コトバヲツグムモノ

「口を噤む」のか「言葉を紡ぐ」のか…さてどちらの転がっていくのか、リスタートしてみましょう。

京都支部学習会 11月

2009-11-08 00:37:02 | 「聞き方・伝え方」学習会

今月は他の予定の関係もあり、土曜日の開催です。
ちょっと参加者が減りましたが、今回は遠く広島から参加の方がお二人。
ありがたいことです。

いつものように2分間の黙想。
今回はここに少しテーマを付けてみようと思いました。
ひとつは「身体の感じ」、もうひとつは「心の感じ」
それを黙想の後分かち合っていく時間に、「今日参加しようと思った気持ち」の3つをそれぞれ話してください、と。

これは私自身が最近参加したワークで、自然とこういう流れで「今の感じ」をキャッチしてるなと意識したからです。
いろいろ話したい事が渦巻いたりしますが、身体から入って心の感じに意識を流していくと、すぅっと「心の感じ」に入りやすいんです。
逆に、こういう流れをしないと「心の感じ」を味わっている途中に「身体の感覚」が襲ってきて、どちらとも着かないザワザワした感じになりますね。

そういうことがあるんで、ちょっと試してみました。

一通り、自己紹介と今の感じの表明をしていただいた後、今日の学習会に対しての希望や、今気になっていることを出していただきました。
必ずしもそれぞれの思い全部に沿っていくことはできないんですが、一旦出していただくことで、その思いは確実にわたしの中に入ってきます。
意識・無意識いろいろありますが、何も聞いていない時点の私とは違うので、このステップも大事だと思ってます。
(時にはいろんなかたの思いを背負いすぎるときもありますが)

そのあと、ミニカンの実践。
広島からの参加者も、別の場所でカウンセリングの実践をされているのを知っているので、ここはスムーズに入ります。
人数的に組み分けで迷ったんですが、今回は4人組を二つ。
私と、もう一人ミニカン実践経験豊富な方がそれぞれの組に入って、気がついたことを伝えていく事があると、より学習会として機能するかなと言う思いもあります。
なので、いつもの3人組にもう一人加わった形。
役割は「聞き手・話し手・観察者・サポーター」としました。

あとで、「観察者を見るもうひとつの視点があって、今までと違う感じがした」と言っていただけたので、こういう方法もいいなと。

休憩を挟んで、実践の分かち合いですが、今回はちょっと新しい方法を取り入れてみました。
新しい方法といっても、この学習会では初めてってだけなんですが。
以前「円座禅」のワークに参加させていただいたときに体験した「シャベラーくん」を使って分かち合いをしようと。

ミニカン実践で「話し手を大事にする」ということをみんなで学んでいます。
なので、グループでも「話し手」の時間はじっくりその方の時間を尊重していこうと思い、そのことが良くわかるように「シャベラーくん」を使います。
「話し手」が自分のペースで話し終えるまで、「シャベラーくん」を手にしていますから、回りの方は「聞き手」意識を持ちます。

みなさんいい感じで意識してくださったんじゃないでしょうか。
あとから「シャベラーくん」を使って話された方に「話し終えてどんな感じですか」と尋ねて見ましたが、「最後まで自分の時間にできてよかった」と言う声をいただきました。

この方法だけに固執するつもりはありませんが、この方法とフリートークと、参加者や場面によって取り入れていけるという感じがしましたね。


細かい内容は書きませんが、「聞き方の学習」というところから今の自分を見つめて、そこからフッとお仏壇に視線が行って「ほとけさま」を味わう方も居られました。
また、そういう方の姿から、突然出てきた「ほとけさま」というキーワードに身構えてしまう方も居られました。

それぞれが、そういうことを言葉にして表明してくださった事が、私にはうれしく、尊いなと感じましたね。

そこからどう展開するかはいろいろですが、まずは「いま・ここ」のところを捕らえて言葉にしてみる…これって、すごく大きなステップですから。


あと、個人的な思いですが、円座禅にしろ、真宗カウンセリングワークショップにしろ、私が身を持って参加して経験してきた事が血肉となって、全然別の場面でもにじみ出てくる感じ…経験が活きているし、私の中に”在る”ってことを感じます。

来月は12月20日(日)
また案内が出来上がったらアップしてリンクします。