部品Blog

―― 部品技術・部品メーカー関連の記事集.

電子部品業界、新需要創出へ技術開発に注力 世界市場で勝ち続けるための体質強化急ぐ

2012-01-07 | 電子部品業界
 電子部品業界は、2012年を「『日本のモノづくり力』を改めて世界にアピールする年」と置付け、新たな需要創出への技術開発に全力を挙げる。  グローバルでの業界構造変化が進む中、電子部品各社は世界市場で勝ち続けるための体質強化を急ぐとともに、新成長分野に照準を合わせた戦略を一段と加速させる。  東日本大震災をはじめ、多くの苦境に見舞われた11年の電子部品業界。こうした困難を乗り越え、日本の . . . 本文を読む

電子部品市場、尻上がりの重要拡大期待 収益確保の強固な社内体制作りも過大

2012-01-04 | 電子部品業界
 12年の電子部品市場は、序盤の1-3月はタイ洪水の影響などが一部残る見通しだが、春以降、尻上がりの需要拡大が期待されている。  分野別では、スマートフォンやタブレット端末など新世代モバイル端末と、電子化が進む自動車が部品需要をけん引する重要市場として各社の期待が高くなっている。  加えて、スマートフォンの普及に伴う新たな大容量通信インフラ需要や、環境・省エネルギー関連などが各社の事業拡 . . . 本文を読む

サムスン電子、ソニーとの共同運営の液晶パネルの合弁事業の解消を発表 有機ELシフトにメド

2011-12-27 | 電子部品業界
 韓国サムスン電子は26日、ソニーと共同で運営している液晶パネルの合弁事業を解消すると発表した。  ソニー側が持ち掛けた交渉は難航が予想されたが、サムスンはあっさりと受け入れた。パネルコストの削減を進めたいソニーに対し、サムスンも次世代パネルの生産を自前で立ち上げるメドが立ち、合弁の意味合いが薄まった。 ●パネル調達見直し急ぐ  「誰がどこで言っているんだろう」。  サムスン電子の . . . 本文を読む

電子部品各社、タイ洪水で迫られるリスク分散の必要性 他の地域への生産移管加速

2011-12-16 | 電子部品業界
 10月初旬にタイを直撃した大洪水は、日本の電子部品業界に打撃を与えた。急激な円高が収益を圧迫する中、日本のメーカーは競争力維持のために海外拠点の活用が避けられなくなっている。  だが、自動車や電機産業が集積するタイに生産拠点を集中するやり方は生産性を上げる一方で、災害時にはサプライチェーンも含めて大きな障害になりかねない。  東日本大震災でも脆弱性が表面化したが、タイ洪水でもあらためて . . . 本文を読む

電子部品メーカー、業績悪化が鮮明 円高・タイ洪水が直撃、戦略の見直しも

2011-11-15 | 電子部品業界
 電子部品メーカーの業績悪化が鮮明になっている。  2012年3月期連結決算は主要33社のうち18社が減収、営業減益の見通し。1ドル=70円台で推移する円高に加えて、タイで発生した大規模洪水が各社の業績を直撃する。  電子部品各社はスマートフォンの普及を追い風に業績拡大が続いていのが一転、人員削減といった戦略見直しの動きが出始めるなど、ここにきて曲がり角を迎えつつある。 ●厳しさ増す . . . 本文を読む

電子部品各社、世界景気減速やタイ洪水で最終損益悪化、大手6社、今期予想を下方修正

2011-11-10 | 電子部品業界
 京セラ、TDKなど電子部品大手7社の2011年4-9月期連結決算が9日出そろった。  歴史的な円高に加え、世界景気の減速で全社の最終損益が悪化。タイの洪水による生産停止などの混乱も打撃となり、6社が12年3月期通期の業績予想を下方修正した。  スマートフォン市場の拡大を追い風に11年3月期までは好業績を維持してきたが、ここにきて業績悪化が鮮明になっている。 ●タイ洪水被害  9日 . . . 本文を読む

ローム、タイ洪水による現地工場被災で170億円減収 生産正常化は来春

2011-11-10 | 電子部品業界
 ロームは9日、タイの洪水で現地工場が被災した影響により現時点で、自動車部品などの減産額が2012年3月期に170億円に達するとの見通しを明らかにした。  連結営業利益は190億円の減益要因になるという。 ●供給回復急ぐ  操業停止中のタイ2工場は「12月に復旧し、12年2月にはフル稼働にしたい」(沢村論社長)とし、部品供給の早期通常化を急ぐ。  ロームはタイにナワナコン、ロジャナ . . . 本文を読む

