「政治を国民の手に」国民会議

政治を国民の手に取り戻すために、腐りきった菅政権や検察、裁判所などの実態、権力と癒着したマスコミの横暴を暴きます。

自民党の底力

2007年07月24日 | Weblog
参議院選挙の1週間前の7月22日に群馬県知事選が行われ、公明党の推薦を受けた自民党新人が大接戦の末に現職を破り当選した。新聞各紙は「年金問題などの逆風にさらされる中での勝利であり、自公にとって参院選に弾みをつける朗報となった」と報じている。群馬県は「保守王国」とはいえ自民党の底力を見せ付ける結果となった。

一方民主党も参議院選挙の楽観ムードを引き締めるために「緩めば負ける。必死で戦え」と小沢代表名で各候補者や支援者に檄文を送っている。「追い風は一瞬にして変わる」と選挙の怖さを知り尽くす小沢代表にとって、未熟な民主党議員の気の緩みは何としても避けねばならないのであろう。

ところで自民党支持者には「政治のことはよく分からないが政府を100%信じる」という家畜化された主婦や高齢者、「貧乏になるのは努力が足りないからだ」という優等生、さらに圧力団体の組織票などからの根強い支持が多いように見られる。また選挙上手の公明党は逆風の中とはいえ創価学会の信者票をしっかり押さえて磐石である。

一方民主党支持者は当然のことながら「政府のやり方に何となく不満」といった無党派層や、政府や会社に骨抜きにされて弱体化した御用組合の支持が多い。さらに国民の投票行動を見ると自民党や公明党支持者は律儀に投票所に足を運ぶ人が多い反面、民主党支持者は天候や家庭の事情などで投票に行くかどうかを左右される傾向が強い。

そのため投票率が高いと民主党有利、低いと自公に有利といわれている。ところが今回の参議院選挙では「自民党にお灸をすえる」と考え民主党に投票しようとする人が自民党支持者の20%にも達するといわれている。これは恐らく小沢代表が昨年末から行ってきた地方行脚で「自民党の金城湯池の1人区」を切り崩してきた成果であろう。

そこで自民党執行部は「お灸をすえられすぎたら自民党が壊れてしまう」と必死で支持者に哀願している。どうやら参議院選挙の勝敗の帰趨を決するのは、選挙当日にこれら自民党支持者が民主党に投票するのか、それとも自民党の必死の巻き返しで「やはり自民党」に入れるにかかっている。

まさにここ1週間が自民党、民主党にとって正念場であることは間違いない。ところで今回の参議院選挙は日本のこれからの針路を左右する大事な選挙だが、選挙に全く関心を持たない層も多い。「現在が楽しければそれでいい」という発想だろうが、場(戦場)に送られてからブイブイわめいても後の祭りである。