オベロン会ブログ

英米文学の研究会、オベロン会の専用ブログです。

10月のオベロン会報告

2009-11-02 | てこな姫

10月31日(ハロウィーンでした!)
国際文化会館でオベロン会例会が行われました。


発表は宮本さんで、イーブリンのお話しでした。


予告の通り、
今回は日記のイーブリンではなく、
ヴァーチュオーゾーとしてのイーブリンがテーマでした。

代表作で、森林政策を幅広い視点から講じる『森林論』Sylva や
ロンドンの大気汚染対策を論じた
『スモッグ排除論』Fumifugium など、
ユニークな著作の紹介と分析が続きました。


その上で宮本さんは、イーブリンの生涯を丹念にたどりながら、
その学問への思いが、「公共への積極的な貢献」と
「公共と一線を画した隠遁的な学問追求」との間で揺れ動くさまを
論じて下さいました。


イーブリンには、修道院のような共同生活をするアカデミー構想なども
あったようで、その詳細を綴ったロバート・ボイル宛書簡など、
実に興味深い資料も紹介していただきました。   


宮本さん、貴重な発表、ありがとうございました。



さて
この日のオベロン会は、国際文化会館のリニューアルなった
西棟4階のセミナー室で行われました。

先月まで使用していた1階の部屋は、
別用途にコンバートされるようで、
来月以降の例会も、西棟4階での開催となります。

参加の折にはご注意ください。



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