抄)十七条憲法
聖徳太子=著 瀧藤尊教・田村晃祐・早島鏡正=訳 中公クラシックス 中央公論新社 1365円
〈東アジアの一角で声をあげた「日出ずる所の天子」。推古天皇の摂政となる聖徳太子の仏教理解とその足跡を追い、仏教導入で日本統一を目指した太子の政治家としての実像を映す。〉
(5/12)



仏教と日本人
阿満利麿=著 ちくま新書 筑摩書房 735円
〈日本の精神風土のもと、伝来した仏教はどのように変質し血肉化されたのか。日本人は仏教に出逢い何を学んだのか。文化の根底に流れる民族的心性を見定める試み。〉
(5/10)



山の民・川の民 日本中世の生活と信仰
井上鋭夫=著 ちくま学芸文庫 筑摩書房 1260円
〈中世以前、山河に住む人々はいかに生き、その後どんな運命を辿ったのか。非農業民に逸早く光をあて中世史の新展開を導いた名著。〉
(5/10)



泥と蓮 白隠禅師を読む
沖本克己=著 大法輪閣 2520円
〈本書は、仏教と禅宗の歴史全体を視野に入れながら、白隠の個性あふれる三篇の著作を、原文・現代語訳に平易・軽妙な解説を添えて紹介します。〉
(5/9)



いのち いしずえ 真宗本廟再建悲話
上野實英=著 法蔵館 1050円
〈明治の東本願寺再建時に起こった大遭難事故。その石碑が新潟県上越市に伝わる。御影堂修復工事が進む今、人々の篤い思いを当時の史料から読み解き、信仰のあり方を問い直す。〉
(5/8)



生死の仏教学 「人間の尊厳」とその応用
木村文輝=著 法蔵館 2520円
〈「臓器移植」について、法律・社会的過程を述べ、人間の尊厳と生と死との不可分性とを念頭に、個々人がどのように行動することができるかを仏教者の立場から多角的に考察する。〉
(5/8)



親鸞における助動詞「しむ」の研究
寺井教亮=著 法蔵館 3675円
〈親鸞の著述中の用字・用語の特徴のうち、ことに特殊な使われ方をしている助動詞「しむ」を取り上げ、国語学の立場から分析し、その信仰の様相をうかがおうとする力作論考。〉
(5/8)



親聖人一流章・白骨章 蓮如上人御文による歌曲集
平田聖子=作曲 法蔵館 1575円
〈本願力にあいぬれば 親鸞聖人ご和讃による曲集〉
(5/8)



葬送のかたち 死者供養のあり方と先祖を考える
井上治代・武田鏡村・山田慎也・村上興匡・新谷尚紀・大濱徹也・釈徹宗・峯岸正典・桜井徳太郎・川村邦光・奈良康明・村上和雄・山折哲雄・森岡清美・孝本貢・藤井正雄・加地伸行・松原泰道=著 佼成出版社 1890円
〈人は死んでいく者に対してどんな思いを抱いてきたのでしょうか? そして、彼らへの供養にはどんな願いをもったのでしょうか? 18名の幅広い分野の筆者が、葬送と死者供養の意味と先祖のあり方を論じています。〉
(5/7)



家族再生 絆の回復とその意味を考える
藤原智美・大坪宏至・湯沢雍彦・森岡清美・芹沢俊介・脇本平也・倉科利行・神仁・羽成幸子・大菅俊幸・宮坂宥洪・富田富士也・和田重良・浅見政資・西田多戈止・形山睡峰・加地伸行=著 佼成出版社 1890円
〈“家族”をめぐる事件が報じられる現在、日本の家族は今どういう状態にあるのでしょうか。本書は、人はなぜ家族をつくるのか、家族再生ための方途など“家族”を考える17の提言がつづられています。〉
(5/7)



曼荼羅グラフィクス
田中公明=著 山川出版社 2940円
〈12世紀の末にインドからチベットに伝えられた108の曼荼羅「ミトラ百種」は,チベットで『ヴァジュラーヴァリー』曼荼羅集と組み合わされて「ヴァジュラーヴァリーとミトラ」として今日に伝えられる。現在韓国のハンビッツ財団に所蔵されている完本をもとに,この曼荼羅のパターンや色の塗り分けなどの図像情報を,コンピュータ・グラフィクスにより図像データベース化した画期的な作品集。〉
(5/6)



世界遺産 高野山の歴史と秘宝
井筒信隆=著 山川出版社 2100円
〈「山の正倉院」とよばれ,国宝23件・重文187件の伝存する,真言密教の修禅の地,高野山。宝物文化財の時代背景や思想信仰の背景とともに,密教美術や仏教美術に祈りを込めた人びとの魂を探る。国宝・重文・景観写真(カラー)160点余を収録。〉
(5/6)



中世の寺院と都市・権力
五味文彦・菊地大樹=編 山川出版社 5250円
〈中世宗教史研究会における研究報告をもとに,中世社会の縮図ともいえる寺院社会を,都市と権力の問題を軸に究明し,新たな宗教史研究の方向性を探究した論文集。〉
(5/6)



これだけは知っておきたい お寺さん入門
洋泉社ムック 洋泉社 1000円
〈知っているようで知らない「お寺さんの常識」丸わかり!〉
(5/6)



霊魂の民俗学 日本人の霊的世界
宮田登=著 新書MC 洋泉社 1700円
〈列島に生活する人々が無意識のうちに持っている「神」と「霊魂」の世界〉
(5/6)



新版古寺巡礼京都第9巻 天龍寺
梅原猛=監修 平田精耕、玄侑宗久=執筆 淡交社 1680円
〈天龍寺は後醍醐天皇の冥福を祈り足利尊氏が夢窓国師を開山として建立した禅宗寺院です。春は花見、秋は紅葉狩りで嵐山・嵯峨方面観光コースとして天龍寺を訪れる観光客は莫大な数です。しかし、伽藍を仰ぐと法堂の天井画「雲龍図」や大方丈前庭園「曹源池」など、あらゆるところで国師の禅風が生き続けていることに気付きます。〉
(5/5)




四国遍路を歩く もう一人の自分に出会う心の旅
佐藤孝子=著 パンドラ新書 日本文芸社 880円
〈四国八十八ヶ所霊場を結ぶ遍路道、1200キロ。弘法大師ゆかりの寺や土地を同行二人、金剛杖を頼りにひたすら歩く。歩き遍路の魅力と感動を伝える珠玉の巡礼紀行。初めてのお遍路ガイド付。〉
(5/4)



校注良寛全句集〈新装版〉
谷川敏朗=著 春秋社 2415円
〈遺墨や写本・活字本から良寛作とされる俳句107首を採用し、季語により分類、配列。各句にわかりやすい現代語訳・解説・語注をつけ、さらに巻末に略年譜、初句索引を付す。ほのぼのとした良寛句の世界を味わうための好著。〉
(5/1)



思想の身体 声の巻
兵藤裕己=編著 鈴木英夫、樋口覚、阿部泰郎、沖本幸子、坪井秀人、川田順造、鎌田東二=著 春秋社 2100円
〈「思考」「おもい」「感情」を顕現させ、肉体化する声。西洋においては雑音=ノイズとして切り捨てられる"虫の音"'(自然界の音)にまで思いを寄せる日本の音響空間。その歴史において、声というのはどのような意味を持っていたのだろうか。声に潜む力を敬い利用してきた宗教儀礼や能楽などの歌い(謡)を解析し、その背景を明らかにする。気鋭の学者による声の探求書。〉
(5/1)


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