細菌戦の系譜!!

2020-10-25 07:37:38 | Weblog

 ・『日本の中国侵略と毒ガス兵器』 歩平著(山邊悠喜子、宮崎教四郎訳)明石書店 1995年発行)

訳者あとがき(山邉悠喜子)

 

 本書はあくまで中国の人向けに著されたものなので、訳者の判断で部分的に割愛させていただいたことをご了承いただきたい。

 本書は多くの方々のご協力をいただいたが、全体の校正段階で、粕川良谷氏の援助もいただき、翻訳は、序文から第4章までを山邉が、6章、7章を宮崎教四郎、8、9、11章を戸田佐和子、5章、10章、12,13章を馬場節子が行ない全体の校正は山邉と宮崎が行なった。

 諸氏のご批判、ご指導をお待ちします。

 1995年6月         山邉悠喜子

 



 
 
 

 

 

 

日本軍の毒ガス戦と遺棄毒ガス問題

 

●『三光』     中国帰還者連絡会編
日本鬼子(リーベンクイズ)

 

釘うち拷問

残忍極まりない取り調べ

 

原田左中(はらださちゅう)

憲兵軍曹

〈旧部隊名〉

元関東軍第一特別警備隊第五大隊第一中隊

 

 部屋には老婆が1人きりであった。老婆は私の顔と拳銃を見比べながら、じりじりと後ずさりして、壁際にぴったり身をつけた。もう70を越していると思われ、髪の毛は真っ白くなっていた。体を小刻みに震わせ、落ち込んだ両眼は何か訴えるかのように見つめている。

 私は部屋の中を見渡した。2,3人寝られると思われるオンドルの上には、さっきまでこの老婆が寝ていたと思われるボロボロの布団が2枚無造作に置かれており、隅の方に麻袋に何か入れた物が1つ転がっているほか、何も無かった。≪よし、ここでやろう≫私はこう心に決めると、表に出て、博を連れて再び老婆のいる部屋に入って来た。

 私の頭はいやに興奮していた。どうも連絡員らしい逮捕した男、山上の火、それにこの老婆の態度、先ほどまで誰かが寝ていたと思われるオンドルの暖かみ、こう考えると表で警戒している高橋伍長の寒そうな顔が浮かんできた。

 

 

 

 

2018年12月に、『留守名簿 関東軍防疫給水部 満州第659部隊』2冊が発売されました!!(不二出版)

 



●日米安保条約・自衛隊を問う!!
自衛隊は、防護のためと言って、旧日本軍の細菌兵器・毒ガス兵器使用の反省・謝罪もないまま新たな生物兵器・化学兵器を作っているのだろうか??憲法9条を持ち、生物兵器・化学兵器禁止条約を批准しているにも関わらず!!


日本の毒ガス


●情報公開裁判
なぜここまでして、国は衛生学校や化学学校で作っていた機関誌を公開しないのだろうか?

・731部隊関連の「情報公開裁判」に関する報告

和田千代子(731細菌戦部隊の実態を明らかにする会事務局長)

第4 私達の情報公開裁判闘争の目的

 1号の94頁には、2号(19578月号)の予告が掲載されていますが、2号には園口忠男氏が「生物戦研究は一般社会に役にたったか?」を発表しています。このように731部隊時代の研究成果を交えた細菌戦(生物戦)研究論文が掲載されています。

 旧日本軍は、日中戦争中、731部隊や1644部隊などの細菌戦部隊を使って、細菌兵器開発のために中国人等に人体実験を行ない、更に実際に中国各地で細菌兵器を使用し、中国全体で数万人にのぼる膨大な犠牲者を出しました。

 これは、1925年のジュネーブ・ガス議定書が禁止する「細菌学的戦争手段」に該当し、著しく残酷で人道上決して許されないものでした。

 

 

 

 

 

DEMO RESE TV「731部隊の真実part1」

 


 

 

・次回『衛生学校記事』情報公開裁判(第26回)東京地裁419号法廷

10月15日(木)14:00~(定員19名・・・コロナ禍?)

・次回『化学学校記事」情報公開裁判は(第16回)東京地裁?号法廷(未定)は

12月16日(水)11:00~になりました。




1957(昭和32)年7月『衛生学校第1号』発刊




 


●『BC兵器』久保綾三著(1969年)
※以下の記述から、自衛隊では、いま世界で流行している新型コロナウィルスなどの生物兵器の研究も大分以前からやっているといるのではないかと思われる。

2、ベトナムにおける生物・化学兵器使用とその背景

ベトナム戦争で毒ガス使用

 以下同書を参考してみよう。

南ベトナムに装備されたのは催涙ガスCN(クロルアセトフェノン)、それから新型の超催涙ガスCS(クロルベンジルマロノニトリル)であった。3番目はものは嘔吐ガスDM(アダムサイト)であった。国防総省の新しい教範(教科書)では、DMは暴徒鎮圧用になっているが、従来は戦用ガスとして使用されてきたものであった。

 64年11月2日、サイゴンでの仏教徒のデモで、初めて南ベトナム軍は、CS、CNを使用した。

 その翌月、解放戦線に対して南ベトナム軍がDM、CS、CNを使用した。このあとは、もう際限もなく毒ガスが使用されていくのである。

 

 

 

 

 

●昭和天皇の戦争責任を問う!!


天皇万歳に浮かれる無責任国家  田中利幸より

重要なことは、アメリカが、日本占領支配のために、裕仁の戦争責任を隠蔽してまでも、彼の天皇としての「権威」を政治的に利用したことである。つまり、私たちが本当に問わなければならないのは、「絶対的権力を保持していた国家元首の戦争犯罪・責任の免罪・免罪の上に制定された民主憲法が、果たしてどこまで真に民主主義的であるのか?」ということである。


 


 




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