岐阜の画廊 文錦堂

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器の見所(3)~伝承・黒唐津~

2013-07-05 09:00:31 | 工芸
皆さん、おはようございます。

今朝の岐阜は雨は止みましたが、未明にかけて激しく降った大雨により湿気が凄く、不快指数がかなり高くなっています・・・。
今日は、気温もかなり上昇するようです。 熱中症に十分お気を付け下さい。

さて、今日も「器の見所」をテーマに新たに入荷してきた作品の“見所”を探求したいと思います。

今日ご紹介する作品も、昨日に引き続き、次代の「唐津」を担う作家として注目を浴びる村山 健太郎さんの威風堂々とした「黒唐津徳利」です。



    村山 健太郎 作 「絵唐津徳利」 H13.8×D10.4cm・・・・・¥15,750-

先ず、目に飛び込んでくる景色が、

 器体中央に大きく生じた火間。 この作品の一番の見所となっています。

続いて、マニアックな景色として釉掛け時に生じた作家の指跡

  健太郎さんを思い浮かべながら、指跡にご自身の指を当てがってみるのも面白いかも。 

最後は、師匠である川上 清美先生譲りの多彩な“黒”の釉肌。

 土の鉄分が黄色味掛かった斑となって表面に浮き出て、味わい深い景色を生み出しています。

「黒唐津の川上」と称される川上 清美先生の技をしっかりと伝承し、自身の黒唐津へと昇華させる健太郎さんに今後も注目です!!
コメント
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