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鉛など5元素 同時検出 測定時間1/3に

2007-10-15 | 環境


 分析機器開発ベンチャー企業のX線技術研究所は、鉛などの環境規制の対象である5つの元素の含有率を短時間で検出する装置を開発した。

 測定時間は100秒で、これまでの3分の1以下。

 試料に近距離からX線を当て、物質から発生する蛍光X線を効率よく集める。欧州化学物質規制への対応を迫られる電機メーカーや土壌浄化事業向けに売り込む。


●EU環境規制「RoHS」対応

 欧州連合がRoHS(ローズ)指令で電気・電子機器への使用を原則として禁じた化学物質に含まれる鉛、水銀、カドミウム、6価クロム、臭素の5元素の有無などを一度に測れる。

 X線が当たった時に発生する元素固有の蛍光X線を検出する仕組みで、部品や土などの試料をそのまま装置に入れればよい。X線菅の構造などを工夫して、試料との距離を短縮し、試料に強いエネルギーのX線を照射できる構造にした。

 特殊なフィルターで蛍光X線を効率よく集め、短時間で計測できるようにした。従来は1種類ずつしか検出できなかったり、測定までに300~1000秒かかっていた。

 短時間で複数の元素を検出できることで、分析が効率化できる。

 新装置は、重さ15kgで、冷却が必要なX線検出器の冷却方法を変更するなどして、同社従来製品の半分以下に軽量化した。幅、奥行き、高さがそれぞれ25cmで、研究室だけでなく作業場に持ち出して使えるのが特徴。

 価格は1台480万円で、電機メーカーをはじめ、建設会社など向けに発売後1年間で250台の売上げを目指す。





【記事引用】 「「日経産業新聞/2007年8月17日(金)/1面

 

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