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海のプール




おとといの、アルベロ・シザ大好き! の記事にはこちらの写真の方が相応しかったかも...

わたしが何十年も実物を見たいと焦がれていたアルヴァロ・シザの初期作品「海のプール」。
Piscinas de Mares de Leca da Palmeira

この海はもちろん大西洋だ。


季節外れでプール開きされていない...どころではなく

2004年以降はプールとしては使われていないそうで
しかし、そのおかげで作りがよくわかった。
(ここが向こうの海の水と同じ色で満たされているのを想像してみて!)


水で満たされていない海のプール

シュールさ、際立つ。


シザが生まれたポルト郊外Matosinhosの海岸は閑散としていた。






昨日の「マノン」で媚態について書くため、ジンメルの「ジンメル・コレクション」をぱらっとめくったら、「海のプール」について書かれたのでは? と思うくらいの箇所に出会ったのでメモしておく。

ただ芸術作品だけが、世界全体がひとつの全体であるような意味で、ひとつの全体でありえています。
作品の枠組み(額縁)によって、作品は、ものの多様な分散性と言うものから確固と分かたれています


「芸術作品の本質は、自己充足した統一性です。それは、自然物にはけっして手のとどかない自足性を備えています。というのは自然物はどのようなものであれ、おびただしい関係を介して環境世界へ関わっています。ひとつひとつのものが無限とも言えるほど、何千もの糸のつながりが出ており、それらがひとつひとつのものを結びつけています。ですからその領域が最終的な形で区別されたものなどないのです。」
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