現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

グードルン・パウゼヴァング「それには勇気がいる」そこに僕らは居合わせた所収

2018-02-18 09:13:01 | 作品論
 カールとヨハンは、小さいころからの仲良しでした。
 二人は、森の中に秘密の洞窟を持っていました。
 戦争が始まり、とうとうヨハンにも召集令状がきました。
 カールは、警察官をしていた時に片目を失っていたので、召集は免れました。
 六人の子どもたちのためにも生きていたかったヨハンは、一人で洞窟に隠れます。
 戦争が終わるまで、カールはヨハンの食糧を、こっそりと洞窟に運び続けました。
 戦争が終わって、カールは真っ先にヨハンを迎えに行きました。
 二人の友情は、カールが八十九歳で亡くなるまで続きました。
 いつの戦争にも、徴兵を忌避した人々はいました。
 有名な話では、ボクサーのモハメド・アリが、宗教上の理由でベトナム戦争の徴兵を拒否したために、彼は世界チャンピオンベルトを剥奪され、選手としてのもっとも脂ののる時期を三年間も、刑務所と裁判に費やさなければなりませんでした。
 戦時下に徴兵を忌避することには賛否の意見があるでしょうが、日本の戦争児童文学でももっと取り上げなければならないテーマだと思います。

そこに僕らは居合わせた―― 語り伝える、ナチス・ドイツ下の記憶
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