シチュエーションだけ

シチュエーションだけ書こう、そうしてみよう。言わずもがなが正しいのであってズワイガニの親戚であるイワズガナは間違いであると陳謝いたします。

さて……書くか

「認証コードを」
機械的なアナウンスが流れる。差し出された端末には数字を入力するためのテンキーが表示されているが、特に秘密にしなければならない番号ではないために、私は口頭で述べた。
「３６４８２１５」
「確認できました。」
ややあって端末からのアナウンスが流れて、強面の男は端末を片付けた。
「ほな、手数料２０％いただくんで、８千円な」
そう言い強面はこちらにピン札を差し出してきた。
「確かに」
確認が終わり私は店を出た。最近どこもかしこも電子マネー化し現金というものの取り扱いが減った。
電子マネー普及は利用者と設置側に多大な負担を強いており、必然的に販売価格に転嫁されていく。
しかしそういうデジタル化に逆行するような人々もいる。だが一般的な生活であれば紙幣や貨幣を手にする事は決してない。
また政府も資金流通保全管理の観点から禁止に近い形にしているために、非合法的かあるいは旧業態や特区意外では全く見ることはない。
だが少なくとも非合法な方法であれ紙幣や貨幣の利用の方が経済的な観点からすると経済的な事実がある。
高額とも言える手数料すら十分に回収できる。勿論資金規制法違反ではあるが、低下し続ける賃金と生活費を鑑みるとやむを得ず利用する以外に手段がないのが実情である。


……と朝から電子マネー普及後のよくわからない世界観のワンシーンが降ってきた

せっかくだから書き留めたが、このワンシーンを使って話が出来上がるのか不明だが(笑)

ネタとしては良好だから記録