コトバヲツグムモノ

「口を噤む」のか「言葉を紡ぐ」のか…さてどちらの転がっていくのか、リスタートしてみましょう。

話せる時間があることの意味

2011-04-29 02:50:04 | 日常雑感

今日は「南区まちづくり推進協議会」なるものの会議に参加してまいりました。

 

南区の小学校PTA代表と言うことだそうです。

召喚状には日時と出欠確認だけで内容はほとんど書かれておらず、規模も内容も分からないままの不安な出席です。

まぁ、引継ぎ時に前任者から聞いていれば良かったのですが、引継ぎ事項は学校向けの事柄中心でしたから地域のこういう組織に関しては触れられていませんでした。

いや、もしかしたら聞いていても意識してなかったかもしれません。

 

いざ、会場に入ってみると結構な数の人。

区役所職員を除くと、半分は各地域の自治連会長様。

自分の地域の会長は良く知ってますが、他の地域の方は面識がありません。

これがまた、かなり高齢のお歴々。

残り半分は各種団体の代表で、身近なところですと保育園会の会長や中学PTAの会長、あとは地域の医師代表(歯科や眼科などからそれぞれ)女性会や身体障害者の団体もあります。

それと行政側から消防署や上下水道局などの代表ですね。

そして顧問として区長が座っています。

 

いやはや、予想だにしない本格的な「行政」に関わる集まりにまで進出することになってしまいました。

 

今回は総会のようなもので、役員改選に始まり、昨年度の事業報告と今年度の計画が説明され、承認の拍手でちゃんちゃん…

ただ、こういう進行はお役所さまはお手の物で、そのプレゼン手段も用意された資料も突っ込みどころがないように整備されており、しっかり予定時間で終了と言うものですね。

(自校のPTA総会もこうありたいものですが)

 

ただ、これだけしっかり資料がそろっているから、やっていることが簡単に見えてくるかと言うと…

 

実際に活動されている内容は良く分かりますが、その活動を行う根拠となる声が良く聞こえてきません。

なんといいますか、きれい過ぎるんですね。

同じような事業の報告が昨日の小P総会でもあったんですが、昨日のブログに書いたように「人の熱」があったんです。

 

ここまで書いてもやっとしたものが言葉になってきました。

「南区のまちづくり」なんですが、なんか主役の区民の声が聞こえてこない。

出来上がったものを、事務的に受け止めることしか出来なかったんですね。

おそらく、この日説明された様々な事業の「部会」に参加して運営側に回ればもっといろいろ見えてくるんでしょうが、今の時点ではどういう風にすればその「部会」に参加できるかも分かってなかったりしますから。

今日もらった、説明が省かれた多くの資料に目を通すことからはじめるしかなさそうです。

(それをしてから意見を述べるべしなんでしょうがね)

 

 

と、相手のことを通じて今日の気づきがやっと整理されてきました。

私もいろんな総会などの運営側を経験してます。

いつも時間に追われながらもできるだけ参加者の声を聞く時間を大事にしてきました。

私のくせとして、先にサービス精神たっぷりに「これを聞かれるだろう」と想定して答えを並べてしまうことがあるんですが、これは駄目だなと。

この先回りが、声を殺すことになるんだと。

 

言いたことを言えないのがしんどいことは、コミュニケーションの学びの中で知っています。

だからこそ、ここでも何度も書いているように、話し手の時間を大事にします。

同じ事柄でも、聞き手が言うのではなく、話し手の言葉にしてもらうまで待ちます。

話し手が自分の言いたい事を持っているときに、それに似たことを先に言われてしまうと、似ていれば似ているほど残りの”違い”が表に出しにくくなります。

だから、聞き手は想像して「こうじゃないですか?」と質問したり決め付けたりすることを避けなければなりません。

 

参加者の声を聞くことを大事にする総会ならば、参加者を「話し手」として、じっくり聞く集まりであって欲しいものです。

そう考えると、昨日の小P連の総会も、会長や役員の話を聞く場としてはその生の声が届くいい集まりでしたが、参加者の声が出しやすい時間があれば良かったなと言う思いを持っていたことに気づきました。

その前の「はぐくみ委員会」の報告会が、途中にインタビューとして声を聞く時間を確保していましたから、「声を聞いてもらう時間がない」という不満になることがなかったのかもしれません。

 

と、このままでは主催者側に対する一方的な思いになってしまいそうですが、私自身の反省として、参加するならば「ちゃんと知っておけ」ということになりますね。

あまりにも初めて触れることが多すぎて…

 

まぁ、「知っておく」のが先か、「知らないから聞く」のが先か、ニワトリと卵のようなものです。

今回は「知らなかったことがある」から始まったので、せっかく縁があることとしてちょっとアンテナを張ってみましょう。

あまり守備範囲が広がりすぎると危険なので、軸足は立場でもある「小学校PTA」の視線であることを忘れないように努めながら。


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