TDK、従業員1万1000人削減と生産拠点再編を発表 収益力改善、なお途上

2011-11-01 | 電子部品業界
 TDKは31日、今後2年間で全従業員の13%に当たる1万1000人を国内外で削減し、生産拠点を再編すると発表した。  直接の引き金は円高とパソコンや薄型テレビなどデジタル機器の市況悪化、そしてタイの洪水による収益悪化の三重苦。ただ、背景には上釜健宏社長が進めてきた生産効率の改善があり、今回はそれで生じた余剰人員の削減という側面がある。  上釜改革は仕上げの段階を乗り切れるのか。 ● . . . 本文を読む

電子部品メーカー、タイでの生産加速 一大輸出生産基地機能強化、積極的な増産投資を展開

2011-09-21 | 電子部品業界
 電子部品メーカー各社がタイでの生産を加速している。  各社のタイ工場は、電子部品の一大輸出生産基地としての機能を強化。特に円高進行への対応、一部では東日本大震災の影響で、海外生産移管を前倒しする動きも見られ、引き続き生産体制増強のための積極的な増産投資を展開する。  同時に、労働質金の上昇などに対応するために、生産の自動化や部材の内製化を推進し、品質の徹底とコスト競争力の強化の両立に向 . . . 本文を読む

村田製作所、フィリピンに積層セラミックコンデンサーの新工場を建設 供給能力を増強

2011-09-21 | 電子部品業界
 村田製作所は20日、フィリピンに積層セラミックコンデンサーの新工場を建設すると発表した。  用地面積は約23万平方mと同社最大規模で、まず約30億円を投じて第1棟を建設し、2013年1月に稼動する。積層セラミックコンデンサーはスマートフォンやタブレット端末向けに需要が拡大しており、供給能力を増強する。 ●拠点分散への対応  村田製作所は積層セラミックコンデンサーの世界シェア35%を . . . 本文を読む

メイコー、ベトナムでプリント配線板の一貫生産に向けた取り組みを本格化 設備増強を推進

2011-09-19 | 電子部品業界
 メイコーは、ベトナムでのプリント配線板一貫生産立ち上げに向けた取り組みを本格化させている。  ベトナム工場「メイコーエレクトロニクス・ベトナム」(ハノイ市)の敷地内に、プリント配線板の全工程が行える新工場棟(PCB棟)を建設。10年末から一部操業を開始しており、今後、一貫生産に向けた設備増強を推進し、12年1月から一部試作をスタートさせる予定。  同工場では、携帯電話向けのプリント配線 . . . 本文を読む

日系電子部品メーカー、ベトナム生産を加速 積極的な増産投資を計画、労働コスト上昇にも対応

2011-09-17 | 電子部品業界
 日系電子部品メーカー各社がベトナムでのものづくりを加速させている。  各社のベトナム工場では、電子部品のグローバル供給拠点として精力的に増産を進めており、今年後半から12年に向けても生産能力増強のための積極的な増産投資を計画する。  同時に、昨今の労働コスト上昇などに対応するため、生産性向上のためのさまざまな施策を推進し、高品質とコスト競争力強化の両立に向けた取り組みに全力を挙げる。 . . . 本文を読む

日系電子部品メーカー、海外生産比率引き上げ加速 円高対策や震災リスクなどに対応

2011-09-06 | 電子部品業界
 電子部品メーカー各社は、海外生産比率の引き上げを加速している。  生産リードタイムの短縮、コストダウンに、最近の急激な円高対策、震災などのリスク対策から拍車がかかっているセットメーカー、EMSの海外生産増強、電子部品海外調達に対応する。  中華圏、ASEANの工場を中心に生産品目の見直しや、自動化、一貫生産を進めながら海外生産比率を一気に高める動きにある。 ●グローバル需要に積極対 . . . 本文を読む

東芝・日立・ソニー、中小型液晶パネル事業を統合 官民ファンドが資金投入、再編を主導

2011-09-01 | 電子部品業界
 東芝、日立製作所、ソニーの3社と官民ファンドの産業革新機構は31日、中小型液晶パネル事業の統合会社を2012年春に設立すると正式発表した。  電機3社の技術力を結集して新工場を建設し、スマートフォンなど向けに急拡大する中小型液晶市場をリードする狙い。  革新機構が2千億円の資金を投入し、再編を主導。ただ、新工場の立地や経営陣は未定。迅速な意思決定が可能な体制を早期に構築することが課題と . . . 本文を読む

電子部品市場でもサムスン電子が攻勢、ウォン安で競争優位に 薄れ始める日本勢の優位性

2011-08-27 | 電子部品業界
 日本メーカーの独壇場だった超小型の電子部品の市場で異変が起きている。  スマートフォン向けなどで需要が急増している超小型の積層セラミックコンデンサーで、韓国サムスングループのサムスン電機が、2010年度(11年3月期)の販売金額で村田製作所に次ぐ2位に躍り出た。  ウォン安を背景に価格攻勢を強めており、電子機器だけでなく部品でも日本勢の優位性が薄れ始めている。 ●日本勢に肩を並べる . . . 本文を読む