ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

4/21日 知人の家で(下):ホウチャクソウ オオバウマノスズクサ サギゴケ ツボサンゴ エビネ アマドコロ

2016-04-25 07:16:55 | 草花
仏は常に在(いま)せども 
現(うつつ)ならぬぞあわれなる
人の音せぬ暁に 
仄かに夢に見えたまふ

上掲は「梁塵秘抄」の中の有名な一首ですが、これの中国語訳が以下のようにあります。

我仏雖常在 
塵風哀莫晤 
清晨寂無声 
微於夢中過

ついでに英語訳も以下にありました。

Lord Buddha is present everywhere,
but it's a pity he's not incarnate.
When there's no human sound,at daybreak,
he shows himself faintly in my dream.


中国語の表現と英語の表現を比べてみると、英語表現の方が近いように感じますが、「仏」(Buddha)にLordを冠するのはやめてほしかったですね。

「梁塵秘抄」は後白河法皇(1127-1192)が編んだ平安時代の「今様」を主体とした歌曲の歌詞の部分なのですが、残念ながらその記譜がなく、歌い方も伝承されていないので、音楽的には謎となっているのが残念です。

後白河法王自身はその第一級の歌い手であり、時には歌いすぎて喉を痛め、声が嗄れてしまったこともあるというほどですから、上掲の一首をどのように歌ったのかぜひ聞きたかったですね。

知人宅で見た”仏の化身”たちをお楽しみください。

ホウチャクソウ ↓




キバナオドリコソウ ↓

ヨーロッパ原産とありました。



オオバウマノスズクサ ↓




サギゴケ ↓

真っ白ですね。



ツボサンゴ ↓


ツボサンゴ近写 ↓

ヒューケラともいうそうで、北アメリカ原産だそうです。日本ですとズダヤクシュが近い種類だそうです。



エビネ ↓


エビネ(色が深い) ↓

エビネは最盛期入りしてきました、やはり花が早いですね。



アマドコロ ↓




ドイツスズラン ↓
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4/21日 知人の家で(上):コバノタツナミソウ 牡丹 細葉芍薬 ヤマシャクヤク ハナイカダ ムサシアブミ 

2016-04-24 06:38:10 | 草花
先日JAFの月刊誌「JAFMate」がとどきました。
その中で”ナンバープレート大研究”という特集記事がありました。
今はお金を払って、好きな番号を選べる「希望ナンバー」という制度もあるようで、そういうことをしている人は全体の4割にもなるようで、この数字は意外なことでした。

”1”を選ぶのはその気持ちがよく判りますが、”2525”(ニコニコ)にも人気があるようです。
”1122”は(いい夫婦)で、”8”は(漢字の八で末広がり)なのでしょうね。
また希望する場合は除いて、下二ケタに”42”(死に)と”49”(死苦)はないそうです。

”8783”(花屋さん)  ”8083”(八百屋さん) ”1173”(サーファーに良い波)
”625”(無事故) ”9674”(苦労無し)とかありますが、お医者さんに”82”(藪)はきついですね。
"1564"(人殺し)もあってはならないでしょうが、”3744”(皆良し)なら大団円ではないでしょうか。

近くに住む知人の家に行き、その庭で咲く花たちを愛でてきました。

カジイチゴ ↓

大きな株を作っていて、これは庭の外で見ました。



コバノタツナミソウ ↓

二つの色で咲いています。



牡丹 ↓

ピンク色の柔らかい花びらで、優雅な咲き方をしていました。



細葉芍薬 ↓

これはおそらく外来種ではないでしょうか、こういう葉のものは初めて見ました。



ヤマシャクヤク ↓



ヤマシャクヤクは半日蔭の場所で見ました。園芸物と比べると華やかさはないですが、茶花と考えると侘び寂びの境地にしっくり来そうです。



ハナイカダ ↓

葉の上に花・・・・地味な姿を見せています。



キバナエビネ ↓

これは花茎の頂部が損傷してしまったようです。



ムサシアブミ ↓



ムサシアブミはまだ山野で出会ったことのないものですが、関東以西の海岸近くの山に生えるということですからいつかは出会えるかもしれません。
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初夏間近の散歩・・・トベラ、ジャーマンアイリス、ツルニチニチソウ、シロヤマブキ、入日

