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夏休み特別企画(2)/鬼才 KAKUREZAKI 特集 ~茶碗編~

2013-08-23 09:50:06 | 工芸
皆さん、おはようございます。
連日厳しい残暑となっていますが、岐阜では昨日も38.1度を記録するなど16日間連続で35度以上の猛暑日となっています。(

この暑さのなか、昨日までと変わったことにふと気づきました。
毎朝テレビをつけると、熱戦が繰り広げられていた第95回全国高等学校野球大会が昨日で終わってしまったことに・・・。
毎年、“夏の風物詩”として楽しみに観戦していたのですが、取分け今大会は、池田 省吾さんの母校 樟南高校が4年ぶりに、お客様の奥様の母校である県立丸亀高校が13年ぶりに出場されるなど、私にとっても大変身近に感じられる大会となりました。
初出場で初優勝という快挙を達成された群馬県の前橋育英高等学校の皆様、本当におめでとうございました!!(

さて、今週末は 「夏休み特別企画(2)」 と題して、新たに入荷してきた備前の鬼才 隠崎 隆一先生の新作群をご紹介させて頂きます。
 明日から、弊社ホームページ(http://www.bunkindo.com)にて順次販売させて頂きますので、この機会を是非お見逃しなく!!

それでは、第1弾として今日ご紹介する作品は、宙に浮遊しているような独特のフォルムによる「黒碗」の逸品から。 



   隠崎 隆一 作 「黒 碗」 高 9.3×径13.3cm (売約済

 口縁部には、所々にコバルトブルーが見て取れます。

 漆黒の器肌と豪快に降り注がれた黄胡麻が織り成す見事な景色。

 瀬戸黒を思わせる様な、柚子肌の器肌。

続いて、近年新たに取り組まれているマーブル作品。 
今までは廃棄されていた水簸や菊練りも出来ない原土を、一週間以上焼締めて、そこからマーブル状になった緋色が現れ出た景色は、まさに「現代備前」を感じさせます。



   隠崎 隆一 作 「灰釉碗」 高 9.0×径12.8cm (売約済

 連山を思わせる造形的な口縁部。

 部分的に釉掛けされたことにより、まるで片身替わりの様に全く異なる景色を見せる器肌。

 小宇宙を想像させる様な見込み。

20数年間、常に「備前の前衛」として走り続け、還暦を過ぎた今もなお陶芸界を牽引し続ける隠崎先生。
そんな隠崎先生の手によって生み出される作品は、近年巨匠の風格さえ感じさせます・・・。

隠崎 隆一 (Ryuichi KAKUREZAKI)

1950年 長崎県福江市に生まれる 1973年 大阪芸術大学卒業 1988年 第5回田部美術館「現代茶の湯の造形展」大賞受賞(’92)
1990年 日本工芸会正会員 1995年 MOA岡田茂吉賞 優秀賞受賞 1996年 日本陶磁協会賞受賞 1997年 岡山県美術展 山陽新聞社大賞受賞
1999年 NHK衛星放送「やきもの探訪展’99」 2007年 パラミタ陶芸大賞展出品 2008年 第2回智美術館大賞「現代の茶陶」展優秀賞受賞 2009年 第42回金重陶陽賞受賞

現在/日本工芸会理事
 



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