現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

ジュラシック・ワールド 炎の王国

2021-08-29 15:42:15 | 映画

 

 

 ジュラシック・ワールド(その記事を参照してください)の続編です。
 ジュラシック・パーク・シリーズとしては5作目になります。
 こうしたエンターテインメント映画のシリーズ作の常套手段としては、第一作でうけた部分(例えば、ロッキー・シリーズでは、トレーニングや試合のシーンです)をだんだん拡大してエスカレートさせることですが、この映画では恐竜の種類や数の増加、闘争シーンの増加、より凶暴な恐竜の登場などでしょう。
 そうした意味では、前作でお子様向きな味付け(子どもが主役、離婚危機の家庭の再生など)が不評だっだのか、オーソドックスにこれでもかこれでもかと恐竜を登場させ、とうとうティラノザウルスとヴェロキラプトルのDNAを持ち合わせたインドラプトルなる知性と凶暴さを兼ね備えた新恐竜まで登場させています。
 ストーリー自体はこの作品も他愛のない物ですが、テーマパークのアトラクション的なスリルは堪能できました。
 ただ、ティラノザウルスと並ぶこのシリーズの最大のスターであるヴェロキラプトル(人とほぼ同じ大きさで知性のある凶暴な恐竜というのは、ティラノザウルスと違ってそれまでほとんど無名だっただけに、ジュラシック・パーク成功の最大の立役者だったでしょう)が、だんだん正義の味方になっていくのは淋しい感じでした。
 それは、あの人類の敵だったゴジラが、人気が出るにつれてだんだん地球の味方に変貌し、そのためにさらに邪悪なキングギドラを創造しなければならなかった過程に極似しています。

ジュラシック・ワールド / 炎の王国 2018 アタックパック アクションフィギュア ヴェロキラプトル
クリエーター情報なし
マテル

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« メン・イン・ブラック2 | トップ | 佐藤宗子「<脱成長>時代の... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

映画」カテゴリの最新記事