「政治を国民の手に」国民会議

政治を国民の手に取り戻すために、腐りきった菅政権や検察、裁判所などの実態、権力と癒着したマスコミの横暴を暴きます。

権力による愚民の家畜化

2007年07月01日 | Weblog
作家の瀬戸内寂聴氏が6月19日のTVの時事放談で「年金など大変な事が起きているのに暴動やデモの話を聞かない。日本人は何故こんなにおとなしくなったのでしょうね」と疑問を呈していた。恐らく権力者達が国民意識に大きな影響力を持つマスコミを使って国民を「家畜」のように飼いならしてきたことが原因かもしれない。

米国ではケネディがテレビ討論を通じてニクソンを破り大統領選に勝利した時から選挙戦においてテレビをいかに有効に活用するかという手法が研究しつくされてきた。また小泉政権下では米国の“黒幕”たちが小泉に郵政民営化を実施させるため、衆議院選挙で強力な「愚民(B層)操作」をマスコミに行わせたことはよく知られている。

ここ数十年の間、政府・自民党の国家主義者達は裏社会と連携し「3S(Screen(映画のことだが現在ではテレビのことを意味する)、Sport、Sex)」によって国民の考える力を失わせ刹那的な欲求で動くよう計画的に仕組んできた。その結果、3Sに嵌った国民は選挙や政治に関心を持たなくなってしまった。

また「3S」は我々が直面している厳しい現実から目をそらさせる役割を果たしている。そして多くの人は催眠術にかかったように「マスコミ」の言われるままになり、自分の頭で物事をとらえ問題として認識する能力を次第に失ってきた。これこそまさに権力が望む国民の「家畜(ゴイム)化」である。

柳沢厚労大臣の「女は産む機械」発言は、国民の家畜化に成功しつつある政治家の本音がついポロリとでたのだろう。また6月24日のサンデープロジェクトで小沢代表に質問をしていた司会の田原総一郎や評論家の財部誠一らの発言も短絡的思考に終始し国民から批判されていたが、こうした知識人ですら「家畜化」が進んでいる。

ところで年金問題で自民党や社保庁の役人が隠し続けた数々の不始末が民主党の手によって明らかになるや、自民党による責任転嫁のマスコミ操作が世耕補佐官を中心に活発化している。WILL8月号では政府に飼いならされた評論家の屋山太郎が社保庁混乱は「小沢自治労」の陰謀とネガティブキャンペーンを繰り広げている。

我々国民が政府の「家畜」にならないためには、まず権力者やマスコミ、評論家達の言葉に疑いを持ち、彼らの裏に隠された思惑に乗せられないことである。そして年金問題で「嘘つき」や「傲慢な体質」を思わず露呈した自公政権は、国民のためにではなく自己の利権のために動く政権であることをしっかりと認識しておくことが必要だ。