2016-04-23 07:02:15 | 草花
鯉幟を見てからというもの、意識の中に”初夏”が根付いてしまいました。
それからはどれを見ても何となく春が終わって、夏に切り替わる入口にいることをを意識してしまいました。

実際、杉の花粉はおわり、ヒノキの花粉も終焉間近になっていて、木々の葉も芽出し→若葉から、→青葉の季節に移る準備に入っているようです。
車に乗っていても、車内の温度も上がり、自然に窓を開けたくなるような陽気になっています。

一年中で一番過ごしやすい季節入りしているのではないでしょうか。

トベラ ↓

公共の施設に植えられているトベラは刈り込みが強くて、なかなか花を見られませんが、ここではうまい具合に花を見ることができました。



ツボミオオバコ ↓

オオバコの仲間のうちでは毛が多くて、違和感があります。北米原産の”よそもの”だそうです。



ジャーマンアイリス ↓

見慣れた紫色系統ではなくて、黄色のものは小生的には珍しく眺めました。



ユスラウメ ↓

生垣の内側で、ユスラウメも5-6本植えられていました。実はまだ固かったですね。
中国原産のようで、wikiによると・・・『サクラ』を意味する漢字『櫻』は元々はユスラウメを指す字であった。ユスラウメの実が実っている様子を首飾りを付けた女性に見立てて出来た字である。とのことです。



イチョウ ↓

銀杏の若葉が伸び始めて、青空に美しく映えていましたので撮っておきます。



ツルニチニチソウ ↓

民家の塀の下部を賑やかしていました。



フタリシズカ ↓

まだ花芽を立ち上げたばかりで、もう少しするときちんとした姿になるでしょう。



シロヤマブキ ↓

先日これの撮影時は風に揺れてしまい、良い姿が撮れませんでしたので、再チャレンジです。



夕景 ↓

日没の時間が近くなり、西の空が染まり始めましたので、高いところに立ち寄ってみました。



入り日 ↓

歩き回っていますので、一か所に停滞して、日没の瞬間まで待機して、狙って撮るような凝り性ではありませんが、小高いところを歩いている時に日没時となりましたので、お付き合いしました。

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散歩の足を延ばして・・・ライラック、鯉幟など、初夏の装いを感じながら、街なかを歩く

2016-04-22 07:21:09 | 草花
ここのところしばらくの間、山に入っていないので、運動不足になり、体力をだいぶ落としていますから、手始めに歩くことだけでもやっておこうと努めています。

運動不足解消のためには自転車漕ぎでもよいのですが、自転車は膝に来ますので、風などが吹いてその場所に必要以上に負荷のかかるときには、歩くことになります。
この日は風の強い日でした(この時季は意外にも風の強い日が多いのですね。)から、歩くことになります。

歩く方角は、しばらく歩いていない安城市の市街に向かうことにしました。

ヒラドツツジ ↓

一番最初は、公園に寄ります。ヒラドツツジがやっと咲き始めました。



ヒトツバタゴ ↓

次に向かったのは小学校です。この校庭には比較的大きくなったヒトツバタゴの樹があり、それの蕾の状態を確認しておきます。だいぶつぼみが膨らんできているようです。



ライラック ↓

道を気の向くままに進んでいきますと、民家の庭先でライラックの花を見つけました。
鼻を近づけて、匂いを確認してみると、感度の鈍い鼻ですが、僅かに香りが届いてきました。



