21世紀新訳・仏教経典(抄)

西川隆範編訳・桝田英伸監修

この世の由来-世記経  ~神々との戦い その9

2013-06-30 19:56:40 | 経典
〈神々〉は 手に手に武器を持つ。 “刀に剣に、鉾に槍、戦斧に戦輪、縛り上げる縄”など。 また 〈兵神の鎧〉は“七宝”で出来ている。 いかに〈阿修羅たち〉が刃を加えようとも その身には傷一つ負うことはない。 〈阿修羅たち〉は 手に手に武器を持つ。 “刀に剣に、鉾に槍、戦斧に戦輪、縛り上げる縄”など。 また 〈阿修羅兵の鎧〉は“七宝”で出来ている。 いかに〈神々〉が刃を加えようとも その身には傷 . . . 本文を読む

この世の由来-世記経  ~神々との戦い その8

2013-06-23 20:45:10 | 経典
〈帝釈天〉は 〈忉利天の“三十三の天宮”にすまう神々〉を心に念じた。 〈忉利天宮の神々〉もすぐに察して念に応え、次いで口を開く。 「只今、 我らが王〈帝釈天〉様が我らのことを念じてくださった! 我ら速やかに武具を整えん!」 そしてすぐに 〈左右の側仕えの者たち〉に命じて武器の支度をさせるのだった。 〈三十三の天宮の神々〉自らも 武器を執り、宝の鎧で実を固め、宝の戦車に乗り込む。 そして 〈無 . . . 本文を読む

この世の由来-世記経  ~神々との戦い その7

2013-06-16 20:14:10 | 経典
〈侍天〉はすみやかに 〈夜摩天・兜率天・化自在天・他化自在天それぞれの神々のところ〉へと順におもむき、 〈帝釈天の言葉〉として 『〈阿修羅たちの大軍勢〉と戦う日がついに来ました。 どうか〈神々〉よ、手に手に武器を執り、我れらが軍勢にお力をお貸しくださりませんか』 と告げて回ったのだった。 〈夜摩天の天子(王子)〉は この言葉を聞くや否や自ら武器を執り 宝の鎧で実を固め、宝の戦車に乗り込む . . . 本文を読む

この世の由来-世記経  ~神々との戦い その6

2013-06-11 11:22:10 | 経典
〈龍族たち〉と〈シュカローラ鬼神たち〉と〈持華鬼神たち〉と〈常楽鬼神たち〉と〈四天王たち〉が優勢の時には、 〈阿修羅ども〉を〈阿修羅宮〉までも追い詰める。 しかしその反対に 〈龍族たち〉と〈シュカローラ鬼神たち〉と〈持華鬼神たち〉と〈常楽鬼神たち〉と〈四天王たち〉が劣勢となると、 彼らはそれぞれの〈宮〉へは還ることなく 〈帝釈天〉の住まう〈善法講堂〉へと駆けつけ 〈帝釈天〉および〈忉利天の神々 . . . 本文を読む

この世の由来-世記経  ~神々との戦い その5

2013-06-02 20:57:52 | 経典
〈龍族たち〉と〈シュカローラ鬼神たち〉が優勢の時には、 〈阿修羅ども〉を〈阿修羅宮〉までも追い詰める。 しかしその反対に 〈龍族たち〉と〈シュカローラ鬼神たち〉が劣勢となると、 彼らはそれぞれの〈宮〉へは還ることなく 〈持華鬼神たち〉の境界へと駆けつけ こう告げるのだった。 『〈阿修羅ども〉は 〈すべての神々〉に戦さをけしかけようとしております。 我らはそれを止めようと応戦しておりましたが . . . 本文を読む