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運命の人2




前回の記事を読んだ友人が、「旦那さんのこと、運命の人だと思ってないの?!完璧なカップルなのに!」と言ってきた。

どういう魂胆で彼女がこういう発言をするのか分かりたくない(笑)。


それにしても夫が運命の人だなんて思える人は幸せよねえ。
夫はわたしと正反対で運命論者なので、わたしのことをカルマくらいには思っているに違いないが(笑)。

そう言えば先月号の雑誌でも「あなたの夫は運命の人?」という占い(ここでわたしは興味完全喪失)特集が組まれていた。この場合、「赤い糸の人」とかいうちょっとロマンティックな意味であろう。



わたしにとっては運命の人というのは幸せに一緒にいる人ではなく、「大悲恋」に終わった相手、というイメージである。
死ぬほど恋いこがれたけれど、相手にもしてもらえなくて(涙)、またその思いを乗り越えられない相手、というか。
あなたが男性ならば、破滅を予感するほど翻弄された悪女、とか。

運命の女神に安定という状態はなく、彼女は支離滅裂、波瀾万丈そのものなのだ。


つまりワタクシの考えだと、前回出演の彼は「運命の」女を求めている限りハッピー・エンドはない、というオチになってしまう...(笑)


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運命の人




夫の親友のアメリカ人が「Moet、ボクは来年40歳だよ」と、オーク・ドアのカウンター席で嘆くように言う。


オーク・ドアのカウンターは、いつも感じがいい程度に混み合っている。
ウエイターの動きはきびきびとしかもさりげなく、こういう打ち明け話を聞くのにはうってつけの場所である。
わたしは恋愛に絡むあれやこれやを(無責任に)聞き流すのは結構好きだ。


彼が数年前に当時のガールフレンドと別れた時、スペイン聖地に巡礼に行ったほど傷心だったというのはわたしも知っていて,,,

あれから彼は「運命の女」を探し続けているらしい。


見た目も良いし豊かだし気が利くし、かなりモテるだけに、嗚呼、彼の理想はどんどん高くなって行くのだ。
先日もロンドンで出会った女がアムステルダムで仕事中の彼を追って来たとか来ないとか。
わたしも日本でさりげなく友人を紹介したことがあるが...どうも進展はなかったようだ。


彼はいろいろな女に出会って楽しい思いをしたいわけではない。ただ1人の運命の女を探している。
しかし、出会いはたくさんあれど、彼の理想にかなう女はいないのだ。


「問題はね、初めての出会いの時点で『完璧な女性』と恋に落ちて、『完璧な関係』を一瞬にして実現できると思っていることだよ。完璧な関係は二人で一生かけて築き上げて行くものだよ。」

と、わたしたちの会話に参加してきたわが夫が言う。

あなた結婚生活でずいぶん学んだのねえ(笑)。


「運命の人」など(おそらく)幻想だけれど、運命の人だと思ってもいいかなという程度の人はまあまあの数いる、というのがワタクシの持論。

体力があるうちは、「運命の人」を探して回るのも実はかなり楽しいものなのである。


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ヒルズにて




東京では六本木ヒルズ内のグランド・ハイアットに10日間投宿した。
ここはバス・ルームが素敵。まあ、そんなことはともかく。


おしゃれが売りの複合型商業コンプレックスの真ん中で24時間過ごせるわけであるから、東京を不案内な者にとっては、あちこち店を探して歩かなくていいぶん便利、と期待していたのだ。
事実、レストランなどふんだんにあるので、友人との待ち合わせや、急いでお昼を済ませたいときなどは重宝した。

...そのうち、ぴっかぴかの建物群の狭間で、果たして利便性というのは人間にとってさほど大切なものなのか?ということについて考え始めると、

きれいで画一化されたところでいつでも何でも買える、というのはなるほど便利である。でもわたし自身は、いろいろな様式の建物が混ざり合って建ちつつも妙なバランスが取れていたり、石畳がぼこぼこになっている坂道とか、世界に一つしかなさそうな珍妙な店とか、そういうものの方が好きなのかもしれないなあ。


日本の自転車操業状態の経済を続行するためには、巨大商業施設を造り続けて行くほかない(止まったらぱたっと倒れる)?
文化的焼畑農業(by村上春樹)を続けている自覚はあるのか?
もっと深く、広く、長いスパンでモノを見なければならないのでは?
日本人はもっと精神的に伊達になったほうがいいんじゃないの?
安倍さん、美しい日本って何ですか?

などと横浜在住の親友と寿司をつまみながら憂国。
いつものパターン(笑)。


その割には。
批判好きながら、日本でしか美容室やエステには行きたくないとか、新製品サプリを見て歩くのが楽しいとか、ワタクシのこういうところを無責任、と言うのでありましょう(反省)。


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