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ビバ ソッフリット




何十年か前に購入したイタリア料理本、la cucina degli italiani(邦題「イタリア人のイタリア料理」)。




 




普通のレシピ本ではない。
料理界の巨匠ヴィンチェンチオ・ブオナッシージ氏による、各レシピの歴史、地域ごとのバリエーションなどの説明で構成されている本である。読み物として楽しい。
だから料理初心者にはレシピ本としては全く役に立たないかもしれない。

写真が古いのも泣ける。
わたしの実家周辺には昔から外国人家庭が多かったが、記憶に残る彼らの豊かな暮らしはまさに、こういう感じのインテリアから醸し出されていた。キッチンやリビングの匂いまで思い出してしまう。



さて、この本の中でブオナッシージ氏は「ソッフリット」の重要さを強調するのに筆を惜しまない。

人参、玉ねぎ、セロリを極みじんにしたものを、ひたひたのオリーブオイルでことこと1時間ほど煮たもので、冷蔵庫に常備しておくとなるほど便利である。パスタソースに投入するのはもちろんのこと、煮込み料理の仕上げに加えたり、初めの段階で加えたり、肉や野菜のソースにでも、スープにでも、野菜のぎゅっとつまった旨味が必要な時には何にでも使えるのである。
もちろんアミューズにも応用無限の可能性。

ああ世界に冠たるイタリア料理!







和食には到~底~かなわないけど。



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