鯉幟 ↓

街なかで近頃珍しい大型の鯉幟を見つけました。近づくとそこは人形屋さんでした。
御商売で売るものならば、力こぶも入りますか。



ハクサンボク ↓

あるお店の店先が小奇麗になっていて、こういう木も植えられていました。
生業の安定を示唆しているような感じがしました。



安城公園 ↓

やってきたのは安城市のほぼ真ん中に位置する安城公園です。
木立があり、小規模の動物園あり、池もあり、ちょっとした憩いのスポットになっています。



安城神社 ↓

公園内には神社もあります。神社の境内には安城七夕神社が別社のようにありました。
安城の七夕まつりは今でも大掛かりな七夕です。



コメツブウマゴヤシ ↓

安城公園を出て、隣を通るサイクリングロードを歩きます。芝生に交じってこんな小型の草も生きています。



アメリカフウロ ↓

これも芝生に交じっていました。


コバンソウ ↓

サイクリングロード上には、よく見れば雑草然としていろいろなものが生えています。
コバンソウも一か所で結構茂っていました。
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今日から穀雨。 春を締めくくる季節間近の花模様。 

2016-04-20 07:12:38 | 草花
今日からは暦上の「穀雨」でした。
春の期間の一番最後を締めくくる節気となります。つぎの節気は5月5日の「立夏」で、暦の上では夏入りすることになりますから、それまでのこの期間は晩春となるのでしょうね。

行く春や近江の人と惜しみける  芭蕉
 
この句には:志賀唐崎(滋賀県大津市唐崎)に舟を浮べて人々春を惜しみけるに・・と頭注があります。
湖水朦朧とした琵琶湖に船を浮かべてその地の門人たちと春の別れを惜しんだのでしょうか。

西三河の濃尾平野の中にあっては湖水もありませんし、初夏が近いせいか、比較的さわやかな風が吹き、過ごしやすい季節となっています。
すでにこれまでに出した花ばかりになりましたが、ブログのページを埋めることにいたします。

今年最後となった牡丹の花三連発 ↓





白・赤・赤紫・・・いずれもこれが最後のひと花となりました。


サクラソウ ↓

この種類は今が一番力強い咲き方となっています。



キリシマツツジ ↓

花の命は短い・・・・・透明感のある純白の花は今が見ごろです。

近写 ↓




オモト ↓

オモトも蕾が上がってきました。ナメクジによって交配するそうですから、これからの事のようですね。



オキナグサの種 ↓

オキナグサの種がほどけ始めましたので、これを播種します。



アマドコロ ↓

柿の木の根元に円形に芽を出し始めましたが、どれもすぐに蕾をつけてきています。



ヒトツバタゴ ↓

別名ナンジャモンジャも蕾を見せています。



フクジュソウ ↓

根を痛めつけられてしまい、移植したフクジュソウですが、こうしてみると、葉の茂り方がまだ弱いようですから、来年の花はおとなしくなりそうです。



センボンヤリ畑 ↓

センボンヤリを少しばかり保護して、育成するつもりです。本当はそんなことをするまでも無い様なのですが・・・。



オキナグサ畑 ↓

オキナグサも一か所に固めて保護してみます。そのほかにもう一か所「保護区」を作るつもりでいますが、さらにその上に実生にとりかかってもいます。



付録:キツネアザミ ↓

先日風に揺れてうまく撮れなかったものに再チャレンジです。

近写 ↓

この草にはどういうわけかアブラムシがびっしりついて、茎が黒く見えるほどになります。
カラスノエンドウでもそういう現象が起こりますね。


蛇足:
冒頭の松尾芭蕉の句ですが、 
♪行く春や近江の人と惜しみける♪と 詠んだものに対して 
他のお弟子さんが、↓
♪行く歳や丹波の人と惜しみける ♪  
でもよくはないかと師匠の句に難癖をつける場面があります。
それに対して、高弟の去来が、季節は春ではなくてはならないし、場所も琵琶湖の近江でなければならないと、「時」と「場所」の必然性を理由をあげて説く場面があります。

句作における絶対性(唯一性)の問題なのですが、皆様はどのように感じますか。
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