米調査会社ガートナーが発表した2009年の世界半導体企業の売上高ランキング(見通し)は米ファブレス(工場を持たない設計・販売会社)のクアルコムが6位に入った。前年の8位から順位を上げた。
日本企業では東芝が売上高を落としたものの3位を保持。首位は18年連続で米インテルが確保するもよう。
●国内大手は11位以下
クアルコムの売上高は65億ドルで前年に比べ微増。半導体市場が同11.4%減の2260億ドルと収縮するなか、相対的にシェアを高めた。
サムスン電子とハイニックス半導体の韓国勢は、ウォン安を背景にして製品競争力を強化。ハイニックスの順位は前年の9位から7位に上がった。
日本勢では、ルネサステクノロジが売上高を前年比19.9%減の56億7千万ドルに落とし、前年の7位から8位に降格。東芝はNAND型フラッシュメモリーの復調で健闘したが、NECエレクトロニクスなど他の国内大手は11位以下だった。
【2009年世界半導体企業の売り上げシェア(見込み)】
1位 インテル:14.2%
2位 サムスン電子:7.9%
3位 東芝:4.3%
4位 テキサス・インスツルメンツ:4.2%
5位 STマイクロエレクトロニクス:3.7%
6位 クアルコム:2.9%
7位 ハイニックス半導体:2.7%
8位 ルネサステクノロジ:2.5%
9位 AMD:2.1%
10位 インフィニオン・テクノロジーズ:2.0%
【記事引用】 「日経産業新聞/2009年12月24日(木)/4面」