30度を超える日々が続いておりますが、
皆様、お元気でしょうか?
この暑さの中、少々キツイ坂を上がって
今月の発表を聞きに来ませんか?
今回は、川井万里子さんです。
タイトルは、<ジョージ・チャップマン作『ビュッシイ・ダンボア』(初版1607)ーー緑陰から地下の迷宮へーー>です。
内容は、次の通り(川井さんの書かれた文章です)。
本作は、宗教戦争下のヴァロア王朝末期のアンリ三世の宮廷に実在した美貌の剣士の密通と謀殺死を題材にした歴史ロマンの枠組みで、宇宙における人間の地位とその運命の行方を問う観念論的悲劇である。古典主義的演劇の直線的整合性、統一、調和の原則を破るジグザグ状に発展するプロット、飛躍と流転を繰り返す矛盾に満ちた人物の性格、現実と超自然の混合などが近代の表現主義や不条理演劇の不条理性の先駆けとなっている。とくに広大な宇宙空間に一人佇み、己が罪深い運命を凝視する孤独な迷宮の女、タミラは、近代的自意識と憂愁美を併せ持つジャコビアン悲劇中、類のない魅力をもつ、新しいヒロインである。
8月は休会ですから、思いっきりここで頑張りましょう。
その後は、いつもの通り、楽しい知的歓談のひと時になります。
皆様、どうか美味しいビールと紅茶を飲みながら、
この暑い季節を乗り越えましょう!
場所と時間は、いつも通りです。
2017年7月29日(土)、午後2時半より。(会場費:1000円)
場所は、国際文化会館
都営大江戸線 麻布十番駅 7番出口より徒歩5分。
東京メトロ南北線 麻布十番駅 4番出口より徒歩8分。
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