現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

カール・ラガーフェルド スケッチで語る人生

2019-03-23 09:12:58 | 映画
 シャネル、クロエ、フェンディ、そして自分自身のブランドのデザイナーであるカール・ラガーフェルドにインタビューした2012年の映画です。
 その時すでに80歳近くなのにダンディで記憶力も桁外れに良いのですが、一番驚いたのはインタビューに答えるのと同じスピードで、そのことをスケッチしてみせたことです。
 しかも、それはその時だけの特別なことではなく、毎日、一日中何かしらのスケッチをしていて、それらはすべて最後にはゴミ箱行きだということです。
 彼が自分の仕事の資料を何も保存していないのは、記憶力が抜群なだけでなく、「作る」ことには人一倍興味があるが、「作った」物には全く関心がないからでしょう。
 かつてジャーナリストの千葉敦子は、いつも原稿を書いているSFの巨匠、アイザック・アシモフのことを、尊敬をこめてデディケイテッド・ライター(打ち込んでいる作家)と呼んでいましたが、ラガーフェルドは天性のデディケイデッド・デザイナーなのでしょう。
 何事もここまで打ち込めたら成功は間違いないでしょうし、幸せな人生だと思います。

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