たとえば食器とかは、ぜんぶロングライフデザインでもいい。
いや、それでは困る人も、いるかもしれないけれど、
「私は」困りません。
携帯電話は、人によっては困らないでしょうけれど、
あたらしい機能やサービスは、やっぱり使いたいので、
モノとして進化してくれないと、困る。「私は」。
携帯電話のような商品の、「ロングライフデザイン」は、
成立するんでしょうか。
そして、ここでもキラリと光るのはiPod。
世代を重ねて、容量が増えて、小さくなって、
電池が長持ちして、ビデオが見られるようになって、
ずんずん進化しています。
モノとしては、ばんばん代替わりして、「消費」されていますけれど、
じゃぁiPodの「デザイン」が「消費」されたかというと、
デザイン自体は消費されていない、とおもうのです。
こりゃ、すごいね。
モノは進化し、商品として消費はされているけれど、
まるでDNAのように、「デザイン」の「芯」は、
時間を越えて息づいている。
一筋縄のことではありません。
先々を見据え、意思を持って、
守るべきものと、進化すべきところを、見極める。
そのモノに込めた想いが、いかに深く深く、深いかということ。
…。
さて、じつは携帯電話では、興味深い試みがはじまっています。
佐藤卓デザインの、P701iDは、キープコンセプトのままで、モデルチェンジしました。
これは、デザインを「育てる」という、明確な意思表示と感じられます。
さらに注目すべきは、初代P701iDは、グッドデザイン賞を受賞しましたが、
新型のP702iDも、あらためて、グッドデザイン賞を受賞しているのです。
今までの通例では、このような「マイナーチェンジ」的な商品は、
「過去受賞商品と類似している」という理由で、
賞は取れなかったのです。
グッドデザインが、動いた。
さらに、佐藤加士和デザインのN702iDも同様、キープコンセプトで、
まったくあたらしい商品になっています。
初代の構想時、「おサイフケータイ」への対応の可能性があったので、
「クレジットカードの磁気テープのイメージ」のデザインとなったN702iDですが、
初代N702iDは、「おサイフケータイ」は実装されませんでした。
それが、あたらしいN703iDでは、「おサイフケータイ」対応になっています。
うやむやになりそうだったコンセプトが、息を吹き返している。
N702iDの初代もグッドデザイン賞を受賞しているので、
二代目N703iDもおそらく、受賞されるでしょう。
ほんとにちょっとずつではありますが、
進化する時代性を兼ね備えた、
21世紀のロングライフデザインのうまれる土壌が、
生まれつつある のかもしれません。
この記事が興味深く、いろいろ考えてしまい、
わたしも今朝書いたりして、それをTBさせて
いただこうと思っていたのですができず、
コメントさせていただきました。
ロングライフデザイン、奥が深いですね。
なんだか、中途半端なエロ・トラックバックばっかり、くっつくようになってですね。そもそも、トラックバックは、使い方がよくわかんなくて、うまくいったためしがないです。あはは。
まったくドッドコムは、よくわからんです。
よくわからんので、パタパタ書いて、更新するのみです。