気ままに 黒松内

地域の十人十色の魅力に出会う農村の暮らし訪問ブログ

茅葺き屋根の家に住んでいた頃

2007年06月25日 | 歴史・文化
黒松内ぶなの森自然学校で5月27日~28日に
「地域のフィールドワーク」をテーマにしたセミナーを開催しました。
自然学校がある作開地域のたくさんの方にお話を伺うことができました。
フィールドワークレポート第2弾は参加した加藤京子さんから
「茅葺き屋根の家に住んでいた頃」について伝えてもらいます。

  

作開地区で酪農を営んでいる岡部さんのお父さんに、
昭和20-40年代ぐらいの茅葺き屋根にまつわる話を伺いました。
また、その当時使用していた道具を見せてもらいました。

茅葺き屋根は、20-30年もつもので
新しく屋根を葺く時は、近所の人が総出で手伝ったそうです。
先代から使用している道具を使用しての茅葺き。
歴史を感じる2つの道具を紹介します。



上の写真は、カヤを押し付ける道具「ガンキ」。
大きい方は先代から使用しているので、
もう100年は経つのでは・・・・。



そして、この写真はカヤを止める「針」
稲ワラの縄を通す穴があいています。
屋根の裏側と表側に人がいて、お互いに息を合わせながら
カヤを縫っていきます。大きなお裁縫のよう!

茅葺き以外にも様々な道具が使われていました。
当時は、正月が明けたら薪を取りに山で生活をしていたそうです。
その生活で使う道具は「ノコギリ」。

先代からの道具を大事に使用して
エネルギー源(薪)も自分で確保して。
今とは全く違う時間の流れだったのでしょうね。

〈文:加藤京子〉

最新の画像もっと見る