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2005年江の島オリンピックウィーク

2005年10月22日 19時18分10秒 | ニュース
 10月20日から23日まで江の島で「2005年江の島オリンピックウィーク」が開催されています。種目は、オリンピック艇種の470級、レーザー級、レーザーラジアル級、49er級、RS-X級に加え、オリンピック外種目として、ミストラル級、シーホッパーSR級、FJ級、スナイプ級。なんとも盛りだくさんの内容です。最も参加艇数の多い種目が470級で、男女合わせて41艇が出場しています。

 昨年に続いて2連続江の島開催となったオリンピックウィーク。今年も海外より招待選手を招いた開催となりました。この大会はISAFグレード2の大会で、成績はワールドランキング対象となります。種目数は国体なみに多い同大会ですが、41艇出場の470以外はさほどのエントリーがありません。海面を2つに分けて開催され、オリンピック種目は同一海面で開催されています。そのため470級のスタートラインを使用するために、ほかの種目では長い、長い。参加が5艇程度の49er級、RS-X級のスタート風景はちょっと寒々しい……。

 初日木曜は午後からレースが始まり、北東10から15ノット。2日目は晴天に恵まれ、北系の風が12ノットほどでよい内容のレースとなりました(3日目は昼過ぎまで待機の末ノーレース)。470級でトップグループに位置しているのは、谷口/吉見(第一経済大)、松永/上野(フィールファイン)、近藤/鎌田(アビーム・コンサルティング/法政大)です。

 いつも飄々としているようにみえる谷口は、第一経済大の主将であり、今回は2週間後に開催される全日本インカレの調整。海面調査の意味もあります。ワールド後、チューニングを変えた策がバッチリのようで、のびのある走りをしていました(本人は、レース当日の占いが当たったと言ってた)。同大は今年470級優勝すれば3連覇達成となります。ほかのメンバーもかなり気合いを入れているようですね。また、谷口、新居といった第一経済大男子チームのほかに大学生の活躍がチラホラ見えます。しっかりしろよ! ナショナルチーム!!

 女子で調子が上がっているのは近藤/鎌田です。いつも尻上がりに成績を上げていく近藤ですが、今回は初日から無駄のないスコアでまとめています。鎌田の大学ヨット部活動と並行するという練習不足問題は解決されていませんが、鎌田のがんばりもあって、毎レースいい感じで集団から抜け出す走りができています。

 最終日は明日、日曜日。ぼくは別の取材で江の島に行けませんが、ウェブサイトの結果掲載を楽しみにしたいと思います。

◎JSAF 2005年江の島オリンピックウィーク
http://www.jsaf.or.jp/sailing/2005/olympic-week/index.html

写真=会社ではお菓子ばかり食べているらしい近藤(左)と逗子市民代表・鎌田

※オリンピックウィークと関係ありませんが、いまバミューダで開催されているThe King Edward VII Gold Cupで、日本を代表するマッチレーサー・中村匠選手がラッセル・クーツと対戦しています。すげー、緊張するんだろうなあ。

◎The King Edward VII Gold Cup
http://www.kingedwardviigoldcup.com/index2.html

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