「2083―ー欧州独立宣言」日本語版

グローバル極右界の「共産党宣言」、現代世界最大の奇書

2.15 非道なる真実:民心を無視して英国の完全変態を目指す労働党の隠密作戦(p368~)

2012-11-20 21:38:26 | 左翼思想批判
 前へ

 
メラニー・フィリップス(デーリー・メール)


 移民政策という猫の真名が遂に顕現した。移民が無統制に雲霞する現在、どうしてこんな事態になったのかを考察する必要が出てきている。
 これは意図的な政策だった。労働党が民心に諮らず大量移民を推進し、英国の人口構成を徹底的に変態させようとしたのだ。その実態については前節の記事をみてほしい。
 労働党は1997年の選挙公約集では「移民への厳格な統制」を謳い、2005年には「制度濫用の根絶」を謳った。しかし、2001年には技術者不足を補うための移民規制の必要性を謳っただけだ。これはすべて移民政策上の偽装工作に過ぎなかった。移民に点数制を導入した2008年2月まで、こうした移民政策が続けられた。
 政策変更がなければ、今後25年間で更に700万人の新規移民がやってくるだろう。これは80年代の3倍に当たる増加率だ。そうなれば英国国家そのものの身份が変態してしまうが、「真に多文化的な英国」(ニーザー)を目指す労働党は民心に諮ることなく政策を推進している。
 「多様性に反対する右翼の鼻を明かそう」とする左翼団体の鼻息はニーザーをもたじろがせるものだった。しかし、ニーザーに移民政策を後悔する気持ちなどない。移民政策の結果、「外国人の乳母、清掃員、庭園技師」なしではロンドンは機能しなくなったと自慢したのだ。なんと秀才的な発想だろう!どれだけの人が乳母や清掃員や庭園技師を雇えるというのか?経済性の悪さも頭にないようだ。
 ニーザーの議論によると、大半の移民は東欧系とされるが、東欧系は全体の4分の1に満たない。その上仮定とは反対に、移民の子弟が集まる学校では初歩的な英語も話せない児童が集まり、医療や住宅なども供給不足に悩んでいる。また、移民たちは乳母や清掃員にはならず、英国の地位と国家身份を破壊する方向へ突き進んでいる。移民政策自体は国のために必要だ。しかし、英国は政策を自文化と融合、浸潤させる方向には向けず、英国の身份そのものを破壊しようとしている。
 選挙委員会の調査によると、移民は基本的に労働党支援者で、9割の黒人と4分の3のアジア系に支援されている。ニーザーによれば移民の齎した利益は莫大とされるが、それを白人の労働者家族の前で公にすると票が逃げるかもしれないので、政治家たちは移民政策を密かに進める。もし公にしたら、有権者が大規模に抗議してくることを熟知しているからだ。このような類の政治家が、英国国民党のような右翼運動の昂揚に最も戦慄し、嘲笑するのである。例えばジャック・ストローのように。内相を務めたストローは移民政策の失敗を認めない。なぜなら、彼にとって移民によって国の身份が改造されつつある現状は偉大なる成果だからだ。
 これでは4分の1近くの有権者が、「自由先住民」ニック・グリフィン率いるネオナチ的な英国国民党への投票を検討したとしても不思議ではないだろう。グリフィンらはこれまでマスゴミから人種主義者扱いされてきたわけだが、ニーザーの慧眼によってその主張に事実が含まれていることが暴露された。ニーザーは移民がやって来なかったら、「代わりに現在失業中の国民党支持者どもが移民の就くはずだった職に座っていただろう。あのファッショ集団の」とも述べた。
 これは一般的な白人労働者階級に投げつけられた言葉だ。こんな言葉を吐いてやまないニュー・レーバーよりも国民党の方を白人労働者が支持するのは当然だろう。国民党の台頭は労働党の自業自得なのだ。

 次へ