岐阜の画廊 文錦堂

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新作入荷 ~どすこいどすこい~

2013-07-02 19:37:57 | 日記
皆さん、こんばんは。

今日の岐阜は、終日厚い雲に覆われた蒸し暑い1日となりました。

さて、今週末は愛知県体育館にて名古屋場所が開催されます。
今場所は、稀勢の里関の“初”の綱とり場所ということで何かと話題の多い場所となりそうです。
98年の3代目・若乃花以来となる15年ぶりの日本人「横綱」 誕生へ向けて日本中の期待が集まる稀勢の里関には、是非頑張ってもらいたいものです!!

ということで、今日はちょっとユニークな「相撲人形」を皆さんにご紹介致します。

日本画家である土屋 禮一画伯(日本芸術院会員・日展副理事長)から「面白い作家がいるよ。」と、ご紹介を受けたのが日本画家の木村 浩之さん。
国技である相撲に魅せられ、題材にして制作するだけでは物足りず、ご自身でも相撲をとるようになったほどです。
朝稽古、取組、力士とのプライベートでの交流など、徹底した取材から生み出された「絵画」「テラコッタ」による木村さんの作品からは、まさに力士の息遣いが聞こえてきそうです。

 



   木村 浩之 作 「力士(テラコッタ)」H 8.6×D 8.7cm・・・・・¥17,850-

「相撲は日本の国技ですが、単なるスポーツではなく、日本人にとってもっと特別なものです。
例えば相撲の基本運動の四股は、地中に住む悪いものを踏みつけ、実りのある土地になるよう願いをこめる意味があります。
地に足を着け農作物を育て、腰を据えて生きてきた姿が“四股”になっています。

また力士に赤ちゃんを抱いてもらい、健やかに育つように願う慣習があります。
健康や、福を象徴する力士に抱いてもらうことで、子孫繁栄を願った儀式です。

このように相撲の所作や習慣にはひとつひとつ意味が込められており、競技だけではなく人々の発展を願った儀式でもあると言えます。

昔の日本人が厳しい自然の中で自らの体ひとつで健やかに生きていく為の知恵が相撲に込められており、だからこそ大切な土地を水や塩で清め、地面を固め、末永く元気でいられるよう相撲を取ります。
相撲は自然に対する感謝と人々の繁栄を願う、日本の“形”なのです。

私は日日の稽古をスケッチし、また自らも相撲を取り、相撲のすべてを肌で感じながら制作しております。
日本の文化を凝縮した相撲の中にある万感の思いを絵画やテラコッタに託してみたい。
土俵に生きる力士の輝きを感じて頂ければ幸いです・・・。」

木村 浩之

木村 浩之(きむら ひろゆき)

1975年 東京生まれ 2001年 第12回臥龍桜日本画大賞展入選 2002年 第12回臥龍桜日本画大賞展入選 2003年 多摩美術大学日本画専攻卒業

個展:
2009年 -心・技・体- (柴田悦子画廊) 2011年 木村浩之展 心・技・体 (柴田悦子画廊) 羽黒部屋 ー木村浩之の相撲展ー(羽黒洞)
2012年 どすこいどすこい(阿曾美術) -はっけよい-(柴田悦子画廊) 2013年 -Sumo Art 展-(新宿伊勢丹) -はっきよい-(銀座三越) 他、多数開催


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