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新・カルメリット




フレンチの老舗、ブラッセルのComme Chez Soiの星がひとつ落ちたことで一瞬騒然としたベルギーの美食界だが、何のことはない、シェフが交代すると無条件でひとつ降格するシステムなのだそうだ。


去年だったか、開店前のレストランに星を与えてしまったことにより公平性が問われたミシュラン、まあ、関わりのない者には計り知れない権謀術数が渦巻いている世界なのであろう。


これでベルギーの3つ星は2件(両方ともフラマン圏)になってしまった。そのうちのひとつ、ブルージュのDe Karmelietは、意気軒昂。

先日レストランを訪れた時、年末に新聞記事になっていたことを思い出した。
De Karmeliet、現在ビストロ進出を計画中であることを。


キーワードを抽出すると、
2008年9月、本店のお隣に開店。
テーマは安く、早く、居心地よく、モダンな空間。
キャビアやフォアグラなどの高級食材ではなく、安価で新鮮で質のいい食材を供給。
40席のビストロ・スタイル。
De Karmelietと同じキッチンで調理される。
最低価格メニュで50ユーロ位から。
今の段階では名前は秘密。


時代の需要に応えた賢いビジネス展開...
オーナー・シェフのVan Hecke氏は、23年前のDe Karmeliet開店当時、ブルージュにはすでにレストランがたくさんあるのに...と評されたにもかかわらず、輝かしい業績をあげてきたことに対して自信たっぷりのジェスチャーを交えながら、De Karmelietの客がビストロ側に取られる心配もない、別の層の客を迎えることになるだけだ、とは語っていたが、

大きな声では言えないけれど、わたしはきっとビストロに流れる客の1人になりそう...

来年の秋が待ち遠しい。



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